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第三章 - 誘惑
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梅雨の季節、授業の帰りに土砂降りの雨に見舞われた日のことだった。
図書館で勉強を終えた帰り道、俺は傘も持たずに立ち尽くしていた。
「一緒に帰る?」
背後から深雪さんの声がした。振り返ると、彼女は大きな傘を差し、妖しく微笑んでいた。
その日の彼女は、いつもと少し違った雰囲気を纏っていた。
化粧が少し濃いのか、それとも雨の影響なのか、彼女の唇は濡れたように艶めいて見え、俺は一瞬で喉が渇いた。
「ありがとうございます」
俺たちは肩を寄せ合うようにして、雨の中を歩いた。
傘の内側という小さな空間で、彼女の香りが俺を包み込んだ。
甘く、どこか官能的な香りに、股間が膨らむのを必死で抑えた。
「今日は家に来る? うちの方が近いし、雨も強くなってきたみたいだから」
彼女の言葉に、俺の心臓は激しく鼓動した。彼女の家。
そこは俺の妄想の中で何度もイメージしていた聖域のような場所だった。
「いいんですか?」
「ええ、もちろん」
彼女の微笑みには、明らかな挑発があった。
それは俺を翻弄するための罠なのか、それとも本当の誘いなのか、俺には判断できなかった。
深雪さんのアパートは、大学から歩いて15分ほどの場所にあった。
古い建物だったが、内装はモダンで洗練されていた。
窓からは雨に煙る街の景色が見え、部屋の中は彼女の甘い香りで満ちていた。
「お茶でいい?」
彼女は台所から声をかけた。
俺は居間のソファに座り、彼女の生活空間を貪るように観察していた。
本棚には経済学の専門書だけでなく、変わった題名の書物が並んでいた。
「快楽の哲学」「フェティシズムの心理学」…そんな本が何冊も並んでいた。
深雪さんはお茶を持って戻ってきた。彼女は俺の真横に座り、ふと脚を組んだ。
彼女は黒のタイトスカートを履いていた。
スカートが少し持ち上がり、黒のストッキングに包まれた膝上が露わになった。その瞬間、吸い込まれるように視線が固定された。
彼女の脚はスラリとしていて、完璧な曲線を描いていた。
太ももからふくらはぎ、そして繊細な足首へと続くラインは、あまりにも美しく、俺は息を詰まらせた。
「ずっと見ていてもいいのよ」
深雪さんの声に、俺は慌てて顔を上げた。
彼女は微笑んでいたが、その瞳には何か暗い輝きがあった。
「すみません、俺…」
「気にしないで」
彼女は低い声で言った。
「触ってみたい…?」
言葉の意味を理解するのに、数秒かかった。
「え?」
「私の脚、触ってみたいんでしょう?」
彼女の言葉は、まるで俺の欲望を見透かしているようだった。
確かに俺は、彼女の脚に魅了されていた。
それは単なる肉体的な魅力だけではなく、彼女の全てを象徴するような存在だった。
「…いいんですか?」
「ええ、でも…」
彼女は少し間を置いた。
「脚だけよ」
彼女の声には、どこか妖しい響きがあった。
それは制限であると同時に、誘惑でもあった。
震える手で、俺は彼女の膝に触れた。
ストッキングの下の肌の感触は、想像以上に柔らかく、温かかった。
指先で彼女の膝から少しずつ下へと撫でていく。
ふくらはぎの緊張した筋肉、そして繊細な足首。
全てが完璧で、パンツの中のものが痛いほど硬くなっていくのを感じた。
深雪さんは物憂げな表情で俺を見つめていた。
彼女の瞳には、どこか遠い世界を見ているような虚ろさがあった。
それでいて、その唇は微かな笑みを浮かべ、時折舌で唇を舐めるしぐさに俺の理性は崩壊していった。
「続けて」
彼女はささやいた。
俺の手は再び上へと移動した。
膝から太ももへ。スカートの裾が近づいてくる。
彼女の呼吸が少し荒くなってきたことに気付いた。その反応に俺はさらに大胆になっていった。
「ここまで」
突然、彼女は俺の手首を掴んだ。スカートの裾の少し手前で。
彼女の指は細く、しかし予想外に強かった。
「脚だけと言ったでしょう?」
彼女の声には、優しさの仮面の下に隠された残酷さがあった。
母親のような、それでいて支配者のような厳しさ。
「すみません」
俺は言った。子供のように萎縮してしまった。
「いいのよ」
深雪さんは唇の端を上げた。
「また来てくれたら、触らせてあげる」
その夜、俺はほとんど眠れなかった。彼女の脚の感触、その柔らかさと暖かさが、手の記憶として残り続けた。
そして、彼女の言葉が頭の中でリフレインし続けた。
「脚だけよ」
その制限が、逆に俺の想像力と欲望を掻き立てた。何度も彼女のことを考えながら自慰に耽った。
図書館で勉強を終えた帰り道、俺は傘も持たずに立ち尽くしていた。
「一緒に帰る?」
背後から深雪さんの声がした。振り返ると、彼女は大きな傘を差し、妖しく微笑んでいた。
その日の彼女は、いつもと少し違った雰囲気を纏っていた。
化粧が少し濃いのか、それとも雨の影響なのか、彼女の唇は濡れたように艶めいて見え、俺は一瞬で喉が渇いた。
「ありがとうございます」
俺たちは肩を寄せ合うようにして、雨の中を歩いた。
傘の内側という小さな空間で、彼女の香りが俺を包み込んだ。
甘く、どこか官能的な香りに、股間が膨らむのを必死で抑えた。
「今日は家に来る? うちの方が近いし、雨も強くなってきたみたいだから」
彼女の言葉に、俺の心臓は激しく鼓動した。彼女の家。
そこは俺の妄想の中で何度もイメージしていた聖域のような場所だった。
「いいんですか?」
「ええ、もちろん」
彼女の微笑みには、明らかな挑発があった。
それは俺を翻弄するための罠なのか、それとも本当の誘いなのか、俺には判断できなかった。
深雪さんのアパートは、大学から歩いて15分ほどの場所にあった。
古い建物だったが、内装はモダンで洗練されていた。
窓からは雨に煙る街の景色が見え、部屋の中は彼女の甘い香りで満ちていた。
「お茶でいい?」
彼女は台所から声をかけた。
俺は居間のソファに座り、彼女の生活空間を貪るように観察していた。
本棚には経済学の専門書だけでなく、変わった題名の書物が並んでいた。
「快楽の哲学」「フェティシズムの心理学」…そんな本が何冊も並んでいた。
深雪さんはお茶を持って戻ってきた。彼女は俺の真横に座り、ふと脚を組んだ。
彼女は黒のタイトスカートを履いていた。
スカートが少し持ち上がり、黒のストッキングに包まれた膝上が露わになった。その瞬間、吸い込まれるように視線が固定された。
彼女の脚はスラリとしていて、完璧な曲線を描いていた。
太ももからふくらはぎ、そして繊細な足首へと続くラインは、あまりにも美しく、俺は息を詰まらせた。
「ずっと見ていてもいいのよ」
深雪さんの声に、俺は慌てて顔を上げた。
彼女は微笑んでいたが、その瞳には何か暗い輝きがあった。
「すみません、俺…」
「気にしないで」
彼女は低い声で言った。
「触ってみたい…?」
言葉の意味を理解するのに、数秒かかった。
「え?」
「私の脚、触ってみたいんでしょう?」
彼女の言葉は、まるで俺の欲望を見透かしているようだった。
確かに俺は、彼女の脚に魅了されていた。
それは単なる肉体的な魅力だけではなく、彼女の全てを象徴するような存在だった。
「…いいんですか?」
「ええ、でも…」
彼女は少し間を置いた。
「脚だけよ」
彼女の声には、どこか妖しい響きがあった。
それは制限であると同時に、誘惑でもあった。
震える手で、俺は彼女の膝に触れた。
ストッキングの下の肌の感触は、想像以上に柔らかく、温かかった。
指先で彼女の膝から少しずつ下へと撫でていく。
ふくらはぎの緊張した筋肉、そして繊細な足首。
全てが完璧で、パンツの中のものが痛いほど硬くなっていくのを感じた。
深雪さんは物憂げな表情で俺を見つめていた。
彼女の瞳には、どこか遠い世界を見ているような虚ろさがあった。
それでいて、その唇は微かな笑みを浮かべ、時折舌で唇を舐めるしぐさに俺の理性は崩壊していった。
「続けて」
彼女はささやいた。
俺の手は再び上へと移動した。
膝から太ももへ。スカートの裾が近づいてくる。
彼女の呼吸が少し荒くなってきたことに気付いた。その反応に俺はさらに大胆になっていった。
「ここまで」
突然、彼女は俺の手首を掴んだ。スカートの裾の少し手前で。
彼女の指は細く、しかし予想外に強かった。
「脚だけと言ったでしょう?」
彼女の声には、優しさの仮面の下に隠された残酷さがあった。
母親のような、それでいて支配者のような厳しさ。
「すみません」
俺は言った。子供のように萎縮してしまった。
「いいのよ」
深雪さんは唇の端を上げた。
「また来てくれたら、触らせてあげる」
その夜、俺はほとんど眠れなかった。彼女の脚の感触、その柔らかさと暖かさが、手の記憶として残り続けた。
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「脚だけよ」
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