145 / 1,503
第五章 出発
出発の時
しおりを挟む
「それにしても今回は少ないよな、参加者。技術部は島田のアホとキム、ソン、西、吉川、金子、遠藤。警備部はヤコブ、イワノフ、ボルクマン。管理部は菰田、服部、立川。それと家村親子にお姉さんと旦那か」
かなめはアイシャの冊子を誠に押し付けると男性陣を指折り数えた。
「暇そうな連中だな」
それを聞いたカウラもそう続ける。そこでかなめはサングラスを下げて、下から見上げるようにカウラに近づく。何事かと構えるカウラの正面に満面の笑みのかなめがいた。
「菰田、ソン、ヤコブが来るのはお前目当てなんだろ?ちゃんと絞めて行けよ」
『ヒンヌー教徒』三人の名前を聞いてカウラの表情が曇る。
「つまらない事は言わない方がいいぞ。口は災いの元だからな」
カウラはその話をしたくは無いと言うようにあっさり答えた。
「神前!荷物積むの手伝え!」
とても実働部隊の備品とは思えない量のパーティーグッズを荷物置き場に押し込んでいる島田が叫んだ。
「じゃあな、アタシ等乗ってるから」
そう言うと島田に見入られて身動き取れない誠を置いてかなめとカウラはバスに乗り込む。
「スイカはここに入れると割れるんじゃないですか?」
誠はパーラから島田が受け取ろうとしているスイカを見てそう言った。
「じゃあシャムちゃんに見つからないように隠しておくわね」
パーラはそう言うとそのままボストンバッグを誠に渡してバスに乗り込む。
「パラソルは折れるかな?」
「大丈夫なんじゃないですか?奥のほうに突っ込んでおけば」
誠と島田はバスに乗り込んでいく面々から荷物を受け取りつつ、それを床面の下の荷物置き場に突っ込む。
「正人!アイス買ってきたけど食べる?」
荷物置き場が一杯になった時、備品の自転車に乗って買出しに行っていたサラが二本のアイスキャンディーを島田達に手渡す。彼は受け取った二本のキャンディーを誠に見せた。
「悪いね。神前、どっち食う?」
「じゃあ小豆の方で」
いつの間にかかいた汗を拭いながら三人で一息つく。
「なるほどねえ。この前、姐御からM10の仕様書渡されて、どっからこんな最新機の情報手に入れたか聞こうと思ったんだが、ウチで動かすのか。整備のシフト考え直さないとまずいよなあ」
ソーダ味のアイスキャンディーを口にしながら島田がつぶやく。
「しかし、M10なら採用国は同盟加盟国でも何カ国かあるから大丈夫なんじゃないですか?運用の問題点とかのノウハウなら吉田さんに頼めば調べてくれるでしょうし」
誠の小豆のアイスバーは周りに氷が張り付いてしばらく味がしなかった。失敗したかなと思いながら、誠は小豆色のバーを口にねじ込む。
「別に吉田さんに頼まんでも俺も聞いてるよ、M10の運用の注意点くらい。海兵隊が採用しなかったのは初めて導入したアメリカ海軍での評判があまり芳しくなかったからだって話だぞ。関節部の駆動部品のメンテが面倒でね。交換に一癖あって正直俺もどうかなあって思ってたんだよ。まあA4にバージョンアップしてその部分はかなり改善されたって言う話だけど、コスト無視の05式は別格として主要国に採用されているアサルト・モジュールじゃあ相当なじゃじゃ馬だそうな。まあ実物を拝まないことには判断はつかないけどな」
そう言うと島田は解けて手にかかろうとするアイスに手を焼いてそのままがぶりと先から食いついた。
「そうなんですか……」
誠は島田の話を聞きながら伸びをする。その視線にバスの中で手招きしているかなめの姿を見つけた。
「島田の旦那ー!」
窓を開けようとする島田を待っていた誠に向けて叫ぶ声が聞こえて振り向いた。オリーブ色のTシャツにジーンズの小夏、桜色の日傘を手にする紫の和服の春子がハンガーから出てバスに向かってきていた。
「俺も旦那に昇格か」
窓を開けると島田は照れるように笑う。整備班員の統率を買われていた島田は技術部部長の明華の推薦で准尉に昇進していた。そんな島田が笑顔でバスに駆け寄って来た小夏を迎える。
「師匠はもう中ですか?」
そう言うと小夏はバスの先頭を指差す。誠は周りを見回すが、自分と島田以外は全員バスに乗っていることに気づいて苦笑いを浮かべた。
