短編まとめ

あるのーる

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 幼稚園の頃から共に過ごしてきた俺は知っている。修二郎はまごうことない天才だ。頭が良くて運動もできる修二郎には出来ないことなんて何もなく、俺は小さなころから修二郎を尊敬していた。
 だから、今の修二郎の姿が俺には耐えられない。別に勉強が全てだとは俺だって思ってない。修二郎にやりたいことがあるがための選択だったのならば、俺は全力で応援する。
 だが修二郎は何に打ち込むでもなく、ただ毎日くすぶっているだけ。進級できる程度に教室にやってきては、まともに授業中に話を聞くでもなくぼんやりと過ごす。そんな風に時間を無意味に消費するなんて、勿体ないと俺は思ってしまうのだ。
 修二郎はもっと高みに行けるはず。それこそ、俺なんかの手が届かないほどの。そう思っているから、俺は修二郎が輝けるのならなんだってできる。

「んぐっ♡んっ♡んぐぅ♡♡」
「はー……上手くなるもんだな。流石”天才”、呑み込みが早い」
「んぐ♡んぷ♡ちゅっ♡ちゅぅ♡♡」

 学校が終わり修二郎の家に来た俺は、椅子に座って勉強をしている修二郎の足の間で頭を前後に動かしていた。服が汚れないようにと全て脱ぎ、代わりに修二郎のシャツだけを羽織った状態で床に跪いてチャックから取り出した修二郎のペニスを一生懸命しゃぶっている姿は、到底誰かに見せられるものではない。手を床について口と舌だけで舐め回していると、膝の間でピク♡ピク♡と俺のペニスも反応し始めてしまう。
 高校生活も最後の年になり、誰もが進路を考える時期になった。俺は勉強が好きなので当然大学に進学するつもりなのだが、気がかりなのは修二郎のこと。進学か、はたまた働くつもりなのかと本人に問い質せば、変に真面目な顔で「衛と結婚する」なんて答えたものだからその日一日俺はなぜだか心臓をバクバクと跳ねさせる羽目になった。次の日あれは冗談だったんだと冷静になり再度尋ねれば、つまらなそうな顔で当たり前のように「考えてない」と言う修二郎に俺は肩を落としたのだ。
 せめて何をしたいのか見つかるまでは、選択肢を潰さないように勉強をしたらどうだろうか。願うようにそう提案した俺は、心のどこかで修二郎にこう言っても聞かないだろうな、と思っていた。しかし返ってきたのは存外に色よい返事で、その代わりとして突きつけられた条件が突拍子もないものであっても修二郎がやる気になるのならば、と俺は了承した。
 俺にフェラをされている間修二郎は勉強をする。射精したら追加で30分、精液を飲み込んだらさらに30分。セックスをしたならその倍の時間集中する。俺が修二郎に性的な奉仕をするほどに、修二郎は真面目に勉強をする。
 そんな約束をしてしまった日から半年間、俺はこうして修二郎にエッチなことを続けている。
 
「おっ、カリのとこ舐めるの、それいいな。段々俺のイイトコ覚えてきたじゃねぇか」
「はぷっ♡んん~~~♡っは♡らって♡修二郎にたくさんイってもらわないと♡」
「……そうやって上目遣いで俺を見てくるの、すぐイキそうだ」
「んっ♡ちゅぅ♡♡らして♡しゅーじろ♡はっ♡いっぱい出して♡♡俺の口の中に♡♡」
「! お望み通り……ぐ、ぅ」
「んぅ~~~♡♡♡」

 ビクビクッ! と跳ね始めた修二郎のペニスを慌てて喉奥まで咥え込み、熱い飛沫を直接叩きつけられた俺は目に涙を溜めながら一生懸命飲み込んでいく。苦くてお世辞にも美味しいものではないが、絡みつくオスの臭いに腰の奥からぞわぞわと何かが俺の中を駆け巡っていった。
 ぬぷ、と口からペニスを抜かれ、だらしなく口を開いた俺の顔を修二郎に見つめられると興奮から俺のペニスも汁を一筋床に垂らす。俺の顎を掴んだ修二郎が親指でゆっくりと俺の唇を撫でていくのすら気持ちよく、つい舌を突き出して修二郎の指を歓迎するように舐めてしまった。

「っはは、どんどんエロくなってくな衛」
「はっ♡はっ♡だって♡俺がエッチになったら♡修二郎が頑張るっていうからぁ♡」
「……そうだな。ほら、もっと顔よく見せろ。チンコしゃぶっただけでトロトロになってるスケベ顔、ちゃんと俺に向けるんだ」
「あっ♡しゅ、じろ♡っあ♡指♡あっ♡口のらか♡いじららいれ♡へぁっ♡はぁっ♡♡」

 ぐちゅぐちゅと上顎の所を指で擽られ、唾液を溢れさせながら俺は体を震わせた。俺が修二郎を気持ちよくしなければいけないというのに、こうして修二郎に触られると気持ちよくてもっとされたいと流されそうになってしまう。
 それじゃあ駄目だと思っても、言われた通りに顔を向ければ修二郎はほんの少し口の端を吊り上げた興奮を隠しきれないといった表情をしており、それが余計に俺を追い詰めていった。修二郎にとって俺はチョロくて御しやすい性欲を発散させてくれるだけの相手なんだと分かってはいても、綺麗な瞳いっぱいに俺を写している修二郎を見ると胸が高鳴るのを止められない。

「はぅ♡しゅーじろ♡はっ♡はぁん♡♡」
「っ、ホントお前は……テスト前、衛も勉強しなきゃって抑えてたからな。明日は休みだし、俺の親も帰ってこない。今日は足腰立たなくなるまで目一杯抱いてやる」
「そ、そんな、ことぉ♡♡」
「嫌か? でも、そうしたら1ヶ月くらいは何もしなくても授業を真面目に受けるぜ? 衛は俺に勉強してもらいたいんだろ?」
「そう、だけど……俺、修二郎に抱かれると訳わかんなくなっちゃうから……」
「いいじゃねぇか、ちゃんと後片付けはしてやるからよ。それに、もう”準備”はしてあるんだろ?」
「!♡そこまで、言うなら……♡」

 修二郎にバレていたことが恥ずかしく目を逸らすも、急かされてぎくしゃくと机の下から這い出る俺。すぐそばにあるベッドに登って上半身を伏せ尻だけ持ち上げた格好になると、すぐさま修二郎の視線が痛いほどに俺の尻に突き刺さっているのを感じた。
 着ているのがシャツだけなため、当然剥き出しになっている俺の尻。修二郎に向かって突き出しているその中央では、存在するはずのない取っ手が修二郎に見えていることだろう。
 尻たぶを押しのけ丸く存在する銀の蓋は、俺が中に入れいてるアナルパールのものだった。修二郎の家についてすぐトイレを借りた俺は、こうなることを予測してこれを仕込んだのだ。修二郎に勉強の大切さを語っていた時も、修二郎に俺なんてほっとけばいいと言われ怒った時も。修二郎のペニスをしゃぶっている時はきゅうきゅうと締め付けていたこれによって、慣らさなくてもいいほどに俺のアナルは準備が出来ている。

「それじゃ、抜いてくか」
「あ、は♡あっ、~~~~♡んお゛、お゛っ♡♡♡♡」

 ちゃり、と金属の擦れる音で修二郎がアナルパールの取手を持ったことを知り、俺は訪れる刺激を身を硬くして待つ。く、と力を入れ引っ張られるアナルパールは俺のアナルの縁を存分に盛り上げ、ブボンッ♡と勢いよく一つ目の玉が飛び出した。

「は、でっか。凄かったぞ衛。お前のケツ、吐き出したくないってむしゃぶりついて思いっきり伸びて、それでも引っ張るとゆっくり玉が見えてきてさ。ミチミチに広がってデケェ玉産み落として、ぽっかり口を開けた後キュゥって急いで口閉じたなぁ」
「やっ♡そんなこといわないでぇ♡♡」
「けどよ、まだまだ中に残ってる、だろ?」
「おっ♡おっ♡らめ♡お腹さすさす撫でられたら♡俺、イっ~~♡♡」
「あぁ? まさかイったのか? おいおい……」
「あっ、ああっ♡俺こんな♡こんな簡単にイくようになっちゃったぁ♡」
「こっちも覚えが早いな。もっともっと、エロくなれよ衛。それで……」
「は、う? 修二郎? どうし、たあ゛っ♡♡お゛っ♡めくれるっ♡めくれりゅ♡♡お゛お゛っ♡ん゛お゛お゛っ♡♡」

 いきなり黙ってしまった修二郎を不思議に思い声をかけると、すかさずアナルから球が引きずり出されようとする。一番根元が大きく、次第に小さくなっていく玉は蓋の役割をしていたものが抜けたために、先ほどよりは簡単に外へと飛び出た。しかしそれでも一つ産むごとに少しだけ間を置かれるせいでアナルが締まり、ブポッ♡ブポッ♡と卑猥な破裂音を響かせて吐き出すようにされたため恥ずかしさと縁を思いっきり擦り上げられる気持ちよさでおかしくなりそうだ。

「ん゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛♡♡♡♡♡」
「うわ、長いな。こんなもん腹に詰めて、衛は変態だな。でもそういうの俺は好きだから、どんどんやってくれよ」
「はふ♡は♡っああ♡」

 半分ほど抜けたところで急に修二郎がアナルパールを引っ張ったため、ブボボボボボッ♡と勢いよく俺の腹をこそぎながら玉が抜けていく。連続で腸壁を擦り縁を拡げるあまりの快感にシーツを掴んで尻を高く上げ、下品な声を上げることしかできない。ブポン♡と最後の一つが抜けた後今まで俺の中に入っていたアナルパールが修二郎の手に掴まれぶらさがり、肘ほどの長さのあるそれを俺の横に置きながら修二郎は俺の背中をさすった。
 先は細いとはいえ、腸の中をみっちり征服する長さ。これを入れている間修二郎にどう詰られるかを考えるだけでイきそうになっていた俺は、修二郎の言う通り変態になってしまったのかもしれない。中を埋めていたものを全て取り払われくぱくぱ物欲しげに開閉するアナルも見られてしまい、むしろこんなに変態では修二郎も萎えてしまうんじゃないかと思ったほどだ。
 しかし、修二郎はそんなことないと言い、俺の尻に熱くて硬いものを擦りつける。それが何か、考えなくても分かるほど半年間の間にそれに触れさせられた俺は、自ら腕を後ろに回し、尻を拡げて修二郎にアピールした。

「しゅ、じろ♡入れて♡俺のトロトロケツマンコ♡修二郎のペニスでずこずこ♡してぇ♡」
「煽るのも上手くなったなぁ。分かるか? こうしてアナルにくっつけるだけでちゅうちゅう吸い付いてきて、チンコ欲しいってねだってよ。別に、俺じゃなくてもヤってくれるなら誰だっていいんじゃないか?」
「そ、そんなことないだろ! 俺は修二郎だからこういうことやってるのであって……あ♡でも、入れてほしいのはほんと♡だからぁ♡♡」
「ふ、はは……可愛い奴だよ、お前は。そんな衛には、応えてやらないとな……!」
「お゛っ♡きた♡しゅーじろのペニス♡あ゛っ♡おっきい♡あっ♡あっ♡」
 
 ずぷぷ、と緩み切った俺のアナルに入り込む修二郎のペニス。覆いかぶさった修二郎の熱が服越しに俺の背中にぴっとりとくっつき、慣れた重さと俺の体を包む腕の締め付けにアナルをヒクつかせて侵入を歓迎する。こちゅん♡と行き止まりまでずっぷり埋められたペニスは痛くはないとはいえ圧迫感を俺に与え、修二郎が身じろぎするだけで掻き回されるナカに俺は翻弄された。
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