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力の差
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「……………」
無言で中央から自力で立ち離れていく……
だが、周りは…………
「「「「「「ワアアアアアアアアア!!!!」」」」」」
湧き上がる大歓声、俺の事など気にも留めず中央でガッツポーズしている三山を中心に生徒たちが盛り上がっている。
「あの……伸太……?」
三山を見ていると後ろで心配そうな顔で才華が立っていた。
「…………」
俺が何も言わないでいると…………
「…………お疲れ」
悲しそうな顔で才華がねぎらいの言葉をかけてくる。
後ろには騎道が立っているので、ロマンチックでも何でもないが。
――――
それから試合も進みついに才華の番がやってきた。
「やっと僕の番だー! よろしくね~!」
「はっはひ! よろしくお願いしましゅ!」
才華に俺と対面したときのような表情はなく、いつもの明るい表情に戻っている。手には主力武器の剣の代わりに模擬刀を持ち、中央に立つ。
対して7組の男子生徒の表情はガチガチで、言葉も噛みまくりだ。
「それでは! 始め!」
三井先生によるコールがかかり試合が開始する。
その時、騎道は前の生徒の試合のあと片付けを先生とともに行っていた。
「……あんた、桃鈴の試合が始まるぜ? いいのか? 見なくて?」
すると騎道はゆっくりと口を開く。
「問題ない」
「……? どうして?」
「…………WHYPERであるあのお方が負けるはずがないだろう。わざわざこんなことに時間を使わせるな」
そう言うと騎道は先生のところに向かった。
なら……俺は魅させてもらうとしよう。
世界でただ1人の2つのスキルを持った人間を。
「お先にどうぞ?」
「っ……では!」
さすがに女に舐められてむっとしたのだろう。真剣な表情になり、才華に向かって手をかざした。
手から放たれるは目に見えるほどのはっきりした電撃攻撃。単純ながらも必殺の威力を持ったその一撃を……
「フッ!!」
才華は1歩も動かず一瞬で消滅した。
「へ?」
あっけにとられるガチガチ。この隙を見逃す才華ではない。
「ハアアアアアアア!!」
才華が構えた瞬間、手に持った模擬刀が白く光輝き出した。そのままガチガチに向かって凄まじい迫力で突撃する才華。
「ヒイッ……くっ、くるなあああーーーー!!!!」
ガチガチが才華を近づかせまいと両手を突き出し放電しようとしたその瞬間。
「あっ……ほへ…………」
白く輝く模擬刀は既にガチガチの目の前にあった。
凄まじい風の音を立てながら寸止めする才華。もしそのまま模擬刀を止めなかったらいくら模擬刀と言えど頭が粉砕するところだっただろう。
その勢いでガチガチは気絶してしまった。
「……ふぅ」
模擬刀をしまい倒れたガチガチを心配する才華。あそこも人気の1つなんだろう。
あたりはその圧倒的強さに騒然としていた。
「す、すげぇ……」
「あれがWHYPER……」
「私もいつか……あんな風に……」
みんな静かに思い想いを言葉を口にしていく。才華は他の派閥でも超有名だ。その有名さゆえスキルが全て公開されているが、それでもなお、みんな俺と三山の時とは違う"圧倒的強さ"を見せられた時の驚愕でみんな動かなかった。
かく言う俺もその1人だ。
しばらくあいつの戦うところは見ていなかったが……
(こんなにも……差があるのか…………)
才華に向けての嫉妬心。これは抜けきることはなく、今日の授業を終えた。
スキル名 超強剣術
所有者 桃鈴才華
スキルランク HYPER
スキル内容
歴史の偉人と同格レベルの剣の腕を持つことになる。
剣術を使う分の筋肉は自動的に所有者の体につけられる。
スキル名 精神力放出
所有者 桃鈴才華
スキルランク HYPER
スキル内容
自分の精神力を具現化し肉体増強できるだけでなく他の人間に渡したり武器に精神力を貯めることも可能。その上、高火力を出す分の精神力が少なく、効率の良いスキルになっている。
無言で中央から自力で立ち離れていく……
だが、周りは…………
「「「「「「ワアアアアアアアアア!!!!」」」」」」
湧き上がる大歓声、俺の事など気にも留めず中央でガッツポーズしている三山を中心に生徒たちが盛り上がっている。
「あの……伸太……?」
三山を見ていると後ろで心配そうな顔で才華が立っていた。
「…………」
俺が何も言わないでいると…………
「…………お疲れ」
悲しそうな顔で才華がねぎらいの言葉をかけてくる。
後ろには騎道が立っているので、ロマンチックでも何でもないが。
――――
それから試合も進みついに才華の番がやってきた。
「やっと僕の番だー! よろしくね~!」
「はっはひ! よろしくお願いしましゅ!」
才華に俺と対面したときのような表情はなく、いつもの明るい表情に戻っている。手には主力武器の剣の代わりに模擬刀を持ち、中央に立つ。
対して7組の男子生徒の表情はガチガチで、言葉も噛みまくりだ。
「それでは! 始め!」
三井先生によるコールがかかり試合が開始する。
その時、騎道は前の生徒の試合のあと片付けを先生とともに行っていた。
「……あんた、桃鈴の試合が始まるぜ? いいのか? 見なくて?」
すると騎道はゆっくりと口を開く。
「問題ない」
「……? どうして?」
「…………WHYPERであるあのお方が負けるはずがないだろう。わざわざこんなことに時間を使わせるな」
そう言うと騎道は先生のところに向かった。
なら……俺は魅させてもらうとしよう。
世界でただ1人の2つのスキルを持った人間を。
「お先にどうぞ?」
「っ……では!」
さすがに女に舐められてむっとしたのだろう。真剣な表情になり、才華に向かって手をかざした。
手から放たれるは目に見えるほどのはっきりした電撃攻撃。単純ながらも必殺の威力を持ったその一撃を……
「フッ!!」
才華は1歩も動かず一瞬で消滅した。
「へ?」
あっけにとられるガチガチ。この隙を見逃す才華ではない。
「ハアアアアアアア!!」
才華が構えた瞬間、手に持った模擬刀が白く光輝き出した。そのままガチガチに向かって凄まじい迫力で突撃する才華。
「ヒイッ……くっ、くるなあああーーーー!!!!」
ガチガチが才華を近づかせまいと両手を突き出し放電しようとしたその瞬間。
「あっ……ほへ…………」
白く輝く模擬刀は既にガチガチの目の前にあった。
凄まじい風の音を立てながら寸止めする才華。もしそのまま模擬刀を止めなかったらいくら模擬刀と言えど頭が粉砕するところだっただろう。
その勢いでガチガチは気絶してしまった。
「……ふぅ」
模擬刀をしまい倒れたガチガチを心配する才華。あそこも人気の1つなんだろう。
あたりはその圧倒的強さに騒然としていた。
「す、すげぇ……」
「あれがWHYPER……」
「私もいつか……あんな風に……」
みんな静かに思い想いを言葉を口にしていく。才華は他の派閥でも超有名だ。その有名さゆえスキルが全て公開されているが、それでもなお、みんな俺と三山の時とは違う"圧倒的強さ"を見せられた時の驚愕でみんな動かなかった。
かく言う俺もその1人だ。
しばらくあいつの戦うところは見ていなかったが……
(こんなにも……差があるのか…………)
才華に向けての嫉妬心。これは抜けきることはなく、今日の授業を終えた。
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歴史の偉人と同格レベルの剣の腕を持つことになる。
剣術を使う分の筋肉は自動的に所有者の体につけられる。
スキル名 精神力放出
所有者 桃鈴才華
スキルランク HYPER
スキル内容
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