催眠アプリ ~淫らな常識を植え付けられた男たち~

あるのーる

文字の大きさ
上 下
11 / 23
むちむちマッサージ師、全身を使ってのご奉仕マッサージ

1

しおりを挟む
「いらっしゃいませ! ご予約のお客様ですね、お待ちしておりました!」

 駅から少し離れた雑居ビルにある、住居の内部を改装して作られた小ぢんまりとした店。清潔感を強調するように白で統一されたここは僕が個人で経営しているマッサージ店だ。
 師匠の下を離れて早数年、色々と苦労はあったが今はそれなりに上手く軌道に乗っている。お客さん一人一人の状態をしっかり把握したいという僕の想いからスタッフは僕一人であり、その為に一日に受け入れられる人数も多くはない。しかしその分丁寧に接客することを心掛けているため、ありがたいことにリピーターになっていただけることがほとんどだ。
 今日も朝から予約表を確認し、客が来る時間に合わせてベッドの準備。雑談しながらのマッサージ、昼休憩を挟んで午後の施術、と忙しなく動いているうちにあっという間に閉店時間になってしまった。

「あのー」
「あ、すみません。今日はもう店はおしまい、で……」

 ドアの前に出ている看板をしまおうと扉を開けると、ちょうど店に入ろうとしていた男と鉢合わせになる。客同士がバッティングしないよう必ず予約をお願いしており、これ以降に誰かがやってくるということはなかったはずだ。
 小太りで着ているシャツもパツパツになっている中年男性は見覚えがなく、しかし頭の奥がツキンと痛む。疲れたのかな、と考えつつ愛想笑いをしながら扉を閉めようとすると、男は何やらスマホの画面を見せてきた。
 その中でぐるぐると回る画像を見ていると、頭がぼんやりと靄がかかったように霞んでいく。玄関先でしばらくそうして向き合って立つこと数分、ハッと気を取り戻した僕は慌てて扉を大きく開いて男を出迎えた。

「申し訳ありません、お待ちしておりました茂部さん! どうぞ中へお入りください!」
「どうもね。今日も頑張ろう」
「はい、ご指導よろしくお願いいたします!」

 それなりに人の顔を覚えるのは得意な僕だが、どうやら本当に疲れがたまっていたらしい。この人、茂部さんは僕のマッサージの師匠とは別の『特別なマッサージの指導をしてくれる』人。そんな『もう一人の師匠』の顔をド忘れしていたなんてどうかしている。
 カレンダーにも今日茂部さんが来るとは書いていなかったが、きっとうっかり書き忘れたのだろう。茂部さんが店に入ったところで改めて看板を終い、玄関のカギを閉めた僕。
 茂部さんが来た場合、『営業時間終了後に3時間、茂部さんに指導を請う』ことになっているため、集中するために誰かが入ってこられないようにしないといけない。
 ごそごそと準備をしている茂部さんに僕も準備をし、早速マッサージルームに入っていった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。 でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。 けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。 同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。 そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?

熱のせい

yoyo
BL
体調不良で漏らしてしまう、サラリーマンカップルの話です。

臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式の話

八億児
BL
架空の国と儀式の、真面目騎士×どスケベビッチ王。 古代アイルランドには臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式があったそうで、それはよいものだと思いましたので古代アイルランドとは特に関係なく王の乳首を吸ってもらいました。

処理中です...