50 / 151
あなをほる作戦
しおりを挟む
今は午後2時40分。
あと20分で会議が始まる。
額から流れるこの汗は夏の暑さによるものなのか、それとも冷や汗なのか。
俺は遠くのビルの頂上から、望遠鏡で交渉会場を覗いていた。
(そろそろハカセから合図があるはずだ……)
41分、42分と過ぎる度に、なんともいえない高揚感となぜか湧き出てくる背徳感に心がふるわせられる。
何分経っただろうか?何十分経っただろうか?
1秒経つごとに1秒前のことが脳内から消えていく。
……そして、その時がやってくる。
「待たせたな……作戦開始だ」
――――
「あなをほる作戦……?」
「まぁ聞いてけ、聞いてけ~」
ハカセは自信ありげにその作戦を説明した。
内容は……ごく単純なものだが、理由を聞いていくとその行動ひとつひとつに、意味や根拠がしっかりと立っており、すばらしい作戦だと思えた。
……だが、たった1つ思うところがある。
…………名前ダセぇ~
ダサい。ダサすぎる。学校の俺の置かれている環境上、名前付けに縁がなかったが、そんな俺でもダサイと思えるレベル。何と言う事だ。ハカセのレベルと言うのは俺の想像を遥かに超越したものだったのだ。
「あ~……作戦名……変えたほうがよくないか?」
「? なんじゃ? あなほり作戦の方がよいか?」
「……いや、やっぱりそのままでいいや」
ダメだ。変えようとするともっとひどくなってしまう。
なんでこういう頭の良い人に限ってネーミングセンスがひどいのか。
この地球の伝統にでもなっているのだろうか。
「……んで、俺はハカセが指定したビルから交渉現場を監視してればいいんだな?」
「うむ。だが、監視用にこれを持っていけ」
そう言って、ハカセは俺に望遠鏡を渡してきた。
今の望遠鏡と言うのは、ネットを使うことによってモニターやテレビに超高画質で映し出すことができると言うものが多い。
だが、ハカセに渡されたのは、昔ながらの覗くタイプの望遠鏡だった。
「ずいぶんと渋いのを使わせるんだな」
「ネットを使うタイプは履歴から特定されかねんからのう……こいつがちょうどいいんじゃ」
なるほど、そういうことか。
自分の頭の中で勝手に納得しつつ、俺は"あなをほる"作戦について確認し始める。
「その後は……文字通り、穴を掘るんだよな?」
「うむ、建物がアリ1つ通さない鉄壁の要塞。上がダメなら下からと言う事じゃ」
そう、ハカセの作戦は文字通り、穴を掘ることなのである。
ハカセが言うには、最新技術がてんこ盛りの神奈川では古典な方法が効果的面なんだと。
「しかし……そこから交渉会場につなげるにしても、時間がかかるぞ? 1時間でとてもやりきれるわけが……」
「あほたれ、そのためにオヌシのスキルを使うんじゃよ」
「俺の反射ってことか?」
「そうじゃ、反射を使って地面を拒絶すれば、硬くて石ころだらけの土も、まるで豆腐のように掘り進めることができるわい」
なるほど、俺のスキルがあるからこその作戦と言うことか。
「それと……ワシのスチールアイを1つ、お前につける。そうすれば、最短距離で交渉会場の真下までいけるはずじゃ……後はワシがスチールアイから通信を送って、ウルトロンが保管されてある部屋の真下に穴をつなぎ、ウルトロンを強奪できれば……作戦完了。東京方面にとんずらするだけと言う訳じゃのう……くぅ~! 我ながら完璧すぎるのう!」
ハカセが自画自賛しているところを俺は眺める。
ハカセってこんなナルシストキャラだっけ? もうすぐ作戦と言うだけあって、テンションがおかしくなっているのだろうか、俗に言うキャラ崩壊だ。
「……でもさ、チェス隊に周りを感知できるスキル持ちがいるんじゃないか?そうなったら、この作戦自体破綻しちゃうけど……そこのところはどうなんだ?」
「そこの心配はなかろう。ワシの計算では、伸太が反射で掘り進むことができれば、5分もかからず交渉会場にたどり着く。感知系のスキルの弱点として、感知できるだけで本人が強いわけでは無いから対処できない弱点があるんじゃよ。ウルトロンがある部屋も、ウルトロンを保管するためだけの部屋らしいからな……わからなくなる心配もないかつ、オヌシが掘っている時はまだまだマスコミのいるメイン会場に、チェス隊も含めて全員いるはずじゃ……あまりマスコミには知らせたくないじゃろうから、対処に少なからず時間がかかるはず……何の心配もしなくて良いぞ」
「……それならいいんだが」
「よし……早速配置に着くぞい! 伸太はワシが指定したビルについておけ!」
――――
(……きた、遂に来た!)
俺はハカセの言葉を聞いた途端、人気のない路地裏に向かってビルの屋上から飛び降り、足に反射を使うことで、ホバリングのように着地する。
「ハカセ、もう掘っていいんだな?」
「ああ、かまわん……遠慮なくやってやれ」
ハカセからの許しが出た瞬間、俺はコンクリートの地面にバッと手を触れる。
すると、途端にコンクリートは砕け散り、残ったのは人1人分が入ることのできる穴が空いた地面のみとなった。
「よし……やるぞ!」
ここからは時間との勝負だ。
1分ほど経った頃、俺は既に交渉会場の真下あたりまで来ていた。ハカセのスチールアイによる位置情報の手助けもここまで早く到着できた要因の1つと言えよう。
「ん……ついたぞハカセ。交渉会場のほぼ真下だ」
「ようやった! 後は……出口がちょうどウルトロンの保管部屋になるようにするだけじゃ」
そう言ったハカセは、スチールアイを通して出口の微調整を始める。
ハカセの指示を聞いていると、最初の真下の位置はウルトロンの位置とかなりずれているようだった。
あのまま地上に出てきていたらと思うと、ゾッとしてしまう。
俺もハカセも、スピーディーに調整していたこともあって、ものの1から2分でウルトロンの真上と思われる場所にたどり着くことができた。
「……よし……完璧、完璧じゃ! とっとと奪って帰ってこい!そのまま東京までおさらばじゃ!」
「…………ああ、そうしよう」
今回の任務はもうすぐ終了する。
"たたかう"を選んだ俺であったが、正体がばれることもなく奪えそうだ。初めて神様に感謝してしまったかもしれない。
右腕を真上の土に触れて、反射を発動させる。
ボゴッと音を立てて、コンクリートごと崩壊した。
その瞬間、真っ暗だった地中の世界に地上の光が差し込まれる。
後はそこにあるウルトロンを奪うだけ。
奪うだけ、奪うだけ、奪うだけ……
…………え?
「伸太!! 今回の任務は面白いほどうまくいったぞ! さぁ、とっとといただいて行くとしようかの! さぁ、早くウルトロンをーー「どれだ……?」……?」
「なぁ……ハカセ……」
「どれがウルトロンなんだ?」
俺の目の前に広がっていたのは……
無数に散らばった小型の金庫だった。
あと20分で会議が始まる。
額から流れるこの汗は夏の暑さによるものなのか、それとも冷や汗なのか。
俺は遠くのビルの頂上から、望遠鏡で交渉会場を覗いていた。
(そろそろハカセから合図があるはずだ……)
41分、42分と過ぎる度に、なんともいえない高揚感となぜか湧き出てくる背徳感に心がふるわせられる。
何分経っただろうか?何十分経っただろうか?
1秒経つごとに1秒前のことが脳内から消えていく。
……そして、その時がやってくる。
「待たせたな……作戦開始だ」
――――
「あなをほる作戦……?」
「まぁ聞いてけ、聞いてけ~」
ハカセは自信ありげにその作戦を説明した。
内容は……ごく単純なものだが、理由を聞いていくとその行動ひとつひとつに、意味や根拠がしっかりと立っており、すばらしい作戦だと思えた。
……だが、たった1つ思うところがある。
…………名前ダセぇ~
ダサい。ダサすぎる。学校の俺の置かれている環境上、名前付けに縁がなかったが、そんな俺でもダサイと思えるレベル。何と言う事だ。ハカセのレベルと言うのは俺の想像を遥かに超越したものだったのだ。
「あ~……作戦名……変えたほうがよくないか?」
「? なんじゃ? あなほり作戦の方がよいか?」
「……いや、やっぱりそのままでいいや」
ダメだ。変えようとするともっとひどくなってしまう。
なんでこういう頭の良い人に限ってネーミングセンスがひどいのか。
この地球の伝統にでもなっているのだろうか。
「……んで、俺はハカセが指定したビルから交渉現場を監視してればいいんだな?」
「うむ。だが、監視用にこれを持っていけ」
そう言って、ハカセは俺に望遠鏡を渡してきた。
今の望遠鏡と言うのは、ネットを使うことによってモニターやテレビに超高画質で映し出すことができると言うものが多い。
だが、ハカセに渡されたのは、昔ながらの覗くタイプの望遠鏡だった。
「ずいぶんと渋いのを使わせるんだな」
「ネットを使うタイプは履歴から特定されかねんからのう……こいつがちょうどいいんじゃ」
なるほど、そういうことか。
自分の頭の中で勝手に納得しつつ、俺は"あなをほる"作戦について確認し始める。
「その後は……文字通り、穴を掘るんだよな?」
「うむ、建物がアリ1つ通さない鉄壁の要塞。上がダメなら下からと言う事じゃ」
そう、ハカセの作戦は文字通り、穴を掘ることなのである。
ハカセが言うには、最新技術がてんこ盛りの神奈川では古典な方法が効果的面なんだと。
「しかし……そこから交渉会場につなげるにしても、時間がかかるぞ? 1時間でとてもやりきれるわけが……」
「あほたれ、そのためにオヌシのスキルを使うんじゃよ」
「俺の反射ってことか?」
「そうじゃ、反射を使って地面を拒絶すれば、硬くて石ころだらけの土も、まるで豆腐のように掘り進めることができるわい」
なるほど、俺のスキルがあるからこその作戦と言うことか。
「それと……ワシのスチールアイを1つ、お前につける。そうすれば、最短距離で交渉会場の真下までいけるはずじゃ……後はワシがスチールアイから通信を送って、ウルトロンが保管されてある部屋の真下に穴をつなぎ、ウルトロンを強奪できれば……作戦完了。東京方面にとんずらするだけと言う訳じゃのう……くぅ~! 我ながら完璧すぎるのう!」
ハカセが自画自賛しているところを俺は眺める。
ハカセってこんなナルシストキャラだっけ? もうすぐ作戦と言うだけあって、テンションがおかしくなっているのだろうか、俗に言うキャラ崩壊だ。
「……でもさ、チェス隊に周りを感知できるスキル持ちがいるんじゃないか?そうなったら、この作戦自体破綻しちゃうけど……そこのところはどうなんだ?」
「そこの心配はなかろう。ワシの計算では、伸太が反射で掘り進むことができれば、5分もかからず交渉会場にたどり着く。感知系のスキルの弱点として、感知できるだけで本人が強いわけでは無いから対処できない弱点があるんじゃよ。ウルトロンがある部屋も、ウルトロンを保管するためだけの部屋らしいからな……わからなくなる心配もないかつ、オヌシが掘っている時はまだまだマスコミのいるメイン会場に、チェス隊も含めて全員いるはずじゃ……あまりマスコミには知らせたくないじゃろうから、対処に少なからず時間がかかるはず……何の心配もしなくて良いぞ」
「……それならいいんだが」
「よし……早速配置に着くぞい! 伸太はワシが指定したビルについておけ!」
――――
(……きた、遂に来た!)
俺はハカセの言葉を聞いた途端、人気のない路地裏に向かってビルの屋上から飛び降り、足に反射を使うことで、ホバリングのように着地する。
「ハカセ、もう掘っていいんだな?」
「ああ、かまわん……遠慮なくやってやれ」
ハカセからの許しが出た瞬間、俺はコンクリートの地面にバッと手を触れる。
すると、途端にコンクリートは砕け散り、残ったのは人1人分が入ることのできる穴が空いた地面のみとなった。
「よし……やるぞ!」
ここからは時間との勝負だ。
1分ほど経った頃、俺は既に交渉会場の真下あたりまで来ていた。ハカセのスチールアイによる位置情報の手助けもここまで早く到着できた要因の1つと言えよう。
「ん……ついたぞハカセ。交渉会場のほぼ真下だ」
「ようやった! 後は……出口がちょうどウルトロンの保管部屋になるようにするだけじゃ」
そう言ったハカセは、スチールアイを通して出口の微調整を始める。
ハカセの指示を聞いていると、最初の真下の位置はウルトロンの位置とかなりずれているようだった。
あのまま地上に出てきていたらと思うと、ゾッとしてしまう。
俺もハカセも、スピーディーに調整していたこともあって、ものの1から2分でウルトロンの真上と思われる場所にたどり着くことができた。
「……よし……完璧、完璧じゃ! とっとと奪って帰ってこい!そのまま東京までおさらばじゃ!」
「…………ああ、そうしよう」
今回の任務はもうすぐ終了する。
"たたかう"を選んだ俺であったが、正体がばれることもなく奪えそうだ。初めて神様に感謝してしまったかもしれない。
右腕を真上の土に触れて、反射を発動させる。
ボゴッと音を立てて、コンクリートごと崩壊した。
その瞬間、真っ暗だった地中の世界に地上の光が差し込まれる。
後はそこにあるウルトロンを奪うだけ。
奪うだけ、奪うだけ、奪うだけ……
…………え?
「伸太!! 今回の任務は面白いほどうまくいったぞ! さぁ、とっとといただいて行くとしようかの! さぁ、早くウルトロンをーー「どれだ……?」……?」
「なぁ……ハカセ……」
「どれがウルトロンなんだ?」
俺の目の前に広がっていたのは……
無数に散らばった小型の金庫だった。
0
お気に入りに追加
45
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

目立つのが嫌でダンジョンのソロ攻略をしていた俺、アイドル配信者のいる前で、うっかり最凶モンスターをブッ飛ばしてしまう
果 一
ファンタジー
目立つことが大嫌いな男子高校生、篠村暁斗の通う学校には、アイドルがいる。
名前は芹なずな。学校一美人で現役アイドル、さらに有名ダンジョン配信者という勝ち組人生を送っている女の子だ。
日夜、ぼんやりと空を眺めるだけの暁斗とは縁のない存在。
ところが、ある日暁斗がダンジョンの下層でひっそりとモンスター狩りをしていると、SSクラスモンスターのワイバーンに襲われている小規模パーティに遭遇する。
この期に及んで「目立ちたくないから」と見捨てるわけにもいかず、暁斗は隠していた実力を解放して、ワイバーンを一撃粉砕してしまう。
しかし、近くに倒れていたアイドル配信者の芹なずなに目撃されていて――
しかも、その一部始終は生放送されていて――!?
《ワイバーン一撃で倒すとか異次元過ぎw》
《さっき見たらツイットーのトレンドに上がってた。これ、明日のネットニュースにも載るっしょ絶対》
SNSでバズりにバズり、さらには芹なずなにも正体がバレて!?
暁斗の陰キャ自由ライフは、瞬く間に崩壊する!
※本作は小説家になろう・カクヨムでも公開しています。両サイトでのタイトルは『目立つのが嫌でダンジョンのソロ攻略をしていた俺、アイドル配信者のいる前で、うっかり最凶モンスターをブッ飛ばしてしまう~バズりまくって陰キャ生活が無事終了したんだが~』となります。
※この作品はフィクションです。実在の人物•団体•事件•法律などとは一切関係ありません。あらかじめご了承ください。
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

家の庭にレアドロップダンジョンが生えた~神話級のアイテムを使って普通のダンジョンで無双します~
芦屋貴緒
ファンタジー
売れないイラストレーターである里見司(さとみつかさ)の家にダンジョンが生えた。
駆除業者も呼ぶことができない金欠ぶりに「ダンジョンで手に入れたものを売ればいいのでは?」と考え潜り始める。
だがそのダンジョンで手に入るアイテムは全て他人に譲渡できないものだったのだ。
彼が財宝を鑑定すると驚愕の事実が判明する。
経験値も金にもならないこのダンジョン。
しかし手に入るものは全て高ランクのダンジョンでも入手困難なレアアイテムばかり。
――じゃあ、アイテムの力で強くなって普通のダンジョンで稼げばよくない?

クラス転移、異世界に召喚された俺の特典が外れスキル『危険察知』だったけどあらゆる危険を回避して成り上がります
まるせい
ファンタジー
クラスごと集団転移させられた主人公の鈴木は、クラスメイトと違い訓練をしてもスキルが発現しなかった。
そんな中、召喚されたサントブルム王国で【召喚者】と【王候補】が協力をし、王選を戦う儀式が始まる。
選定の儀にて王候補を選ぶ鈴木だったがここで初めてスキルが発動し、数合わせの王族を選んでしまうことになる。
あらゆる危険を『危険察知』で切り抜けツンデレ王女やメイドとイチャイチャ生活。
鈴木のハーレム生活が始まる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる