レジェンド・オブ・ダーク 遼州司法局異聞
地球人類が初めて地球外人類と出会った辺境惑星『遼州』の連合国家群『遼州同盟』。
その有力国のひとつ東和共和国に住むごく普通の大学生だった神前誠(しんぜんまこと)。彼は就職先に困り、母親の剣道場の師範代である嵯峨惟基を頼り軍に人型兵器『アサルト・モジュール』のパイロットの幹部候補生という待遇でなんとか入ることができた。
しかし、基礎訓練を終え、士官候補生として配属されたその嵯峨惟基が部隊長を務める部隊『遼州同盟司法局実働部隊』は巨大工場の中に仮住まいをする肩身の狭い状況の部隊だった。
さらに追い打ちをかけるのは個性的な同僚達。
直属の上司はガラは悪いが家柄が良いサイボーグ西園寺かなめと無口でぶっきらぼうな人造人間のカウラ・ベルガーの二人の女性士官。
他にもオタク趣味で意気投合するがどこか食えない女性人造人間の艦長代理アイシャ・クラウゼ、小さな元気っ子野生農業少女ナンバルゲニア・シャムラード、マイペースで人の話を聞かないサイボーグ吉田俊平、声と態度がでかい幼女にしか見えない指揮官クバルカ・ランなど個性の塊のような面々に振り回される誠。
しかも人に振り回されるばかりと思いきや自分に自分でも自覚のない不思議な力、「法術」が眠っていた。
考えがまとまらないまま初めての宇宙空間での演習に出るが、そして時を同じくして同盟の存在を揺るがしかねない同盟加盟国『胡州帝国』の国権軍権拡大を主張する独自行動派によるクーデターが画策されいるという報が届く。
誠は法術師専用アサルト・モジュール『05式乙型』を駆り戦場で何を見ることになるのか?そして彼の昇進はありうるのか?
その有力国のひとつ東和共和国に住むごく普通の大学生だった神前誠(しんぜんまこと)。彼は就職先に困り、母親の剣道場の師範代である嵯峨惟基を頼り軍に人型兵器『アサルト・モジュール』のパイロットの幹部候補生という待遇でなんとか入ることができた。
しかし、基礎訓練を終え、士官候補生として配属されたその嵯峨惟基が部隊長を務める部隊『遼州同盟司法局実働部隊』は巨大工場の中に仮住まいをする肩身の狭い状況の部隊だった。
さらに追い打ちをかけるのは個性的な同僚達。
直属の上司はガラは悪いが家柄が良いサイボーグ西園寺かなめと無口でぶっきらぼうな人造人間のカウラ・ベルガーの二人の女性士官。
他にもオタク趣味で意気投合するがどこか食えない女性人造人間の艦長代理アイシャ・クラウゼ、小さな元気っ子野生農業少女ナンバルゲニア・シャムラード、マイペースで人の話を聞かないサイボーグ吉田俊平、声と態度がでかい幼女にしか見えない指揮官クバルカ・ランなど個性の塊のような面々に振り回される誠。
しかも人に振り回されるばかりと思いきや自分に自分でも自覚のない不思議な力、「法術」が眠っていた。
考えがまとまらないまま初めての宇宙空間での演習に出るが、そして時を同じくして同盟の存在を揺るがしかねない同盟加盟国『胡州帝国』の国権軍権拡大を主張する独自行動派によるクーデターが画策されいるという報が届く。
誠は法術師専用アサルト・モジュール『05式乙型』を駆り戦場で何を見ることになるのか?そして彼の昇進はありうるのか?
第一部 「覚醒」 第一章 配属先は独立愚連隊?
第二章 陰謀のようなもの
第三章 ドタバタの歓迎会
第四章 通過儀礼としての事件
第五章 別動隊は……
第六章 司法局実働部隊男子下士官寮
第七章 アサルト・モジュール
第八章 奢られ酒
第九章 飲み会明けの機動部隊
第十章 『正義』を守る者達
第十一章 司法局実働部隊運用艦『高雄』
第十二章 緊張の中で
第十三章 戦いの前の静かさ
第十四章 法術師と言う存在
第十五章 覚醒の時
第十六章 追い詰められた国士
第十七章 予定された傍観者
第十八章 戦闘を前に
第十九章 銘酒一献
第二十章 緊張感の無い人々
第二十一章 ところ変わって
第二十二章 出撃
第二十三章 義士達
第二十四章 終戦の静けさ
第二十五章 どんちゃん騒ぎ
第二十六章 終章
第二部 「新たな敵」 第一章 ことの起こりは
第一章 艦長
第二章 ショッピング?
