58 / 1,503
第八章 奢られ酒
いつもの結末
しおりを挟む
「え?育ってないって?」
いったん潰れたと見えたアイシャがのそりと起き上がった。
「あ。復活した」
サラがそう言うと烏賊玉を口に運ぶ。
「余計なことするんじゃない」
かなめとカウラは復活したアイシャを見て思わず口を滑らす。
「いいもんね、どうせアタシなんか……!」
脈絡も無くアイシャはシャムのところまで匍匐前進していく。
「何する気だ?」
かなめは面白そうにその有様を見ている。
「ミニマム!」
そう叫ぶとアイシャはシャムに抱きついた。
「邪魔だよアイシャちゃん!食べられないよ!」
「ご飯はもういいから!一緒に飲もうよ!ねえ!」
アイシャはシャムに抱きつきながら吉田のグラスをかっぱらうと、一気に飲み干してまた倒れこんだ。
「クバルカ中佐。妙に落ち着いてますけど、もしかして……」
誠は恐る恐るにこやかに笑いながら酒をすすっているランにそれとなく聞いてみた。
「まあいつもオメーは潰れとったから知らねーだろうが、いつもウチの飲み会なんてこんなもんだ。どうだ?驚いたか?」
我関せずといった調子で、ランは杯を進める。ふと吉田の方を見た誠だが、こちらもニヤニヤしながらシャムとアイシャを横目で見て酒を飲んでいるだけで、手を出すつもりなど無いようだった。
しかし、誠にとってそれ以上に引っかかるのは菰田の舐めるような視線だった。明らかに敵意をむき出しにして、こちらのほうを見ている。先任下士官である菰田ににらまれて、誠はおずおずとビールをすするよりほかにすることも無かった。
「菰田先輩……?」
誠は鬼の目に変わった菰田に向けてそう言った。
「何でお前ばっかり!何でだ!この受けキャラが!」
菰田の叫びが座敷に響く。誠の視線の中でパーラはできるだけ離れようと壁に張り付いている。
「受けキャラと聞いたら黙ってませんよ!」
菰田のその言葉に反応して泥酔状態のアイシャがまた起き上がった。完全に出来上がった視線で誠に向き直るアイシャに誠は冷や汗が流れるのを感じていた。
「めんどくさいから、オメエは寝てろ!」
かなめが誠をかばうように立つと、アイシャは懇願するような瞳をして両手を合わせて、かなめに向き直った。
「かなめちゃん!人には戦わかければならない戦場と言うものがあるのよ!」
そのアルコールで赤く染め上げられた頬を見てかなめはアイシャを捕まえる。
「わけわかんねえよ!」
そう叫ぶかなめの手を振りほどいてアイシャは起き上がった。
「ヒンヌー教徒が立ち上がった今!カウラちゃんフラグは消えたも同然!今こそ私とのフラグが!」
アイシャは突然演説を始めた。誠は事態の収拾を期待してランを見る。そこではできるだけ話の輪から遠ざかろうと下を向いてたこ焼きを分解しているランの姿があった。
「だから分かるように言えよ!」
もう一度かなめは叫びながらアイシャを組み伏せようとする。その動きを読んでかわしたアイシャはそのまま誠に熱い視線を送る。誠はアイシャの濡れた視線に戸惑いながらじりじりと後ろに後退した。
「フラグ?何だそれは?」
誠をかばうように間に入ってきたカウラが誠に尋ねる。
「何なんでしょうねえ……」
そう言って誠はアイシャの顔を見た。彼女は舌なめずりをしながらじりじりと誠に近づいてくる。そんな誠達のやり取りを菰田は手を震わせながらそれに聞き入っている。
「やれー!もっと修羅場になれー!」
気の無いように吉田がそう叫んだ。島田とサラは騒動を無視して二人だけの世界に旅立っている。キムと菰田を見れば野菜玉を焼き上げることに集中している振りをして、係わり合いになることを拒絶しているようにも見えた。
頼れるものは自分ひとり。酒を飲むのを躊躇していた誠は隣になみなみと注がれていたかなめの酒を奪い取ると一気に飲み干した。
「おい!何しやがる!」
かなめが慌てて誠に声をかけた。
「やられた!間接キッスフラグとは!」
アイシャはその場に崩れるよう突っ伏して頭に手をって絶望の表情を浮かべる。
「だからわけわかんねえよ!」
かなめの突っ込みをアイシャは軽くかわす。誠は40度のアルコールにしたたか頭の中を回転させながらそれを聞いていた。
「分かりました!」
誠はそう言っていた。
「大丈夫か?」
カウラは振り向いて誠をその澄んだエメラルドグリーンの瞳で見つめる。
「馬鹿が」
そう言うとかなめは誠からグラスを奪い取った。しかし、もう誠の意識はここには無かった。
「神前誠!脱ぎます!」
全員がやっぱりかと言う視線を誠に送る中、誠はTシャツを脱ぎ始めた。
