短編まとめ

あるのーる

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新人スパイ君

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 ここはとある国のスパイ養成機関。情報を用いて成長を続けたこの国では情報の収集こそが最も重要視されており、一般的な国民には伏せられているが他国に入り込むスパイは特に力を入れて育成している。
 痛みや快楽といった責めで口を割らないかどうかというスパイとしての適性試験を兼ねた訓練を終えた新人スパイは、実際に潜入させられる前にさらに実用的な訓練を施される。

「ふぅっ♡ふっ♡んんんぅ♡♡」

 養成機関に数多ある個人訓練用の個室、その一室では一人の男が来る訓練のために予習をしていた。
 彼の名は801号。普段は整った顔をした爽やかな好青年といった雰囲気の801号だが、今は小さく口をすぼめた発情顔をしておりその雰囲気の欠片もない。
 幼少期の経験により痛みには他の追随を許さないほど強い801号は、反面快楽には滅法弱かった。一度気持ちいいとなると自分で自分の体をまさぐってしまい、拷問ともいえるような責めにも自ら体を開いてしまう始末。何をされてもイキまくる801号であったが、その口の堅さは認められたためなんとか試験を突破していたのだった。
 そんな801号がこれから行う訓練は、機密情報を確実に持ち帰るためのものだ。スパイとして侵入した相手の弱点を調べた時、その情報が本物であるという証拠があるならそれを手に入れるに越したことはない。しかしそんなものを持っていると知れたらあっという間にスパイだということがバレてしまい、任務は失敗に終わってしまう。
 そうならないために機密情報を隠せるように肉体を変化させるのだ。とは言っても手術などをすればその痕を目ざとく見つけられ、怪しまれることになる。求められるのは、己の体に備わっている機能を用いてものの持ち運びをできるようにすること。
 つまり、アナルを開発してその中に機密情報を隠せるようにすることだ。

「んぐっ♡ん゛お゛♡太い♡けど♡これだけ太いの♡ずぼずぼ出来たらぁ♡♡ん゛っ♡んぐぅ♡♡」

 ボチュッ♡ドチュッ♡と801号が強烈な破裂音を鳴らして出し入れしているのは腕ほどの太さのあるディルド。場合によっては落としてしまわないようアナルの奥深くに隠す必要があるが、取り出せなければ元も子もない。しかし簡単に取り出せてしまうのも意味がないため、もっぱら「アナルに腕を突き入れ隠したものを引っ張り出す」くらいのことを想定する必要がある。
 要はフィストファックができるくらいにアナルを開発する必要があり、801号はこの話を聞いたその日の夜の内から極太ディルドで拡張アナニーを続けていた。あまりの太さに縁がめくりあがり、床には腸液と先走りが夥しい量溢されてる中、801号はなおもディルドに向かって尻を振る。
 前立腺は当然のこと、質量の暴力によって無理矢理に広げられただけで801号のアナルは快感に汁を分泌してしまう。そうしてヌルヌルになったディルドはさらに出し入れをしやすくさせ、801号は毎夜のごとく気絶するまで穴を拡げていた。
 その甲斐あって801号のアナルは腕を十分咥え込めるほどに広がっており、もう拡張せずとも訓練に移れるだろう。しかしそこは801号の淫乱気質が悪く作用し、すっかり限界までアナルを広げられることがクセになってしまった801号はアナルが緩くなってしまうほどにアナニーを続けてしまっていたのだ。

「……もう、入れる前から緩んでいると分かってしまうな」
「! で、ですが教官殿、締まりは抜群であるはずです!」

 801号を指導している教官が久方ぶりに801号のアナルを見れば、そこにはむっちり肉厚に膨らんだアナルの入り口とその隙間から垂れる汁が目に入る。フィストファックをすると言ったのはつい3日前、だというのにはっきり分かるほどに使い込まれてしまったアナルを前に、教官は801号の気質を思い出し頭を抱えてしまった。

「……まぁ、お前のことだ。言う通り締まりはいいのだろう」
「もちろんです! ちゃんとディルドを出し入れするだけではなく、潜入訓練中入れておいたアナルプラグを落とさないよう締め付ける、ということもやっておりました!」
「あぁ、だから潜入訓練だというのにアヘ顔でイキかけていたのか。心意気は立派だが、そのせいで他の訓練生が集中できていなかったぞ。確かにメスが据え膳状態で近くにいるだけで集中力を欠くのはいただけないが、それはそれとして発情を隠し切れないお前も問題だ。後で同じ訓練を受けていた訓練生に謝罪に行け」
「っ♡はい♡」

 『アナルプラグを入れて気持ちよくなりながら訓練したせいで、あなたのチンポをイライラさせてしまい申し訳ありませんでした』
 そんな文言で同期のスパイ候補生に謝罪をすることになってしまった801号は、謝罪後にちんイラを解消するためのオカズとして卑猥なことをさせられる想像をして軽くイく。キュっと締まったアナルは汁をこぷりとあふれさせながら緩み、相変わらずイきやすい801号に教官は本日数度目となるため息を吐いた。

「気を取り直して、今回の訓練は『入手した機密情報を3日間、誰にも奪われないようにする』、というものだ。お前を含めて5名がスパイという設定で、これからの3日間他の訓練生と共に生活してもらう。スパイということがバレ機密情報を奪われたら不合格、ということだな」
「教官殿、スパイとしてバレた時点で不合格なのでしょうか。それとも機密情報を奪われた時点で不合格なのでしょうか」
「機密情報を奪われた時点、厳密にいえば3日後の提出時間に提出できなければ、だな。ちなみに他の訓練生はスパイを見つけたら評価が上がるため、真剣に探されるから覚悟しておけ」
「? どうして見つけたら評価が上がるのでしょう」
「スパイを見つけられる、ということはすなわち違和感を持つことができるということだ。逆に言うとそういった違和感を自分が消すことにもつながるだろう?」
「確かに……分かりました。教官殿、見ていてください。私は訓練を必ずや合格してみせます!」
「その意気だ」

 人一倍スパイになることを目指している801号は、闘志を燃やして教官に宣言する。801号に期待している教官もそれを受けふ、と顔をほころばせ、それではと準備に取り掛かった。
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