「そうみたいだな。それにしてもお前も少しは女らしくしろよ」
いつ見ても男の子のように見えるショートヘアーに化粧らしきものすら見えない小夏を島田はからかってみせる。
「それはグリファン少尉みたいにしろってことですか?」
小夏が思い切りにやけた笑みで島田を見つめる。彼女であるサラとのことを弄られて島田はムッとして小夏を睨み付けた。
「下らないこと言ってないでとっとと乗れ!」
柄にもなく照れている島田と笑顔の春子が誠の目に入る。誠はそれを暖かく見守るとそのまま。春子のかばんと小夏のリュックを荷物置き場に押し込んでロックをかける。
「じゃあ全員そろったわけだ。行くか?」
誠は島田の言葉で春子を連れてバスの前を回ってバスに乗り込む。
「神前!こことって有るからな!」
バスの窓からかなめが身を乗り出している。誠はしかたなくそのままバスに乗り込むとかなめの座る奥の方の座席へと歩き出した。
「ここだ。座れ」
ジャッキーカルパスを咥えながら、もう既にウィスキーの小瓶を手にして飲み始めているかなめの隣に席を占める。通路を隔てて隣は不機嫌そうにかなめをにらみつけるアイシャがいる。そして窓際に二人の動向を静かに見守るカウラが座っている。
「オメエも喰うか?」
燻製を差し出すかなめにしかたなく誠は受け取った。
「行くのは永峰海岸ですか。随分ありますよね、ここからだと」
運用艦『高雄』の停泊先が東に150kmの新港。それに対して永峰は南の戸蔵半島の付け根のリゾート地である。渋滞とかのことを計算に入れれば今から出ても着くのは夕方になる。
「いいじゃない。着いたら温泉が待ってるのよ」
アイシャがそこでニヤリと笑う。大体彼女が笑うときは何かあるので誠は冷や汗が流れるのを感じていた。
「まさか混浴じゃないですよね?」
誠は何となくそう言ってみた。それに答えるつもりはまるで無いというようにアイシャはじっと笑顔を保ち続ける。
「まあなんだ。アタシの顔が利くところだからな」
このかなめの一言で混浴の浴場があることは誠にも想像ができた。
「何かたくらんでますね、西園寺さん」
誠は恐る恐るかなめを見る。いかにもたくらんでいますというようにかなめは満面の笑みを浮かべていた。
「いや……なんだろうねえ……着いてからのお楽しみってところか?」
かなめが見慣れた下卑た笑みを浮かべた。次の瞬間、バスはゆっくりと走り出した。
かなめはアイシャの冊子を誠に押し付けると男性陣を指折り数えた。
「暇そうな連中だな」
それを聞いたカウラもそう続ける。そこでかなめはサングラスを下げて、下から見上げるようにカウラに近づく。何事かと構えるカウラの正面に満面の笑みのかなめがいた。
「菰田、ソン、ヤコブが来るのはお前目当てなんだろ?ちゃんと絞めて行けよ」
『ヒンヌー教徒』三人の名前を聞いてカウラの表情が曇る。
「つまらない事は言わない方がいいぞ。口は災いの元だからな」
カウラはその話をしたくは無いと言うようにあっさり答えた。
「神前!荷物積むの手伝え!」
とても実働部隊の備品とは思えない量のパーティーグッズを荷物置き場に押し込んでいる島田が叫んだ。
「じゃあな、アタシ等乗ってるから」
そう言うと島田に見入られて身動き取れない誠を置いてかなめとカウラはバスに乗り込む。
「スイカはここに入れると割れるんじゃないですか?」
誠はパーラから島田が受け取ろうとしているスイカを見てそう言った。
「じゃあシャムちゃんに見つからないように隠しておくわね」
パーラはそう言うとそのままボストンバッグを誠に渡してバスに乗り込む。
「パラソルは折れるかな?」
「大丈夫なんじゃないですか?奥のほうに突っ込んでおけば」
誠と島田はバスに乗り込んでいく面々から荷物を受け取りつつ、それを床面の下の荷物置き場に突っ込む。
「正人!アイス買ってきたけど食べる?」
荷物置き場が一杯になった時、備品の自転車に乗って買出しに行っていたサラが二本のアイスキャンディーを島田達に手渡す。彼は受け取った二本のキャンディーを誠に見せた。
「悪いね。神前、どっち食う?」
「じゃあ小豆の方で」
いつの間にかかいた汗を拭いながら三人で一息つく。
「なるほどねえ。この前、姐御からM10の仕様書渡されて、どっからこんな最新機の情報手に入れたか聞こうと思ったんだが、ウチで動かすのか。整備のシフト考え直さないとまずいよなあ」
ソーダ味のアイスキャンディーを口にしながら島田がつぶやく。
「しかし、M10なら採用国は同盟加盟国でも何カ国かあるから大丈夫なんじゃないですか?運用の問題点とかのノウハウなら吉田さんに頼めば調べてくれるでしょうし」
誠の小豆のアイスバーは周りに氷が張り付いてしばらく味がしなかった。失敗したかなと思いながら、誠は小豆色のバーを口にねじ込む。
「別に吉田さんに頼まんでも俺も聞いてるよ、M10の運用の注意点くらい。海兵隊が採用しなかったのは初めて導入したアメリカ海軍での評判があまり芳しくなかったからだって話だぞ。関節部の駆動部品のメンテが面倒でね。交換に一癖あって正直俺もどうかなあって思ってたんだよ。まあA4にバージョンアップしてその部分はかなり改善されたって言う話だけど、コスト無視の05式は別格として主要国に採用されているアサルト・モジュールじゃあ相当なじゃじゃ馬だそうな。まあ実物を拝まないことには判断はつかないけどな」
そう言うと島田は解けて手にかかろうとするアイスに手を焼いてそのままがぶりと先から食いついた。
「そうなんですか……」
誠は島田の話を聞きながら伸びをする。その視線にバスの中で手招きしているかなめの姿を見つけた。
「島田の旦那ー!」
窓を開けようとする島田を待っていた誠に向けて叫ぶ声が聞こえて振り向いた。オリーブ色のTシャツにジーンズの小夏、桜色の日傘を手にする紫の和服の春子がハンガーから出てバスに向かってきていた。
「俺も旦那に昇格か」
窓を開けると島田は照れるように笑う。整備班員の統率を買われていた島田は技術部部長の明華の推薦で准尉に昇進していた。そんな島田が笑顔でバスに駆け寄って来た小夏を迎える。
「師匠はもう中ですか?」
そう言うと小夏はバスの先頭を指差す。誠は周りを見回すが、自分と島田以外は全員バスに乗っていることに気づいて苦笑いを浮かべた。
「そうみたいだな。それにしてもお前も少しは女らしくしろよ」
いつ見ても男の子のように見えるショートヘアーに化粧らしきものすら見えない小夏を島田はからかってみせる。
「それはグリファン少尉みたいにしろってことですか?」
小夏が思い切りにやけた笑みで島田を見つめる。彼女であるサラとのことを弄られて島田はムッとして小夏を睨み付けた。
「下らないこと言ってないでとっとと乗れ!」
柄にもなく照れている島田と笑顔の春子が誠の目に入る。誠はそれを暖かく見守るとそのまま。春子のかばんと小夏のリュックを荷物置き場に押し込んでロックをかける。
「じゃあ全員そろったわけだ。行くか?」
誠は島田の言葉で春子を連れてバスの前を回ってバスに乗り込む。
「神前!こことって有るからな!」
バスの窓からかなめが身を乗り出している。誠はしかたなくそのままバスに乗り込むとかなめの座る奥の方の座席へと歩き出した。
「ここだ。座れ」
ジャッキーカルパスを咥えながら、もう既にウィスキーの小瓶を手にして飲み始めているかなめの隣に席を占める。通路を隔てて隣は不機嫌そうにかなめをにらみつけるアイシャがいる。そして窓際に二人の動向を静かに見守るカウラが座っている。
「オメエも喰うか?」
燻製を差し出すかなめにしかたなく誠は受け取った。
「行くのは永峰海岸ですか。随分ありますよね、ここからだと」
運用艦『高雄』の停泊先が東に150kmの新港。それに対して永峰は南の戸蔵半島の付け根のリゾート地である。渋滞とかのことを計算に入れれば今から出ても着くのは夕方になる。
「いいじゃない。着いたら温泉が待ってるのよ」
アイシャがそこでニヤリと笑う。大体彼女が笑うときは何かあるので誠は冷や汗が流れるのを感じていた。
「まさか混浴じゃないですよね?」
誠は何となくそう言ってみた。それに答えるつもりはまるで無いというようにアイシャはじっと笑顔を保ち続ける。
「まあなんだ。アタシの顔が利くところだからな」
このかなめの一言で混浴の浴場があることは誠にも想像ができた。
「何かたくらんでますね、西園寺さん」
誠は恐る恐るかなめを見る。いかにもたくらんでいますというようにかなめは満面の笑みを浮かべていた。
「いや……なんだろうねえ……着いてからのお楽しみってところか?」
かなめが見慣れた下卑た笑みを浮かべた。次の瞬間、バスはゆっくりと走り出した。
0
お気に入りに追加
57
あなたにおすすめの小説
特殊装甲隊 ダグフェロン 『廃帝と永遠の世紀末』 第三部 『暗黒大陸』
橋本 直
SF
遼州司法局も法術特捜の発足とともに実働部隊、機動隊、法術特捜の三部体制が確立することとなった。
それまで東和陸軍教導隊を兼務していた小さな隊長、クバルカ・ラン中佐が実働部隊副隊長として本異動になることが決まった。
彼女の本拠地である東和陸軍教導隊を訪ねた神前誠に法術兵器の実験に任務が課せられた。それは広域にわたり兵士の意識を奪ってしまうという新しい発想の非破壊兵器だった。
実験は成功するがチャージの時間等、運用の難しい兵器と判明する。
一方実働部隊部隊長嵯峨惟基は自分が領邦領主を務めている貴族制国家甲武国へ飛んだ。そこでは彼の両方を西園寺かなめの妹、日野かえでに継がせることに関する会議が行われる予定だった。
一方、南の『魔窟』と呼ばれる大陸ベルルカンの大国、バルキスタンにて総選挙が予定されており、実働部隊も支援部隊を派遣していた。だが選挙に不満を持つ政府軍、反政府軍の駆け引きが続いていた。
嵯峨は万が一の両軍衝突の際アメリカの介入を要請しようとする兄である西園寺義基のシンパである甲武軍部穏健派を牽制しつつ貴族の群れる会議へと向かった。
そしてそんな中、バルキスタンで反政府軍が機動兵器を手に入れ政府軍との全面衝突が発生する。
誠は試験が済んだばかりの非破壊兵器を手に戦線の拡大を防ぐべく出撃するのだった。
法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 野球と海と『革命家』
橋本 直
SF
その文明は出会うべきではなかった
その人との出会いは歓迎すべきものではなかった
これは悲しい『出会い』の物語
『特殊な部隊』と出会うことで青年にはある『宿命』がせおわされることになる
法術装甲隊ダグフェロン 第二部
遼州人の青年『神前誠(しんぜんまこと)』が発動した『干渉空間』と『光の剣(つるぎ)により貴族主義者のクーデターを未然に防止することが出来た『近藤事件』が終わってから1か月がたった。
宇宙は誠をはじめとする『法術師』の存在を公表することで混乱に陥っていたが、誠の所属する司法局実働部隊、通称『特殊な部隊』は相変わらずおバカな生活を送っていた。
そんな『特殊な部隊』の運用艦『ふさ』艦長アメリア・クラウゼ中佐と誠の所属するシュツルム・パンツァーパイロット部隊『機動部隊第一小隊』のパイロットでサイボーグの西園寺かなめは『特殊な部隊』の野球部の夏合宿を企画した。
どうせろくな事が起こらないと思いながら仕事をさぼって参加する誠。
そこではかなめがいかに自分とはかけ離れたお嬢様で、貴族主義の国『甲武国』がどれほど自分の暮らす永遠に続く20世紀末の東和共和国と違うのかを誠は知ることになった。
しかし、彼を待っていたのは『法術』を持つ遼州人を地球人から解放しようとする『革命家』の襲撃だった。
この事件をきっかけに誠の身辺警護の必要性から誠の警護にアメリア、かなめ、そして無表情な人造人間『ラスト・バタリオン』の第一小隊小隊長カウラ・ベルガー大尉がつくことになる。
これにより誠の暮らす『男子下士官寮』は有名無実化することになった。
そんなおバカな連中を『駄目人間』嵯峨惟基特務大佐と機動部隊隊長クバルカ・ラン中佐は生暖かい目で見守っていた。
そんな『特殊な部隊』の意図とは関係なく着々と『力ある者の支配する宇宙』の実現を目指す『廃帝ハド』の野望はゆっくりと動き出しつつあった。
SFお仕事ギャグロマン小説。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
「おまえを愛することはない!」と言ってやったのに、なぜ無視するんだ!
七辻ゆゆ
ファンタジー
俺を見ない、俺の言葉を聞かない、そして触れられない。すり抜ける……なぜだ?
俺はいったい、どうなっているんだ。
真実の愛を取り戻したいだけなのに。
法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 『修羅の国』での死闘
橋本 直
SF
その文明は出会うべきではなかった
その人との出会いは歓迎すべきものではなかった
これは悲しい『出会い』の物語
『特殊な部隊』と出会うことで青年にはある『宿命』がせおわされることになる
法術装甲隊ダグフェロン 第三部
遼州人の青年『神前誠(しんぜんまこと)』は法術の新たな可能性を追求する司法局の要請により『05式広域制圧砲』と言う新兵器の実験に駆り出される。その兵器は法術の特性を生かして敵を殺傷せずにその意識を奪うと言う兵器で、対ゲリラ戦等の『特殊な部隊』と呼ばれる司法局実働部隊に適した兵器だった。
一方、遼州系第二惑星の大国『甲武』では、国家の意思決定最高機関『殿上会』が開かれようとしていた。それに出席するために殿上貴族である『特殊な部隊』の部隊長、嵯峨惟基は甲武へと向かった。
その間隙を縫ったかのように『修羅の国』と呼ばれる紛争の巣窟、ベルルカン大陸のバルキスタン共和国で行われる予定だった選挙合意を反政府勢力が破棄し機動兵器を使った大規模攻勢に打って出て停戦合意が破綻したとの報が『特殊な部隊』に届く。
この停戦合意の破棄を理由に甲武とアメリカは合同で介入を企てようとしていた。その阻止のため、神前誠以下『特殊な部隊』の面々は輸送機でバルキスタン共和国へ向かった。切り札は『05式広域鎮圧砲』とそれを操る誠。『特殊な部隊』の制式シュツルム・パンツァー05式の機動性の無さが作戦を難しいものに変える。
そんな時間との戦いの中、『特殊な部隊』を見守る影があった。
『廃帝ハド』、『ビッグブラザー』、そしてネオナチ。
誠は反政府勢力の攻勢を『05式広域鎮圧砲』を使用して止めることが出来るのか?それとも……。
SFお仕事ギャグロマン小説。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
てめぇの所為だよ
章槻雅希
ファンタジー
王太子ウルリコは政略によって結ばれた婚約が気に食わなかった。それを隠そうともせずに臨んだ婚約者エウフェミアとの茶会で彼は自分ばかりが貧乏くじを引いたと彼女を責める。しかし、見事に返り討ちに遭うのだった。
『小説家になろう』様・『アルファポリス』様の重複投稿、自サイトにも掲載。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
学園長からのお話です
ラララキヲ
ファンタジー
学園長の声が学園に響く。
『昨日、平民の女生徒の食べていたお菓子を高位貴族の令息5人が取り囲んで奪うという事がありました』
昨日ピンク髪の女生徒からクッキーを貰った自覚のある王太子とその側近4人は項垂れながらその声を聴いていた。
学園長の話はまだまだ続く……
◇テンプレ乙女ゲームになりそうな登場人物(しかし出てこない)
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げています。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる