13 / 1,503
第一部 「覚醒」 第一章 配属先は独立愚連隊?
ちっちゃな撃墜王の記録
しおりを挟む
「ああ……吉田の……後は頼むわ」
そう言うとランは誠の隣の端末の椅子を引っ張って隣に座る。コンピュータの画面が突然点滅した。誠は驚いて立ち上がる。
『新人君。落ち着き給えよ。今、俺は外出中でね。情報に枝がつくと面倒だから後で設定しとくわ。それよりせっかくいい機材を前にしてるんだ。これでも見ててくれよ』
吉田の外部からの操作で端末の画面が切り替わる。映されているのは演習場と思われる瓦礫の山が広がる光景だった。ランはその急変を察知してさらに椅子を動かして端末へ身を乗り出した。
「この前の05式の慣らしの時のか?」
ランはゆっくりとそう尋ねた。表情に変化はないが誠もそれなりに真剣にランが画面を見ている事はわかった。
『まあねえ。俺は大事な場面は撮り逃さない主義なの』
吉田はマイペースにそう言った。そこでランはふと思い出したようにつぶやいた。
「さっきから外出中って、車か?テメー免停中じゃないのか?」
その言葉を聞いて誠は唖然としてランの顔を見つめた。
『それはなあ……中佐殿があのおっさんに告げ口したからだろ?それに……』
『大人しくしてください少佐。暴れるとハンドル取られるじゃないですか』
間抜けな吉田の言葉とうって変わった冷静女性の声が響く。その声を聞いたとたん、それまで吉田に乱暴な言葉を浴びせていたランの表情が急に柔らかくなった。
「運転手はベルガーか?また後輩をこき使いやがって」
ランがなんともあきれ果てたような笑みを浮かべていた。
『はい、中佐。吉田少佐を上豊川のラボまで送る予定です。義体のメンテだそうです』
誠にははきはきと話すカウラの声がこれまで会った異常な連中の中でひときわ澄んで聞こえてきた。
『まあそんなところでしてね。それより画面動かして良いすか?』
吉田はその言葉とともに演習場を映し出しているモニターの中が動き出した。
新型の運用試験の映像とあって、誠は真剣に画面を見つめる。画面のセンサー表示がすばやく入れ替わる。教育部隊の東和宇宙軍の現用アサルト・モジュール04式のシミュレータの動きとはまるで違う、見るものの追随を許さないほどの素早い画面転換が繰り広げられる。
「こんなに動くもんなんですか?」
「新入り。素人じゃ無理だな。まーエースと呼ばれるにはこの程度の芸当は当然だろ?」
ランの言葉にはどこかしら誇らしげな響きがあった。
一瞬、画面が止まって機体が動きを止めた状態になると、警戒音がけたたましく響き、同時にロックオンゲージが画面の全面を埋め尽くした。
「なんですか!これは!」
誠は思わず叫んだ。ランは興味深げに画面を除き見ながら淡々と言葉を選ぶようにして話し始めた。
「吉田は相手の動作パターン蓄積から数百手先まで読んでロックオンかけるからな。さらに一発一発の反動や、各パターンの誤差等が全て計算に入るからこんな画面になるんだろ。まあカウラや西園寺は前の97式特機改での模擬戦じゃ吉田に近づけたことも無いからなあ」
画面の中を白銀の機体が通り抜ける。ライフルの模擬弾が発射される。
白銀の機体はそのすべてを紙一重でかわして障害物に消える。ロックオン表示が消え、センサー類にエラー表示が並んだ。
「全弾回避ですか?しかもチャフばら撒いてセンサーエラー?相手は誰なんですか?」
誠がこれまで見たことも無いような機体動作。赤外線探知に切り替わった暗い画面を見つめながら誠は息を飲んでいた。
「ああ、あの白銀のパーソナルカラーは誰かなんて決まっってるだろ?遼南で騎士の称号を持つのは二人しかいない」
誠の頭にハンガーで見た白い機体が浮かんだ。
「ナンバルゲニア中尉……?」
あの小学生みたいなちびっ子が操縦しているとは思えない老獪な動きだった。モニターの吉田の機体もロックオンされたアラームが鳴ると同時に市街地のビルの残骸が次から次へと回転する。誠はめまいを感じながら画面に見入った。
「アタシはまだ05式は本気でぶん回しちゃいねえが、結構動けるもんだねえ」
すっかりランはパイロットの顔になって画面を見つめていた。
『まあねえ。といってもこっちは限界性能で動いてるんだ。シャムの奴がどうして避けてるのかわからねえけどよ』
吉田は淡々とそう答えた。背後に熱源を示すセンサーが点灯し、次の瞬間イルミネート・被撃墜の表示が並んだ。
「オメエは本当にシャムには相性悪いな。なんでだ?どのスキルも数字の上では数段上なんだろ?それにベルガーも西園寺もオメエ相手に一度も180秒持ったことないんだぞ?」
確かに吉田の狙いはすべて正確に着弾予想地点に命中していた。それを紙一重でかわしたシャムの動きが異常なのだと思えなくも無いが、05式のシミュレータでもシャムのあの動きが出来るなどとはこの画像を見た今でも誠には信じられなかった。
『そんなのこっちが聞きたいよ。まああいつはなに考えてるか分かるようで分からん奴だからな』
「まあシャムは例外だからほっとけ」
ランはそう言いながら苦笑いを浮かべた。
『ああ、着いたわ。それじゃあちょっくら義体のチェックしてくるわ、それと新入り。今その話題の人がお前の荷物をロッカーで……ってまあ雑談はこれくらいにしてと。うわ!隣で大尉殿が怖い顔で見てるよ。じゃあ後で』
吉田はそういうと通信を切った。
そう言うとランは誠の隣の端末の椅子を引っ張って隣に座る。コンピュータの画面が突然点滅した。誠は驚いて立ち上がる。
『新人君。落ち着き給えよ。今、俺は外出中でね。情報に枝がつくと面倒だから後で設定しとくわ。それよりせっかくいい機材を前にしてるんだ。これでも見ててくれよ』
吉田の外部からの操作で端末の画面が切り替わる。映されているのは演習場と思われる瓦礫の山が広がる光景だった。ランはその急変を察知してさらに椅子を動かして端末へ身を乗り出した。
「この前の05式の慣らしの時のか?」
ランはゆっくりとそう尋ねた。表情に変化はないが誠もそれなりに真剣にランが画面を見ている事はわかった。
『まあねえ。俺は大事な場面は撮り逃さない主義なの』
吉田はマイペースにそう言った。そこでランはふと思い出したようにつぶやいた。
「さっきから外出中って、車か?テメー免停中じゃないのか?」
その言葉を聞いて誠は唖然としてランの顔を見つめた。
『それはなあ……中佐殿があのおっさんに告げ口したからだろ?それに……』
『大人しくしてください少佐。暴れるとハンドル取られるじゃないですか』
間抜けな吉田の言葉とうって変わった冷静女性の声が響く。その声を聞いたとたん、それまで吉田に乱暴な言葉を浴びせていたランの表情が急に柔らかくなった。
「運転手はベルガーか?また後輩をこき使いやがって」
ランがなんともあきれ果てたような笑みを浮かべていた。
『はい、中佐。吉田少佐を上豊川のラボまで送る予定です。義体のメンテだそうです』
誠にははきはきと話すカウラの声がこれまで会った異常な連中の中でひときわ澄んで聞こえてきた。
『まあそんなところでしてね。それより画面動かして良いすか?』
吉田はその言葉とともに演習場を映し出しているモニターの中が動き出した。
新型の運用試験の映像とあって、誠は真剣に画面を見つめる。画面のセンサー表示がすばやく入れ替わる。教育部隊の東和宇宙軍の現用アサルト・モジュール04式のシミュレータの動きとはまるで違う、見るものの追随を許さないほどの素早い画面転換が繰り広げられる。
「こんなに動くもんなんですか?」
「新入り。素人じゃ無理だな。まーエースと呼ばれるにはこの程度の芸当は当然だろ?」
ランの言葉にはどこかしら誇らしげな響きがあった。
一瞬、画面が止まって機体が動きを止めた状態になると、警戒音がけたたましく響き、同時にロックオンゲージが画面の全面を埋め尽くした。
「なんですか!これは!」
誠は思わず叫んだ。ランは興味深げに画面を除き見ながら淡々と言葉を選ぶようにして話し始めた。
「吉田は相手の動作パターン蓄積から数百手先まで読んでロックオンかけるからな。さらに一発一発の反動や、各パターンの誤差等が全て計算に入るからこんな画面になるんだろ。まあカウラや西園寺は前の97式特機改での模擬戦じゃ吉田に近づけたことも無いからなあ」
画面の中を白銀の機体が通り抜ける。ライフルの模擬弾が発射される。
白銀の機体はそのすべてを紙一重でかわして障害物に消える。ロックオン表示が消え、センサー類にエラー表示が並んだ。
「全弾回避ですか?しかもチャフばら撒いてセンサーエラー?相手は誰なんですか?」
誠がこれまで見たことも無いような機体動作。赤外線探知に切り替わった暗い画面を見つめながら誠は息を飲んでいた。
「ああ、あの白銀のパーソナルカラーは誰かなんて決まっってるだろ?遼南で騎士の称号を持つのは二人しかいない」
誠の頭にハンガーで見た白い機体が浮かんだ。
「ナンバルゲニア中尉……?」
あの小学生みたいなちびっ子が操縦しているとは思えない老獪な動きだった。モニターの吉田の機体もロックオンされたアラームが鳴ると同時に市街地のビルの残骸が次から次へと回転する。誠はめまいを感じながら画面に見入った。
「アタシはまだ05式は本気でぶん回しちゃいねえが、結構動けるもんだねえ」
すっかりランはパイロットの顔になって画面を見つめていた。
『まあねえ。といってもこっちは限界性能で動いてるんだ。シャムの奴がどうして避けてるのかわからねえけどよ』
吉田は淡々とそう答えた。背後に熱源を示すセンサーが点灯し、次の瞬間イルミネート・被撃墜の表示が並んだ。
「オメエは本当にシャムには相性悪いな。なんでだ?どのスキルも数字の上では数段上なんだろ?それにベルガーも西園寺もオメエ相手に一度も180秒持ったことないんだぞ?」
確かに吉田の狙いはすべて正確に着弾予想地点に命中していた。それを紙一重でかわしたシャムの動きが異常なのだと思えなくも無いが、05式のシミュレータでもシャムのあの動きが出来るなどとはこの画像を見た今でも誠には信じられなかった。
『そんなのこっちが聞きたいよ。まああいつはなに考えてるか分かるようで分からん奴だからな』
「まあシャムは例外だからほっとけ」
ランはそう言いながら苦笑いを浮かべた。
『ああ、着いたわ。それじゃあちょっくら義体のチェックしてくるわ、それと新入り。今その話題の人がお前の荷物をロッカーで……ってまあ雑談はこれくらいにしてと。うわ!隣で大尉殿が怖い顔で見てるよ。じゃあ後で』
吉田はそういうと通信を切った。
1
お気に入りに追加
57
あなたにおすすめの小説
特殊装甲隊 ダグフェロン 『廃帝と永遠の世紀末』 第三部 『暗黒大陸』
橋本 直
SF
遼州司法局も法術特捜の発足とともに実働部隊、機動隊、法術特捜の三部体制が確立することとなった。
それまで東和陸軍教導隊を兼務していた小さな隊長、クバルカ・ラン中佐が実働部隊副隊長として本異動になることが決まった。
彼女の本拠地である東和陸軍教導隊を訪ねた神前誠に法術兵器の実験に任務が課せられた。それは広域にわたり兵士の意識を奪ってしまうという新しい発想の非破壊兵器だった。
実験は成功するがチャージの時間等、運用の難しい兵器と判明する。
一方実働部隊部隊長嵯峨惟基は自分が領邦領主を務めている貴族制国家甲武国へ飛んだ。そこでは彼の両方を西園寺かなめの妹、日野かえでに継がせることに関する会議が行われる予定だった。
一方、南の『魔窟』と呼ばれる大陸ベルルカンの大国、バルキスタンにて総選挙が予定されており、実働部隊も支援部隊を派遣していた。だが選挙に不満を持つ政府軍、反政府軍の駆け引きが続いていた。
嵯峨は万が一の両軍衝突の際アメリカの介入を要請しようとする兄である西園寺義基のシンパである甲武軍部穏健派を牽制しつつ貴族の群れる会議へと向かった。
そしてそんな中、バルキスタンで反政府軍が機動兵器を手に入れ政府軍との全面衝突が発生する。
誠は試験が済んだばかりの非破壊兵器を手に戦線の拡大を防ぐべく出撃するのだった。
法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 野球と海と『革命家』
橋本 直
SF
その文明は出会うべきではなかった
その人との出会いは歓迎すべきものではなかった
これは悲しい『出会い』の物語
『特殊な部隊』と出会うことで青年にはある『宿命』がせおわされることになる
法術装甲隊ダグフェロン 第二部
遼州人の青年『神前誠(しんぜんまこと)』が発動した『干渉空間』と『光の剣(つるぎ)により貴族主義者のクーデターを未然に防止することが出来た『近藤事件』が終わってから1か月がたった。
宇宙は誠をはじめとする『法術師』の存在を公表することで混乱に陥っていたが、誠の所属する司法局実働部隊、通称『特殊な部隊』は相変わらずおバカな生活を送っていた。
そんな『特殊な部隊』の運用艦『ふさ』艦長アメリア・クラウゼ中佐と誠の所属するシュツルム・パンツァーパイロット部隊『機動部隊第一小隊』のパイロットでサイボーグの西園寺かなめは『特殊な部隊』の野球部の夏合宿を企画した。
どうせろくな事が起こらないと思いながら仕事をさぼって参加する誠。
そこではかなめがいかに自分とはかけ離れたお嬢様で、貴族主義の国『甲武国』がどれほど自分の暮らす永遠に続く20世紀末の東和共和国と違うのかを誠は知ることになった。
しかし、彼を待っていたのは『法術』を持つ遼州人を地球人から解放しようとする『革命家』の襲撃だった。
この事件をきっかけに誠の身辺警護の必要性から誠の警護にアメリア、かなめ、そして無表情な人造人間『ラスト・バタリオン』の第一小隊小隊長カウラ・ベルガー大尉がつくことになる。
これにより誠の暮らす『男子下士官寮』は有名無実化することになった。
そんなおバカな連中を『駄目人間』嵯峨惟基特務大佐と機動部隊隊長クバルカ・ラン中佐は生暖かい目で見守っていた。
そんな『特殊な部隊』の意図とは関係なく着々と『力ある者の支配する宇宙』の実現を目指す『廃帝ハド』の野望はゆっくりと動き出しつつあった。
SFお仕事ギャグロマン小説。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
「おまえを愛することはない!」と言ってやったのに、なぜ無視するんだ!
七辻ゆゆ
ファンタジー
俺を見ない、俺の言葉を聞かない、そして触れられない。すり抜ける……なぜだ?
俺はいったい、どうなっているんだ。
真実の愛を取り戻したいだけなのに。
法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 『修羅の国』での死闘
橋本 直
SF
その文明は出会うべきではなかった
その人との出会いは歓迎すべきものではなかった
これは悲しい『出会い』の物語
『特殊な部隊』と出会うことで青年にはある『宿命』がせおわされることになる
法術装甲隊ダグフェロン 第三部
遼州人の青年『神前誠(しんぜんまこと)』は法術の新たな可能性を追求する司法局の要請により『05式広域制圧砲』と言う新兵器の実験に駆り出される。その兵器は法術の特性を生かして敵を殺傷せずにその意識を奪うと言う兵器で、対ゲリラ戦等の『特殊な部隊』と呼ばれる司法局実働部隊に適した兵器だった。
一方、遼州系第二惑星の大国『甲武』では、国家の意思決定最高機関『殿上会』が開かれようとしていた。それに出席するために殿上貴族である『特殊な部隊』の部隊長、嵯峨惟基は甲武へと向かった。
その間隙を縫ったかのように『修羅の国』と呼ばれる紛争の巣窟、ベルルカン大陸のバルキスタン共和国で行われる予定だった選挙合意を反政府勢力が破棄し機動兵器を使った大規模攻勢に打って出て停戦合意が破綻したとの報が『特殊な部隊』に届く。
この停戦合意の破棄を理由に甲武とアメリカは合同で介入を企てようとしていた。その阻止のため、神前誠以下『特殊な部隊』の面々は輸送機でバルキスタン共和国へ向かった。切り札は『05式広域鎮圧砲』とそれを操る誠。『特殊な部隊』の制式シュツルム・パンツァー05式の機動性の無さが作戦を難しいものに変える。
そんな時間との戦いの中、『特殊な部隊』を見守る影があった。
『廃帝ハド』、『ビッグブラザー』、そしてネオナチ。
誠は反政府勢力の攻勢を『05式広域鎮圧砲』を使用して止めることが出来るのか?それとも……。
SFお仕事ギャグロマン小説。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
てめぇの所為だよ
章槻雅希
ファンタジー
王太子ウルリコは政略によって結ばれた婚約が気に食わなかった。それを隠そうともせずに臨んだ婚約者エウフェミアとの茶会で彼は自分ばかりが貧乏くじを引いたと彼女を責める。しかし、見事に返り討ちに遭うのだった。
『小説家になろう』様・『アルファポリス』様の重複投稿、自サイトにも掲載。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
学園長からのお話です
ラララキヲ
ファンタジー
学園長の声が学園に響く。
『昨日、平民の女生徒の食べていたお菓子を高位貴族の令息5人が取り囲んで奪うという事がありました』
昨日ピンク髪の女生徒からクッキーを貰った自覚のある王太子とその側近4人は項垂れながらその声を聴いていた。
学園長の話はまだまだ続く……
◇テンプレ乙女ゲームになりそうな登場人物(しかし出てこない)
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げています。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる