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アイドルたちの裏事情
4(完)
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「はぁ……やっぱり格好いい……」
公式ブロマイドなんてものまで出るようになったDAWN。当然のように買い込み手に入れたミキのブロマイドをうっとりと眺める俺。
少しの休息期間を挟んだDAWNはさらに磨きがかかり、俺ですらライブチケットが取れないことも増えてきた。残念だが喜ばしい。代わりにこうしてグッズを眺める時間も増えたが、これはこれで幸せなものだ。
「なぁハルぅ……写真ばっか見てねぇで俺も見ろよ」
「今はミキを見る時間だから」
「ほんとお前の認識わかんねぇな……」
後ろで文句を言う美樹也は、すっかりベッドを我が物顔で占領している。正直なところわざわざこうして無視をするのは、構えと俺にちょっかいをかけてくる美樹也が可愛くて、という最低な理由もあった。
俺の望み通り後ろから抱き付いてくる美樹也。スケジュールに余裕を持たせるようになったため、明日美樹也がオフなことも知っている。今日もお互いへとへとになるほどセックスをしようとけしかけてくるかな、と俺もその気になり始めた時だった。
「ハル。陽人。あのさ、たまには外で、その……デート、みたいなのもしてみてぇ」
「デート?」
「ああ……だめか?」
俺の首に顔をくっつけながらもごもごという美樹也に溜まらず振り向いてキスをする。
「んぅ!?」
「っは……もちろん! なんだ、美樹也はセックスにしか興味ないんだと思ってた」
「俺をなんだと思ってやがんだてめぇ!……いいのか?」
「そりゃ恋人とはデートしたいよ!……あぁ、でも、絶対にミキだとバレないようにしてね。いつも通りの美樹也でいればバレないと思うけど、一応ね」
「ガチオタ……めんどくさ……」
ため息をつく美樹也を俺からも抱きしめ、二人で顔を見合わせて明日の予定を立てる。結局美樹也が「ケツが疼く」といってセックスすることになったのだが、どちらも手加減したため明日に響くことはなさそうだ。
デートなんて初めてだな、と行きたい場所をあれこれ浮かべる俺は、どうにも普通の恋人のように過ごすことも楽しみにしているようだった。
公式ブロマイドなんてものまで出るようになったDAWN。当然のように買い込み手に入れたミキのブロマイドをうっとりと眺める俺。
少しの休息期間を挟んだDAWNはさらに磨きがかかり、俺ですらライブチケットが取れないことも増えてきた。残念だが喜ばしい。代わりにこうしてグッズを眺める時間も増えたが、これはこれで幸せなものだ。
「なぁハルぅ……写真ばっか見てねぇで俺も見ろよ」
「今はミキを見る時間だから」
「ほんとお前の認識わかんねぇな……」
後ろで文句を言う美樹也は、すっかりベッドを我が物顔で占領している。正直なところわざわざこうして無視をするのは、構えと俺にちょっかいをかけてくる美樹也が可愛くて、という最低な理由もあった。
俺の望み通り後ろから抱き付いてくる美樹也。スケジュールに余裕を持たせるようになったため、明日美樹也がオフなことも知っている。今日もお互いへとへとになるほどセックスをしようとけしかけてくるかな、と俺もその気になり始めた時だった。
「ハル。陽人。あのさ、たまには外で、その……デート、みたいなのもしてみてぇ」
「デート?」
「ああ……だめか?」
俺の首に顔をくっつけながらもごもごという美樹也に溜まらず振り向いてキスをする。
「んぅ!?」
「っは……もちろん! なんだ、美樹也はセックスにしか興味ないんだと思ってた」
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「そりゃ恋人とはデートしたいよ!……あぁ、でも、絶対にミキだとバレないようにしてね。いつも通りの美樹也でいればバレないと思うけど、一応ね」
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