第二章 のぞき見をする趣味のあるサイボーグは面倒ごとを押し付けられる
第三章 かなめ、アイシャの罠にはまる
第四章 気分屋
第五章 出発
第六章 部隊長の情勢分析
第7章 ハイソな暮らし
第8章 風呂と奇妙な客人
第9章 かなめはかなめ
第10章 いざ海へ
第11章 バーベキュー
第12章 食後のひと時
第13章 満足な海風と波乱
第14章 力尽きて
第15章 休日の終わりに
第16章 引っ越し
第17章 西園寺かなめ
第18章 めでたい飲み会
第19章 下士官寮
第20章 かわいらしい監視者
第21章 普段の一日
第22章 新しい暮らし
第三部 『暗黒大陸』 第1章 プロローグ
第2章 実験
第3章 仲間達
第4章 お友達
第5章 本配属になる幼女
第6章 日常
第7章 キャビンアテンダント
第8章 命を狙う者
第9章 墓参り
第10章 複雑な話
第11章 デート
第12話 新たな敵
第13話 新たな世代
第14章 秘匿情報
第15章 出撃
第16章 政敵同志の邂逅
第17章 情勢
第18章 縁側
第19章 制圧戦
第20章 太子
第21章 終戦
第22章 脅迫と協調
第23章 祝杯
第24章 出発
第25章 二日酔い
第26章 後かたずけ
第27章 策謀者の帰還
第28章 ニューカマー
第29章 エピローグ
第四部 『魔物の街』 第1章 プロローグ
第2章 生と死
第3章 日常
第4章 職場
第5章 魔都
第6章 情報
第7章 衝突
第8章 手がかり
第9章 陰謀
第10章 取引
第11章 捜査権限
第12章 謹慎
第13章 操るもの
第14章 怪物
第15章 傍観
第16章 冷蔵庫の中で
第17章 破滅
第18章 形見の品
第19章 人斬り
第20章 蕎麦
第21章 夢
第22章 娯楽
第23章 片道切符
第24章 科学と進歩
第25章 科学のしもべ
第26章 人として
第27章 ゴリアテ
第28章 抜刀突撃
第29章 制圧
第30章 ネゴシエーション
第31章 犯意の源
第32章 魔なるもの
第33章 死闘
第34章 平々凡々
第35章 エピローグ
第五部『カウラ・ベルガー大尉の誕生日』 第一章 プロローグ
第2章 訓練を終えて
第3章 事の発端
第4章 サークル活動
第5章 不幸と幸福
第6章 警備活動
第7章 基地祭帰り
第8章 クリスマス風景
第9章 監視者
第10章 人の不幸
第11章 幸福と不幸
第12章 決戦兵器
第13章 出発
第14章 実家
第15章 ショッピング
第16章 昼食時に
第17章 アイディア
第18章 観察者
第19章 来訪者
第20章 晩飯
第21章 早朝
第22章 朝食
第23章 ラーメン
第24章 ありふれた事件
第25章 黒幕
第26章 演操術
第27章 蟹
第28章 ピースメーカー
第29章 仕上げ
第30章 朝
第31章 思い出
第32章 覗き趣味
第33章 昼食
第34章 ごちそう
第35章 宴会
第36章 手作りの祝福
第5.5部『突然魔法少女』 第一章 祭りの予感
第2章 果てしない馬鹿達
第3章 もとをただせば
第4章 戦いの記録
第5章 加速する混乱
第6章 それでもやってくる日常
第7章 非番と言えども
第8章 進行
第9章 奢りと罠
第10章 撮影開始
第11章 魔法少女
第12章 休みのようなもの
第13章 宿命の対決
第14章 終業
第15章 撮影は続く
第16章 やっつけ仕事
第17章 突然クライマックス
第18章 法術師と言う存在
第19章 結末
第20章 コミケ
第21章 終章
第6部 「ローリーサルウェポン」 第1章 発端
第2章 引継ぎ
第3章 帰宅
第4章 低殺傷兵器(ローリーサルウェポン)
第5章 法術適性者
第6章 日常
第7章 会議
第8章 絡み酒
第9章 警察署
第10章 きっかけ
第11章 時代行列
第12章 出向
第13章 幼女からの伝言
第14章 遡及
第15章 暴力捜査官
第16章 出会い
第17章 切り替え
第18章 行動開始
第19章 巡回
第20章 毎朝のように
第21章 闖入者
第22章 進行
第23章 容疑者
第24章 傍観者
第25章 屍人
第26章 装備品
第27章 噂話
第28章 調査
第29章 監視
第30章 待機
第31章 人斬り
第32章 安息日
第33章 転換点
第34章 恐怖
第35章 沈黙
第36話 漏洩
第37章 目撃者
第38章 交渉
第39章 襲撃
第40章 後手
第41章 転移
第42話 接触
第43話 表面化
第44章 接敵
第45章 援軍
第46章 状況確認
第47章 追跡者
第48章 新たな力
第49章 結末
第50章 鍛錬
第51章 少しの希望
第52章 世は事も無し
第6.5部 ナンバルゲニア・シャムラード中尉の1日 第1章 出勤まで
第2章 朝の実働部隊
第3章 勤務開始
第4章 午前勤務
第5章 午後のお仕事
第6章 日課の8キロ走
第7章 整備風景
第8章 仕事終わりに
第9章 飲み会
第10章 一日の終わり
第7部 『殺戮機械が思い出に浸る時』 第一章 失踪
第2章 自宅捜索
第3章 懲戒
第4章 捜索初日
第5章 帰郷
第6章 梅の花
第7章 解体
第8章 始まり
第9章 去り行くもの
第10章 砲台
第11章 捜索者
第12章 交渉
第13章 厄介なお出かけ
第14章 逃亡者からの知らせ
第15章 秘密
第16章 隠者との出会い
第17章 操りの糸
第18章 タイピング
第19章 結論
第20章 自首
第21章 詰問
第22章 待ち受けるもの
第23章 大人達の会話
第24章 ブリーフィング
第25章 援軍
第26章 会戦
第27章 新たなフェーズ
第28章 神と人と
第29章 事後処理
外伝 遼州司法局前記 播州愚連隊 第1章 プロローグ
第2章 復帰
第3章 首都の近景
第4章 動き出す時代
第5章 演説会
第6章 西園寺サロン
第7章 初めての部下
第8章 巨星病む
第9章 賭け
第10章 交渉
第11章 教導部隊
第12章 複雑な兄弟
第13章 中間派の消失
第14章 同志達
第15章 暴力の応酬
第16章 武装解除命令
第17章 極道の矜持
第18話 揺れ動く心
第19章 旧友再会
第20章 大乱の予感
第21章 出撃
第22章 濃州の姫
第23章 権勢の人
第24章 巨星と大公
第25章 濃州の姫君
第26章 決起の日
第27章 帝都制圧
第28章 鬼姫の娘
第29章 西園寺殿
第30章 疑心暗鬼
第31章 集結
第32章 艦内にて
第33章 地下人
第34章 障害物
第35章 政治家の慧眼
第36章 無能の人
第37章 戦場を去る少女
第38章 教官の教え
第39章 兄弟
第40章 智謀の人
第41章 高潔なる魂
第42章 政治工作
第43章 確信する勝利
第44章 遅い青春
第45章 包囲網
第46章 反逆の時
第47章 播州四天王
第48章 猛将
第49章 皇帝の策謀
第50章 国士落つ
第51章 敗北
第52章 追討戦
第53章 皇帝の意向
第54章 若者達の終戦
第55章 ようやくの平和
第56章 安息の日々
第57章 戦後処理
外伝 遼州司法局前記 従軍記者の日記 第1章 プロローグ
第2章 取材開始
第3章 巨神
第4章 戦線
第5章 すれ違い
第6章 兼南の戦い
第7章 小さな騎士
第8章 惨劇の跡
第9章 懲罰部隊
第10章 混沌の戦場
第11章 駆け引き
第12章 卑怯者の挽歌
第13章 外交交渉
第14章 仇と少女
第15章 非情な傭兵
第16章 難民の行方
第17章 嵐の前の静けさ
第18章 無欲の人
第19章 戦士達
第20章 決戦前日
第21章 閑話休題
第22章 非道
第23章 少女騎士
第24章 傭兵
第25章 特殊部隊
第26章 決戦の端緒
第27章 電子の神
第28章 終戦と別れ
第29章 後遼成立
特殊装甲隊 ダグフェロン 『廃帝と永遠の世紀末』 第一部 『特殊な部隊始まる』 第1章 奇才と呼ばれた男
第2章 落ちこぼれが出会った『ちっちゃい英雄』
第3章 工場の中の『特殊な部隊』
第4章 駄目人間の巣
第5章 『特殊な部隊』の真の目的
第6章 変な髪の色のねーちゃん
第7章 気のいいアンちゃん
第8章 医務室の天使
第9章 銃とかなめと模擬戦と
第10章 相性の合わない奴もいる
第11章 お姉さん達と飲み会
第12章 それぞれの過去
第13章 体育会系体力増幅法
第14章 初めての休日
第15章 銃と女
第16章 不幸な『出会い』
第17章 『特殊な部隊』の真実
第18章 マフィアと駄目人間
第19章 突然の懲罰
第20章 辞めることを決めて
第21章 強引な上司
第22章 心変わり
第23章 体力勝負の職場
第24章 『目的』
第25章 秩序の守護者
第26章 トラブルだらけの日常
第27章 要は動けば良い
第28章 予定された演習
第29章 不吉なる演習場
第30章 休日と少しいい話
第31章 寿司と幼女
第32章 決起の時
第33章 作られた平和
第34章 陸上輸送
第35章 運用艦『ふさ』と『特殊な趣味』の連中
第36章 策謀の宙域
第37章 彼女達の思い
第38章 見守るもの達
第39章 出撃命令
第40章 集まり行くギャラリー
第41章 戦地
第42章 変革後の世界
第43章 勝利の宴
第44章 再開する日常
特殊装甲隊 ダグフェロン 『廃帝と永遠の世紀末』 第二部 『新たなる敵影』 第1章 事の起こりは
第2章 終業後の『特殊な部隊』
第3章 頼りになる『相棒』
第4章 出発
第5章 ハイカラなホテル
第6章 大公殿下の食事会
第7章 海の出来事
第8章 海と特殊な部隊
第9章 護衛について
第10章 引っ越し準備
第11章 かなめの部屋
第12章 寮のあれこれ
第13章 男子寮最後の日
第14章 地球からの監視者
第15章 午後のお仕事
第16章 新しい日々
特殊装甲隊 ダグフェロン 『廃帝と永遠の世紀末』 第三部 『暗黒大陸』 第1章 プロローグ
第2章 実験
第3章 仲間達
第4章 小さな姐御の本配属
第5章 飲み
第6章 日常
第7章 大公の旅
第8章 待ち受ける者
第9章 墓参り
第10章 来客
第11章 奇妙な休日
第12章 未知の敵
第13章 新たな世代
第14章 秘匿情報
第15章 出撃
第16章 会合
第17章 情勢
第18章 先輩
第19章 縁側
第20章 制圧戦
第21章 廃帝
第22章 終戦
第23章 脅迫と協調
第24章 祝杯
第25章 出発
第26章 二日酔い
第27章 策謀者の帰還
第28章 ニューカマー
第29章 終章
特殊装甲隊 ダグフェロン 『廃帝と永遠の世紀末』 第四部 『魔物の街』 第1章 プロローグ
第2章 翌日の出来事
第3章 魔都
第4章 情報交換
第5章 捜査開始
第6章 陰謀
第7章 取引
第8章 捜査権限
第9章 謹慎
第10章 出資者
第11章 怪物
第12章 破滅
第13章 人斬り
第14章 大詰め
第15章 悪夢
第16章 退職願
第17章 科学と進歩
第18章 科学のしもべ
第19章 人として
第20章 鋼の巨人
第21章 かすかな希望
特殊装甲隊 ダグフェロン 『カウラ・ベルガー大尉の誕生日』 第1章 プロローグ
第2章 事の発端
第3章 警備活動
第4章 搬入作業
第5章 飲み会
第6章 断られた人
第7章 久しぶりの語らい
第8章 超兵器到着
第9章 誠の実家
第10章 アイディア
第11章 宝飾品
第12章 眼下の敵
第13章 迷いのないペン
第14章 ある一日
第15章 ありふれた事件
第16章 黒幕
第17章 前夜祭
第18章 散歩
第19章 昼食
第20章 楽しい連中
特殊装甲隊 ダグフェロン 『廃帝と永遠の世紀末』 第六部 『特殊な部隊の特殊な自主映画』 第一章 祭りの予感
もとをただせば
戦いの記録
加速する混乱
それでもやってくる日常
非番といえども
進行
おごりと罠
撮影開始
魔法少女
休みのようなもの
場面転換
宿命の対決
終業
撮影は続く
やっつけ仕事
突然クライマックス
法術師と言う存在
結末
終章
特殊装甲隊 ダグフェロン 『廃帝と永遠の世紀末』 第七部 「低殺傷兵器(ローリーサルウェポン)」 発端
低殺傷兵器(ローリーサルウェポン)
法術適性者
日常
酒席
きっかけ
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どうせろくな事が怒らないと思いながら仕事をさぼって参加する誠。
そこではかなめがいかに自分とはかけ離れたお嬢様で、貴族主義の国『甲武国』がどれほど自分の暮らす永遠に続く20世紀末の東和共和国と違うのかを誠は知ることになった。
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この事件をきっかけに誠の身辺警護の必要性から誠の警護にアメリア、かなめ、そして無表情な人造人間『ラスト・バタリオン』の第一小隊小隊長カウラ・ベルガー大尉がつくことになる。
これにより誠の暮らす『男子下士官寮』は有名無実化することになった。
そんなおバカな連中を『駄目人間』嵯峨惟基特務大佐と機動部隊隊長クバルカ・ラン中佐は生暖かい目で見守っていた。
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