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51話 エイル
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51話 エイル
翌日。
明日以降のドラゴンをはじめとする強力な魔物たちとの戦いに備えて計画を立てていた。
ドラゴンといってもその強さにはかなりの差がある。
弱いものだとワイバーンやレッサードラゴンなどのAランクの魔物もいれば、強いものだとSSランクの古龍エンシェントや、討伐は限りなく不可能に近いとされている難易度未定の龍王までいる。
ギルドはこのドラゴンがどのレベルのものか把握できていないため、念のため危険区域を封鎖するという措置をとっている。
実際には大したことない低級のドラゴンの可能性もあるが、危険なドラゴンを想定しておいた方がいいだろう。
龍王や古龍は自分の縄張りからほとんど離れることはないので、それらを除いた最強格である属性龍エレメントを想定する。
属性龍は炎、水、雷、岩、風の5種類があり、それぞれの属性に応じた強力なブレスを使うことができる。
魔法耐性も物理耐性も高く、複合魔法や魔法剣のような複合技術しか効かないという特徴がある。
俺もマリベルも複合魔法はいくつか使えるし、グレンの雷纏も複合技術なので、そこは心配いらない。
属性龍の強さはS+ランクだ。1人では厳しいが、3人がかりでなら対処できるだろう。
だが、状況によってはドラゴン以外の魔物も同時に相手しなければならない可能性もある。
その場合は相手次第で行動を変えなければならないが、今のうちにある程度決めておいた方が混乱しないで済む。
色々と試しながら話し合うために、ルナリアの街の冒険者ギルドで訓練場を借りることになっている。
「明日には天輪山に入るから、今日は疲れない程度に調整しろよ」
「分かってるよ」
「ならいいけど‥‥あ」
「どうした?」
「遅くなった」
「ひぃやあぁ!?」
グレンが驚いたような声を出したのを疑問に思っていると、突然背後から声がかかった。
探知を覚えて以来、ここまで完璧に不意を突かれたことはなかったので、情けない声をあげてしまった。
「エイルか。なぜここに?」
「天輪花を採りにいく仲間を集めてると聞いたからな。遠くにいたせいで遅くなって、王都に向かってる途中にお前たちが出たことを知ったから、直接ここに来たってわけだ」
「そういうことだったのか。わざわざありがとな。フリージア、こいつは俺の騎士時代の同僚のエイルだ」
「よろしくな」
「それで、こいつが俺とパーティーを組んでるフリージアだ」
「よろしくお願いします」
エイルさんはグレンと同じ歳くらいの黒髪の男性だ。
おとなしそうな見た目に反して、なかなかに活発なようだ。
「なるほど、君がグレンのパートナーか。こいつよく1人で突っ走ってめんどくさいだろ?」
「いえ、むしろ僕たちの暴走を止めてくれてます」
「マジで!?あのグレンが?」
「あのってなんだ。俺はそんなに暴走したことないぞ」
「隊長が追放された時だってグレンがキレて騎士団辞めるって言い出したじゃねぇか」
「あの時はお前らだって怒ってただろ。結局みんな辞めたんだから」
「まぁな。それにしても、隊長を追放したせいでSランク2人を手放しちまうなんて、ざまあみろだな」
しばらくグレンとエイルさんは昔話や騎士を辞めて以降の話で盛り上がっていた。
「っと、わりぃ、久しぶりにあったもんで2人で盛り上がっちまった」
「いえ、気にしないでください」
「それならよかった。じゃあ、ここからは俺も同行させてもらうぜ。よろしくな!」
翌日。
明日以降のドラゴンをはじめとする強力な魔物たちとの戦いに備えて計画を立てていた。
ドラゴンといってもその強さにはかなりの差がある。
弱いものだとワイバーンやレッサードラゴンなどのAランクの魔物もいれば、強いものだとSSランクの古龍エンシェントや、討伐は限りなく不可能に近いとされている難易度未定の龍王までいる。
ギルドはこのドラゴンがどのレベルのものか把握できていないため、念のため危険区域を封鎖するという措置をとっている。
実際には大したことない低級のドラゴンの可能性もあるが、危険なドラゴンを想定しておいた方がいいだろう。
龍王や古龍は自分の縄張りからほとんど離れることはないので、それらを除いた最強格である属性龍エレメントを想定する。
属性龍は炎、水、雷、岩、風の5種類があり、それぞれの属性に応じた強力なブレスを使うことができる。
魔法耐性も物理耐性も高く、複合魔法や魔法剣のような複合技術しか効かないという特徴がある。
俺もマリベルも複合魔法はいくつか使えるし、グレンの雷纏も複合技術なので、そこは心配いらない。
属性龍の強さはS+ランクだ。1人では厳しいが、3人がかりでなら対処できるだろう。
だが、状況によってはドラゴン以外の魔物も同時に相手しなければならない可能性もある。
その場合は相手次第で行動を変えなければならないが、今のうちにある程度決めておいた方が混乱しないで済む。
色々と試しながら話し合うために、ルナリアの街の冒険者ギルドで訓練場を借りることになっている。
「明日には天輪山に入るから、今日は疲れない程度に調整しろよ」
「分かってるよ」
「ならいいけど‥‥あ」
「どうした?」
「遅くなった」
「ひぃやあぁ!?」
グレンが驚いたような声を出したのを疑問に思っていると、突然背後から声がかかった。
探知を覚えて以来、ここまで完璧に不意を突かれたことはなかったので、情けない声をあげてしまった。
「エイルか。なぜここに?」
「天輪花を採りにいく仲間を集めてると聞いたからな。遠くにいたせいで遅くなって、王都に向かってる途中にお前たちが出たことを知ったから、直接ここに来たってわけだ」
「そういうことだったのか。わざわざありがとな。フリージア、こいつは俺の騎士時代の同僚のエイルだ」
「よろしくな」
「それで、こいつが俺とパーティーを組んでるフリージアだ」
「よろしくお願いします」
エイルさんはグレンと同じ歳くらいの黒髪の男性だ。
おとなしそうな見た目に反して、なかなかに活発なようだ。
「なるほど、君がグレンのパートナーか。こいつよく1人で突っ走ってめんどくさいだろ?」
「いえ、むしろ僕たちの暴走を止めてくれてます」
「マジで!?あのグレンが?」
「あのってなんだ。俺はそんなに暴走したことないぞ」
「隊長が追放された時だってグレンがキレて騎士団辞めるって言い出したじゃねぇか」
「あの時はお前らだって怒ってただろ。結局みんな辞めたんだから」
「まぁな。それにしても、隊長を追放したせいでSランク2人を手放しちまうなんて、ざまあみろだな」
しばらくグレンとエイルさんは昔話や騎士を辞めて以降の話で盛り上がっていた。
「っと、わりぃ、久しぶりにあったもんで2人で盛り上がっちまった」
「いえ、気にしないでください」
「それならよかった。じゃあ、ここからは俺も同行させてもらうぜ。よろしくな!」
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