303 / 1,503
第16章 政敵同志の邂逅
会合
しおりを挟む
苦虫を噛み潰したと言う表情、その典型を見るような顔つきで醍醐文隆陸軍大臣は嵯峨惟基の隣に座っていた。その表情が生まれた原因は醍醐のアメリカ陸軍との共同作戦によるバルキスタンの政権転覆の作戦が頓挫したと言うこともあったが、それ以上に彼らがいるのが政敵とされる烏丸家の座敷の上座に座らされていると言う居心地の悪さもあってのことだった。
醍醐が暴きたいと思っていた『近藤資金』の流れに連なると思われる政府高官も、烏丸家の被官という名目でこの場に呼び出されてきていた。隣の嵯峨が悠然と彼らを眺めている有様を見て、さらに醍醐の顔は歪んだ。
「醍醐さん、そんなに渋い顔する必要ないじゃないですか」
嵯峨は笑っていた。隣に控えるこの屋敷の主、若干23歳の女大公烏丸響子も嵯峨の笑みの理由が分からず黙って彼を見つめていた。そんな響子に醍醐は少しばかり安心していた。下級貴族達の支持が厚く、西園寺首相の彼らにつらく当たる政策の中で彼女が頭角を現しているのは胡州の安定と言うことを考えれば必要なことだと醍醐は思っていた。そんな自分の思いが無ければ隣に座るかつての主君を殴り飛ばしてこの場を去ることすら醍醐の考えのうちには入っていた。
「泉州公には多少臣下の気持ちを勉強していただく必要がありそうですわね。はじめからバルキスタンの混乱を分かっていたのなら醍醐様に諫言するくらいの気遣いはしていただかないと」
その清楚な声色に乗せて放たれる響子の言葉に嵯峨は思わず自分の頭を叩いた。本来ならば当主になるはずも無く、分家の気楽な暮らしを送れた彼女がこの場所にいることのつらさを嵯峨は察していた
「さすがに苦労人はできてらっしゃる。まあ今後は気をつけるつもりですよ」
嵯峨の言葉に醍醐は明らかに白々しい以前の主君に乾いた笑みを送った。下座に並ぶ人影が嵯峨と響子を見比べているのが醍醐にも分かる。烏丸家の被官や響子を支えている貴族主義の政治家の姿を見るたびに、醍醐は明らかにこの場に自分がいることがふさわしくないとでも言うように、右側に控える西園寺派の政府高官達をに目をやった。醍醐には彼等の視線が事態を悪化させた自分を責めているように感じられた。
「では泉州殿が今回のバルキスタンでの混乱の収拾を行われると言うことを公言してもよろしいわけですね」
念を押すように烏丸家の被官の一人が口を開いた。
「だからそう思ってくれてもかまわないって言ったじゃないですか。なんなら血判状でも差し出しましょうか?失敗の暁には俺が腹を切るってことを書いて」
いつものように嵯峨はにやけた顔をさらしている。烏丸家側の下座の一隅から小声で話し合う言葉が嵯峨にも漏れ聞こえていた。一方、嵯峨家と西園寺家の高位の被官達は沈黙を続けていた。嵯峨が提案した司法局実働部隊を投入してバルキスタン反政府勢力を無能力化し政府軍に選挙期間中の停戦を確約させると言う言葉がどれほど無理のあることかは分かっていたからだった。だが嵯峨にしろその兄の西園寺義基にしろ人の話をはぐらかすこ
とに関しては天下に聞こえた人物だった。失敗自体があり得ないことと言ってのける嵯峨に何を聞いても無駄なことは誰もが理解していた。
「広域制圧兵器。実用のめどは立ったと言いますが、それが発動しなければすべてが水の泡になるんじゃないですか?対応策は……どうもあまりにも力技に頼りすぎているような気がするんですが……。『高雄』一隻と特戦一個小隊。結局は我が海軍の出番になるのは間違い無さそうですね」
醍醐の次席に座っている海軍准将、馬加資胤《まくわりすけたね》がそう言って嵯峨の顔色をうかがう。周りの嵯峨家や西園寺家の被官達もそれに同調するようにうなづく。
だが、嵯峨は口を開かない。烏丸派の人々はそんな嵯峨の姿に再びお互い小声で話し合いを始めた。
「よろしいですか?」
口を開いたのは響子だった。紫の地の地味な着物に腰まで達しようと言う黒髪を軽く払うと彼女は嵯峨に向き直る。
「泉州公のお言葉はその神前と言う兵士の一撃に遼州の民の命運をかけろと言うように私には聞こえるのですが、それで間違いないのですね」
愛嬌のある丸顔の響子に見つめられて嵯峨は照れるように頭を掻く。そのまま天井を見つめ、隣の醍醐を見つめ、最後に下座の人々を見つめる。
「まあそう聞こえても仕方がないですなあ。でも保険はかけてますよ、ちゃんと。さっき説明したとおりうちの虎の子の第一小隊と『高雄』は作戦開始前にバルキスタン沖に展開中ですし、遼南軍にも準待機命令が出ているはずですから」
『遼南軍』と言うところで烏丸家側の下座で笑いが起きる。遼南軍の弱さには定評があった。先の大戦では胡州軍の制止を振り切ってアフリカ戦線でタンザニアに単独侵攻し、装備も兵力も劣るタンザニア軍に完膚なきまでに叩きのめされたことは有名な事実だった。そしてこの場には遼南の正規軍はゲリラより弱いということを証明した遼南内戦の生き証人である嵯峨本人が座っている。
「なあに、最初の一撃でかたをつければ良いんですよ。それにまあ他にもいろいろと手は回しているんでね」
そんな嵯峨の言葉にざわめいていた下座の人々は黙り込んだ。目の前でにやけている嵯峨に注目が集まる。権謀術数で知られたこの男がどう動くか予想がつく人物は誰もいなかった。常に敵と味方の虚をつくことにかけては常に一流であること。遼州同盟に否定的な烏丸家の被官達ですらそんな嵯峨の纏《まと》う言い知れぬ恐ろしげなオーラに気おされていた。
「まあ、有言実行が私の主義でね」
「ではその言葉を言葉通りに信じさせていただきます」
響子のその言葉に一瞬、嵯峨の死んだ瞳に生気がさした。座は静まりかえって沈黙が一瞬座敷を支配した。
「ご随意に」
驚きの表情を取り繕うように笑みを浮かべるとそう言って嵯峨はどよめく烏丸派の下座を眺める。気がついたと言うようにそれを見て烏丸派と西園寺派の被官達が一斉に頭を下げる。
「信頼を裏切ることの無いように」
響子のその言葉に烏丸側は納得したように次々と立ち上がり、そのまま襖を開けて廊下へと出て行った。それぞれに通信端末を手にしているところからして胡州政府や軍に嵯峨の作戦が一気に広まるだろうと思うと複雑な心境で醍醐は嵯峨に目をやった。
醍醐が暴きたいと思っていた『近藤資金』の流れに連なると思われる政府高官も、烏丸家の被官という名目でこの場に呼び出されてきていた。隣の嵯峨が悠然と彼らを眺めている有様を見て、さらに醍醐の顔は歪んだ。
「醍醐さん、そんなに渋い顔する必要ないじゃないですか」
嵯峨は笑っていた。隣に控えるこの屋敷の主、若干23歳の女大公烏丸響子も嵯峨の笑みの理由が分からず黙って彼を見つめていた。そんな響子に醍醐は少しばかり安心していた。下級貴族達の支持が厚く、西園寺首相の彼らにつらく当たる政策の中で彼女が頭角を現しているのは胡州の安定と言うことを考えれば必要なことだと醍醐は思っていた。そんな自分の思いが無ければ隣に座るかつての主君を殴り飛ばしてこの場を去ることすら醍醐の考えのうちには入っていた。
「泉州公には多少臣下の気持ちを勉強していただく必要がありそうですわね。はじめからバルキスタンの混乱を分かっていたのなら醍醐様に諫言するくらいの気遣いはしていただかないと」
その清楚な声色に乗せて放たれる響子の言葉に嵯峨は思わず自分の頭を叩いた。本来ならば当主になるはずも無く、分家の気楽な暮らしを送れた彼女がこの場所にいることのつらさを嵯峨は察していた
「さすがに苦労人はできてらっしゃる。まあ今後は気をつけるつもりですよ」
嵯峨の言葉に醍醐は明らかに白々しい以前の主君に乾いた笑みを送った。下座に並ぶ人影が嵯峨と響子を見比べているのが醍醐にも分かる。烏丸家の被官や響子を支えている貴族主義の政治家の姿を見るたびに、醍醐は明らかにこの場に自分がいることがふさわしくないとでも言うように、右側に控える西園寺派の政府高官達をに目をやった。醍醐には彼等の視線が事態を悪化させた自分を責めているように感じられた。
「では泉州殿が今回のバルキスタンでの混乱の収拾を行われると言うことを公言してもよろしいわけですね」
念を押すように烏丸家の被官の一人が口を開いた。
「だからそう思ってくれてもかまわないって言ったじゃないですか。なんなら血判状でも差し出しましょうか?失敗の暁には俺が腹を切るってことを書いて」
いつものように嵯峨はにやけた顔をさらしている。烏丸家側の下座の一隅から小声で話し合う言葉が嵯峨にも漏れ聞こえていた。一方、嵯峨家と西園寺家の高位の被官達は沈黙を続けていた。嵯峨が提案した司法局実働部隊を投入してバルキスタン反政府勢力を無能力化し政府軍に選挙期間中の停戦を確約させると言う言葉がどれほど無理のあることかは分かっていたからだった。だが嵯峨にしろその兄の西園寺義基にしろ人の話をはぐらかすこ
とに関しては天下に聞こえた人物だった。失敗自体があり得ないことと言ってのける嵯峨に何を聞いても無駄なことは誰もが理解していた。
「広域制圧兵器。実用のめどは立ったと言いますが、それが発動しなければすべてが水の泡になるんじゃないですか?対応策は……どうもあまりにも力技に頼りすぎているような気がするんですが……。『高雄』一隻と特戦一個小隊。結局は我が海軍の出番になるのは間違い無さそうですね」
醍醐の次席に座っている海軍准将、馬加資胤《まくわりすけたね》がそう言って嵯峨の顔色をうかがう。周りの嵯峨家や西園寺家の被官達もそれに同調するようにうなづく。
だが、嵯峨は口を開かない。烏丸派の人々はそんな嵯峨の姿に再びお互い小声で話し合いを始めた。
「よろしいですか?」
口を開いたのは響子だった。紫の地の地味な着物に腰まで達しようと言う黒髪を軽く払うと彼女は嵯峨に向き直る。
「泉州公のお言葉はその神前と言う兵士の一撃に遼州の民の命運をかけろと言うように私には聞こえるのですが、それで間違いないのですね」
愛嬌のある丸顔の響子に見つめられて嵯峨は照れるように頭を掻く。そのまま天井を見つめ、隣の醍醐を見つめ、最後に下座の人々を見つめる。
「まあそう聞こえても仕方がないですなあ。でも保険はかけてますよ、ちゃんと。さっき説明したとおりうちの虎の子の第一小隊と『高雄』は作戦開始前にバルキスタン沖に展開中ですし、遼南軍にも準待機命令が出ているはずですから」
『遼南軍』と言うところで烏丸家側の下座で笑いが起きる。遼南軍の弱さには定評があった。先の大戦では胡州軍の制止を振り切ってアフリカ戦線でタンザニアに単独侵攻し、装備も兵力も劣るタンザニア軍に完膚なきまでに叩きのめされたことは有名な事実だった。そしてこの場には遼南の正規軍はゲリラより弱いということを証明した遼南内戦の生き証人である嵯峨本人が座っている。
「なあに、最初の一撃でかたをつければ良いんですよ。それにまあ他にもいろいろと手は回しているんでね」
そんな嵯峨の言葉にざわめいていた下座の人々は黙り込んだ。目の前でにやけている嵯峨に注目が集まる。権謀術数で知られたこの男がどう動くか予想がつく人物は誰もいなかった。常に敵と味方の虚をつくことにかけては常に一流であること。遼州同盟に否定的な烏丸家の被官達ですらそんな嵯峨の纏《まと》う言い知れぬ恐ろしげなオーラに気おされていた。
「まあ、有言実行が私の主義でね」
「ではその言葉を言葉通りに信じさせていただきます」
響子のその言葉に一瞬、嵯峨の死んだ瞳に生気がさした。座は静まりかえって沈黙が一瞬座敷を支配した。
「ご随意に」
驚きの表情を取り繕うように笑みを浮かべるとそう言って嵯峨はどよめく烏丸派の下座を眺める。気がついたと言うようにそれを見て烏丸派と西園寺派の被官達が一斉に頭を下げる。
「信頼を裏切ることの無いように」
響子のその言葉に烏丸側は納得したように次々と立ち上がり、そのまま襖を開けて廊下へと出て行った。それぞれに通信端末を手にしているところからして胡州政府や軍に嵯峨の作戦が一気に広まるだろうと思うと複雑な心境で醍醐は嵯峨に目をやった。
0
お気に入りに追加
57
あなたにおすすめの小説
特殊装甲隊 ダグフェロン 『廃帝と永遠の世紀末』 第三部 『暗黒大陸』
橋本 直
SF
遼州司法局も法術特捜の発足とともに実働部隊、機動隊、法術特捜の三部体制が確立することとなった。
それまで東和陸軍教導隊を兼務していた小さな隊長、クバルカ・ラン中佐が実働部隊副隊長として本異動になることが決まった。
彼女の本拠地である東和陸軍教導隊を訪ねた神前誠に法術兵器の実験に任務が課せられた。それは広域にわたり兵士の意識を奪ってしまうという新しい発想の非破壊兵器だった。
実験は成功するがチャージの時間等、運用の難しい兵器と判明する。
一方実働部隊部隊長嵯峨惟基は自分が領邦領主を務めている貴族制国家甲武国へ飛んだ。そこでは彼の両方を西園寺かなめの妹、日野かえでに継がせることに関する会議が行われる予定だった。
一方、南の『魔窟』と呼ばれる大陸ベルルカンの大国、バルキスタンにて総選挙が予定されており、実働部隊も支援部隊を派遣していた。だが選挙に不満を持つ政府軍、反政府軍の駆け引きが続いていた。
嵯峨は万が一の両軍衝突の際アメリカの介入を要請しようとする兄である西園寺義基のシンパである甲武軍部穏健派を牽制しつつ貴族の群れる会議へと向かった。
そしてそんな中、バルキスタンで反政府軍が機動兵器を手に入れ政府軍との全面衝突が発生する。
誠は試験が済んだばかりの非破壊兵器を手に戦線の拡大を防ぐべく出撃するのだった。
法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 野球と海と『革命家』
橋本 直
SF
その文明は出会うべきではなかった
その人との出会いは歓迎すべきものではなかった
これは悲しい『出会い』の物語
『特殊な部隊』と出会うことで青年にはある『宿命』がせおわされることになる
法術装甲隊ダグフェロン 第二部
遼州人の青年『神前誠(しんぜんまこと)』が発動した『干渉空間』と『光の剣(つるぎ)により貴族主義者のクーデターを未然に防止することが出来た『近藤事件』が終わってから1か月がたった。
宇宙は誠をはじめとする『法術師』の存在を公表することで混乱に陥っていたが、誠の所属する司法局実働部隊、通称『特殊な部隊』は相変わらずおバカな生活を送っていた。
そんな『特殊な部隊』の運用艦『ふさ』艦長アメリア・クラウゼ中佐と誠の所属するシュツルム・パンツァーパイロット部隊『機動部隊第一小隊』のパイロットでサイボーグの西園寺かなめは『特殊な部隊』の野球部の夏合宿を企画した。
どうせろくな事が起こらないと思いながら仕事をさぼって参加する誠。
そこではかなめがいかに自分とはかけ離れたお嬢様で、貴族主義の国『甲武国』がどれほど自分の暮らす永遠に続く20世紀末の東和共和国と違うのかを誠は知ることになった。
しかし、彼を待っていたのは『法術』を持つ遼州人を地球人から解放しようとする『革命家』の襲撃だった。
この事件をきっかけに誠の身辺警護の必要性から誠の警護にアメリア、かなめ、そして無表情な人造人間『ラスト・バタリオン』の第一小隊小隊長カウラ・ベルガー大尉がつくことになる。
これにより誠の暮らす『男子下士官寮』は有名無実化することになった。
そんなおバカな連中を『駄目人間』嵯峨惟基特務大佐と機動部隊隊長クバルカ・ラン中佐は生暖かい目で見守っていた。
そんな『特殊な部隊』の意図とは関係なく着々と『力ある者の支配する宇宙』の実現を目指す『廃帝ハド』の野望はゆっくりと動き出しつつあった。
SFお仕事ギャグロマン小説。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
「おまえを愛することはない!」と言ってやったのに、なぜ無視するんだ!
七辻ゆゆ
ファンタジー
俺を見ない、俺の言葉を聞かない、そして触れられない。すり抜ける……なぜだ?
俺はいったい、どうなっているんだ。
真実の愛を取り戻したいだけなのに。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
てめぇの所為だよ
章槻雅希
ファンタジー
王太子ウルリコは政略によって結ばれた婚約が気に食わなかった。それを隠そうともせずに臨んだ婚約者エウフェミアとの茶会で彼は自分ばかりが貧乏くじを引いたと彼女を責める。しかし、見事に返り討ちに遭うのだった。
『小説家になろう』様・『アルファポリス』様の重複投稿、自サイトにも掲載。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
学園長からのお話です
ラララキヲ
ファンタジー
学園長の声が学園に響く。
『昨日、平民の女生徒の食べていたお菓子を高位貴族の令息5人が取り囲んで奪うという事がありました』
昨日ピンク髪の女生徒からクッキーを貰った自覚のある王太子とその側近4人は項垂れながらその声を聴いていた。
学園長の話はまだまだ続く……
◇テンプレ乙女ゲームになりそうな登場人物(しかし出てこない)
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げています。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる