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第3章 仲間達
貴族制というもの
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「ちょっと生協寄ってなんか買って行きましょうよ。私おなかが空いているし……誠ちゃんも何か食べるでしょ?」
かなめににらまれ続けるのに飽きたとでも言うようにアイシャがカウラに声をかける。それを無視するようにカウラはアクセルを踏む。
「今日はシャムが遼南の土産を持ってくるって言ってたろ?どうせ喰いきれないくらいあるんだから……」
かなめの言葉にアイシャはうつむいた。かなめは先ほどまでの大貴族の話などすっかり忘れているように見えた。
「だから言ってるんじゃないの。シャムちゃんのことだからまた変なもの買ってくるに決まってるわよ。だから口直しのお菓子とか買いましょうよ!」
そう言いながらアイシャはカウラの頬を軽くつついた。
そんなアイシャをうっとおしく感じたのか、カウラは生協の駐車場に車を乗り入れた。
「誠ちゃんとカウラはいいの?」
アイシャの言葉にカウラは首を振る。
「僕はいいですよ。せっかくナンバルゲニア中尉の好意ですから」
そう言う二人を見てアイシャは細身の体をくねらせてそのまま車を降りた。
「今回の殿上会か……荒れるな」
かなめはそう言うと誠を蹴飛ばした。仕方なくアイシャに続いて車から降りた誠を押し出したかなめはそのまま外に出た。伸びをしてすぐに彼女は胸のポケットに手を伸ばす。
「荒れるって?」
誠の言葉を聞きながらかなめはタバコに火をつけた。
「おい、誠。胡州の国庫への納税者って何人いるか知ってるか?」
タバコをふかしながら前の工場の敷地内を走るトレーラーを眺めながらかなめが言った。
「そんなこと言われても……僕は私立理系しか受けなかったんで社会は苦手で……」
そう答えて頭を掻く誠に大きなため息をついてかなめはタレ目でにらみつけてくる。
「三十八人。全員が領邦領主の上級貴族だ。胡州は領邦制国家だからな。領邦の主である貴族がすべての徴税権を持っている。市民はまず領邦領主に納税し、その一部が国庫に納税される仕組みだ」
カウラは迷う誠をさえぎるようにしてそう言った。
「さすが隊長さんだ。胡州の政治情勢にも詳しいらしいや。その三十八人の有力貴族はそれぞれに被官と呼ばれる家臣達が徴税やもろもろの自治を行い、それで国が動いている。まあ世襲制の公務員と言うか、地球の日本の江戸時代の武士みたいなものだ」
そう言うとかなめはタバコの煙を噴き上げる。
「けどよう、そんな代わり映えのしない世の中っつうのは腐りやすいもんだ。東和ならすぐ逮捕されるくらいの賄賂や斡旋が日常茶飯事だ。当然、税金を節約するなんて言うような発想も生まれねえ」
いつに無くまともなことを口にするかなめだが、彼女は胡州貴族の頂点とも言える四大公筆頭、西園寺家の嫡子である。誠は真剣に彼女の話に耳を傾けた。
「今回の殿上会の最大の議題はその徴税権の国への返還だ。親父の奴、この前の近藤事件の余波で貴族主義者の頭が上げにくい状況を利用するつもりだぜ」
そう言うとかなめは車の中を覗きこんだ。カウラはハンドルに身を任せてかなめを見つめていた。誠は膝に手を置いた姿勢でかなめを見上げている。
「しかし、それでは殿上会に無縁な下級貴族達の反発があるだろうな。胡州軍を支えているのは彼ら下級貴族達だ。特に西園寺。お前の籍のある陸軍はその牙城だろ?大丈夫なのか?」
カウラは静かにハンドルを何度も握りなおしながら振り返る。
「だから荒れるって言ってんだよ」
そう言うとかなめはタバコをもみ消して携帯灰皿に吸殻をねじ込んだ。
「荒れるか……烏丸一派と西園寺派で激論が戦わされると……なるほど。では荒れた議場をまとめる西園寺公の思惑をどう見るか四大公筆頭、西園寺家の次期当主のお話を聞こうか」
カウラはそう言うと運転席から身を乗り出してかなめの方を見上げた。
「ああ。徴税権の国家への返上問題に関しては親父は早期施行の急先鋒だが、大河内公爵は施行そのものには反対ではないものの、そのあおりをもろに受ける下級貴族には施行以前の見返りの権益の提供を条件に入れることを主張している。烏丸家はそもそも貴族主義者の支持を地盤としている以上、今回は反対するしかないだろう。そして叔父貴は……」
かなめはそこまで言うと短くなったタバコを携帯灰皿に押し込み、再び二本目のタバコを取り出して火をつける。周りでは遅い昼食を食べにきた作業着を着た菱川重工の技師達が笑いながら通り過ぎる。
「もったいつけることも無いだろ?嵯峨隊長は総論賛成、各論反対ってことだろ?早急な徴税権の国家への委譲はただでさえ厳しい生活を強いられている下級貴族の蜂起に繋がる可能性がある。あくまで時間をかけて処理する問題だと言うのがあの人の持論だ」
カウラの言葉にかなめは頷いた。
「胡州の貴族制ってそんなに強力なんですか?」
間抜けな誠の言葉にカウラは呆れて額に手を当てる。かなめは怒鳴りつけようと言う気持ちを抑えるために、そのまま何度か肩で呼吸をした。
「まあ、お前は西と西園寺が会話している状況を普通に見ているからな。これは隊長の意向で身分で人を差別するなと言う指示があったからだ。そうでなければ平民の西が殿上貴族の西園寺家の次期当主のコイツに声をかけることなど考えられない話だ」
カウラはそう言うとかなめを見上げた。自分の話をされたかなめは不機嫌そうにタバコを吸いながら空を見上げていた。
かなめににらまれ続けるのに飽きたとでも言うようにアイシャがカウラに声をかける。それを無視するようにカウラはアクセルを踏む。
「今日はシャムが遼南の土産を持ってくるって言ってたろ?どうせ喰いきれないくらいあるんだから……」
かなめの言葉にアイシャはうつむいた。かなめは先ほどまでの大貴族の話などすっかり忘れているように見えた。
「だから言ってるんじゃないの。シャムちゃんのことだからまた変なもの買ってくるに決まってるわよ。だから口直しのお菓子とか買いましょうよ!」
そう言いながらアイシャはカウラの頬を軽くつついた。
そんなアイシャをうっとおしく感じたのか、カウラは生協の駐車場に車を乗り入れた。
「誠ちゃんとカウラはいいの?」
アイシャの言葉にカウラは首を振る。
「僕はいいですよ。せっかくナンバルゲニア中尉の好意ですから」
そう言う二人を見てアイシャは細身の体をくねらせてそのまま車を降りた。
「今回の殿上会か……荒れるな」
かなめはそう言うと誠を蹴飛ばした。仕方なくアイシャに続いて車から降りた誠を押し出したかなめはそのまま外に出た。伸びをしてすぐに彼女は胸のポケットに手を伸ばす。
「荒れるって?」
誠の言葉を聞きながらかなめはタバコに火をつけた。
「おい、誠。胡州の国庫への納税者って何人いるか知ってるか?」
タバコをふかしながら前の工場の敷地内を走るトレーラーを眺めながらかなめが言った。
「そんなこと言われても……僕は私立理系しか受けなかったんで社会は苦手で……」
そう答えて頭を掻く誠に大きなため息をついてかなめはタレ目でにらみつけてくる。
「三十八人。全員が領邦領主の上級貴族だ。胡州は領邦制国家だからな。領邦の主である貴族がすべての徴税権を持っている。市民はまず領邦領主に納税し、その一部が国庫に納税される仕組みだ」
カウラは迷う誠をさえぎるようにしてそう言った。
「さすが隊長さんだ。胡州の政治情勢にも詳しいらしいや。その三十八人の有力貴族はそれぞれに被官と呼ばれる家臣達が徴税やもろもろの自治を行い、それで国が動いている。まあ世襲制の公務員と言うか、地球の日本の江戸時代の武士みたいなものだ」
そう言うとかなめはタバコの煙を噴き上げる。
「けどよう、そんな代わり映えのしない世の中っつうのは腐りやすいもんだ。東和ならすぐ逮捕されるくらいの賄賂や斡旋が日常茶飯事だ。当然、税金を節約するなんて言うような発想も生まれねえ」
いつに無くまともなことを口にするかなめだが、彼女は胡州貴族の頂点とも言える四大公筆頭、西園寺家の嫡子である。誠は真剣に彼女の話に耳を傾けた。
「今回の殿上会の最大の議題はその徴税権の国への返還だ。親父の奴、この前の近藤事件の余波で貴族主義者の頭が上げにくい状況を利用するつもりだぜ」
そう言うとかなめは車の中を覗きこんだ。カウラはハンドルに身を任せてかなめを見つめていた。誠は膝に手を置いた姿勢でかなめを見上げている。
「しかし、それでは殿上会に無縁な下級貴族達の反発があるだろうな。胡州軍を支えているのは彼ら下級貴族達だ。特に西園寺。お前の籍のある陸軍はその牙城だろ?大丈夫なのか?」
カウラは静かにハンドルを何度も握りなおしながら振り返る。
「だから荒れるって言ってんだよ」
そう言うとかなめはタバコをもみ消して携帯灰皿に吸殻をねじ込んだ。
「荒れるか……烏丸一派と西園寺派で激論が戦わされると……なるほど。では荒れた議場をまとめる西園寺公の思惑をどう見るか四大公筆頭、西園寺家の次期当主のお話を聞こうか」
カウラはそう言うと運転席から身を乗り出してかなめの方を見上げた。
「ああ。徴税権の国家への返上問題に関しては親父は早期施行の急先鋒だが、大河内公爵は施行そのものには反対ではないものの、そのあおりをもろに受ける下級貴族には施行以前の見返りの権益の提供を条件に入れることを主張している。烏丸家はそもそも貴族主義者の支持を地盤としている以上、今回は反対するしかないだろう。そして叔父貴は……」
かなめはそこまで言うと短くなったタバコを携帯灰皿に押し込み、再び二本目のタバコを取り出して火をつける。周りでは遅い昼食を食べにきた作業着を着た菱川重工の技師達が笑いながら通り過ぎる。
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