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第十二章 緊張の中で
いつも通りの朝
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翌日、誠はこれまで経験したことの無いような頭痛で目が覚めた。そして平衡感覚がつかめないのは、まだアルコールが抜けていないせいだろうか?そんなことを思いながら重い頭をふらふらさせて歩いた。
「食堂までの道のりがこんなに遠かったっけ……」
そう独り言を言いながら、誠は軽いもので朝食を済まそうと自動ドアを開けた。待機任務中の整備班員や警備部の面々で、それなりに混雑した食堂。カードを出して食券販売機の前に立つ。
そこに横槍を入れるように、透き通るような白い手が先にカードを挿入した。
「たまにはお姉さんに奢らせなさいよ」
またアイシャである。紺色の髪が自然に生まれた人間とは違うものの、それ以外は普通の人間とは変わらない。いや、むしろ普通の人間よりも人間味が有るように誠には感じられた。
「好きなの食べていいのよ」
いつものいたずらっぽい視線が誠を捕らえている。女性にじっと見つめられるような機会がほとんど無かった誠はうろたえながら口を開く。
「すいません。じゃあ納豆定食で」
アイシャの笑みがさらに広がる。
「かなめちゃん!神前君も納豆好きだって!」
「なんだと!新入り!テメエ裏切りやがったな!」
すでに鮭定食を食べ終わろうとしているかなめが叫ぶ。誠がそちらの方を見ると、いつものようにカウラだけでなくサラとパーラ、それにシャムが朝食に手をつけていた。
「私も納豆定食っと。やっぱり朝食は納豆に味噌汁よね」
そう言うとアイシャは誠から見てもはっきりとかなめの視界から誠をかばうように、カウンターへ向け
て歩き出した。
「納豆好きなんですか?」
「アタシが製造されて、初めてレーション以外で食べたこういう食事が納豆だったのよ。本当にこんなに味覚があるってことが人生を楽しくするなんて知らなかった頃だったわ。さすが東和の食事は銀河一よね」
「信用するんじゃねえぞ!ゲルパルトの人造兵士工廠を制圧したのは遼北軍だ。中華料理は出たかも知れんが、納豆なんて無いはずだぞ!」
「良いじゃないのかなめちゃん。それくらい印象が深いと言うことよ」
かなめの茶々を無視して、定食を受け取ったアイシャはそのままかなめの隣、シャムの真向かいの席に着いた。成り行きでその隣に腰をかけた誠は、シャムの前に置かれた、2kgはあるだろう巨大な肉の塊を見つけて凍りついた。
「シャムさん?もしかしてそれ全部食べるつもりですか?」
「食べる時に食べないといけないんだよ!」
シャムはそう言うと、巨大な肉の塊にナイフを突き立てる。
「それ以前にあんなメニューありましたっけ?」
「ああ、こいつは猟友会の助っ人で猪狩りとかしてるから、そん時の肉でも持ってきてたんじゃないのか?」
かなめが食事を終えて、テーブルの中央にドッカと置かれたやかんから番茶を注ぎながらそう答えた。
「そうじゃなくて、僕が言いたいのはこんなに食べれるんですかと」
「じゃあ見てりゃあ良いじゃねえか」
ようやく機嫌が直ったかなめが、楽しそうにつぶやく。その目の前では明らかに大きすぎる肉塊を、すさまじい勢いで無理やり口に押し込んでいるシャムの姿があった
「いつも思っているんだが、一体どこにあれだけのものが入るんだ?」
カウラはかなめがやかんから手を離すと、それを奪い取って自分の湯飲みに茶を注ぎながらそう言った。
「うちの七不思議って殆ど全てシャムちゃん絡みだもんね」
「七不思議?なんだそりゃ?」
いかにも今考えたようなアイシャのフレーズにかなめが突っ込む。
「でもまあ一番はなぜ隊長が隊長でいられるかって事だけどね」
「そうだよなあ。あの人格破綻者が隊長でいるっていうのは無茶があるなあ」
番茶を飲みながらかなめはアイシャにそう切りかえす。カウラは何か言いたげに誠の方に視線を送る。
「そう言えば、神前の剣道道場にしょっちゅう叔父貴が出入りしてるって話だが、やっぱり叔父貴、あんな感じなのか?」
かなめが番茶に手を伸ばしながらつぶやく。
「僕は大学の実験なんかの都合で夜中にしか家には帰りませんでしたから……それに事があるたびに友人の家に入り浸って酒を飲んでましたから……」
誠はそう言ったとたん、どこからとも無くきらりと光る視線を感じた。
アイシャだ。
「でも、アイシャさんの想像に答えるようなことしていませんよ!一応、僕ノーマルなので」
「つまんないの!」
彼女は落ち込んだように、よくかき混ぜた納豆をご飯に丁寧に乗せた。
「ご馳走さま!」
シャムの叫び声で全員がその皿を見つめる。タレが少し残っているくらいで、肉も付け合せの野菜もその上から消えて無くなっていた。
「シャム。いつものことながら……オメエ全部食ったのか?」
恐る恐るかなめがそうたずねた。
「うん!もうおなか一杯!」
「そうか……良かったな」
全員の声を代弁するかのようなかなめの言葉が残った。
「食堂までの道のりがこんなに遠かったっけ……」
そう独り言を言いながら、誠は軽いもので朝食を済まそうと自動ドアを開けた。待機任務中の整備班員や警備部の面々で、それなりに混雑した食堂。カードを出して食券販売機の前に立つ。
そこに横槍を入れるように、透き通るような白い手が先にカードを挿入した。
「たまにはお姉さんに奢らせなさいよ」
またアイシャである。紺色の髪が自然に生まれた人間とは違うものの、それ以外は普通の人間とは変わらない。いや、むしろ普通の人間よりも人間味が有るように誠には感じられた。
「好きなの食べていいのよ」
いつものいたずらっぽい視線が誠を捕らえている。女性にじっと見つめられるような機会がほとんど無かった誠はうろたえながら口を開く。
「すいません。じゃあ納豆定食で」
アイシャの笑みがさらに広がる。
「かなめちゃん!神前君も納豆好きだって!」
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「私も納豆定食っと。やっぱり朝食は納豆に味噌汁よね」
そう言うとアイシャは誠から見てもはっきりとかなめの視界から誠をかばうように、カウンターへ向け
て歩き出した。
「納豆好きなんですか?」
「アタシが製造されて、初めてレーション以外で食べたこういう食事が納豆だったのよ。本当にこんなに味覚があるってことが人生を楽しくするなんて知らなかった頃だったわ。さすが東和の食事は銀河一よね」
「信用するんじゃねえぞ!ゲルパルトの人造兵士工廠を制圧したのは遼北軍だ。中華料理は出たかも知れんが、納豆なんて無いはずだぞ!」
「良いじゃないのかなめちゃん。それくらい印象が深いと言うことよ」
かなめの茶々を無視して、定食を受け取ったアイシャはそのままかなめの隣、シャムの真向かいの席に着いた。成り行きでその隣に腰をかけた誠は、シャムの前に置かれた、2kgはあるだろう巨大な肉の塊を見つけて凍りついた。
「シャムさん?もしかしてそれ全部食べるつもりですか?」
「食べる時に食べないといけないんだよ!」
シャムはそう言うと、巨大な肉の塊にナイフを突き立てる。
「それ以前にあんなメニューありましたっけ?」
「ああ、こいつは猟友会の助っ人で猪狩りとかしてるから、そん時の肉でも持ってきてたんじゃないのか?」
かなめが食事を終えて、テーブルの中央にドッカと置かれたやかんから番茶を注ぎながらそう答えた。
「そうじゃなくて、僕が言いたいのはこんなに食べれるんですかと」
「じゃあ見てりゃあ良いじゃねえか」
ようやく機嫌が直ったかなめが、楽しそうにつぶやく。その目の前では明らかに大きすぎる肉塊を、すさまじい勢いで無理やり口に押し込んでいるシャムの姿があった
「いつも思っているんだが、一体どこにあれだけのものが入るんだ?」
カウラはかなめがやかんから手を離すと、それを奪い取って自分の湯飲みに茶を注ぎながらそう言った。
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「でもまあ一番はなぜ隊長が隊長でいられるかって事だけどね」
「そうだよなあ。あの人格破綻者が隊長でいるっていうのは無茶があるなあ」
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