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14話 ギルドマスターの思惑

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 フリージアが昇格試験試験の説明を受け、ゴブリンの巣の掃討依頼を受注して家に帰った後、ギルドの支部長室ではギルドマスターと副ギルドマスターの間ではフリージアの話題が出ていた。

「ギルドマスター、本当にフリージア君にあの依頼を受けさせて良かったんですかー?」
「‥‥本来ならよくはないだろうな。だが、あのガンツを倒すほどの実力者だ。ぐらいなら余裕だろう」

 ギルドが昇格試験に採用した「ゴブリンの巣の掃討依頼」。
 実は、Cランク相当の依頼などではない、Aランク以上に認定されている高難易度依頼だった。
 そんな依頼が昇格試験に採用されるなど本来ならありえないことだ。
 いくら、フリージアが実力者だったとしても。

「フリージア君に責められても知らないですよー。彼を危険に晒したようなものですからね」
「それでも、だ。これがあのお方のためになるのだ。そのためにもフリージア君には早くSランクになってもらわねばならん」

「それだけ覚悟ができてるなら説明はご自分でお願いしますよー?」
「仕方があるまい。もともとこちらの事情を彼に押し付けているのだから責められるのも当然だろう」

 ギルドマスターも副ギルドマスターも知らなかった。実際そこにいるのはゴブリンキングをはるかに上回るバケモノだということを。
 2人がフリージアに謝罪するときは近い?
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