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陰の章

井伊谷の密約

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四月の上野こうずけ出陣から戻った信玄は勝頼からの文を受け取った。それは男児誕生を知らせるとともに義信が井伊谷いいのやへ向かったことが記されていた。

「どういうことか?」
「そ、それは……」

問い詰められたのは弟の信廉であった。だが、信廉もこのことは与り知らぬ事だったらしくしどろもどろだ。そこへ助け船を出した信之。

「三月、勝頼が跡部あとべに上野の戦況を尋ねて参った事は覚えておりますか?」
尾張おわり遠江とおとうみ三河みかわの情勢を伝えに来たときか……」
「その時、遠江の情勢はかなり不安定であることが兄上の耳に入ったようです」

信玄は大きくため息をつくと項垂れた。
この二年、表向き義信は東光寺に【幽閉】されたままであった。だが、その実は国外追放となった飯富たちと連絡を取り、氏真を降伏させる計画を立てていたのだ。

「兄上は勝頼が他にも掴んでないか、確認のために高遠へ向かう使者に紛れ込んだようです」
「そもそも、誰が高遠に使者など……」
「母上です」
「三条が?」
「勝頼に子が生まれたので祝いの品を届けさせるように手配したのです」

信之は顔を近づけ、誰にも聞かれないように耳打ちした。

「絵里殿が密かに縫っておった産衣やら窪八幡くぼはちまんのお守りやらを見つけてしまわれたのです」

信玄は目を見開いた。上野侵攻に集中していたためにそのことに気がつかなかった。絵里の心中を察すると信玄は己の不甲斐なさに拳を握りしめた。

「義信兄上にも信親兄上にも未だ男児がないですから、喜びもひとしおだったようです。口実としてこれほど良いものはないでしょう」
「むぅぅぅ」

信玄は返す言葉もなくただ唸るだけだった。信之は肩をすくめて『なるようにしかなりません』と笑うのだった。



躑躅ヶ崎つつじがさきやかたでそのようなことになっているなど露知らず、義信はコナーと供に井伊谷に入っていた。

「思いのほか平穏であるな」
「領主が良いからだろう」

コナーの言葉に義信は頷いた。すれ違う領民たちは義信たちの乗る馬の大きさに驚いてはいるが、恐れるふうは無かった。
そこで義信は井伊谷城への道を尋ねることにした。

「井伊谷城へはこの道で間違いないか?」
「へい。この先の分かれ道を左に行けばお城に出ます」
「そうか、ありがとう」

義信は礼を言うと、井伊谷城へと向かったのだった。



一方、井伊谷城では客人を迎える支度に追われていた。

「太守様よりの命である。抜かるでないぞ」

家老の政次が次々と指示を出していく。直虎と再度打ち合わせをしていたまさにその時、一人の家臣が転がるようにして現れた。

「た、大変にございます!!」
「何事か!?」
「じ、城下に南蛮人らしき男を連れた者が……」
「南蛮人だと?」

政次はにわかに信じられなかった。直虎も同じで子細を問いただした。二人はその風貌を聞くにつれ、あり得ない話ではないように思えた。

「殿、もしやすると武田の……」
「政次、そなたもそう思いますか?」
「はい。聞く限り、南蛮人とおぼしき者は八幡原に現れた異国の戦士と合致いたします」

政次の助言を聞き入れ、直虎はその者たちを城に向かい入れるように命じたのだった。



義信とコナーは井伊谷城に歓迎された。とはいえ、コナーの容姿から多く者が遠巻きに見つめヒソヒソと囁き合っている。

「余程そなたの姿が珍しいと見えるな」

義信が耳打ちすれば、コナーは不本意だと言わんばかりに眉根を寄せる。

その後、義信だけが広間へと通され、当主の直虎と対面することになった。

「ようこそお越し下さいました。私が井伊家当主の直虎にございます」
「当然の来訪にも関わらず、歓迎していただきかたじけない」
「太守様よりお話は伺っております。今は長旅の疲れを癒やされると宜しいでしょう」

直虎は政次に命じて二人を客間へと案内させる。

「い、一大事にございます!!」
「今度は何事です!?」

義信との対面も終わらぬうちから家臣の一人・奥山朝忠が駆け込んできたので直虎はため息をつきたくなった。

「客人の前で無礼であろう!」
「そのお客人と関係あることだ!」
「どういうことです?」

直虎は嫌な予感がした。そして、それが的中していることを朝忠は口にする。

「虎松様がお客人の供の方に……。決闘を挑まれたのです!!」

直虎は頭を抱えるのだった。



「虎松様、やめましょうよ」
「ここで退く訳にいくか!!」

虎松は木刀を手にコナーに挑もうとしていた。それを止めるのは政次の甥の亥之助いのすけだ。虎松はそんな亥之助の制止を振り切り、コナーに木刀を向ける。

「手が震えているぞ。それでは虫も殺せぬ」

コナーはぼそりと呟き、いつも持ち歩く短剣の手入れをしている。それを侮辱と受け取った虎松は顔を真っ赤にして反論する。

「こ、これは武者震いだ!!」

虎松はそう叫ぶと木刀を振りかざし、コナーに挑みかかる。だが、コナーは軽く片手で受け止めた。虎松は何とか振りほどこうと藻掻くが微動だにしない。

「く、くそぉ」
「その程度か……」
「へ?」

コナーはため息をつき、軽々と虎松ごと木刀を持ち上げた。

「あわわわ……」

これに驚いた亥之助は腰を抜かし、這って逃げようとする。それを虎松が呼び止める。

「亥之助! 逃げずに助けろ!!」
「そ、そんなの無理ですぅ」

二人のやりとりにうんざりしたのか、コナーが軽くいなすと虎松は木刀ごと吹っ飛び、亥之助の上に落ちた。

「ぐえぇっ」
「いたた……」

蛙が潰れたような声を出した亥之助をよそに虎松は頭をさすりながら体を起こす。するとそこにはコナーが不動明王の如く立ち塞がった。

「ひっ!」

亥之助は今にも泣きそうな顔で後ずさる。だが、虎松は挑みかかるように睨みつけた。そして、コナーの手が伸びてくると思わず目を瞑る。

「何をしているのですか!?」

その場に凛とした声が響き渡る。直虎の声だ。母の登場に虎松の顔がパッと明るくなり、駆け寄る。抱きしめて貰えると思った次の瞬間、虎松の頭に落ちたのは直虎の拳骨であった。

「いってぇぇぇぇ!!」
「当たり前です。痛くなるように殴ったのですから」

直虎は腰に手を当て激怒していた。さすがの虎松も反省したのかシュンとなる。
そんな虎松をよそに、直虎はコナーの前に進み出て頭を下げた。

「お客人、息子の虎松がとんだご無礼を……」

直虎の詫びに対してコナーは一言も発しない。ただ、彼女の顔を凝視していた。

「お客人?」
「あ……」

漸く我に返ったかのようにコナーはばつの悪そうにする。そして、ただ一言、『気にしていない』とだけ言い残し、厩の方へと立ち去ったのだった。



その夜、コナーは一人月を眺めていた。そこへ虎松がにぎりめしを持って現れた。何も言わず隣に座り、ぶっきらぼうににぎりめしの乗った盆を差しだした。

「ごめんなさい……」

その声は小さかったがコナーには届いた。よく見ると不格好なそれはきっと虎松が自分で握ったものに違いない。コナーは微笑むとそれを一つ頬張った。

「美味い」

たった一言だったが虎松には十分だった。月明かりに照らされたその顔が一気に明るくなった。

「へへへ……」

虎松は鼻の下を擦りながら得意げにしている。その瞳がコナーの脇に置かれた短剣に向けられる。柄に複雑な文様の彫られたそれに虎松は興味を引かれたようだ。

「気になるか?」
「うん……」
「これはダークだ」
「だーく?」

コナーは頷くと、この短剣の由来を話し始める。
ダークはハイランダーが肌身離さず持つ短剣である。自らの証とも言えるそれは様々な用途で用いられた。いざという時には武器として用いることもあるそれを生涯手放すことがない。柄は皮や蔦の根、象牙などが用いられ複雑な文様が刻まれており、ものによっては豪華な物もあるという。

