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第161話 戦々恐々
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【 美波・慎太郎 組 1日目 AM 9:41 】
「おいおい、この女独り言言ってんだけど?やばくね?」
「ばっか、ちげーよ。ビビって現実逃避してんだよ。可哀想だな。俺たちで癒してやろうぜ。」
「馬鹿な事を言ってないでかかってきなさい。」
男たちはやれやれといった具合にラウムからそれぞれの武器を取り出し戦闘態勢に入る。左の男が手甲、右の男が剣を持っている。
「しゃあねぇか!少し痛ぶってやるよ!一応教えといてやる。俺はSレア持ってんだぜ?コイツに至ってはSSを持ってんだ。謝るなら今の内だぜ?」
「私が謝る必要なんか無いわ。」
「うわ、マジ生意気。もうやっちまおうぜ。女の癖にイラつくわ。」
「だな。じゃ、行くぜ。」
男たちがスキルを発動させる。左の手甲の男が赤、右の剣を持った男が銀色だ。スキルについてはハッタリを言ったわけではなさそうだ。
『ミナミ、とりあえず左の男を先に始末しろ。練習なら一対一の方が良いだろうからな。』
「わかった。」
『とにかく好きに動け。防御は妾がやる。安心して行って来い。』
「はいっ!行きますっ!」
鞘からゼーゲンを引き抜き男たちとの距離を詰める。私の突然の加速に男たちは動揺を隠せない。それによって手甲の男に大きな隙が生まれる。私はその好機を逃さなかった。そのまま加速を強め手甲の男の懐へ入り、ノートゥングに教えられた通りのラケットを振る動作でゼーゲンを力一杯振り切る。
すると未だかってないようなキレのある振りができた。会心のリターンエースを決めた時よりも遥かに勝る程のキレを感じた。それだけの手応えを感じたのだから手甲の男がどうなったのかは言うまでも無い。胴体から綺麗に二つに裂け、その生涯を終えていた。
「しゅ、秋斗!?」
「や、やったっ…!倒せたっ…!」
初めて1人でプレイヤーを倒せた事に心が踊る。だがまだ1人残っているのに浮かれる事はできない。そして何よりここからが本番だ。
『ふむ、悪くはないな。やはりお前にはその扱い方が合っている。』
「そ、そうかな?でも正直1人で倒せたから嬉しい。ふふっ。」
手甲の男の体がエリアから消えると、剣を持った男が私へ憎しみを込めた目を向ける。
「このクソ女ッ…!!ナメたマネしやがって…!!」
「御託はいいわ、かかってきなさい。」
「調子に乗んじゃねぇぞッ…!!!」
ーー剣を持った男が美波へと向かってくる。
だが男は驚愕していた。彼らは戦闘経験は非常に浅い。この第二次トート・シュピールが彼らにとって2回目のイベントであった。そんな彼にとってスキルを使用しないで相方が倒された事は恐怖に他ならなかった。
ーーそして、もう1人驚愕している者がここにいた。
「…何アレ?ちょっとノートゥングに指導してもらっただけであんな強くなんの?どんだけフィジカル高いんだよ。これで”具現”会得したらマジで楓さんと牡丹クラスになるんじゃね?そうしたら3トップのアタッカー完成じゃん。んでアリスがサポートだろ?俺は?俺は何担当なの?マジでリストラされそうなんだけど…」
ーー男が美波へと斬りかかる。その太刀筋はSSスキル《騎士の証》の品位を損なう事無い程の見事なものであった。
使用した者の技術を達人の域にまで到達させるスキル、ダブルスーパーレア。剣の心得など無い男の技術を見事なまでに昇華させたそのスキルは正にダブルスーパーレアと呼ぶに相応しいものである。並の者ではそれを打ち破る事は容易では無い。
だがーー
『右。』
男の剣が完全に美波を捉えたにも関わらず美波はそれを右に一歩ズレただけでその剣を躱す。
躱された事に男は動揺する、が、立て続けに攻撃を仕掛ける。しかしーー
