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第491話 芹澤楓 VS 霧島茜 8
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【 楓・みく 組 2日目 PM 10:43 市街地D地区 】
ーー楓が身体を引き摺るように茜の元へ行く。茜は楓に気づいて目線を向ける。
「お見事。いやー、強いね。強い強い。追い込んでたつもりだったんだけどねぇ。残念、参りました。どうする?私を殺す?」
ーーそんな台詞なのに茜は面白そうな笑みを浮かべて楓を見る。
ーー楓は軽く息を吐いて呆れたような眼差しを向ける。
「そんな事しないわよ。ていうかあなた、私を殺す気なんて更々ないでしょ?スキルは1つしか使わないし。そもそもサイドスキルを敢えて解放させたわね?」
ーー楓の問いに茜は笑う。
「芹澤さんたち殺したくなかったからさ。それでもパフォーマンスとして戦ってる風を装わないといけなくてね。ごめんね、ボロボロにしちゃって。」
「何のメリットも無いでしょう?それに私たちはあなたのクランメンバー…って言えばいいのかしら?男3人を殺してここまで来てるのよ?」
「ああ、別にそれはいいよ。あいつら私たちの仲間じゃないし。私の仲間は涼子だけだよ。その3人は数合わせ。ヴェヒター直属のリッターじゃない者達は混ぜられて編成されるんだよねぇ。」
「だからってメリットは無いでしょう?それにどうして?」
「メリットねぇ。ただ単に芹澤さんを気に入っただけだよ。殺したくないし、死んで欲しくない。それだけだよ。」
「……変な女ね、あなた。」
「あはは、よく言われる。」
ーー2人に笑みが溢れる。
「……『一刀一閃』使ったのなら魔力はゼロだね。」
「そうね。すっごい気持ち悪いし足が震えてるわ。熱中症にでもなったみたい。」
「ごめんね、もう少しスマートに負ければ良かったね。つい楽しんじゃったのとサイドスキル発動させてあげようと思ったのが裏目に出ちゃった。」
「仕方がないでしょう。あなたにも立場があるし、良かれと思ってやったのなら。」
「そう言ってくれるなら少しは救われるかな。」
「1つ聞いていいかしら?”それとも音声拾われてる?”」
「ログは映像しか残らないよ。だから好きなだけ聞いて。」
「なら遠慮無く。ここにセイエンだかって男のリッターが来てるのよね?」
「良く知ってるね。周世振、確かに来ているよ。」
「ソイツ、あなたより強いの?私はこれでもリッターとはそれなりにやりあって来た。さっきの連中の他にも夜ノ森葵、白河桃矢、他にも元リッターとかいうのもいたわ。」
「へぇ、葵や桃矢ともやったんだ?」
「その中でもあなたは頭1つ抜けていた。夜ノ森葵は良くわからないけど、それでもあなたの方が更に強いと思う。そんなあなたより強いのその男は?」
ーー楓の問いに考えるような素振りを茜は見せる。
「正直わかんないなぁ。世振と剣を交えた訳じゃないからどっちが強いかなんて実際わからないよ。それでも世振は上級貴族である侯爵の爵位を与えられしリッター。そういう事だよ。」
「そんなのただの階級でしょ?」
「そうじゃないんだよ。上級貴族には特権があるの。」
「特権?」
「うん。”2番目”のサイドスキルを解放されるっていう特権が。」
ーー楓の顔に驚愕の色が見える。これだけ強力なサイドスキルがまだもう1つも使える事に驚きを隠せない。
「種類が増えるなんて安易な話じゃないよ。2番目のサイドスキルは1番目を凌駕するようなスキルが使える。私や芹澤さんが使うサイドスキルとじゃ次元が違うんだよ。」
「何それ…それじゃ侯爵級の奴はみんなそれを使えるわけ?」
「”ヴェヒター”直属のリッターはみんな使えるよ。直属じゃないリッターで上級貴族なのは世振だけだけどね。」
