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一話のみ
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「ただいま新」
「お。おかえり、浩紀」
予定通りに5日後、帰ってきた浩紀を前に俺の気合は充分である。
まだまだ手玉に取るとまではいけないだろうが、あれからも特訓を続けたおかげか穴をディルドが占領していても平静を装えるくらいにはなれた。イかずに止めても初日のように我を忘れてねだるようにもならなくなったし、少し間を開ければ通常通りの風を装える。
今日も浩紀の帰宅を見越してついさっきまでディルドに腰を振っていたので、準備も万端だ。これで前戯でイかされる前に浩紀に乗れれば、余裕を保てたまま1回くらいは浩紀をイかせられるだろう。
そんな想像を胸に時間は経ち、あっという間に寝室である。浩紀も浩紀で溜まっていたらしく、軽く触れるだけのキスが止まらない。何故かいつもより腰に痺れが走ってしまい、慌てた俺は腕を掴んでいる浩紀の手をやんわりとどかして浩紀の足の間に座り込んだ。
「? 新、どうしたの?」
いきなり床に膝をついた俺が不思議なのだろう。訝しげに見下ろしてくる浩紀にニヤリと笑いかけた後、ほんのり兆しを見せている股間にずいっと顔を寄せていった。
足が閉じないよう太ももに手を置き、歯でチャックを捉えて下ろす。
ジィ……と小さいはずの音が厭にうるさく、高まる鼓動と疼く体に欲望のまま股の間に顔を埋めた。
「!? あ、新……?」
「ん、んぅ……っは、熱くて硬くて……それに、すげぇ臭い……♡」
「ご、ごめん!……って、それより、そんな近づかれると、息が……っ」
「すぅっ♡ふふ♡パンツ越しでも感じるか?♡ま、焦らすのはまた今度……!♡」
驚き手で俺の頭を押しのけようとする浩紀に抗い、はむはむと唇で柔く玉を食みつつ濃い雄の匂いを吸い込む俺。じわりと脳の奥が痺れるような感覚に緩んだアナルもきゅうきゅう蠢き、俺の方も我慢ができずに早速下着を口で下ろした。
ブルン♡と飛び出したのは、立派に勃ち上がった浩紀のちんこ。押さえつけていたものがなくなったことで勢い良く跳ね上がったソレは俺の頬を叩き、いやらしい汁を塗りつけながら眼前へと存在感を見せつけてくる。
練習はしていたが、やはり本物は違う。むわりと香る淫臭は布を取り去ったことで直接届き、下腹部をじくじくと痺れさせ期待させる。竿に這う血管は生々しく、でっぷりカサの張った亀頭の中央ではくぱくぱ開閉する鈴口がねっとりと濃い先走りを垂らしていた。
「はーっ♡はぁーっ♡」
「新、ダメだ……」
「ん♡ダメって、何が」
「あんまりちんこに顔寄せられると、その……色々と限界が……」
「確かに、カチカチで準備万端って感じだな♡」
「そう! だから一旦ちょっと落ち着かさせて、っあぁっ♡」
鼻先に付くか付かないかというほどちんことの距離を縮めて臭いを堪能してしまっていた俺は、浩紀の言葉にすぐさま竿に食らいつく。危ない危ない、ここで浩紀が冷静になったらまたいつもと同じようになってしまう。
上から降り注ぐ驚愕と快感の入り混じる声を尻目に、早速ディルドで磨いたフェラテクニックを披露する俺。舌を動かせば動かす程にビクン♡と竿が上下に跳ねるため舌を伸ばして追いかけ、先端から溢れる先走りを舐めとり、と本物ならではの反応に対応するのも嬉しくなってしまう。なにせ、前回前々回はこうなるほどに浩紀が気持ちよくなってはいなかったからな。
それが今回はたった数分しか経っていないというのに、もうバッキバキのガッチガチだ。弱いらしい裏筋をチロチロ舌先で擽り、俺の頭を押さえる力が弱まったのをいいことに左手を玉に添えてコロコロと転がす。すると最早垂れ流し状態になった先走りを亀頭に口づけ啜りながら、確かな手ごたえに浩紀の様子を確認しようと目線だけ上にあげた。
そこにあったのは、真っ赤に色付き瞳を潤ませる浩紀の顔。
「っあ♡出る……っ♡」
「んぶっ!? んっ……ちゅ、んぁ♡急に出されると、驚くだろーが♡」
バチリ、と視線が絡み合った途端漏れた浩紀の声と同じくして、軽く亀頭を咥えていた俺の口の中へびゅるびゅると苦くて熱い液体が注がれる。咄嗟に口をすぼめて口内の物を飲み干し、粘つく液体が喉を通り過ぎたところで笑い混りに浩紀に文句を言った。
ちゅぅと尿道に残っていた残滓も吸い上げ、俺の胸に沸くのは達成感。頬ずりをしながら少し扱けばすぐさま硬度を取り戻したちんこに上機嫌な俺は、この勢いでもっと浩紀を責め立てようと押し倒す。
呆然としているのか、素直にベッドに横になる浩紀。そこに伸し掛かり見せつけるようにしてちんこを穴にあてがって、俺は腰を落としていった。
「ふ、うぅん♡んっ♡……ん? あ、あれっ?♡なんか、おかしっ♡っ~~~~♡♡」
寝ころぶ浩紀の蕩けた顔を見下ろしながら、ばちゅばちゅ腰を振って搾り取るーーそんな計画を立てていた俺。しかしカリを咥え込んだあたりから腹の奥が変な感じに蠢き出し、背筋がぞわぞわと粟立ち始めた。
重力に従い沈む腰に合わせて当然ちんこも俺の中を割り開く。おかしい、と思った時にはすでに足からは力が抜け、ドチュン!♡と先端が結腸口を叩いた衝撃に仰け反って絶頂をしてしまった。
まだ、入れただけだ。なのにぐねぐねひだをちんこに纏わりつかせる俺の体は小さくイき続け、俺の目の前に星を散らす。声すら出ずに口を開け閉めする俺はぐるりと上下を入れ替えられても抵抗できず、霞みがかる目で浩紀を見上げた。
「……ダメだよ、新」
「へ?……んお゛っ!?♡」
同じ言葉だが、先ほどのフェラの時より数段低い声。またしても何がダメなのか分からず首を傾げる俺だったが、浩紀がグッと肩を掴んだのと同時にゴチュッ♡と力強く最奥が抉られた。
そのままどちゅっ♡どちゅっ♡と何度も何度も奥を突かれ、イってる間にまたイかされる。連続でイくのは今までにもされたことはあったが、こうも暴力的なものはされたことがなかった。
「あ゛っ♡ん゛あ゛♡ふか、いぃ♡♡ん゛♡ぅ゛~~~♡♡っぁあ゛っ♡また♡♡イっ、~~~♡♡♡」
ガクガク震える体も抱き込まれて満足に快感を散らせず、頭を振って辛さを訴える。しかしいつもならそんなことをしなくとも多少動きを緩めてくれる浩紀は、緩めるどころかより強く俺の腰を引き寄せちんこをねじ込んできた。
知らない。怖い。何が怖いって、あれほど紳士的だった浩紀がこんなことをしてしまうほど、俺は浩紀を怒らせたのだろうかってことだ。
「ん゛あ゛っ♡ひろきっ、あ゛っ♡ごめっ♡♡あ゛あ゛っ♡♡」
「はっ、はっ、新……中ぐじゅぐじゅで、凄い絡みついてくる……ほぐしても、ないのに……っ!」
「ぅ゛ふぅ゛っ♡ん゛っ♡はげしっ♡んん゛♡ん゛あ゛♡」
謝りたくとも一向に緩まることのない浩紀の責めに、まともに言葉も発せない。俺と浩紀の体に挟まれている俺のちんこはもう精液も出ないのか勢いよくさらりとした何かの液体を噴き上げており、濡れたシーツが背中に張り付くほどになっている。
もう頭がぼやけてなにも考えられない。そろそろ気絶しちゃいそうだ、とふっと意識が遠のきかけた時、ポタポタと俺の顔の上に水滴が落ちてきた。
汗だろうか。しかしそれにしては短い間隔で落ちてくる水に合わない焦点をなんとか動かし映像を結ぶと、俺を激しく揺さぶりながら何故か浩紀が大泣きしていた。
「新が気持ちいいの好きなのは知ってる。俺、新以外と経験ないし、技術もないの分かってるけどっ! 物足りないなら俺、もっと頑張るから……お願いだから、俺を捨てないで……」
「っ! ちょ、待って、ん゛う゛♡話っ♡あ゛♡話を、お゛ぉ゛っ♡♡」
目に涙を溜めて俺を抱く浩紀だが、俺が求めていた涙はそれじゃない。盛大な勘違いをしている気配を察した俺は慌てて意識を引き寄せ浩紀に話しかけようとしたが、止まらない抽挿にどうしても言葉が途切れてしまう。
「あ゛っ♡あ゛う゛っ♡っ♡話をっ♡きけぇっ!!」
「うぐっ!?」
何度も話そうと試し、動き続ける浩紀に中断され、考えた結果出した俺の秘策。
大きく振りかぶった足は見事浩紀の脇腹に食い込み、痛みに悶えた浩紀はようやく動きを止めた。
・・・・・
「……それで、俺の出張中ディルドでオナってた、と」
「オナってたというか……特訓だ。とにかく、そういう訳だから。浮気とかしてたんじゃない」
「なるほど……」
悶絶すること数秒、その間に浩紀の下から抜け出した俺はこれ以上ない早口で事の一部始終を浩紀に語った。正直恥ずかしいどころの話ではないが、放っておくとこじれることは間違いない。
下手に伏せるのも同じく、誤魔化して不安にさせるくらいならこの瞬間の羞恥くらいは呑み込もう。
「驚いたんだ。諦めてると思ってたフェラをしようとしたり、ほんとド下手くそだったのが我慢できないほど上手くなってたり。全然準備もしてなかったはずなのにすんなりちんこが入っちゃうし、何もしてないのに新イっちゃうし……」
「う゛……あれは、直前までディルド使って寸止めしてたからで……浩紀にイかされる前に入れられるようにってほぐしてたのに、俺も予想外だった」
「そりゃ寸止めじゃイきやすくもなるよ。……でもそっか。知れて良かった」
「?」
「相手を気遣うことが大切だって聞いたから、俺なりに頑張って『頼りがいのある男』になろうとしてたんだけど……頑張り過ぎるのも良くなかったんだね」
「あ……いや、それもそれで嬉しかったは嬉しかったから、そんなに気に病む必要はないんだが……」
思い違いで手酷く抱いたことの反省から始まり、しゅんと項垂れる浩紀に言葉が詰まる俺。確かに浩紀ばかりがいい格好をしていることに反発してのことだったが、浩紀が俺を大切にしてくれているのは十分に伝わっていた。
無理をしているようには見えなかったし実際そうではないんだろうが、多少は背伸びをしてカッコつけていたのかもしれない。俺も俺でそんな浩紀の事情を知れて、むしろ愛しさは増していた。
「浩紀」
「ん? っ♡」
下を向いた顔を上げさせ、不思議そうにしている浩紀に軽くキスをする。
「俺はさ、浩紀の泣き顔とか鼻血とか、そういう情けないところも見てる訳じゃん? それが最近全然見れなくなって、俺ばっかり進歩がねーなと思ってたのよ」
「そんなことは! 締まり方も乱れ方もどんどんエッチになっていって、何度暴発しそうになったことか……新は始めから俺を導いてくれてたし、俺もそれに追い付かなきゃって思って。それと、俺が新を満足させられたら離れちゃうこともないのかなって、それで、新の求めることも気付かないで……」
「待て待て、そうしょげるな。ほら、俺は負けず嫌いだから、な? やられっぱなしだとどうも落ち着かない。けど……お前も知ってる通り、気持ちいいのも好きだから。まぁたまには俺主導でやらせてもらいたいところだが……」
「! やらせる! いや、やってほしい!!」
これからも気絶するまで責め立てられるんだろうが、浩紀の犬のような慕い方を知った今、前まで感じていた劣等感は沸いてこない。しかしやはり快楽に振り回される浩紀の姿は捨てがたく、あわよくば、と付け加えてみると食い気味で浩紀は同意してきた。
「俺を気持ちよくさせようと新が動いてくれるなんて、俺にとってご褒美でしかない!」
「んー? あー……そういう捉え方もある、のか? って、それって浩紀がいつも俺にしてくれてることだな……?」
「へ? ……そう、かも? ……そうだね。なんだ、俺たちって似た者同士だったんだね」
「一緒だ」と嬉しそうにしている浩紀には悪いが、俺は優位に立ちたいという気持ちの方が強い気もする。まぁそれも『浩紀を気持ちよくさせて』というのが前提にあるから、あながち間違ってはいないのだろうが。
とにかく誤解も解けてついでに俺の悩みも解消し、丸く収まってくれた。さしあたっての問題は俺に頭を擦り寄せてくる浩紀のちんこがまたしても臨戦態勢になって俺に擦りつけられていることだが、これもなんとかなるだろう。
体のビクつきも落ち着いたし、仕切り直しといこうじゃないか。
先ほどは失敗に終わった俺の騎乗位か、それとも浩紀の結腸責めか。どちらが主導を握ってもきっと心も完全に満たされるだろうことに、俺は笑顔で浩紀に抱き付いた。
「お。おかえり、浩紀」
予定通りに5日後、帰ってきた浩紀を前に俺の気合は充分である。
まだまだ手玉に取るとまではいけないだろうが、あれからも特訓を続けたおかげか穴をディルドが占領していても平静を装えるくらいにはなれた。イかずに止めても初日のように我を忘れてねだるようにもならなくなったし、少し間を開ければ通常通りの風を装える。
今日も浩紀の帰宅を見越してついさっきまでディルドに腰を振っていたので、準備も万端だ。これで前戯でイかされる前に浩紀に乗れれば、余裕を保てたまま1回くらいは浩紀をイかせられるだろう。
そんな想像を胸に時間は経ち、あっという間に寝室である。浩紀も浩紀で溜まっていたらしく、軽く触れるだけのキスが止まらない。何故かいつもより腰に痺れが走ってしまい、慌てた俺は腕を掴んでいる浩紀の手をやんわりとどかして浩紀の足の間に座り込んだ。
「? 新、どうしたの?」
いきなり床に膝をついた俺が不思議なのだろう。訝しげに見下ろしてくる浩紀にニヤリと笑いかけた後、ほんのり兆しを見せている股間にずいっと顔を寄せていった。
足が閉じないよう太ももに手を置き、歯でチャックを捉えて下ろす。
ジィ……と小さいはずの音が厭にうるさく、高まる鼓動と疼く体に欲望のまま股の間に顔を埋めた。
「!? あ、新……?」
「ん、んぅ……っは、熱くて硬くて……それに、すげぇ臭い……♡」
「ご、ごめん!……って、それより、そんな近づかれると、息が……っ」
「すぅっ♡ふふ♡パンツ越しでも感じるか?♡ま、焦らすのはまた今度……!♡」
驚き手で俺の頭を押しのけようとする浩紀に抗い、はむはむと唇で柔く玉を食みつつ濃い雄の匂いを吸い込む俺。じわりと脳の奥が痺れるような感覚に緩んだアナルもきゅうきゅう蠢き、俺の方も我慢ができずに早速下着を口で下ろした。
ブルン♡と飛び出したのは、立派に勃ち上がった浩紀のちんこ。押さえつけていたものがなくなったことで勢い良く跳ね上がったソレは俺の頬を叩き、いやらしい汁を塗りつけながら眼前へと存在感を見せつけてくる。
練習はしていたが、やはり本物は違う。むわりと香る淫臭は布を取り去ったことで直接届き、下腹部をじくじくと痺れさせ期待させる。竿に這う血管は生々しく、でっぷりカサの張った亀頭の中央ではくぱくぱ開閉する鈴口がねっとりと濃い先走りを垂らしていた。
「はーっ♡はぁーっ♡」
「新、ダメだ……」
「ん♡ダメって、何が」
「あんまりちんこに顔寄せられると、その……色々と限界が……」
「確かに、カチカチで準備万端って感じだな♡」
「そう! だから一旦ちょっと落ち着かさせて、っあぁっ♡」
鼻先に付くか付かないかというほどちんことの距離を縮めて臭いを堪能してしまっていた俺は、浩紀の言葉にすぐさま竿に食らいつく。危ない危ない、ここで浩紀が冷静になったらまたいつもと同じようになってしまう。
上から降り注ぐ驚愕と快感の入り混じる声を尻目に、早速ディルドで磨いたフェラテクニックを披露する俺。舌を動かせば動かす程にビクン♡と竿が上下に跳ねるため舌を伸ばして追いかけ、先端から溢れる先走りを舐めとり、と本物ならではの反応に対応するのも嬉しくなってしまう。なにせ、前回前々回はこうなるほどに浩紀が気持ちよくなってはいなかったからな。
それが今回はたった数分しか経っていないというのに、もうバッキバキのガッチガチだ。弱いらしい裏筋をチロチロ舌先で擽り、俺の頭を押さえる力が弱まったのをいいことに左手を玉に添えてコロコロと転がす。すると最早垂れ流し状態になった先走りを亀頭に口づけ啜りながら、確かな手ごたえに浩紀の様子を確認しようと目線だけ上にあげた。
そこにあったのは、真っ赤に色付き瞳を潤ませる浩紀の顔。
「っあ♡出る……っ♡」
「んぶっ!? んっ……ちゅ、んぁ♡急に出されると、驚くだろーが♡」
バチリ、と視線が絡み合った途端漏れた浩紀の声と同じくして、軽く亀頭を咥えていた俺の口の中へびゅるびゅると苦くて熱い液体が注がれる。咄嗟に口をすぼめて口内の物を飲み干し、粘つく液体が喉を通り過ぎたところで笑い混りに浩紀に文句を言った。
ちゅぅと尿道に残っていた残滓も吸い上げ、俺の胸に沸くのは達成感。頬ずりをしながら少し扱けばすぐさま硬度を取り戻したちんこに上機嫌な俺は、この勢いでもっと浩紀を責め立てようと押し倒す。
呆然としているのか、素直にベッドに横になる浩紀。そこに伸し掛かり見せつけるようにしてちんこを穴にあてがって、俺は腰を落としていった。
「ふ、うぅん♡んっ♡……ん? あ、あれっ?♡なんか、おかしっ♡っ~~~~♡♡」
寝ころぶ浩紀の蕩けた顔を見下ろしながら、ばちゅばちゅ腰を振って搾り取るーーそんな計画を立てていた俺。しかしカリを咥え込んだあたりから腹の奥が変な感じに蠢き出し、背筋がぞわぞわと粟立ち始めた。
重力に従い沈む腰に合わせて当然ちんこも俺の中を割り開く。おかしい、と思った時にはすでに足からは力が抜け、ドチュン!♡と先端が結腸口を叩いた衝撃に仰け反って絶頂をしてしまった。
まだ、入れただけだ。なのにぐねぐねひだをちんこに纏わりつかせる俺の体は小さくイき続け、俺の目の前に星を散らす。声すら出ずに口を開け閉めする俺はぐるりと上下を入れ替えられても抵抗できず、霞みがかる目で浩紀を見上げた。
「……ダメだよ、新」
「へ?……んお゛っ!?♡」
同じ言葉だが、先ほどのフェラの時より数段低い声。またしても何がダメなのか分からず首を傾げる俺だったが、浩紀がグッと肩を掴んだのと同時にゴチュッ♡と力強く最奥が抉られた。
そのままどちゅっ♡どちゅっ♡と何度も何度も奥を突かれ、イってる間にまたイかされる。連続でイくのは今までにもされたことはあったが、こうも暴力的なものはされたことがなかった。
「あ゛っ♡ん゛あ゛♡ふか、いぃ♡♡ん゛♡ぅ゛~~~♡♡っぁあ゛っ♡また♡♡イっ、~~~♡♡♡」
ガクガク震える体も抱き込まれて満足に快感を散らせず、頭を振って辛さを訴える。しかしいつもならそんなことをしなくとも多少動きを緩めてくれる浩紀は、緩めるどころかより強く俺の腰を引き寄せちんこをねじ込んできた。
知らない。怖い。何が怖いって、あれほど紳士的だった浩紀がこんなことをしてしまうほど、俺は浩紀を怒らせたのだろうかってことだ。
「ん゛あ゛っ♡ひろきっ、あ゛っ♡ごめっ♡♡あ゛あ゛っ♡♡」
「はっ、はっ、新……中ぐじゅぐじゅで、凄い絡みついてくる……ほぐしても、ないのに……っ!」
「ぅ゛ふぅ゛っ♡ん゛っ♡はげしっ♡んん゛♡ん゛あ゛♡」
謝りたくとも一向に緩まることのない浩紀の責めに、まともに言葉も発せない。俺と浩紀の体に挟まれている俺のちんこはもう精液も出ないのか勢いよくさらりとした何かの液体を噴き上げており、濡れたシーツが背中に張り付くほどになっている。
もう頭がぼやけてなにも考えられない。そろそろ気絶しちゃいそうだ、とふっと意識が遠のきかけた時、ポタポタと俺の顔の上に水滴が落ちてきた。
汗だろうか。しかしそれにしては短い間隔で落ちてくる水に合わない焦点をなんとか動かし映像を結ぶと、俺を激しく揺さぶりながら何故か浩紀が大泣きしていた。
「新が気持ちいいの好きなのは知ってる。俺、新以外と経験ないし、技術もないの分かってるけどっ! 物足りないなら俺、もっと頑張るから……お願いだから、俺を捨てないで……」
「っ! ちょ、待って、ん゛う゛♡話っ♡あ゛♡話を、お゛ぉ゛っ♡♡」
目に涙を溜めて俺を抱く浩紀だが、俺が求めていた涙はそれじゃない。盛大な勘違いをしている気配を察した俺は慌てて意識を引き寄せ浩紀に話しかけようとしたが、止まらない抽挿にどうしても言葉が途切れてしまう。
「あ゛っ♡あ゛う゛っ♡っ♡話をっ♡きけぇっ!!」
「うぐっ!?」
何度も話そうと試し、動き続ける浩紀に中断され、考えた結果出した俺の秘策。
大きく振りかぶった足は見事浩紀の脇腹に食い込み、痛みに悶えた浩紀はようやく動きを止めた。
・・・・・
「……それで、俺の出張中ディルドでオナってた、と」
「オナってたというか……特訓だ。とにかく、そういう訳だから。浮気とかしてたんじゃない」
「なるほど……」
悶絶すること数秒、その間に浩紀の下から抜け出した俺はこれ以上ない早口で事の一部始終を浩紀に語った。正直恥ずかしいどころの話ではないが、放っておくとこじれることは間違いない。
下手に伏せるのも同じく、誤魔化して不安にさせるくらいならこの瞬間の羞恥くらいは呑み込もう。
「驚いたんだ。諦めてると思ってたフェラをしようとしたり、ほんとド下手くそだったのが我慢できないほど上手くなってたり。全然準備もしてなかったはずなのにすんなりちんこが入っちゃうし、何もしてないのに新イっちゃうし……」
「う゛……あれは、直前までディルド使って寸止めしてたからで……浩紀にイかされる前に入れられるようにってほぐしてたのに、俺も予想外だった」
「そりゃ寸止めじゃイきやすくもなるよ。……でもそっか。知れて良かった」
「?」
「相手を気遣うことが大切だって聞いたから、俺なりに頑張って『頼りがいのある男』になろうとしてたんだけど……頑張り過ぎるのも良くなかったんだね」
「あ……いや、それもそれで嬉しかったは嬉しかったから、そんなに気に病む必要はないんだが……」
思い違いで手酷く抱いたことの反省から始まり、しゅんと項垂れる浩紀に言葉が詰まる俺。確かに浩紀ばかりがいい格好をしていることに反発してのことだったが、浩紀が俺を大切にしてくれているのは十分に伝わっていた。
無理をしているようには見えなかったし実際そうではないんだろうが、多少は背伸びをしてカッコつけていたのかもしれない。俺も俺でそんな浩紀の事情を知れて、むしろ愛しさは増していた。
「浩紀」
「ん? っ♡」
下を向いた顔を上げさせ、不思議そうにしている浩紀に軽くキスをする。
「俺はさ、浩紀の泣き顔とか鼻血とか、そういう情けないところも見てる訳じゃん? それが最近全然見れなくなって、俺ばっかり進歩がねーなと思ってたのよ」
「そんなことは! 締まり方も乱れ方もどんどんエッチになっていって、何度暴発しそうになったことか……新は始めから俺を導いてくれてたし、俺もそれに追い付かなきゃって思って。それと、俺が新を満足させられたら離れちゃうこともないのかなって、それで、新の求めることも気付かないで……」
「待て待て、そうしょげるな。ほら、俺は負けず嫌いだから、な? やられっぱなしだとどうも落ち着かない。けど……お前も知ってる通り、気持ちいいのも好きだから。まぁたまには俺主導でやらせてもらいたいところだが……」
「! やらせる! いや、やってほしい!!」
これからも気絶するまで責め立てられるんだろうが、浩紀の犬のような慕い方を知った今、前まで感じていた劣等感は沸いてこない。しかしやはり快楽に振り回される浩紀の姿は捨てがたく、あわよくば、と付け加えてみると食い気味で浩紀は同意してきた。
「俺を気持ちよくさせようと新が動いてくれるなんて、俺にとってご褒美でしかない!」
「んー? あー……そういう捉え方もある、のか? って、それって浩紀がいつも俺にしてくれてることだな……?」
「へ? ……そう、かも? ……そうだね。なんだ、俺たちって似た者同士だったんだね」
「一緒だ」と嬉しそうにしている浩紀には悪いが、俺は優位に立ちたいという気持ちの方が強い気もする。まぁそれも『浩紀を気持ちよくさせて』というのが前提にあるから、あながち間違ってはいないのだろうが。
とにかく誤解も解けてついでに俺の悩みも解消し、丸く収まってくれた。さしあたっての問題は俺に頭を擦り寄せてくる浩紀のちんこがまたしても臨戦態勢になって俺に擦りつけられていることだが、これもなんとかなるだろう。
体のビクつきも落ち着いたし、仕切り直しといこうじゃないか。
先ほどは失敗に終わった俺の騎乗位か、それとも浩紀の結腸責めか。どちらが主導を握ってもきっと心も完全に満たされるだろうことに、俺は笑顔で浩紀に抱き付いた。
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