「守り刀みたいなもの?」
「そんなところだな」
「ふ~ん」

ダークを見つめる虎松の表情にコナーはそれを差し出した。

「持ってみるか?」
「いいの?」
「構わん」

虎松はそれを手に取り、月明かりにかざす。その鋭利な切っ先は冷たく輝く。それを軽く振るとヒュンッと空を切る音がする。

「気に入ったか?」

その問いに虎松は素直に頷いた。コナーは少し困った顔をしたが、すぐに笑みを浮かべて彼の頭に手を置いた。

「それは大事なものなのでやることは出来ない」
「そっか……」

虎松は残念そうに俯く。そんな彼を慰めるようにコナーの大きな手が頭を撫でる。

「いつか……。そうだな、お前の成人の祝いに用意してやろう」
「ほんと!?」
「ああ、約束だ」

コナーと虎松は拳を合わせて、約束の証とした。



翌朝、義信は直虎・政次に本来の目的を打ち明けた。

「武田につけとおっしゃるのか?」

直虎の言葉に義信は頷いた。
義信は根気強く武田につく利を説いた。だが、今更ながらに今川を見限ることが彼女たちには出来ない様子だった。

「父は在りし日の今川を取り戻すことはないだろうと考えております。だからといって、このまま潰れていくのを黙ってみているつもりはない」
「誰かに獲られるなら、自ら奪い取ると?」

政次が鋭く聞き返す。義信にとってそれは予測の範疇であった。

「そういうことになります」

政次の表情が一層険しくなる。それも義信には分かっていたことであるから驚くことはない。

「私も最初は反対でした。しかし、天下人となるために避けては通れぬと父は覚悟を決められたことを知り、協力することにしたのです」
「天下人!?」
「そうです。父・信玄は日の本全てを平らげ、武田が武家の頂点に立つことを望んでいる。次の世代のために自分が誹りを受けようとも成すべき事をなすつもりなのです」

その言葉に直虎と政次は顔を見合わせ驚いている。そんな二人に義信は深々と頭を下げ、最後の一押しをする。

「どうか、戦のない世を作るために……。子供たちが常に笑顔でいられる世にするために武田の力となって欲しい」

その言葉に二人は答えに窮したのだった。

「義信様のおっしゃりたいことはよく分かりました」
「では!」
「少し……。時をいただけないでしょうか」

義信は詰めよりたい気持ちを抑え、頷くとその場を後にしたのだった。



「困ったことになりましたな」

室内に碁盤を叩く音が響く。直虎の考えを纏められぬ様子に気付いた政次が碁を打つことを提案したからだ。二人は碁盤に向き合いつつもこの先のことを話し合う。

「政次は反対なのでしょう?」
「立場上は」

直虎はため息をつく。目の前の男は昔からこの手の嫌みが得意だった。何事も理詰めで相手を言い負かす。それが小野政次という男なのである。

「恐らく、太守様は既に武田に降ることをお決めになっておるのでしょう」
「まさか!」
「お忘れか? 義信様を迎えるように命じられたのは太守様自身です」
「だからといって、こんな手の込んだことを……」
「気付かれたくないからでしょう」
「誰に?」

その問いに政次は答えなかった。だが、その目は雄弁に語っている。主君・氏真は祖母・寿桂尼に事の次第を気付かれたくないのだと。
直虎は手にしていた石を戻しため息をつく。そこへ虎松と亥之助の声が聞こえてきた。二人には笑みが浮かんでおり、それは直虎の心を明るくした。

