短編まとめ

あるのーる

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 ここはラブホテル、俺の目の前には全裸の男が仰向けで横たわっている。男は足首に鎖の付いた枷を嵌め、ベッドヘッドにその鎖が繋がれているため二つに折りたたまれた男のアナルとペニスが俺には丸見えだ。何度も酷使されたアナルは縁が膨れて縦に割れていて、長大なペニスはこれからされることに期待して既に先走りを光らせていた。
 男の名は乙藤博光おつふじひろみつ、俳優である。今年で38になる乙藤さんはこれといった代表作があるわけでもないが、子役の頃からテレビに出続けているため誰もが知っている、というある意味有名な人物。年齢の近い俺も子供の頃からテレビで見ていたが、そのときとは変わらない、いや色気が出てむしろ若返ったような見た目をしていた。
 対して俺は制作会社の一社員。最近やっとアシスタントプロデューサーになれたが、それは人がいないからであり実力といえばまだまだといったところだ。そんな俺がどうして乙藤さんとホテルにいるかというと、それはひとえに乙藤さんから誘ってきたからだ、としか言いようがない。
 一時期話題になっていた、乙藤さんがAVに出演しているという噂。俺はそのとき証拠として掲載されていたAVを全て購入したほど乙藤さんが好みだし性的に見ている。目元にモザイクがかけられているが体つきが乙藤さんそっくりな映像を見て、何度手の平に精液を吐き出したか分からない。あのときは乙藤さんと喋るのも後ろめたくて少し避けていたくらいだ。
 しかし番組の空き時間、たまたま乙藤さんと二人きりになったときに情況が変わった。乙藤さんの方からAV出演の噂について話してきたのだ。まさか本当に本人が出演しているとはそのとき思っていなかったが、返答にしどろもどろになる俺。それを見て、俺がAVをおかずにしているのを乙藤さんは察したのだろう。

『ねぇ。君さえよければ、今夜少し話さないかい?』

 俺の手を取り自らの尻に押し当て、潤んだ瞳で俺を見る乙藤さん。呆けたまま乙藤さんの言葉に頷いた俺は、その日ホテルで乙藤さんの体を貪ってからというもの今日までに何度も乙藤さんと体を重ねている。

「ほ、本当にやるんですか?」
「ああ、頼むよ♡」

 確認する俺に興奮ですでにだらしなくなっている顔を隠そうと乙藤さんは両手で顔を覆いながら俺に言った。大抵物おじする俺を乙藤さんがリードする、という形をとってセックスするのだが、今日は一味違う。乙藤さんの晒されたアナルを俺が腕で滅多打ちにする、つまりはフィストファックをする予定なのだ。
 始めて俺主導で行うプレイに俺は手を出すタイミングがつかめずにいる。腕にはゴム手袋をしてローションも用意してあるというのにあと一歩が踏み出せない。

「……どうしたの? 俺のことなんて気にせず、俺のアナルをぐちゃぐちゃにしてくれて構わないんだよ?」
「あ、いや、どうすればいいのかなって……」
「……君は少し、自分から動く、っていうことに対して消極的だね。俺としては俺の思い通りにしてくれて嬉しかったりもするけど……仕方ないねぇ」

 ため息をついた乙藤さんは顔を覆っていた手を下ろし、尻を左右にクイッ♡と引っ張る。途端にうねうねと蠢く内部が俺の目に映り、俺の股間に一気に血が集まった。あそこがどれほど気持ちいいのか俺は知っている。卑猥な穴に釘付けになった俺はふらふらと乙藤さんへと近づき、真っ赤に染まったアナルに指をぷちゅり、と埋めた。

「んっ♡そう、そうやってまずは中を掻き回してみようか♡んっ♡んんぅ♡上手上手♡付け根まで入れたまま指をくにくに動かすのもいいけど♡次はちょっと勢いよくジュポジュポ抜き差ししてみようね♡おっ♡おおっ♡♡いいっ♡いいよ♡おほっ♡アナル擦れて気持ちいい♡♡」

 ちゅぽっ、ちゅぽっ、と音を立てて俺の指に吸い付く乙藤さんのアナル。極太ディルド挿入もペニス二輪挿しもできてこれから腕まで咥え込もうというほど貪欲に広がるのに、締まりは最高なのだ。始めての時エグい絡みつきに入れた瞬間射精してしまったことを思い出し、「この肉筒でペニスを扱きたい」という気持ちがムクムクと膨らみ続ける。

「乙藤さん、入れたい! 入れたいです……っ!」
「んおおおっ♡指ちゅこ早くなってってる♡おほぉ♡入れたいってペニス?♡だめだよ♡今日は俺のアナル、君の腕で蹂躙されるのを楽しみにしてるんだから♡♡んふぅ♡でもぉ♡肘まで入れて俺の中を殴ってくれるなら♡最後にペニスで中出ししても、いいよ♡」
「本当ですか!? 中出し、乙藤さんに種付け……!」
「おおおおっ!?♡♡いきなり3本に増やすなんて♡くおっ♡せっかちだね♡せっかくだから、指を入れたまま上下にぐちゅぐちゅって……んお゛お゛お゛♡広がるっ♡俺のケツマンコがばがばになるぅ♡♡」

 ぐちゅぐちゅぐちゅ! と指先は動かさずに手首の動きだけで入り口を広げるように上下に動かすと、乙藤さんは指をベッドにめり込ませながら鎖をがしゃがしゃ鳴らして感じる。一度抜いてアナルの様子を確認すると、物足りないというように暗い穴を閉じることなく微かに縁を震わせていた。
 早く入れたい。奥を小突くときゅうきゅう締めてもっともっとと蕩けた目で乙藤さんが催促してくるのだ。狭まるそこを無理矢理こじ開けるとどれほど気持ちが良いか。

(もうペニスビッキビキなのにっ! 入れちゃダメなんて生意気だぞ、この淫乱ケツマン野郎が!!! ちょっとペニスで擦ればすぐにアヘっておほ声出してイきまくるクセに!! そのデカ乳揉みしだきながらバックからケツ肉たわむくらい全力でパコってやる! 顔の前に鏡を置いて、下品なアヘ顔意識させながらメス堕ち推進射精してやるからな!!)

 そう心の中で思うも、実行に移せないのが俺である。寂しく先端から汁を流す俺のペニスに申し訳なくなりながら、粛々と腕にローションを絡めていった。
 5本の指先を揃え、アナルに宛がうと乙藤さんはヒュッと息を呑む。期待を込めた眼差し、それを痛いほど受けながらゆっくりと先へ進めていった。

「ん、太くてここまでしか入りませんね……」
「あ、あ、あ、あぁ……ああ……♡」

 一番太い第三関節まで挿入し、一旦抜く。ジュポッ♡ジュポッ♡と何度かそれをくり返すと乙藤さんは興奮に腹を上下させて足の間を凝視していた。涎が垂れるのも気にせずそんなに見つめて、急かさなくてもちゃんと腕を入れますよ。

「ん゛っはあ゛……♡」
「あ、入った。じゃあ乙藤さん、前立腺パンチ、いきますね」
「ほっ♡ちょ、ちょっと待って、ん゛お゛お゛っ♡♡お゛♡お゛♡ん゛お゛♡う゛お゛お゛♡お゛っ♡♡」

 捻じって押してようやくずぶ、と俺の手首まで飲み込んだ乙藤さんのアナル。伸ばしていた指を丸めて、手をグーの形にしてから前立腺目掛けて拳を繰り出した。酷い責めだろうに、少々マゾの気もある乙藤さんは待ち望んでいた刺激に萎えたペニスから精液をドロドロと流してイき続ける。口が開きっぱなしで腹の奥から漏れる声が押さえられないようで、ぐりんと目をひっくり返してブサイクな顔で乙藤さんは喘いでいた。
 ブポン♡と手を拳にしたまま引き抜けば、ぐっぱり広がったアナルのお目見えだ。呼吸に合わせてきゅっと閉じるも、まだ足りないと示すようにすぐに滑った腸壁を曝け出して俺の腕を誘う。あつあつトロトロケツマンコに俺のペニスはもう限界だった。

「んひっ♡♡熱い♡俺のアナル♡キュンキュンしちゃうから♡アナルに精液ぶっかけはだめぇ♡♡」

 ブシャッ! っと挿入もせずに乙藤さんのアナルにかかる俺の精液。暴発だ。ケツハメ射精が出来ずに残念ではあるが、見せびらかされてた真っ赤な腸壁に真っ白い色が加わり、あまりの卑猥さにもう二発目を出そうと俺のペニスは勃ち上がる。乙藤さんのアナルはというと、いつも最奥で飲み干す精液がこんな入り口にかけられたせいで奥で味わおうと必死になってグパグパ開閉している。閉じて開いて、閉じて開いて、どんどん精液が奥へとしまわれていく様子が面白く、俺はつい人差し指をアナルに突き入れくちゅくちゅくちゅくちゅ♡とアナルを広げるように動かしてしまった。

「ほおっ♡らめ♡らめなの♡せーしこぼれちゃう♡♡アナルのお口虐めないで♡今広げられると♡締まんなくなっちゃうから♡♡腸液垂れ流し♡スケベ臭まき散らして皆をムラムラさせちゃうようになる♡♡」
「いまでも十分ムラムラさせてますよ! 乙藤さん、ケツハメしてないスタッフの方が少ないんだから、これからはエロ衣装でスタジオ入りしたらどうですか?」
「おんっ♡♡そんなの♡事務所がOKしてくれないもん♡♡ローター入れながらインタビュー受けようとした時も♡マネージャーが気付いて取り上げられて♡楽屋でお仕置きファックされたんだもん♡」
「何仕事中も気持ちよくなろうとしてるんですか! 仕事はちゃんと集中してくださいよ!!」
「んひぃぃ♡拳で入り口グポグポっ♡♡広がる♡ひろがりゅっ♡♡」

 ブッポ♡ブッポ♡と音を立ててアナルの縁を虐めていく俺の拳。乙藤さんのアナルがエッチな円形を覚えるように、執拗に縁を伸ばしていく。

「ん゛お゛お゛お゛お゛……♡♡♡♡」

 拳の出し入れで躾けたら、今度は前立腺を掴みながらそこを視点にして腕をぐるぐる回した。乙藤さんは拡張が好きなのか、口答えをやめて足を震わせながら俺にされるがままだ。数十分はそうして虐めていただろうか、飽きたので隙間にローションを流し込み、アナルの中がローションでひたひたになったところで俺は侵攻を開始する。

「お゛っ♡来た♡お゛っ♡お゛お゛♡」
「うわあっつ……ぜってぇ入れたら気持ちいいなコレ……」
「あ゛っ♡あ゛あ゛っ♡あ゛あ゛あ゛あ゛っ♡♡」

 乙藤さんの望み通り、ずぶずぶとアナルへと腕を埋めていく俺。すでに太い部分は中に入っているため思っていたよりは抵抗はないが、貫かれている乙藤さんとしてはたまったものではないのだろう。首筋が真っ赤になるほど体全体に力を入れ、壮絶な快感にただ翻弄されていた。
 人体とは不思議なもので、入るはずはないと思っていたのに俺の肘まで乙藤さんの中に入ってしまった。俺が少しでも身動きすれば腕を伝って乙藤さんに快楽を叩きこむ。ほとんど何もしていないのに腕を入れてから乙藤さんはイきっぱなしで、意識も朦朧としているようだった。
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