ーー楓にとって後者の話はどうでも良かった。問題なのは楓が知る葵やカルディナが2番目とやらを使えるのが不味いのだ。楓は2人とはいずれは戦うと思っている。その中で茜の情報は非常に嬉しくないものであった。
「世振とは出会わないで。今の芹澤さんじゃ逃げる事も出来ない。万全でも万に一つだって勝機は無い。多分、芹澤さんのクランメンバー全員で戦ったって勝てないと思うよ。このエリアのクリア条件はあそこの城の中にある『聖杯』を手に入れる事。『聖杯』は最上階にある玉座の間にあるよ。ただし、玉座の間の扉を開けるにはクランメンバー全員が揃う事が条件になる。メンバー全員を集めてすぐにクリアして。」
「わかった。でもそういう”フリ”をされると出会っちゃうのよねウチのリーダーは。」
「そうなの?話に聞く通り面白そうな男なんだね。会ってみたいなぁ。」
「きっとあなたが思っている以上に面白い人よ。それじゃ、行くわね。」
「武運を祈るよ。」
ーー2人が最後に軽く笑って楓はその場を去る。
ーーみくの元へ向かうが楓ももはや限界。視界がボヤけ、足もフラつき、ついには倒れ込んでしまう時、その身体が支えられる。
「なんや、えらいボロボロやん。」
「ウフフ、そっちだって。」
「勝ったんやね。」
「どうにかね。でも、余力はゼロよ。セイエンだかと戦う力どころか他の奴にももう勝てないわ。」
「ちょいとマズいね。ウチやって余力なんか殆ど無い。タロチャンたちに任せるしか無くなってもうた。」
「戦うって案は破棄しましょう。どう考えてもさっさとクリアするべきだわ。」
「せやね。」
「それじゃ、後はお願いね。もう歩くのも出来ないから。」
「ええっ…!?ウチやって内臓潰れとるからアリスチャンに回復してもらわんと死んじゃうぐらいなんですけど……」
ーー激闘を終えた楓とみくは城へ向けて歩みを進める。だがその身体はもはや限界。終わりの見えない戦いに不安を感じながらも進むしかない。
********************
「意外。血出てんじゃん」
ーー仰向けに寝ている茜が首だけを動かし声の方へと向く。
「あの子の1番目が『一刀一閃』だとは思わなくてさ。ちょっと斬られちゃった」
「表面が少し斬られただけだけど凄いね芹澤楓。完全解放じゃない相手に茜が斬られるなんて初めて見たよ」
「芹澤さんはもっと強くなるよ。私が保証する。それより涼子、派手にやられたねぇ」
「こっちだって想定外だよ。綿谷みく、アイツ、とんでもない隠し球持ってやがった」
「へー、綿谷さんも面白そうだったもんなぁ。戦ってみたいなぁ」
「このエリアを抜けられるかどうかだね。アイツらが世振を退けられるかどうか、それで全てが決まる」
「なんとも言えないね。きっと世振は王城に居る。クリアする為に必要な”聖杯”は玉座の間にある。世振が外に出るような状況を作らなきゃ芹澤さんたちに勝ち目は無い」
ーー茜が両足を少しだけ上にあげ、その反動を利用して立ち上がる。
「よっと。とりあえず私たちは離脱しようか。見た感じやられたっぽいしね」
「そうだね。茜、戻ったら葵に接触してみない?」
「夜ノ森さんに?」
「アイツらと接触してツヴァイが肩入れしてる気持ち少しは理解出来たから。ツヴァイ一派の考えによってはあっちに付くのもアリかなって」
「涼子にそこまで言わせるとは綿谷さんは随分と気に入られたんだねぇ」
ーー茜がいたずらっ子のような表情で涼子を見る。涼子は少し顔を赤くして照れを誤魔化すように身体を動かす。
「ちゃ、茶化すな!!私らだってどこかに付いた方がいいのは確かだろ!!」
「まあ確かにねぇ。ツヴァイさんのトコとは私は全然絡みが無いから接点無いけど涼子は夜ノ森さんと仲良いもんね。うん、わかった。話を聞いてみようか。私も芹澤さん気に入ったし」
「なら決まり。報告あげたら葵のトコ行こう」
ーー2人が何らかのチカラを使い空間に裂け目を入れる。その裂けた狭間に身を入れ空間を離脱する。
ーー大きなチカラを持つ霧島茜、彼女の行動が楓たち、いや、ツヴァイたちの運命をも大きく左右する事となる。
ーー楓が身体を引き摺るように茜の元へ行く。茜は楓に気づいて目線を向ける。
「お見事。いやー、強いね。強い強い。追い込んでたつもりだったんだけどねぇ。残念、参りました。どうする?私を殺す?」
ーーそんな台詞なのに茜は面白そうな笑みを浮かべて楓を見る。
ーー楓は軽く息を吐いて呆れたような眼差しを向ける。
「そんな事しないわよ。ていうかあなた、私を殺す気なんて更々ないでしょ?スキルは1つしか使わないし。そもそもサイドスキルを敢えて解放させたわね?」
ーー楓の問いに茜は笑う。
「芹澤さんたち殺したくなかったからさ。それでもパフォーマンスとして戦ってる風を装わないといけなくてね。ごめんね、ボロボロにしちゃって。」
「何のメリットも無いでしょう?それに私たちはあなたのクランメンバー…って言えばいいのかしら?男3人を殺してここまで来てるのよ?」
「ああ、別にそれはいいよ。あいつら私たちの仲間じゃないし。私の仲間は涼子だけだよ。その3人は数合わせ。ヴェヒター直属のリッターじゃない者達は混ぜられて編成されるんだよねぇ。」
「だからってメリットは無いでしょう?それにどうして?」
「メリットねぇ。ただ単に芹澤さんを気に入っただけだよ。殺したくないし、死んで欲しくない。それだけだよ。」
「……変な女ね、あなた。」
「あはは、よく言われる。」
ーー2人に笑みが溢れる。
「……『一刀一閃』使ったのなら魔力はゼロだね。」
「そうね。すっごい気持ち悪いし足が震えてるわ。熱中症にでもなったみたい。」
「ごめんね、もう少しスマートに負ければ良かったね。つい楽しんじゃったのとサイドスキル発動させてあげようと思ったのが裏目に出ちゃった。」
「仕方がないでしょう。あなたにも立場があるし、良かれと思ってやったのなら。」
「そう言ってくれるなら少しは救われるかな。」
「1つ聞いていいかしら?”それとも音声拾われてる?”」
「ログは映像しか残らないよ。だから好きなだけ聞いて。」
「なら遠慮無く。ここにセイエンだかって男のリッターが来てるのよね?」
「良く知ってるね。周世振、確かに来ているよ。」
「ソイツ、あなたより強いの?私はこれでもリッターとはそれなりにやりあって来た。さっきの連中の他にも夜ノ森葵、白河桃矢、他にも元リッターとかいうのもいたわ。」
「へぇ、葵や桃矢ともやったんだ?」
「その中でもあなたは頭1つ抜けていた。夜ノ森葵は良くわからないけど、それでもあなたの方が更に強いと思う。そんなあなたより強いのその男は?」
ーー楓の問いに考えるような素振りを茜は見せる。
「正直わかんないなぁ。世振と剣を交えた訳じゃないからどっちが強いかなんて実際わからないよ。それでも世振は上級貴族である侯爵の爵位を与えられしリッター。そういう事だよ。」
「そんなのただの階級でしょ?」
「そうじゃないんだよ。上級貴族には特権があるの。」
「特権?」
「うん。”2番目”のサイドスキルを解放されるっていう特権が。」
ーー楓の顔に驚愕の色が見える。これだけ強力なサイドスキルがまだもう1つも使える事に驚きを隠せない。
「種類が増えるなんて安易な話じゃないよ。2番目のサイドスキルは1番目を凌駕するようなスキルが使える。私や芹澤さんが使うサイドスキルとじゃ次元が違うんだよ。」
「何それ…それじゃ侯爵級の奴はみんなそれを使えるわけ?」
「”ヴェヒター”直属のリッターはみんな使えるよ。直属じゃないリッターで上級貴族なのは世振だけだけどね。」
ーー楓にとって後者の話はどうでも良かった。問題なのは楓が知る葵やカルディナが2番目とやらを使えるのが不味いのだ。楓は2人とはいずれは戦うと思っている。その中で茜の情報は非常に嬉しくないものであった。
「世振とは出会わないで。今の芹澤さんじゃ逃げる事も出来ない。万全でも万に一つだって勝機は無い。多分、芹澤さんのクランメンバー全員で戦ったって勝てないと思うよ。このエリアのクリア条件はあそこの城の中にある『聖杯』を手に入れる事。『聖杯』は最上階にある玉座の間にあるよ。ただし、玉座の間の扉を開けるにはクランメンバー全員が揃う事が条件になる。メンバー全員を集めてすぐにクリアして。」
「わかった。でもそういう”フリ”をされると出会っちゃうのよねウチのリーダーは。」
「そうなの?話に聞く通り面白そうな男なんだね。会ってみたいなぁ。」
「きっとあなたが思っている以上に面白い人よ。それじゃ、行くわね。」
「武運を祈るよ。」
ーー2人が最後に軽く笑って楓はその場を去る。
ーーみくの元へ向かうが楓ももはや限界。視界がボヤけ、足もフラつき、ついには倒れ込んでしまう時、その身体が支えられる。
「なんや、えらいボロボロやん。」
「ウフフ、そっちだって。」
「勝ったんやね。」
「どうにかね。でも、余力はゼロよ。セイエンだかと戦う力どころか他の奴にももう勝てないわ。」
「ちょいとマズいね。ウチやって余力なんか殆ど無い。タロチャンたちに任せるしか無くなってもうた。」
「戦うって案は破棄しましょう。どう考えてもさっさとクリアするべきだわ。」
「せやね。」
「それじゃ、後はお願いね。もう歩くのも出来ないから。」
「ええっ…!?ウチやって内臓潰れとるからアリスチャンに回復してもらわんと死んじゃうぐらいなんですけど……」
ーー激闘を終えた楓とみくは城へ向けて歩みを進める。だがその身体はもはや限界。終わりの見えない戦いに不安を感じながらも進むしかない。
********************
「意外。血出てんじゃん」
ーー仰向けに寝ている茜が首だけを動かし声の方へと向く。
「あの子の1番目が『一刀一閃』だとは思わなくてさ。ちょっと斬られちゃった」
「表面が少し斬られただけだけど凄いね芹澤楓。完全解放じゃない相手に茜が斬られるなんて初めて見たよ」
「芹澤さんはもっと強くなるよ。私が保証する。それより涼子、派手にやられたねぇ」
「こっちだって想定外だよ。綿谷みく、アイツ、とんでもない隠し球持ってやがった」
「へー、綿谷さんも面白そうだったもんなぁ。戦ってみたいなぁ」
「このエリアを抜けられるかどうかだね。アイツらが世振を退けられるかどうか、それで全てが決まる」
「なんとも言えないね。きっと世振は王城に居る。クリアする為に必要な”聖杯”は玉座の間にある。世振が外に出るような状況を作らなきゃ芹澤さんたちに勝ち目は無い」
ーー茜が両足を少しだけ上にあげ、その反動を利用して立ち上がる。
「よっと。とりあえず私たちは離脱しようか。見た感じやられたっぽいしね」
「そうだね。茜、戻ったら葵に接触してみない?」
「夜ノ森さんに?」
「アイツらと接触してツヴァイが肩入れしてる気持ち少しは理解出来たから。ツヴァイ一派の考えによってはあっちに付くのもアリかなって」
「涼子にそこまで言わせるとは綿谷さんは随分と気に入られたんだねぇ」
ーー茜がいたずらっ子のような表情で涼子を見る。涼子は少し顔を赤くして照れを誤魔化すように身体を動かす。
「ちゃ、茶化すな!!私らだってどこかに付いた方がいいのは確かだろ!!」
「まあ確かにねぇ。ツヴァイさんのトコとは私は全然絡みが無いから接点無いけど涼子は夜ノ森さんと仲良いもんね。うん、わかった。話を聞いてみようか。私も芹澤さん気に入ったし」
「なら決まり。報告あげたら葵のトコ行こう」
ーー2人が何らかのチカラを使い空間に裂け目を入れる。その裂けた狭間に身を入れ空間を離脱する。
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