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10年後
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我は古代竜である。名はグラナトム。
人間であるエルと共に世界を飛び回り、各地の食材で作られるエルの料理を楽しみにしておる、珍しい古代竜だ。
最近食べた中では、豆や野菜を塩漬け肉と共に煮込んだスープが美味であった。
エルと世界を飛び回るようになって、十年が経った。
以前世界を巡ったときの十倍以上の年月旅したというのに、未だに世界の全てを巡り切れてはおらぬ。
珍しいものも、ありふれたものも、美しいものも、醜いものも、この十年の間に山ほど見聞きした。
しかし、エルも我も未だに好奇心が尽きぬままだ。
一度見た景色も、天気や季節が異なればまた違った表情を見せる。それらを見ようと思えば、十年ではとても足りなかった。
それに、各地の名産物を使ったエルの料理はどれも絶品だ。
一度のみならず、何度でも食べたい。
故に、我とエルは今日も世界を飛び回っていた。
この日見つけたのは、湯が湧き出る大きな泉だった。
精霊の力で拡張しなくとも我が浸かれるほど巨大な温泉とは珍しい。
服を脱いだエルの隣に腰を下ろすと、溢れた湯が地面を濡らした。
「やっぱり、温泉は身体に染みるな。
疲れが取れる」
そう言って、エルが小さな身体をうんと伸ばした。
黄金の中に銀色が混ざり始めた髪が、空に瞬く星々に照らされて僅かにきらめく。
以前の混じりけのない黄金色もよかったが、これもこれでよいものだ。
銀や白金でつくった装飾品が、これまで以上によく似合うようになった。
「……白髪、気になるか?」
我の視線に気がついたのだろう。気持ちよさそうに温泉に浸かっていたエルが、苦笑いを浮かべて我を見上げた。
うむ、と頷いて白銀が混ざりつつある髪に鼻先を当てる。
「眩い黄金もよいが、これもこれで落ち着いた風合いがよい。
これから先、そなたの髪色は更に変わるのか?」
「多分な。いつまでも若いままではいられないさ。
今はまだそれほどでもないけど、そのうち真っ白になると思う」
「そうか。それは楽しみだ」
「俺が年を取るのが?」
「うむ。古きものには古きもの特有の、時を重ねた美しさがある。
元から美しいそなたに時が加われば、きっと今よりもずっと味わい深くなるであろう。
星のようにきらめくような美しさもよいが、燻した銀のようにしっとりとした美しさも我は好きなのだ」
そう告げると、エルは「それならいいんだ」と笑って我の鼻を撫でた。
出会った当初よりも固くなり、皺も増えた小さな掌から変わらぬ匂いと体温が伝わってくる。
舌を伸ばして手首を舐めると、上擦った声を上げたエルが「グラナトム」と我の鼻先をぴしゃりと叩いた。
「俺より年上なのに、変な悪戯するな」
「お茶目であろう。それに、我は古代竜としてはまだ若い」
「初対面のときにあれだけいかめしい話し方をしておいて、今更若者ぶるなよ。
最近、少し威厳がなくなってきたぞ」
蒼い瞳に無邪気な光を浮かべて、エルが我の首を撫でた。
ううむ、我もうすうす気がついておったが、やはり威厳が薄れてきておったか。
今更エルの前で以前のように振る舞う気にはなれぬし、特に問題があるわけでもない。
それ故、今まであまり気に掛けて来なかったのだが……エルは威厳のある古代竜の方が好きなのだろうか。
尋ねると、エルは「いいや」と首を横に振った。
「単なる感想だ。いまの方が、話しやすくていい。
昔だったら、驚いただろうけどな」
「古代竜とはいえ、常に威風堂々と振る舞うのは疲れるのだ。
そなたとて、今更初めて出会った頃のような話し方をしろと言われるのは嫌であろう」
「そうだな……確かに、そうかもしれない」
まだ、エルが自分のことを「私」と呼んでいた頃のことを引き合いに出すと、エルは何かを思い出すように月を仰いで黙り込んでしまった。
月明かりに照らされて繊細に輝くエルの髪や肌を眺めていると、薄い唇が再び動き出した。
「昔は、自分を私と呼ぶ事にも騎士としての話し方にも違和感はなかった。
グラナトムのコレクションになっていなかったら、たぶん今でもああいう話し方をしていた筈だ。
そう考えると、俺も結構変わったんだな」
「後悔しておるか?」
噛み締めるように呟いたエルに、問いかけずにはいられなかった。
もっとも、仮に「そうだ」と頷かれたところで、今更エルを手放すつもりなどないのだからこれは全く意味のない質問なのだが。
南の海のように蒼い瞳が、静かに我を見上げる。
「正直、よく分からない。
騎士になることは俺の夢であり義務でもあった。女王陛下……ディアナ様をお支えすることもな。
その道を途中で逸れたことで、良くも悪くもいろんな人の人生が変わった。
好きな相手と結ばれることが出来た人もいれば、なりたくもない騎士にならないといけなくなった奴もいる。
それへの申し訳なさとか、いたたまれなさとかはある。
でも、俺は……俺自身は、後悔してない。グラナトムのコレクションになったことも、今こうして世界中を旅してることもな」
「そうか。ならば、よいのだ」
エルの言葉を聞いて、知らず知らず詰めていた息が「ほう」と漏れた。
途端に温泉の表面が大きく揺れ、高い波に攫われそうになったエルが我に縋りつく。
慌てて小さな身体を掌に載せて波が届かない位置に避難させると、エルが苦笑いして我の爪を撫でた。
「ちょっとため息を吐いたくらいでこれなんだから、グラナトムがもっと落ち込んだら天変地異が起きそうだな」
「済まぬ、危険な目に遭わせてしまった。怪我はないか?」
「大丈夫だ、心配するな。
でも、そろそろ上がるか。このままだとのぼせそうだ」
そう言って、エルが我の掌から地面に降りた。風の精霊が濡れた身体を素早く乾かす。
眠る時にいつも着る動きやすい服に着替えたエルの髪に小粒なジルコンをいくつも散りばめた細工の美しい髪飾りを乗せると、星々の瞬きに照らされたそれが柔らかな輝きをみせた。
手探りでそれを取ったエルがこちらを振り向き「寝るときにこんなものをつけたら、壊れるぞ」と苦笑する。
「うむ。そなたは起きているときよりも眠っているときの方が活発に動くからな。
あれは一体、どういう原理なのだ?」
「ただ単に、寝相が悪いだけだ。
……眠るまでの間だからな」
いいながら、エルが髪飾りを髪につけた。
思っていたとおり、透明なジルコンと銀を使ったそれは今まで以上にエルによく似合う。
まだ暖かな身体を翼で包んで我の傍に引き寄せると、腹に寄りかかったエルが「グラナトム」と名前を呼んでこちらを見上げた。
年月を経ても変わることのない濃い蒼の瞳には、悪戯な光が宿っている。
「子供の頃、夢だったことが二つあるんだ。なんだか分かるか?」
「一つは、世界中を旅することであろう」
以前聞いたエルの言葉を思い出して告げると、「ああ」と蒼い瞳が優しく細められた。
しかし、あと一つは何だったであろう。
いくら記憶を探しても、それらしきものは見当たらぬ。
エルの言葉ならば全て覚えている。だから、これはただ教えられておらぬだけだ。
そう豪語したいのは山々だが、エルの頼みで魚や獣を狩るときにうっかり鴨ではなくフェニックスを狩ったり、オオダコではなくクラーケンを狩ったりして呆れられることもしばしばある身としては、忘れたという可能性も捨てきれなかった。
しかし、あの時エルが作ったフェニックスの腹に詰め物をしたローストや、クラーケンの墨で煮込んだ真っ黒なスープは誠に美味であった……いや、そうではない。
柔らかな風が吹き止んだ頃、我はとうとう「分からぬ」と首を横に振った。
考えに考えたが、思い出せぬ。
悪戯な光を浮かべたエルが「降参か?」と我に尋ねる。
「ううむ……悔しいが、降参だ。
一体、何なのだ?」
「すごく単純なことだよ。
竜の背中に乗って、空を飛びたかったんだ。
グラナトムのお陰で、夢が叶った」
懐かしげに目を細めたエルが、我の腹を撫でた。
その小さな手の感触も笑みも、我はきっと生涯忘れることがないであろう。
例え、エルと別れねばならぬ時が来たとしても。
人間であるエルと共に世界を飛び回り、各地の食材で作られるエルの料理を楽しみにしておる、珍しい古代竜だ。
最近食べた中では、豆や野菜を塩漬け肉と共に煮込んだスープが美味であった。
エルと世界を飛び回るようになって、十年が経った。
以前世界を巡ったときの十倍以上の年月旅したというのに、未だに世界の全てを巡り切れてはおらぬ。
珍しいものも、ありふれたものも、美しいものも、醜いものも、この十年の間に山ほど見聞きした。
しかし、エルも我も未だに好奇心が尽きぬままだ。
一度見た景色も、天気や季節が異なればまた違った表情を見せる。それらを見ようと思えば、十年ではとても足りなかった。
それに、各地の名産物を使ったエルの料理はどれも絶品だ。
一度のみならず、何度でも食べたい。
故に、我とエルは今日も世界を飛び回っていた。
この日見つけたのは、湯が湧き出る大きな泉だった。
精霊の力で拡張しなくとも我が浸かれるほど巨大な温泉とは珍しい。
服を脱いだエルの隣に腰を下ろすと、溢れた湯が地面を濡らした。
「やっぱり、温泉は身体に染みるな。
疲れが取れる」
そう言って、エルが小さな身体をうんと伸ばした。
黄金の中に銀色が混ざり始めた髪が、空に瞬く星々に照らされて僅かにきらめく。
以前の混じりけのない黄金色もよかったが、これもこれでよいものだ。
銀や白金でつくった装飾品が、これまで以上によく似合うようになった。
「……白髪、気になるか?」
我の視線に気がついたのだろう。気持ちよさそうに温泉に浸かっていたエルが、苦笑いを浮かべて我を見上げた。
うむ、と頷いて白銀が混ざりつつある髪に鼻先を当てる。
「眩い黄金もよいが、これもこれで落ち着いた風合いがよい。
これから先、そなたの髪色は更に変わるのか?」
「多分な。いつまでも若いままではいられないさ。
今はまだそれほどでもないけど、そのうち真っ白になると思う」
「そうか。それは楽しみだ」
「俺が年を取るのが?」
「うむ。古きものには古きもの特有の、時を重ねた美しさがある。
元から美しいそなたに時が加われば、きっと今よりもずっと味わい深くなるであろう。
星のようにきらめくような美しさもよいが、燻した銀のようにしっとりとした美しさも我は好きなのだ」
そう告げると、エルは「それならいいんだ」と笑って我の鼻を撫でた。
出会った当初よりも固くなり、皺も増えた小さな掌から変わらぬ匂いと体温が伝わってくる。
舌を伸ばして手首を舐めると、上擦った声を上げたエルが「グラナトム」と我の鼻先をぴしゃりと叩いた。
「俺より年上なのに、変な悪戯するな」
「お茶目であろう。それに、我は古代竜としてはまだ若い」
「初対面のときにあれだけいかめしい話し方をしておいて、今更若者ぶるなよ。
最近、少し威厳がなくなってきたぞ」
蒼い瞳に無邪気な光を浮かべて、エルが我の首を撫でた。
ううむ、我もうすうす気がついておったが、やはり威厳が薄れてきておったか。
今更エルの前で以前のように振る舞う気にはなれぬし、特に問題があるわけでもない。
それ故、今まであまり気に掛けて来なかったのだが……エルは威厳のある古代竜の方が好きなのだろうか。
尋ねると、エルは「いいや」と首を横に振った。
「単なる感想だ。いまの方が、話しやすくていい。
昔だったら、驚いただろうけどな」
「古代竜とはいえ、常に威風堂々と振る舞うのは疲れるのだ。
そなたとて、今更初めて出会った頃のような話し方をしろと言われるのは嫌であろう」
「そうだな……確かに、そうかもしれない」
まだ、エルが自分のことを「私」と呼んでいた頃のことを引き合いに出すと、エルは何かを思い出すように月を仰いで黙り込んでしまった。
月明かりに照らされて繊細に輝くエルの髪や肌を眺めていると、薄い唇が再び動き出した。
「昔は、自分を私と呼ぶ事にも騎士としての話し方にも違和感はなかった。
グラナトムのコレクションになっていなかったら、たぶん今でもああいう話し方をしていた筈だ。
そう考えると、俺も結構変わったんだな」
「後悔しておるか?」
噛み締めるように呟いたエルに、問いかけずにはいられなかった。
もっとも、仮に「そうだ」と頷かれたところで、今更エルを手放すつもりなどないのだからこれは全く意味のない質問なのだが。
南の海のように蒼い瞳が、静かに我を見上げる。
「正直、よく分からない。
騎士になることは俺の夢であり義務でもあった。女王陛下……ディアナ様をお支えすることもな。
その道を途中で逸れたことで、良くも悪くもいろんな人の人生が変わった。
好きな相手と結ばれることが出来た人もいれば、なりたくもない騎士にならないといけなくなった奴もいる。
それへの申し訳なさとか、いたたまれなさとかはある。
でも、俺は……俺自身は、後悔してない。グラナトムのコレクションになったことも、今こうして世界中を旅してることもな」
「そうか。ならば、よいのだ」
エルの言葉を聞いて、知らず知らず詰めていた息が「ほう」と漏れた。
途端に温泉の表面が大きく揺れ、高い波に攫われそうになったエルが我に縋りつく。
慌てて小さな身体を掌に載せて波が届かない位置に避難させると、エルが苦笑いして我の爪を撫でた。
「ちょっとため息を吐いたくらいでこれなんだから、グラナトムがもっと落ち込んだら天変地異が起きそうだな」
「済まぬ、危険な目に遭わせてしまった。怪我はないか?」
「大丈夫だ、心配するな。
でも、そろそろ上がるか。このままだとのぼせそうだ」
そう言って、エルが我の掌から地面に降りた。風の精霊が濡れた身体を素早く乾かす。
眠る時にいつも着る動きやすい服に着替えたエルの髪に小粒なジルコンをいくつも散りばめた細工の美しい髪飾りを乗せると、星々の瞬きに照らされたそれが柔らかな輝きをみせた。
手探りでそれを取ったエルがこちらを振り向き「寝るときにこんなものをつけたら、壊れるぞ」と苦笑する。
「うむ。そなたは起きているときよりも眠っているときの方が活発に動くからな。
あれは一体、どういう原理なのだ?」
「ただ単に、寝相が悪いだけだ。
……眠るまでの間だからな」
いいながら、エルが髪飾りを髪につけた。
思っていたとおり、透明なジルコンと銀を使ったそれは今まで以上にエルによく似合う。
まだ暖かな身体を翼で包んで我の傍に引き寄せると、腹に寄りかかったエルが「グラナトム」と名前を呼んでこちらを見上げた。
年月を経ても変わることのない濃い蒼の瞳には、悪戯な光が宿っている。
「子供の頃、夢だったことが二つあるんだ。なんだか分かるか?」
「一つは、世界中を旅することであろう」
以前聞いたエルの言葉を思い出して告げると、「ああ」と蒼い瞳が優しく細められた。
しかし、あと一つは何だったであろう。
いくら記憶を探しても、それらしきものは見当たらぬ。
エルの言葉ならば全て覚えている。だから、これはただ教えられておらぬだけだ。
そう豪語したいのは山々だが、エルの頼みで魚や獣を狩るときにうっかり鴨ではなくフェニックスを狩ったり、オオダコではなくクラーケンを狩ったりして呆れられることもしばしばある身としては、忘れたという可能性も捨てきれなかった。
しかし、あの時エルが作ったフェニックスの腹に詰め物をしたローストや、クラーケンの墨で煮込んだ真っ黒なスープは誠に美味であった……いや、そうではない。
柔らかな風が吹き止んだ頃、我はとうとう「分からぬ」と首を横に振った。
考えに考えたが、思い出せぬ。
悪戯な光を浮かべたエルが「降参か?」と我に尋ねる。
「ううむ……悔しいが、降参だ。
一体、何なのだ?」
「すごく単純なことだよ。
竜の背中に乗って、空を飛びたかったんだ。
グラナトムのお陰で、夢が叶った」
懐かしげに目を細めたエルが、我の腹を撫でた。
その小さな手の感触も笑みも、我はきっと生涯忘れることがないであろう。
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