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アイドルたちの裏事情
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「おっ。なんだよ、お前も硬くなってんじゃん」
「んっ、んぐ、っはぁ! ちょっと美樹也! 今日はそういうことする日じゃないだろ!?」
「そうだったかもしれねぇが、テレビに出ない分ライブは完璧になれってレッスンが厳しくてよ。疼いてんだ、体貸せ」
抗議のために後ろを振り返ると、いつの間に脱いだのか上半身裸で美樹也がベッドの縁に腰掛けていた。後ろに手を突いて足を浮かせて俺に向けているのは、「ズボンはお前が脱がせろ」という意思表示なのだろう。
こうなるともう美樹也は梃子でも動かない。俺に纏わりついて満足するまで部屋から出ないというのは経験済みだったので、仕方がないとリモコンを手に持ちテレビを消した。
「ふん。せっかく俺が来たんだから、録画なんかじゃなくて生の俺を見ればいいんだよ」
「だからミキと美樹也は違う……いいや、ちょっと腰浮かせてよ」
「はいよ……どうだ? お前、アイドルは下着まで気を使え派だったよな? ダンスでチンコ揺れねぇし線も出ねぇし、これなら満足だろ?」
「こ、こんなの、絶対見せちゃダメだからな! というかミキはこんなパンツ履かない!」
「え、夢見てるガチオタめんどくさ……」
ずるんと脱がせた下からは、ジョックストラップと呼ばれる種類の前はしっかり包むが臀部は丸見えの下着が出迎えた。この下着自体は変なものではないが、前の生地が通常より少し小さめな上に勃起しているせいで横から竿が見えているし、ベッドの上にM字に座りクイッ♡と尻たぶを広げて中央の穴を見せつけるという行為が下着がそういう用途であると主張している。
見た目の整った男がそういった卑猥なポーズをすること自体好意関係なく欲を煽るというのに、超絶美形な恋人にそんなことをされるともうどうしようもなくなる。ふらふらと近づきアナルへ指を這わせると、ぷちゅっ♡と音を立てて俺の指に吸い付いてきた。
「んっ♡なんだ、お前この下着気に入ってるじゃねぇか」
「……ミキは履かないけど美樹也は履きそうだし、かなりエッチでなんかやだ……というか、もしかしてここ準備した?」
「たりめーだろ。テレビに出ないったって俺も忙しいんだ、お前に任せておけない。お前の手マンしつこいし」
「な! 俺は美樹也に負担がかからないように一生懸命ほぐしているのに!」
「ねちっこいんだよ! なんで指だけで気絶するほど尻弄られなきゃなんねぇんだ。いっつもそれで時間なくなって、腹キュンキュンさせたまんまレッスン行くことになんだぞ!」
「でも、それでも……」
「あーハイハイ。お前の好きな『ミキ』がライブで格好よく決めるためだ。さっさとチンコ出して横になりやがれ!」
あまりの物言いに反論したくなるが、ミキのパフォーマンスに響くと言われれば従う他ない。俺と美樹也のこの関係は、美樹也がアイドルになってほどなくしてから始まった。
3回目のライブで初めて『ミキ』と撮ったチェキ。ドキドキしながらそれを壁に貼り付けている時に美樹也が訪ねてきて、突然「ライブで昂って仕方がない」と俺を押し倒したのがきっかけだった。その時まで美樹也は友達だったし、ミキ相手だとしたらなお恐れ多い。全力で抵抗するも俺よりも体格のいい美樹也にのしかかられて、半泣きになりながら必死に俺のチンコを入れようとする美樹也にときめいてしまったのが間違いだったのかもしれない。
ハルのことがずっと好きで、アイドルとしての仮面を被っている自分だとしても『美樹也』でないやつにハルを取られるのが嫌だ。そう告白する美樹也が俺の上に乗っての騎乗位で初めてを経験した俺達は、今日まで変わらず美樹也の騎乗位で体を繋げる。
「ふっ♡ふっ♡文句言ってた割には♡チンコがっちがちじゃねぇか♡」
「美樹也っ! ちょっと、もう少しペース落として! も、出そう……」
「へぇ? 随分早いな♡前ヤったのは2週間前、もしかしてそれから抜いてねぇの?」
「だ、だって、美樹也いつ来るかわかんないから……」
「そうかそうか♡じゃあ溜まったザーメン、俺の中に全部吐き出せよ♡」
「そういうこと、言わないで、っ♡締め付けが♡無理、イくっ……!!」
「っ♡~~~~♡……っふ♡スゲェ出た♡ちゃぽちゃぽ鳴ってんの、分かる?♡」
ぐいっ♡ぐいっ♡と中に俺のチンコを入れたまま腰を揺する美樹也の腹は、俺のチンコが入っている分と今しがた中に注いだ精液で腹筋が押し上げられて膨らんでいた。うっすらと汗ばみ髪を掻き上げる姿を下から見上げる俺は、美樹也に抱かれるとこんな風景になるんだな、と冷静になった頭で思う。実際チンコを入れているのは俺だが、美樹也に尻で抱かれているといっても間違いではない。俺の腹の上に乗る美樹也のチンコは下着越しでも俺よりも立派で、むしろどうして俺は抱かれていないんだろう、と思うくらいだ。
「……何考えてんの?」
「いや、なんで俺が入れる側なんだろ、って」
「なんだよ、ハルは俺に抱かれたいの? どうしてもってんなら今からでも」
「いい! いいよ! 美樹也のなんか入んないよ!!」
「ふ、嬉しいこと言ってくれんな。まぁ、お前とこうしている間は無用の長物なんだけどな。いや? 無用のイチモツってか?」
「言ってることがおっさんだよ……」
「……うるせ、無駄口はおしまいだ。俺はまだイってない。さっさと勃たせろよ」
く、く、と美樹也の腹筋が動き中がうねる。すぐさま硬度を取り戻した俺のチンコに美樹也は口の端を持ち上げ、俺の腹に手を突いて体を上下に揺らし始めた。
「ふっ♡くっ♡うぅっ♡」
「美樹也……♡」
元々男二人での使用を考えられて無いため、高くはない俺のベッドがぎしぎしと鳴る。美樹也の甘ったるい声、それがどうにも気恥ずかしくて、ずっと憎まれ口をたたいてくれればいいのにと恋人らしからぬことを思ってしまう。
ちゃらちゃらと胸元で音を立てるのは、2年前に俺が贈ったネックレス。ファンからの贈り物だ、とずっとつけているが、もっと高い物もセンスがある物も貰っているはずなのに美樹也は変えることをしない。
美樹也にとって特に意味はないのかもしれないが、俺はそれがちょっとだけ嬉しくていつもチンコをより硬くさせてしまう。中で膨らんだ質量に美樹也の体がビクン! と跳ね、チンコを締め付けながら腰をくねらせた。
「美樹也、どうっ? 気持ちいい?」
「はぁっ♡ハル♡気持ちいい♡お前のチンコ♡俺に丁度いいんだ♡っ♡イきそ♡ハル♡俺イく♡♡」
「うん、くぅ♡スピードが……また……♡」
「ハル♡ハルっ♡イく♡んっ♡んんっ♡んんぅ♡♡♡」
大きく仰け反ったかと思えば前に倒れ、俺の頭の横に手をついてラストスパートをかける美樹也。バチュンバチュン♡と音を響かせて出し入れされる俺のチンコは美樹也の動きに限界が近づいていき、美樹也もイく直前になって俺にキスをして喘ぎ声を俺の口の中に吐き出しながら中イキをした。
追い打ちをかけるように俺も美樹也の中に出し、その感覚に美樹也はもう一度イく。
「っ、はぁ……♡ハル……♡」
「~~♡」
普段はだるそうな顔か挑発的な顔しかしない美樹也の蕩けた顔。少し涙目で頬に赤みが差し、口を緩めた壮絶に色っぽい表情を間近に見た俺はまた勃ちそうになるチンコを必死に鎮めた。
忙しいと言っていた美樹也をこれ以上セックスさせてはいられない。満足したのなら帰ってしっかり休息をとってほしいのだ。
「美樹也、美樹也。満足した?」
「んあっ? あ、ああ、そうだな。まぁ、スッキリはした」
「そう、それはよかった」
ハッと我に返り俺の上からどく美樹也に、いつも来るからとベッドの下に用意してあったタオルを渡す。美樹也はアナルから漏れる俺の精液をそれで拭き、美樹也の精液でぐっしょり濡れた下着を脱いで俺の部屋に置いてある美樹也の服を着ていった。
「大丈夫? 2回も中に出しちゃったから、後でちゃんと中から掻き出してよ」
「わーってるよ。明日も地獄のレッスンなんだ、腹壊してられねぇしな」
「それらないいけど……ねぇ美樹也」
「? なんだよ」
「……やっぱいいや」
「変な奴……ハル」
「ん? っ!」
ちゅっ、と屈んだ美樹也に唇を重ねられ、驚く俺に美樹也は意地悪そうに笑った。
「次はそう遠くない内にヤろうな♡」
「!! ちょっとは、セックス以外にも発散方法を考えて……」
「はっ! やだね。これが一番調子よくなるんだ。だからこれからもよろしくな、俺の一番のファン♡」
「アイドルとして、そういうファンの一人を贔屓するような言動はよくないと思う。ミキの時にはやらないでね」
「……ガチオタ、めんどくさ……」
呆れたように去っていく美樹也を玄関まで送り、扉を閉じてずるずると座り込む。最近、美樹也が可愛くて仕方ない。ダメなところも全部知っていてなお好きになってしまったのだから逃げようがなくて、本当はあんな性欲処理のためのセックスじゃなく肌も心も一つにするような交わりを美樹也としたい。美樹也が嫌がるくらい中出しして、俺の恋人だって誰からも分かるようにしたい。
でもそれは、アイドル『ミキ』にとってはマイナスポイントになることは間違いなかった。隠すようなことではないと美樹也は言うが、まだ時期じゃないと止められているため恋人がいることをミキは言っていない。そのためミキに他のファンを裏切らせていることに違いはないのに、さらにステージ上に影響が出るようなことをさせることはできなかった。
美樹也もその辺を分かっているのか、スッキリすればさっさと家に帰っていく。落ち着くまでしばらくの間はこういった逢瀬が続くのかなと思っていた俺は、美樹也が限度を知らず俺を求めてしまいそうだからとあえて制限をかけていることを知らない。
「ハルっ♡ハルぅ♡♡満足なんて出来ねぇ♡もっと俺を愛してくれよ♡ハル♡♡んっ♡ずっとハルのチンコ入れてたい♡気絶しても叩き起こすくらい俺を気持ちよくしてくれ♡ハルっ♡あっ♡イく♡意地悪なハル妄想してイくぅ♡♡」
美樹也が自分の家に戻ってすぐに、中に入ったままの俺の精液を絡めてディルドでオナニーしているなんてことも、俺は全く知らないのだ。
「んっ、んぐ、っはぁ! ちょっと美樹也! 今日はそういうことする日じゃないだろ!?」
「そうだったかもしれねぇが、テレビに出ない分ライブは完璧になれってレッスンが厳しくてよ。疼いてんだ、体貸せ」
抗議のために後ろを振り返ると、いつの間に脱いだのか上半身裸で美樹也がベッドの縁に腰掛けていた。後ろに手を突いて足を浮かせて俺に向けているのは、「ズボンはお前が脱がせろ」という意思表示なのだろう。
こうなるともう美樹也は梃子でも動かない。俺に纏わりついて満足するまで部屋から出ないというのは経験済みだったので、仕方がないとリモコンを手に持ちテレビを消した。
「ふん。せっかく俺が来たんだから、録画なんかじゃなくて生の俺を見ればいいんだよ」
「だからミキと美樹也は違う……いいや、ちょっと腰浮かせてよ」
「はいよ……どうだ? お前、アイドルは下着まで気を使え派だったよな? ダンスでチンコ揺れねぇし線も出ねぇし、これなら満足だろ?」
「こ、こんなの、絶対見せちゃダメだからな! というかミキはこんなパンツ履かない!」
「え、夢見てるガチオタめんどくさ……」
ずるんと脱がせた下からは、ジョックストラップと呼ばれる種類の前はしっかり包むが臀部は丸見えの下着が出迎えた。この下着自体は変なものではないが、前の生地が通常より少し小さめな上に勃起しているせいで横から竿が見えているし、ベッドの上にM字に座りクイッ♡と尻たぶを広げて中央の穴を見せつけるという行為が下着がそういう用途であると主張している。
見た目の整った男がそういった卑猥なポーズをすること自体好意関係なく欲を煽るというのに、超絶美形な恋人にそんなことをされるともうどうしようもなくなる。ふらふらと近づきアナルへ指を這わせると、ぷちゅっ♡と音を立てて俺の指に吸い付いてきた。
「んっ♡なんだ、お前この下着気に入ってるじゃねぇか」
「……ミキは履かないけど美樹也は履きそうだし、かなりエッチでなんかやだ……というか、もしかしてここ準備した?」
「たりめーだろ。テレビに出ないったって俺も忙しいんだ、お前に任せておけない。お前の手マンしつこいし」
「な! 俺は美樹也に負担がかからないように一生懸命ほぐしているのに!」
「ねちっこいんだよ! なんで指だけで気絶するほど尻弄られなきゃなんねぇんだ。いっつもそれで時間なくなって、腹キュンキュンさせたまんまレッスン行くことになんだぞ!」
「でも、それでも……」
「あーハイハイ。お前の好きな『ミキ』がライブで格好よく決めるためだ。さっさとチンコ出して横になりやがれ!」
あまりの物言いに反論したくなるが、ミキのパフォーマンスに響くと言われれば従う他ない。俺と美樹也のこの関係は、美樹也がアイドルになってほどなくしてから始まった。
3回目のライブで初めて『ミキ』と撮ったチェキ。ドキドキしながらそれを壁に貼り付けている時に美樹也が訪ねてきて、突然「ライブで昂って仕方がない」と俺を押し倒したのがきっかけだった。その時まで美樹也は友達だったし、ミキ相手だとしたらなお恐れ多い。全力で抵抗するも俺よりも体格のいい美樹也にのしかかられて、半泣きになりながら必死に俺のチンコを入れようとする美樹也にときめいてしまったのが間違いだったのかもしれない。
ハルのことがずっと好きで、アイドルとしての仮面を被っている自分だとしても『美樹也』でないやつにハルを取られるのが嫌だ。そう告白する美樹也が俺の上に乗っての騎乗位で初めてを経験した俺達は、今日まで変わらず美樹也の騎乗位で体を繋げる。
「ふっ♡ふっ♡文句言ってた割には♡チンコがっちがちじゃねぇか♡」
「美樹也っ! ちょっと、もう少しペース落として! も、出そう……」
「へぇ? 随分早いな♡前ヤったのは2週間前、もしかしてそれから抜いてねぇの?」
「だ、だって、美樹也いつ来るかわかんないから……」
「そうかそうか♡じゃあ溜まったザーメン、俺の中に全部吐き出せよ♡」
「そういうこと、言わないで、っ♡締め付けが♡無理、イくっ……!!」
「っ♡~~~~♡……っふ♡スゲェ出た♡ちゃぽちゃぽ鳴ってんの、分かる?♡」
ぐいっ♡ぐいっ♡と中に俺のチンコを入れたまま腰を揺する美樹也の腹は、俺のチンコが入っている分と今しがた中に注いだ精液で腹筋が押し上げられて膨らんでいた。うっすらと汗ばみ髪を掻き上げる姿を下から見上げる俺は、美樹也に抱かれるとこんな風景になるんだな、と冷静になった頭で思う。実際チンコを入れているのは俺だが、美樹也に尻で抱かれているといっても間違いではない。俺の腹の上に乗る美樹也のチンコは下着越しでも俺よりも立派で、むしろどうして俺は抱かれていないんだろう、と思うくらいだ。
「……何考えてんの?」
「いや、なんで俺が入れる側なんだろ、って」
「なんだよ、ハルは俺に抱かれたいの? どうしてもってんなら今からでも」
「いい! いいよ! 美樹也のなんか入んないよ!!」
「ふ、嬉しいこと言ってくれんな。まぁ、お前とこうしている間は無用の長物なんだけどな。いや? 無用のイチモツってか?」
「言ってることがおっさんだよ……」
「……うるせ、無駄口はおしまいだ。俺はまだイってない。さっさと勃たせろよ」
く、く、と美樹也の腹筋が動き中がうねる。すぐさま硬度を取り戻した俺のチンコに美樹也は口の端を持ち上げ、俺の腹に手を突いて体を上下に揺らし始めた。
「ふっ♡くっ♡うぅっ♡」
「美樹也……♡」
元々男二人での使用を考えられて無いため、高くはない俺のベッドがぎしぎしと鳴る。美樹也の甘ったるい声、それがどうにも気恥ずかしくて、ずっと憎まれ口をたたいてくれればいいのにと恋人らしからぬことを思ってしまう。
ちゃらちゃらと胸元で音を立てるのは、2年前に俺が贈ったネックレス。ファンからの贈り物だ、とずっとつけているが、もっと高い物もセンスがある物も貰っているはずなのに美樹也は変えることをしない。
美樹也にとって特に意味はないのかもしれないが、俺はそれがちょっとだけ嬉しくていつもチンコをより硬くさせてしまう。中で膨らんだ質量に美樹也の体がビクン! と跳ね、チンコを締め付けながら腰をくねらせた。
「美樹也、どうっ? 気持ちいい?」
「はぁっ♡ハル♡気持ちいい♡お前のチンコ♡俺に丁度いいんだ♡っ♡イきそ♡ハル♡俺イく♡♡」
「うん、くぅ♡スピードが……また……♡」
「ハル♡ハルっ♡イく♡んっ♡んんっ♡んんぅ♡♡♡」
大きく仰け反ったかと思えば前に倒れ、俺の頭の横に手をついてラストスパートをかける美樹也。バチュンバチュン♡と音を響かせて出し入れされる俺のチンコは美樹也の動きに限界が近づいていき、美樹也もイく直前になって俺にキスをして喘ぎ声を俺の口の中に吐き出しながら中イキをした。
追い打ちをかけるように俺も美樹也の中に出し、その感覚に美樹也はもう一度イく。
「っ、はぁ……♡ハル……♡」
「~~♡」
普段はだるそうな顔か挑発的な顔しかしない美樹也の蕩けた顔。少し涙目で頬に赤みが差し、口を緩めた壮絶に色っぽい表情を間近に見た俺はまた勃ちそうになるチンコを必死に鎮めた。
忙しいと言っていた美樹也をこれ以上セックスさせてはいられない。満足したのなら帰ってしっかり休息をとってほしいのだ。
「美樹也、美樹也。満足した?」
「んあっ? あ、ああ、そうだな。まぁ、スッキリはした」
「そう、それはよかった」
ハッと我に返り俺の上からどく美樹也に、いつも来るからとベッドの下に用意してあったタオルを渡す。美樹也はアナルから漏れる俺の精液をそれで拭き、美樹也の精液でぐっしょり濡れた下着を脱いで俺の部屋に置いてある美樹也の服を着ていった。
「大丈夫? 2回も中に出しちゃったから、後でちゃんと中から掻き出してよ」
「わーってるよ。明日も地獄のレッスンなんだ、腹壊してられねぇしな」
「それらないいけど……ねぇ美樹也」
「? なんだよ」
「……やっぱいいや」
「変な奴……ハル」
「ん? っ!」
ちゅっ、と屈んだ美樹也に唇を重ねられ、驚く俺に美樹也は意地悪そうに笑った。
「次はそう遠くない内にヤろうな♡」
「!! ちょっとは、セックス以外にも発散方法を考えて……」
「はっ! やだね。これが一番調子よくなるんだ。だからこれからもよろしくな、俺の一番のファン♡」
「アイドルとして、そういうファンの一人を贔屓するような言動はよくないと思う。ミキの時にはやらないでね」
「……ガチオタ、めんどくさ……」
呆れたように去っていく美樹也を玄関まで送り、扉を閉じてずるずると座り込む。最近、美樹也が可愛くて仕方ない。ダメなところも全部知っていてなお好きになってしまったのだから逃げようがなくて、本当はあんな性欲処理のためのセックスじゃなく肌も心も一つにするような交わりを美樹也としたい。美樹也が嫌がるくらい中出しして、俺の恋人だって誰からも分かるようにしたい。
でもそれは、アイドル『ミキ』にとってはマイナスポイントになることは間違いなかった。隠すようなことではないと美樹也は言うが、まだ時期じゃないと止められているため恋人がいることをミキは言っていない。そのためミキに他のファンを裏切らせていることに違いはないのに、さらにステージ上に影響が出るようなことをさせることはできなかった。
美樹也もその辺を分かっているのか、スッキリすればさっさと家に帰っていく。落ち着くまでしばらくの間はこういった逢瀬が続くのかなと思っていた俺は、美樹也が限度を知らず俺を求めてしまいそうだからとあえて制限をかけていることを知らない。
「ハルっ♡ハルぅ♡♡満足なんて出来ねぇ♡もっと俺を愛してくれよ♡ハル♡♡んっ♡ずっとハルのチンコ入れてたい♡気絶しても叩き起こすくらい俺を気持ちよくしてくれ♡ハルっ♡あっ♡イく♡意地悪なハル妄想してイくぅ♡♡」
美樹也が自分の家に戻ってすぐに、中に入ったままの俺の精液を絡めてディルドでオナニーしているなんてことも、俺は全く知らないのだ。
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