『後ろ。』
ーー美波がノートゥングの呼びかけにすぐさま反応し男の斬撃を躱す。
再度躱された事により男に戦慄が走る。マグレでは無い。自身の攻撃を明らかに見切っている、男はそれを理解した。
だが男はそれで勝負を諦める事はできない。諦める、即ちそれは死を受け入れるという事だ。男はそんな事はできない。一撃で駄目なら乱撃にすればいい、そう思い美波に連続攻撃を仕掛ける。仕掛けるが当たらない。触れる事すら叶わない。どんなに軌道を変えても、どんなに緩急をつけても美波にはカスる事すらできない。当然だ。男が相手にしているのは美波であって美波では無い。防御の担当は剣王ノートゥングなのだ。いくら”憑依”をしていないからといってもSSが攻撃を当てるのは容易では無い。何よりノートゥングの恐ろしい所は男が攻撃を繰り出そうとする一歩前に美波に指示を出している所だ。男の視線、筋肉の動きで男の狙いを読み取っている。予測といった運否天賦の類のものではなく完全なる把握だ。男に勝機などあるはずがなかった。
凄い…ノートゥングの言う通りに動くだけで全く攻撃が当たらない。男の攻撃よりも早く私に指示を出してるのに…ノートゥングには未来が視えるのかしら…
感心してる場合じゃないわよね、私も攻撃を繰り出さないと。でもこの男の隙が見当たらないのよね。流石はSSといった所かしら。
ーー美波は隙を伺いつつ男の攻撃を躱す。それが数分続いた時にある事に気付く。
この人…攻撃の時に隙がある。必ず剣を上に振り上げてから縦、横、斜めに攻撃を展開させている。誘う為にやっているわけではない、それがこの男の剣の型なんだ。
ーー美波の読みは大方合っていた。剣の基本は振りかぶりにある。それは間違い無い。だが実戦においてそれを馬鹿正直に行う者はいない。突きや下からの払い技など攻撃のレパートリーはいくつもある。だがそれは剣に精通している者ならその思考は浮かぶのだ。
公表されていないがダブルスーパーレア以下のスキルには欠点がある。今回の《騎士の証》の例で例えると、確かに達人級の力を与えてはくれる、以前から剣を習得していたかのような感覚も与えてくれる。だが知識までは与えてくれない。突き技、払い技を知らなければそれを行動に移す事はできない。事実、同スキルを持つ結城アリスもそうであった。知識が無い事により間合いを理解していなかったのだ。剣において間合いなど常識の話ではあるが、素人には何の事か理解すらできないだろう。悪く言ってしまえば素人が《騎士の証》を使ってもチャンバラの延長に過ぎないという事だ。
そこに気づいた美波に敗北などもはやあり得ない。
ーー男が攻撃の為に剣を振りかぶったと同時に美波はテニスのストロークを打つように男の腕目掛けてゼーゲンを振る。全国上位クラスの実力の美波が放つストロークが遅いわけがない。男の斬撃よりも速く、美波のゼーゲンが男の腕を狩り取った。切り口からは噴水のように血が飛沫を上げる。激痛により男が体を縮めるが眼前に美波の二撃目が迫っている事に気づき防御の体勢を取る。
だが、スマッシュの体勢から繰り出される美波の二撃目を防げるはずがなかった。ゼーゲンを上から下に振り抜き、男の体は美波の前に完全に屈した。
美波初の完全勝利を収めた瞬間であった。
「やったっ!!勝った!!勝ったよノートゥング!!」
美波が喜びの声をあげ、笑顔でノートゥングへと駆け寄る。
『ふむ、まあ上出来であろう。』
ノートゥングが手を上に挙げる。
美波はその意図に気づき近寄ってハイタッチを交わす。
「ありがとう。何だかすごく強くなれた気がする。ノートゥングのおかげだよ。」
『フッ、友の為なのだから当然だ。』
ーー美波とノートゥングがキャピキャピしてる中で戦々恐々としている者が1人いた。
「…おいおい、短時間で強くなりすぎじゃね?主人公属性でも持ってんのかよ。ヘタしたらマジでマイページで妄想してた通りになるんじゃねぇの?あかん…捨てられてしまう…みんなに捨てられてしまう…」
「おいおい、この女独り言言ってんだけど?やばくね?」
「ばっか、ちげーよ。ビビって現実逃避してんだよ。可哀想だな。俺たちで癒してやろうぜ。」
「馬鹿な事を言ってないでかかってきなさい。」
男たちはやれやれといった具合にラウムからそれぞれの武器を取り出し戦闘態勢に入る。左の男が手甲、右の男が剣を持っている。
「しゃあねぇか!少し痛ぶってやるよ!一応教えといてやる。俺はSレア持ってんだぜ?コイツに至ってはSSを持ってんだ。謝るなら今の内だぜ?」
「私が謝る必要なんか無いわ。」
「うわ、マジ生意気。もうやっちまおうぜ。女の癖にイラつくわ。」
「だな。じゃ、行くぜ。」
男たちがスキルを発動させる。左の手甲の男が赤、右の剣を持った男が銀色だ。スキルについてはハッタリを言ったわけではなさそうだ。
『ミナミ、とりあえず左の男を先に始末しろ。練習なら一対一の方が良いだろうからな。』
「わかった。」
『とにかく好きに動け。防御は妾がやる。安心して行って来い。』
「はいっ!行きますっ!」
鞘からゼーゲンを引き抜き男たちとの距離を詰める。私の突然の加速に男たちは動揺を隠せない。それによって手甲の男に大きな隙が生まれる。私はその好機を逃さなかった。そのまま加速を強め手甲の男の懐へ入り、ノートゥングに教えられた通りのラケットを振る動作でゼーゲンを力一杯振り切る。
すると未だかってないようなキレのある振りができた。会心のリターンエースを決めた時よりも遥かに勝る程のキレを感じた。それだけの手応えを感じたのだから手甲の男がどうなったのかは言うまでも無い。胴体から綺麗に二つに裂け、その生涯を終えていた。
「しゅ、秋斗!?」
「や、やったっ…!倒せたっ…!」
初めて1人でプレイヤーを倒せた事に心が踊る。だがまだ1人残っているのに浮かれる事はできない。そして何よりここからが本番だ。
『ふむ、悪くはないな。やはりお前にはその扱い方が合っている。』
「そ、そうかな?でも正直1人で倒せたから嬉しい。ふふっ。」
手甲の男の体がエリアから消えると、剣を持った男が私へ憎しみを込めた目を向ける。
「このクソ女ッ…!!ナメたマネしやがって…!!」
「御託はいいわ、かかってきなさい。」
「調子に乗んじゃねぇぞッ…!!!」
ーー剣を持った男が美波へと向かってくる。
だが男は驚愕していた。彼らは戦闘経験は非常に浅い。この第二次トート・シュピールが彼らにとって2回目のイベントであった。そんな彼にとってスキルを使用しないで相方が倒された事は恐怖に他ならなかった。
ーーそして、もう1人驚愕している者がここにいた。
「…何アレ?ちょっとノートゥングに指導してもらっただけであんな強くなんの?どんだけフィジカル高いんだよ。これで”具現”会得したらマジで楓さんと牡丹クラスになるんじゃね?そうしたら3トップのアタッカー完成じゃん。んでアリスがサポートだろ?俺は?俺は何担当なの?マジでリストラされそうなんだけど…」
ーー男が美波へと斬りかかる。その太刀筋はSSスキル《騎士の証》の品位を損なう事無い程の見事なものであった。
使用した者の技術を達人の域にまで到達させるスキル、ダブルスーパーレア。剣の心得など無い男の技術を見事なまでに昇華させたそのスキルは正にダブルスーパーレアと呼ぶに相応しいものである。並の者ではそれを打ち破る事は容易では無い。
だがーー
『右。』
男の剣が完全に美波を捉えたにも関わらず美波はそれを右に一歩ズレただけでその剣を躱す。
躱された事に男は動揺する、が、立て続けに攻撃を仕掛ける。しかしーー
『後ろ。』
ーー美波がノートゥングの呼びかけにすぐさま反応し男の斬撃を躱す。
再度躱された事により男に戦慄が走る。マグレでは無い。自身の攻撃を明らかに見切っている、男はそれを理解した。
だが男はそれで勝負を諦める事はできない。諦める、即ちそれは死を受け入れるという事だ。男はそんな事はできない。一撃で駄目なら乱撃にすればいい、そう思い美波に連続攻撃を仕掛ける。仕掛けるが当たらない。触れる事すら叶わない。どんなに軌道を変えても、どんなに緩急をつけても美波にはカスる事すらできない。当然だ。男が相手にしているのは美波であって美波では無い。防御の担当は剣王ノートゥングなのだ。いくら”憑依”をしていないからといってもSSが攻撃を当てるのは容易では無い。何よりノートゥングの恐ろしい所は男が攻撃を繰り出そうとする一歩前に美波に指示を出している所だ。男の視線、筋肉の動きで男の狙いを読み取っている。予測といった運否天賦の類のものではなく完全なる把握だ。男に勝機などあるはずがなかった。
凄い…ノートゥングの言う通りに動くだけで全く攻撃が当たらない。男の攻撃よりも早く私に指示を出してるのに…ノートゥングには未来が視えるのかしら…
感心してる場合じゃないわよね、私も攻撃を繰り出さないと。でもこの男の隙が見当たらないのよね。流石はSSといった所かしら。
ーー美波は隙を伺いつつ男の攻撃を躱す。それが数分続いた時にある事に気付く。
この人…攻撃の時に隙がある。必ず剣を上に振り上げてから縦、横、斜めに攻撃を展開させている。誘う為にやっているわけではない、それがこの男の剣の型なんだ。
ーー美波の読みは大方合っていた。剣の基本は振りかぶりにある。それは間違い無い。だが実戦においてそれを馬鹿正直に行う者はいない。突きや下からの払い技など攻撃のレパートリーはいくつもある。だがそれは剣に精通している者ならその思考は浮かぶのだ。
公表されていないがダブルスーパーレア以下のスキルには欠点がある。今回の《騎士の証》の例で例えると、確かに達人級の力を与えてはくれる、以前から剣を習得していたかのような感覚も与えてくれる。だが知識までは与えてくれない。突き技、払い技を知らなければそれを行動に移す事はできない。事実、同スキルを持つ結城アリスもそうであった。知識が無い事により間合いを理解していなかったのだ。剣において間合いなど常識の話ではあるが、素人には何の事か理解すらできないだろう。悪く言ってしまえば素人が《騎士の証》を使ってもチャンバラの延長に過ぎないという事だ。
そこに気づいた美波に敗北などもはやあり得ない。
ーー男が攻撃の為に剣を振りかぶったと同時に美波はテニスのストロークを打つように男の腕目掛けてゼーゲンを振る。全国上位クラスの実力の美波が放つストロークが遅いわけがない。男の斬撃よりも速く、美波のゼーゲンが男の腕を狩り取った。切り口からは噴水のように血が飛沫を上げる。激痛により男が体を縮めるが眼前に美波の二撃目が迫っている事に気づき防御の体勢を取る。
だが、スマッシュの体勢から繰り出される美波の二撃目を防げるはずがなかった。ゼーゲンを上から下に振り抜き、男の体は美波の前に完全に屈した。
美波初の完全勝利を収めた瞬間であった。
「やったっ!!勝った!!勝ったよノートゥング!!」
美波が喜びの声をあげ、笑顔でノートゥングへと駆け寄る。
『ふむ、まあ上出来であろう。』
ノートゥングが手を上に挙げる。
美波はその意図に気づき近寄ってハイタッチを交わす。
「ありがとう。何だかすごく強くなれた気がする。ノートゥングのおかげだよ。」
『フッ、友の為なのだから当然だ。』
ーー美波とノートゥングがキャピキャピしてる中で戦々恐々としている者が1人いた。
「…おいおい、短時間で強くなりすぎじゃね?主人公属性でも持ってんのかよ。ヘタしたらマジでマイページで妄想してた通りになるんじゃねぇの?あかん…捨てられてしまう…みんなに捨てられてしまう…」
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