「馬鹿が!ワンパターンだな」
かなめはそう言うとあきらめたと言うように先ほど誠が口をつけたグラスにラム酒を注ぎ始めた。何も言えずにカウラは立ち尽くす。Tシャツを壁際に投げ捨てた誠は今度はズボンを脱ぎ始めた。
「止めろ!キム!酒が不味くなる」
そんなランの一言が届く間もなく、再びかなめのグラスを奪い取って飲み干した誠はそのまま仰向けにひっくり返り、意識を失っていた。
いったん潰れたと見えたアイシャがのそりと起き上がった。
「あ。復活した」
サラがそう言うと烏賊玉を口に運ぶ。
「余計なことするんじゃない」
かなめとカウラは復活したアイシャを見て思わず口を滑らす。
「いいもんね、どうせアタシなんか……!」
脈絡も無くアイシャはシャムのところまで匍匐前進していく。
「何する気だ?」
かなめは面白そうにその有様を見ている。
「ミニマム!」
そう叫ぶとアイシャはシャムに抱きついた。
「邪魔だよアイシャちゃん!食べられないよ!」
「ご飯はもういいから!一緒に飲もうよ!ねえ!」
アイシャはシャムに抱きつきながら吉田のグラスをかっぱらうと、一気に飲み干してまた倒れこんだ。
「クバルカ中佐。妙に落ち着いてますけど、もしかして……」
誠は恐る恐るにこやかに笑いながら酒をすすっているランにそれとなく聞いてみた。
「まあいつもオメーは潰れとったから知らねーだろうが、いつもウチの飲み会なんてこんなもんだ。どうだ?驚いたか?」
我関せずといった調子で、ランは杯を進める。ふと吉田の方を見た誠だが、こちらもニヤニヤしながらシャムとアイシャを横目で見て酒を飲んでいるだけで、手を出すつもりなど無いようだった。
しかし、誠にとってそれ以上に引っかかるのは菰田の舐めるような視線だった。明らかに敵意をむき出しにして、こちらのほうを見ている。先任下士官である菰田ににらまれて、誠はおずおずとビールをすするよりほかにすることも無かった。
「菰田先輩……?」
誠は鬼の目に変わった菰田に向けてそう言った。
「何でお前ばっかり!何でだ!この受けキャラが!」
菰田の叫びが座敷に響く。誠の視線の中でパーラはできるだけ離れようと壁に張り付いている。
「受けキャラと聞いたら黙ってませんよ!」
菰田のその言葉に反応して泥酔状態のアイシャがまた起き上がった。完全に出来上がった視線で誠に向き直るアイシャに誠は冷や汗が流れるのを感じていた。
「めんどくさいから、オメエは寝てろ!」
かなめが誠をかばうように立つと、アイシャは懇願するような瞳をして両手を合わせて、かなめに向き直った。
「かなめちゃん!人には戦わかければならない戦場と言うものがあるのよ!」
そのアルコールで赤く染め上げられた頬を見てかなめはアイシャを捕まえる。
「わけわかんねえよ!」
そう叫ぶかなめの手を振りほどいてアイシャは起き上がった。
「ヒンヌー教徒が立ち上がった今!カウラちゃんフラグは消えたも同然!今こそ私とのフラグが!」
アイシャは突然演説を始めた。誠は事態の収拾を期待してランを見る。そこではできるだけ話の輪から遠ざかろうと下を向いてたこ焼きを分解しているランの姿があった。
「だから分かるように言えよ!」
もう一度かなめは叫びながらアイシャを組み伏せようとする。その動きを読んでかわしたアイシャはそのまま誠に熱い視線を送る。誠はアイシャの濡れた視線に戸惑いながらじりじりと後ろに後退した。
「フラグ?何だそれは?」
誠をかばうように間に入ってきたカウラが誠に尋ねる。
「何なんでしょうねえ……」
そう言って誠はアイシャの顔を見た。彼女は舌なめずりをしながらじりじりと誠に近づいてくる。そんな誠達のやり取りを菰田は手を震わせながらそれに聞き入っている。
「やれー!もっと修羅場になれー!」
気の無いように吉田がそう叫んだ。島田とサラは騒動を無視して二人だけの世界に旅立っている。キムと菰田を見れば野菜玉を焼き上げることに集中している振りをして、係わり合いになることを拒絶しているようにも見えた。
頼れるものは自分ひとり。酒を飲むのを躊躇していた誠は隣になみなみと注がれていたかなめの酒を奪い取ると一気に飲み干した。
「おい!何しやがる!」
かなめが慌てて誠に声をかけた。
「やられた!間接キッスフラグとは!」
アイシャはその場に崩れるよう突っ伏して頭に手をって絶望の表情を浮かべる。
「だからわけわかんねえよ!」
かなめの突っ込みをアイシャは軽くかわす。誠は40度のアルコールにしたたか頭の中を回転させながらそれを聞いていた。
「分かりました!」
誠はそう言っていた。
「大丈夫か?」
カウラは振り向いて誠をその澄んだエメラルドグリーンの瞳で見つめる。
「馬鹿が」
そう言うとかなめは誠からグラスを奪い取った。しかし、もう誠の意識はここには無かった。
「神前誠!脱ぎます!」
全員がやっぱりかと言う視線を誠に送る中、誠はTシャツを脱ぎ始めた。
「馬鹿が!ワンパターンだな」
かなめはそう言うとあきらめたと言うように先ほど誠が口をつけたグラスにラム酒を注ぎ始めた。何も言えずにカウラは立ち尽くす。Tシャツを壁際に投げ捨てた誠は今度はズボンを脱ぎ始めた。
「止めろ!キム!酒が不味くなる」
そんなランの一言が届く間もなく、再びかなめのグラスを奪い取って飲み干した誠はそのまま仰向けにひっくり返り、意識を失っていた。
0
お気に入りに追加
57
あなたにおすすめの小説
特殊装甲隊 ダグフェロン 『廃帝と永遠の世紀末』 第三部 『暗黒大陸』
橋本 直
SF
遼州司法局も法術特捜の発足とともに実働部隊、機動隊、法術特捜の三部体制が確立することとなった。
それまで東和陸軍教導隊を兼務していた小さな隊長、クバルカ・ラン中佐が実働部隊副隊長として本異動になることが決まった。
彼女の本拠地である東和陸軍教導隊を訪ねた神前誠に法術兵器の実験に任務が課せられた。それは広域にわたり兵士の意識を奪ってしまうという新しい発想の非破壊兵器だった。
実験は成功するがチャージの時間等、運用の難しい兵器と判明する。
一方実働部隊部隊長嵯峨惟基は自分が領邦領主を務めている貴族制国家甲武国へ飛んだ。そこでは彼の両方を西園寺かなめの妹、日野かえでに継がせることに関する会議が行われる予定だった。
一方、南の『魔窟』と呼ばれる大陸ベルルカンの大国、バルキスタンにて総選挙が予定されており、実働部隊も支援部隊を派遣していた。だが選挙に不満を持つ政府軍、反政府軍の駆け引きが続いていた。
嵯峨は万が一の両軍衝突の際アメリカの介入を要請しようとする兄である西園寺義基のシンパである甲武軍部穏健派を牽制しつつ貴族の群れる会議へと向かった。
そしてそんな中、バルキスタンで反政府軍が機動兵器を手に入れ政府軍との全面衝突が発生する。
誠は試験が済んだばかりの非破壊兵器を手に戦線の拡大を防ぐべく出撃するのだった。
法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 野球と海と『革命家』
橋本 直
SF
その文明は出会うべきではなかった
その人との出会いは歓迎すべきものではなかった
これは悲しい『出会い』の物語
『特殊な部隊』と出会うことで青年にはある『宿命』がせおわされることになる
法術装甲隊ダグフェロン 第二部
遼州人の青年『神前誠(しんぜんまこと)』が発動した『干渉空間』と『光の剣(つるぎ)により貴族主義者のクーデターを未然に防止することが出来た『近藤事件』が終わってから1か月がたった。
宇宙は誠をはじめとする『法術師』の存在を公表することで混乱に陥っていたが、誠の所属する司法局実働部隊、通称『特殊な部隊』は相変わらずおバカな生活を送っていた。
そんな『特殊な部隊』の運用艦『ふさ』艦長アメリア・クラウゼ中佐と誠の所属するシュツルム・パンツァーパイロット部隊『機動部隊第一小隊』のパイロットでサイボーグの西園寺かなめは『特殊な部隊』の野球部の夏合宿を企画した。
どうせろくな事が起こらないと思いながら仕事をさぼって参加する誠。
そこではかなめがいかに自分とはかけ離れたお嬢様で、貴族主義の国『甲武国』がどれほど自分の暮らす永遠に続く20世紀末の東和共和国と違うのかを誠は知ることになった。
しかし、彼を待っていたのは『法術』を持つ遼州人を地球人から解放しようとする『革命家』の襲撃だった。
この事件をきっかけに誠の身辺警護の必要性から誠の警護にアメリア、かなめ、そして無表情な人造人間『ラスト・バタリオン』の第一小隊小隊長カウラ・ベルガー大尉がつくことになる。
これにより誠の暮らす『男子下士官寮』は有名無実化することになった。
そんなおバカな連中を『駄目人間』嵯峨惟基特務大佐と機動部隊隊長クバルカ・ラン中佐は生暖かい目で見守っていた。
そんな『特殊な部隊』の意図とは関係なく着々と『力ある者の支配する宇宙』の実現を目指す『廃帝ハド』の野望はゆっくりと動き出しつつあった。
SFお仕事ギャグロマン小説。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
「おまえを愛することはない!」と言ってやったのに、なぜ無視するんだ!
七辻ゆゆ
ファンタジー
俺を見ない、俺の言葉を聞かない、そして触れられない。すり抜ける……なぜだ?
俺はいったい、どうなっているんだ。
真実の愛を取り戻したいだけなのに。
法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 『修羅の国』での死闘
橋本 直
SF
その文明は出会うべきではなかった
その人との出会いは歓迎すべきものではなかった
これは悲しい『出会い』の物語
『特殊な部隊』と出会うことで青年にはある『宿命』がせおわされることになる
法術装甲隊ダグフェロン 第三部
遼州人の青年『神前誠(しんぜんまこと)』は法術の新たな可能性を追求する司法局の要請により『05式広域制圧砲』と言う新兵器の実験に駆り出される。その兵器は法術の特性を生かして敵を殺傷せずにその意識を奪うと言う兵器で、対ゲリラ戦等の『特殊な部隊』と呼ばれる司法局実働部隊に適した兵器だった。
一方、遼州系第二惑星の大国『甲武』では、国家の意思決定最高機関『殿上会』が開かれようとしていた。それに出席するために殿上貴族である『特殊な部隊』の部隊長、嵯峨惟基は甲武へと向かった。
その間隙を縫ったかのように『修羅の国』と呼ばれる紛争の巣窟、ベルルカン大陸のバルキスタン共和国で行われる予定だった選挙合意を反政府勢力が破棄し機動兵器を使った大規模攻勢に打って出て停戦合意が破綻したとの報が『特殊な部隊』に届く。
この停戦合意の破棄を理由に甲武とアメリカは合同で介入を企てようとしていた。その阻止のため、神前誠以下『特殊な部隊』の面々は輸送機でバルキスタン共和国へ向かった。切り札は『05式広域鎮圧砲』とそれを操る誠。『特殊な部隊』の制式シュツルム・パンツァー05式の機動性の無さが作戦を難しいものに変える。
そんな時間との戦いの中、『特殊な部隊』を見守る影があった。
『廃帝ハド』、『ビッグブラザー』、そしてネオナチ。
誠は反政府勢力の攻勢を『05式広域鎮圧砲』を使用して止めることが出来るのか?それとも……。
SFお仕事ギャグロマン小説。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
てめぇの所為だよ
章槻雅希
ファンタジー
王太子ウルリコは政略によって結ばれた婚約が気に食わなかった。それを隠そうともせずに臨んだ婚約者エウフェミアとの茶会で彼は自分ばかりが貧乏くじを引いたと彼女を責める。しかし、見事に返り討ちに遭うのだった。
『小説家になろう』様・『アルファポリス』様の重複投稿、自サイトにも掲載。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
学園長からのお話です
ラララキヲ
ファンタジー
学園長の声が学園に響く。
『昨日、平民の女生徒の食べていたお菓子を高位貴族の令息5人が取り囲んで奪うという事がありました』
昨日ピンク髪の女生徒からクッキーを貰った自覚のある王太子とその側近4人は項垂れながらその声を聴いていた。
学園長の話はまだまだ続く……
◇テンプレ乙女ゲームになりそうな登場人物(しかし出てこない)
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げています。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる