催眠アプリ ～淫らな常識を植え付けられた男たち～

飴好き不良、ペニスが美味しいと擦りこまれてのアナルでおしゃぶり

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「よぉ。今日も元気に学校来てんだな、偉い偉い……って待てよ。何俺の顔見ただけで逃げようとしてんだ。別にお前に痛いことなんてしてねーだろ？ ちょっと弁償してもらってるだけ、嫌なら拒否したっていいんだ。それをしないってことは同意だもんな。まさか『カツアゲ』だとか言うはずはないよなぁ。おら、こっちこいよ」

　授業終わり、教室からいそいそと出ようとする男に声をかける。俺より頭一つ分背の低い小太りのこいつは茂部、少し前に俺にぶつかってきて、あろうことか包みを剥いたばかりの飴を落とさせやがった。飴は俺の好物だってのに、それを台無しにされたとなれば黙ってはいられない。
　今日も校舎裏へ茂部を連れ出し、財布を出すように言う。何も大金を毟り取ろうという訳ではない。落としてしまった飴、謝罪と共にそれと同じ金額を払ってもらっているだけだ。たった100円、どうってことはないだろう？ だというのに茂部はどうにも動こうとしなかった。

「早くしろよ」
「……竜胆君、もう終わりにしてくれない、かな……？」
「はぁ？」
「もう3か月、毎日弁償してるじゃないか！ ぶつかってしまったことも飴をダメにしてしまったことも謝る、けど、いつまでこうしていればいいんだ！」
「……へぇ、お前、謝れば許されると思ってんの？ 俺が『許してやってもいい』と思うまでお前は許されないんだよ」
「でも」
「あーあ、そろそろ解放してやろうと思ってたけど、そんな考えでいるんじゃまだ許せねぇなぁ。ま、別に金が目的じゃないからいいけど」
「じゃあ、何が目的なんだよ……」
「俺の楽しみを台無しにしたお前に苦しんでもらいたいだけだ。払わないってんならそうだな、明日はお前を朝から椅子に縛り付けてみるか。犯罪じゃないだろ？ 縛るときに抵抗してもいいし、誰かに解いてもらってもいい」
「……解こうとした人に、竜胆君はちょっかい出すんだろ？」
「ちょっかいだなんて。『解くの？』って聞く、それだけだ」
「それじゃ誰も手を出さないじゃんか！」
「そうかもなぁ。大変だな」

　くつくつと俺は笑う。俺は誰かに自主的に暴力を振るったりはしないのだが、どうにも不良として恐れられているようだった。ただこうして『お願い』をしてやってもらっているだけで、何も強制も命令もしていないのだが。それを聞くも聞かないも本人次第、俺が悪者のように言われるのは心外である。

「……わかったよ」
「ん？ 弁償する気になったか？」
「いや、竜胆君が改心する気がないことが、だよ」
「……はぁ？？ お前、なに、を……」

　ごそごそとカバンを漁る茂部、ようやく金を出す気になったか、と注目すると、カバンから持ち上がった手にはスマホが握られていた。
　画面にはおかしな図形がぐるぐると回る。嫌な予感がして見ていたくないが、何故だか画面から目が離せない。酔ってしまったように気持ちが悪く、頭の奥がじくじくと痛んできた。それでも回る図形を見続けて、だんだん体が浮いているように感覚が離れていった。