「あの子たちの行く末を明るいものにせねば……」
「ならば、賭に出てみますか?」

政次はニヤリと笑みを浮かべたのだった。



直虎は一人庭の一角に佇んでいた。そこは城の中で唯一彼女が心を落ち着かせる場所だった。
そこで彼女はこれからのことを考える。果たして、武田に与することが正しいことなのか? 井伊谷は三河と近い。与したことで駿河に向かえば、背後を徳川に狙われる。それが直虎には恐ろしかった。
鎌倉に武士の府が出来た頃、頼朝は対立した弟・義経の産まれたばかりの赤子を『虎の子は虎』と称して殺害するように命じた。
この戦乱の世ではそれは日常茶飯事だ。失敗すれば、間違いなく虎松がそうなるだろう。そう思うとどうしても踏み切れなかった。
物思いに耽っていた直虎は今までに感じたことのない気配に気付き、声をかける。

「そこにいるのは誰です!?」

現れたのは義信の従者である異国の戦士だった。

「あなたは……」
「コナー」
「え?」
「それが俺の名だ」

コナーは優しく微笑んだ。直虎は庭の先にある東屋に案内した。まずは昨日の虎松のことを詫びた。

「昨日は息子が失礼しました」
「気にすることはない。城内に俺のことを怖がる者がいたのでそれを取り除こうと挑みかかってきたようだ」
「あの子ったら……」

直虎は恥ずかしげに目を伏せてため息をついた。

「謝罪なら本人から受けた」
「それなら良かった」

直虎は安堵の表情を浮かべる。

「あなたたちはヨシノブの提案を受けないのか?」
「難しいところです。我が井伊家は色々と複雑ですので……」
「複雑?」

直虎は肩をすくめた。その表情からコナーは彼女が背負っているものを何とはなしに理解した。

「時には大きな賭に出ることも必要だと思う」
「それが今だと?」

コナーは静かに頷く。直虎は目を伏せ、大きく息を吐いた。

「ですが、上手くいくという保証はない……」

直虎の苦悩に満ちた一言をコナーは笑い飛ばす。

「賭けなのだから、保証がなくて当然だ」
「あ……」

その言葉に直虎は漸く吹っ切れたようだった。

「コナー殿、ありがとうございます」
「俺は特に何もしていない。決めたのはあなただ」
「それでも礼を言っておきます」

直虎は翌日には義信に返事をすると言って東屋を離れたのだった。



翌日、直虎は義信の申し出を承諾した。

「井伊家当主として、武田の申し出を受けることにしました」
「かたじけない」
「ただし、一つ条件があります」
「条件?」

義信は眉をひそめる。まさか、条件を突きつけられるとは思ってみなかった。直虎の表情に義信は居住まいを正す。

「我が子・虎松と小野政次の甥・亥之助を武田で預かっていただきたい」
「我らは人質を差し出すような……」
「分かっています。二人をあなた方に預けるのは次善の策です。このご時世、どう転ぶか分かりませぬ。それ故、打てる手は打っておきたいのです」
「そういうことなら……」

義信はその条件をのんだ。

それから十日後。義信は井伊谷を発つ。

「しばらくこの景色ともお別れか……」
「うぅぅぅぅ」

井伊谷を見下ろす丘の上で虎松がぽそりと呟いた。それを耳にした亥之助は目を潤ませている。

「泣くな!」
「な、泣いてなどいませぬ!!」

虎松の叱責に亥之助は袖で顔を拭い反論した。そんな二人を義信とコナーは元気づけてやる。

「しばらくの辛抱だ」
「どのくらい?」
「そうだな、一~二年と言ったところか……」

二人は顔を見合わせる。どうやら、相当長い間離れることになると思っていたようだ。二人の顔に笑顔が戻った。

こうして、義信は井伊谷の女地頭・直虎と密約を交わすのに成功する。これが吉と出るか、凶と出るか。それは神のみぞ知る事である。
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