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第256話 合流?
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【 慎太郎・楓・アリス 組 2日目 AM 0:12 洞窟 】
サブスキルを試してから2時間ぐらい経過したが驚く程何も起きなくなった。牡丹と美波からの撃破通知も来なくなった。一体どうなったんだろう。2人の身に何かあったのだろうか。俺の心は不安に苛まれていた。
だがそれを表に出してはいけない。楓さんとアリスにも不安を与える事になってしまう。今は冷静に振る舞うべきだ。それに牡丹と美波がやられるわけが無い。2人を信じるんだ。
一先ず休もう。時間が時間だ。アリスを休ませてあげないと。
「随分な時間になったな。そろそろ休もうか。」
「そうですね。」
「わ、私はまだ大丈夫です!」
アリスは疲れてないような素振りを見せて俺たちに元気な事をアピールする。当然ながらそれを信じてはいけない。いくらゆっくり歩いてるとはいえ3時間も歩いていたら足は棒のようになってるのが普通だ。特にアリスは小学生なんだ。ゼーゲンの恩恵も受けていないのに疲れていないわけが無い。
「アリス、無理しなくていいんだよ。辛い時は正直に言いな。俺と楓さんはゼーゲンのおかげでほとんど疲れて無いけどアリスは相当疲れてるだろ?」
「そうよアリスちゃん。遠慮なんてしないで。私たちは仲間なんだから遠慮はオシオキよ?」
…楓さんもさ、発言がエロいよね。美波の影響受けて来てるよね。
「…すいません、本当は足が結構痛いです。」
「ウフフ、正直でよろしい♪では休みましょう。私が見張ってますので2人は休んで下さい。」
「いやいや。俺が見てますよ。」
「大丈夫です。」
「大丈夫じゃないですって。男なんだからそれぐらいさせて下さいよ。」
「男だから、女だから、というのはもう古いと思います。」
「それはそうですけど…」
あかん。楓さんに口で勝てるわけが無い。このままでは丸め込まれてしまう。そういう問題じゃないんだよこういう事は。
「楓さん。」
「はい。」
「俺が起きてます。」
「ダメです。」
「俺にもカッコつけさせて下さいよ。」
「あなたはいつでもカッコ良いですよ。」
「じゃあもっとカッコつけさせて下さい。」
「つまりは私をもっと惚れさせたいと?」
ーー楓がドヤ顔で慎太郎を見る。全ては計算通りとでも言いたげな顔だ。
このダメープルめ。どさくさに紛れて言質取る気か。でもま、ボイレコはここにあるわけねーから別にいいか。牡丹もいないし。アリスがちょっとジト目で見てるけど頭撫でとけば問題無いだろう。
「…ま、そんなトコです。だから俺が見張りでいいですね?」
「ウフフ、仕方がないですね♪でも3時間で交代ですからね?」
「わかりましたよ。じゃあアリスも楓さんと一緒に寝ててな。」
アリスのフォローの為、頭撫で撫でを敢行する。幸せそうな顔で笑ういつものアリスに戻った。良かった。牡丹がいなくて本当に良かった。
ーー
ーー
ーー
【 美波・牡丹 組 同刻 慎太郎たちから200m地点後方 】
「…ふふふふふふふふふ。」
「落ち着きなさい牡丹ちゃん。今バレてしまっては私たちの計画は台無しになるわ。アレはタロウさんが起きてる為の口実よ。」
「それはそうですが…私もタロウさんに言って頂きたいです…」
「牡丹ちゃん。私たちの目的はもっと崇高なものなのよ。成就した暁にはあんなもの比べ物にならない程の甘い言葉を私たちに囁いてくれるわ。ベッドで。」
「べっ、ベッドでですか!?」
「もちろんよ。」
「さ、流石は我が師です!そこまでの道程をお考えだったのですね!」
「ふっ、大した事じゃないわよ。」
「わかりました。我慢致します。ここからタロウさんを眺めているだけで今は耐えてみせます。」
「その意気よ牡丹ちゃん。私たちの野望の為、がんばりましょう。」
「はい!」
ーー慎太郎はまさかこのポンコツ2人組が200m以内にいるとは微塵も思ってもいない。呑気な連中である。
サブスキルを試してから2時間ぐらい経過したが驚く程何も起きなくなった。牡丹と美波からの撃破通知も来なくなった。一体どうなったんだろう。2人の身に何かあったのだろうか。俺の心は不安に苛まれていた。
だがそれを表に出してはいけない。楓さんとアリスにも不安を与える事になってしまう。今は冷静に振る舞うべきだ。それに牡丹と美波がやられるわけが無い。2人を信じるんだ。
一先ず休もう。時間が時間だ。アリスを休ませてあげないと。
「随分な時間になったな。そろそろ休もうか。」
「そうですね。」
「わ、私はまだ大丈夫です!」
アリスは疲れてないような素振りを見せて俺たちに元気な事をアピールする。当然ながらそれを信じてはいけない。いくらゆっくり歩いてるとはいえ3時間も歩いていたら足は棒のようになってるのが普通だ。特にアリスは小学生なんだ。ゼーゲンの恩恵も受けていないのに疲れていないわけが無い。
「アリス、無理しなくていいんだよ。辛い時は正直に言いな。俺と楓さんはゼーゲンのおかげでほとんど疲れて無いけどアリスは相当疲れてるだろ?」
「そうよアリスちゃん。遠慮なんてしないで。私たちは仲間なんだから遠慮はオシオキよ?」
…楓さんもさ、発言がエロいよね。美波の影響受けて来てるよね。
「…すいません、本当は足が結構痛いです。」
「ウフフ、正直でよろしい♪では休みましょう。私が見張ってますので2人は休んで下さい。」
「いやいや。俺が見てますよ。」
「大丈夫です。」
「大丈夫じゃないですって。男なんだからそれぐらいさせて下さいよ。」
「男だから、女だから、というのはもう古いと思います。」
「それはそうですけど…」
あかん。楓さんに口で勝てるわけが無い。このままでは丸め込まれてしまう。そういう問題じゃないんだよこういう事は。
「楓さん。」
「はい。」
「俺が起きてます。」
「ダメです。」
「俺にもカッコつけさせて下さいよ。」
「あなたはいつでもカッコ良いですよ。」
「じゃあもっとカッコつけさせて下さい。」
「つまりは私をもっと惚れさせたいと?」
ーー楓がドヤ顔で慎太郎を見る。全ては計算通りとでも言いたげな顔だ。
このダメープルめ。どさくさに紛れて言質取る気か。でもま、ボイレコはここにあるわけねーから別にいいか。牡丹もいないし。アリスがちょっとジト目で見てるけど頭撫でとけば問題無いだろう。
「…ま、そんなトコです。だから俺が見張りでいいですね?」
「ウフフ、仕方がないですね♪でも3時間で交代ですからね?」
「わかりましたよ。じゃあアリスも楓さんと一緒に寝ててな。」
アリスのフォローの為、頭撫で撫でを敢行する。幸せそうな顔で笑ういつものアリスに戻った。良かった。牡丹がいなくて本当に良かった。
ーー
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【 美波・牡丹 組 同刻 慎太郎たちから200m地点後方 】
「…ふふふふふふふふふ。」
「落ち着きなさい牡丹ちゃん。今バレてしまっては私たちの計画は台無しになるわ。アレはタロウさんが起きてる為の口実よ。」
「それはそうですが…私もタロウさんに言って頂きたいです…」
「牡丹ちゃん。私たちの目的はもっと崇高なものなのよ。成就した暁にはあんなもの比べ物にならない程の甘い言葉を私たちに囁いてくれるわ。ベッドで。」
「べっ、ベッドでですか!?」
「もちろんよ。」
「さ、流石は我が師です!そこまでの道程をお考えだったのですね!」
「ふっ、大した事じゃないわよ。」
「わかりました。我慢致します。ここからタロウさんを眺めているだけで今は耐えてみせます。」
「その意気よ牡丹ちゃん。私たちの野望の為、がんばりましょう。」
「はい!」
ーー慎太郎はまさかこのポンコツ2人組が200m以内にいるとは微塵も思ってもいない。呑気な連中である。
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