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山の章
異国の戦士
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海津城に引き上げた武田軍は負傷兵の手当と共に戦勝祝いの準備に追われていた。
「信繁!!」
「兄上……」
信玄は弟・信繁が重傷を負ったと聞いて着替えもせぬまま大広間を抜けてきた。そこには右腕を布でつり、頭にも布を巻いた痛々しい姿だった。
「面目ありません」
「何を言うか! 生きていてくれるだけでどれほど嬉しいか」
「ですが、この体では戦でお役に立てることは……」
「戦だけが仕事ではない。これからは政で儂を、武田を支えてくれ」
「勿体ないお言葉……」
信繁は左の拳を握りしめ、涙を流す。そんな弟をしっかりと抱きしめる信玄だった。
「御館様……」
声をかけられ振り返ると、そこには右足を引き摺る勘助の姿があった。その表情は後悔の念が浮かび上がり、暗く沈んでいる。
「おお、勘助! そなたも無事であったか!?」
「此度の戦、それがしの献策のせいで……」
「何を言うか! 勝敗は兵家の常。次に同じ轍を踏まねば良いのだ」
「御館様……」
「そなたにはまだまだやって貰わねばならぬ事がある。今は養生するのだ」
「はっ……」
そう慰めてはみても勘助の気が晴れることはない。部下に支えられながら下がっていった。その背中が小さく感じ、信玄は心配せずにはいられなかった。
一段落ついた頃、義信の赤備え、信之ら三人が帰城する。更に頼貞の先導で桔梗たち雑賀衆も現れた。
信之が連れてきた異国の戦士にも場内がざわついたが、それにも増して歓声が上がったのは【八咫烏】の旗印が見えたときであろう。
「あれが噂に聞く【雑賀の鉄砲隊】か!!」
「何でも率いておるのは鈴木家の姫らしい」
「鈴木というと、【孫一】の?」
「その弟【孫六】の末娘だそうだ」
皆がヒソヒソと話す中を桔梗は堂々と進んでいった。と、突然あらぬ方向へかけ出したのだった。
「三郎!!」
そこには例の巨馬から鞍を降ろしている信之たちがいた。
「桔梗、無事だったか!?」
「うん! 頼貞様たち諏訪の方々のおかげで皆無事だったよ」
「そうか。それは良かった」
信之は安堵の表情を浮かべていた。桔梗を連れてきたのは自分であったが、まさか戦場まで付いてくるとは思わなかった。土地勘のある従兄の頼貞が一緒であったとはいっても気が気ではなかった。
「だが、戦に出るのはこれっきりにしてくれ」
「わ、わかってるわよ」
「なら、良いが……」
そんな二人の元に近づく者があった。
「信之……」
それは長兄・義信だった。兜を脇に抱え、晴れやかな表情をしている。後ろには傅役の虎昌が控えていた。
「兄上、ご無事のご帰還おめでとうございます」
「いや、此度はそなたの活躍があったればこそだ」
「勿体ないお言葉……」
「さ、信親や父上が首を長くして待っておる。それに……」
義信は死線を信之の後方、あの異国の戦士二人に向けられていた。信之はどうしたものかと頭を掻く。
「二人には着替えを済ませ次第、広間に向かうように伝えます」
「あぁ、そうしてくれ。私たちは先に行く」
信之が頷くのを見て、義信はその場を後にした。
大広間には信繁・勘助を除く重臣たちが集まっていた。信玄の左右には義信・信親が座る。他に信廉・穴山信君・飯富虎昌・飯富昌景・工藤昌秀・馬場信房・香坂虎綱・真田幸綱など主立った諸将が居並ぶ。
そんな中、諏訪頼貞を案内役に信之が進む。その後ろには例の異国の戦士・コナーとユアンが続き、更に桔梗が続いた。
「伯父上。武田の大勝利、おめでとうございます!」
「頼貞、そなたもご苦労であった」
「いえ。私はただの道案内なれば、此度の功績は全て信之殿のものです」
頼貞は信之に前に出るよう促した。それに応じて信之が進み出た。その表情は自信に満ちあふれていた。
「信之、よう来てくれた」
「父上、遅くなって申し訳ありませぬ」
「何を言うか。そなたが来てくれたおかげで信繁も勘助も命拾いした。それだけではない。どれだけの兵の命が救われたか……」
「勿体ないお言葉。痛み入ります」
信之は神妙な面持ちで礼を述べる。
信玄はその視線を後ろに向けた。そこにいるのは当然あの二人だ。それに気付いた信之が彼らを紹介する。
「父上。この二人はイスパニアの船で渡ってきた異国の戦士で、名をコナーにユアンと申します」
「イスパニア? やはり、南蛮人か……」
「厳密には南蛮人とは違います」
「?」
「桔梗、例の物を持ってきてくれ」
桔梗は丸められた大きな紙を信之の前に差しだし、広げた。それは世界地図であった。
「これは?」
「イスパニアより手に入れました世界地図にございます」
「地図とな?」
「はい」
その場にいる者全員がその地図をのぞき込んだ。初めて見るそれに皆興味津々といった様子である。特に工藤昌秀・馬場信房・穴山信君は目を輝かせていた。
それを信玄が咳払いをして、制したのだった。
「それで、その者たちはどこから来たのだ?」
「ここにございます」
信之が指し示したのはその地図の中心より少し上に書かれた大きな半島である。
「二人はこの国から出た船に乗って参ったのですが、生まれはもっと北だそうです」
「北?」
「はい。この大きな島。グレートブリテン島というそうですが。この島の北部、スコットランドというところだそうで……」
「ぐれーとぶりてん? すこっとらんど?」
皆、聞き慣れぬ言葉に目を丸くして驚いている。信之はどうしたものかと頭を掻いていると桔梗が助け船を出してくれた。
「この先は私がご説明いたしましょう」
信之は彼女に任せることにし、座を譲る。
桔梗の説明はこうだった。
今から15年ほど前のこと。
コナーとユアンの故郷・スコットランドは島の南東部を支配するイングランドと争っていた。だが、時のスコットランド女王・メアリーはイングランドに敗れ、島の対岸にあるフランスに亡命した。
これにより、スコットランドはイングランドに併呑する形で組み込まれてしまったという。ユアンたちの一族は土地を追われ、海を渡らざるを得なかったのだという。一族の男たちは【ハイランダー】と呼ばれる屈強な戦士たちでその力を売りに傭兵として大陸各地を転々とした。
「故郷を追われて流浪の旅か……。さぞや辛かったであろう」
義信は彼らの心中を慮って表情を陰らせた。
それに気付いたのであろうか、コナーが桔梗に耳打ちをしている。
「コナーがお気遣い鳴くと申しております」
「そうか。そなたらは心が強いのだな」
義信の表情に何かを悟ったのだろう。コナーは笑みを浮かべた。
「最終的に彼らがたどり着いたのはイスパニアでした。そこで一族の巫女、彼らはシャーマンと呼んでいますが、その者の導きによって貿易船の護衛として乗り込んだんだそうです」
桔梗は彼らが辿ってきた航路を指し示した。その膨大な距離に一堂は息を飲んだ。
「どれほどの時を要したのですか?」
「およそ四年と聞いております」
「四年も!?」
それに驚き一同は目を瞠った。
「イスパニアから船を乗り継ぎ、最終的にこのレイテ島から琉球を経て、長崎にたどり着いたそうです。その際、堺の商人が彼らを誘い畿内にやってきたのです。その後、我ら雑賀衆のものと意気投合して行動を共にするようになったのですが……」
そこで桔梗が言葉を濁す。その様子に信之が笑いを堪えていた。
「信之?」
「あ……」
信親に呼びかけられて我に返る信之。ばつの悪そうな顔をしている。
「その辺は追い追い話すことにして、だ。二人は遠く離れたこの国で我らの力になってくれると約束してくれた」
「今回はその一環か?」
「そんなところです」
信之が話を切り上げたのでそれ以上聞くことはしなかった。
信玄は彼らを丁重にもてなすように命じたのであった。
その夜、信玄は義信と信親を寝所に呼び出した。
「こんな夜更けに如何されました?」
「あの異国の戦士の事よ」
「信之が連れてきた?」
信玄は静かに頷く。何事か考え込む信玄の様子に義信と信親は顔を見合わせる。
「父上は信之を信じられぬのですか?」
「そうは申しておらぬ」
「ならば……」
「だがな、あの図体だ。このまま甲府へ招けば三条や絵里が怯えぬかと思うて……」
「ああ、そういうことでございますか」
「確かに、驚かれましょう。ですが、絵里様なら逆に興味を抱かれましょう」
「だがなぁ……」
信玄は心配そうに口籠もる。そのいつにない様子に二人は首をかしげた。
「実は今し方使いが来た」
「それが?」
「絵里が姫を無事出産したと……」
それを聞いて漸く合点がいった。信玄は産まれたばかりの娘がコナーとユアンの二人を怖がるのではないかと心配しているのだ。
「ならば、頼貞に預けては如何でしょうか?」
「頼貞に?」
「桔梗殿の話だと諏訪辺りは二人の故郷に似ておるとか。ならば、馴染むのも早いでしょう」
「そうか」
その言葉に信玄の表情も明るくなたのだった。
それから三日後。信玄は海津城を香坂虎綱に任せ、甲府に引き上げる。
「虎綱。上杉の動き、どんな小さなものであっても見逃すでないぞ」
「お任せ下さい」
「何かあれば、狼煙で知らせよ」
「はい。そのためにも狼煙台の増設を急がせます」
「うむ。頼んだ」
信玄は号令をかけ、海津城を後にしたのであった。
「信繁!!」
「兄上……」
信玄は弟・信繁が重傷を負ったと聞いて着替えもせぬまま大広間を抜けてきた。そこには右腕を布でつり、頭にも布を巻いた痛々しい姿だった。
「面目ありません」
「何を言うか! 生きていてくれるだけでどれほど嬉しいか」
「ですが、この体では戦でお役に立てることは……」
「戦だけが仕事ではない。これからは政で儂を、武田を支えてくれ」
「勿体ないお言葉……」
信繁は左の拳を握りしめ、涙を流す。そんな弟をしっかりと抱きしめる信玄だった。
「御館様……」
声をかけられ振り返ると、そこには右足を引き摺る勘助の姿があった。その表情は後悔の念が浮かび上がり、暗く沈んでいる。
「おお、勘助! そなたも無事であったか!?」
「此度の戦、それがしの献策のせいで……」
「何を言うか! 勝敗は兵家の常。次に同じ轍を踏まねば良いのだ」
「御館様……」
「そなたにはまだまだやって貰わねばならぬ事がある。今は養生するのだ」
「はっ……」
そう慰めてはみても勘助の気が晴れることはない。部下に支えられながら下がっていった。その背中が小さく感じ、信玄は心配せずにはいられなかった。
一段落ついた頃、義信の赤備え、信之ら三人が帰城する。更に頼貞の先導で桔梗たち雑賀衆も現れた。
信之が連れてきた異国の戦士にも場内がざわついたが、それにも増して歓声が上がったのは【八咫烏】の旗印が見えたときであろう。
「あれが噂に聞く【雑賀の鉄砲隊】か!!」
「何でも率いておるのは鈴木家の姫らしい」
「鈴木というと、【孫一】の?」
「その弟【孫六】の末娘だそうだ」
皆がヒソヒソと話す中を桔梗は堂々と進んでいった。と、突然あらぬ方向へかけ出したのだった。
「三郎!!」
そこには例の巨馬から鞍を降ろしている信之たちがいた。
「桔梗、無事だったか!?」
「うん! 頼貞様たち諏訪の方々のおかげで皆無事だったよ」
「そうか。それは良かった」
信之は安堵の表情を浮かべていた。桔梗を連れてきたのは自分であったが、まさか戦場まで付いてくるとは思わなかった。土地勘のある従兄の頼貞が一緒であったとはいっても気が気ではなかった。
「だが、戦に出るのはこれっきりにしてくれ」
「わ、わかってるわよ」
「なら、良いが……」
そんな二人の元に近づく者があった。
「信之……」
それは長兄・義信だった。兜を脇に抱え、晴れやかな表情をしている。後ろには傅役の虎昌が控えていた。
「兄上、ご無事のご帰還おめでとうございます」
「いや、此度はそなたの活躍があったればこそだ」
「勿体ないお言葉……」
「さ、信親や父上が首を長くして待っておる。それに……」
義信は死線を信之の後方、あの異国の戦士二人に向けられていた。信之はどうしたものかと頭を掻く。
「二人には着替えを済ませ次第、広間に向かうように伝えます」
「あぁ、そうしてくれ。私たちは先に行く」
信之が頷くのを見て、義信はその場を後にした。
大広間には信繁・勘助を除く重臣たちが集まっていた。信玄の左右には義信・信親が座る。他に信廉・穴山信君・飯富虎昌・飯富昌景・工藤昌秀・馬場信房・香坂虎綱・真田幸綱など主立った諸将が居並ぶ。
そんな中、諏訪頼貞を案内役に信之が進む。その後ろには例の異国の戦士・コナーとユアンが続き、更に桔梗が続いた。
「伯父上。武田の大勝利、おめでとうございます!」
「頼貞、そなたもご苦労であった」
「いえ。私はただの道案内なれば、此度の功績は全て信之殿のものです」
頼貞は信之に前に出るよう促した。それに応じて信之が進み出た。その表情は自信に満ちあふれていた。
「信之、よう来てくれた」
「父上、遅くなって申し訳ありませぬ」
「何を言うか。そなたが来てくれたおかげで信繁も勘助も命拾いした。それだけではない。どれだけの兵の命が救われたか……」
「勿体ないお言葉。痛み入ります」
信之は神妙な面持ちで礼を述べる。
信玄はその視線を後ろに向けた。そこにいるのは当然あの二人だ。それに気付いた信之が彼らを紹介する。
「父上。この二人はイスパニアの船で渡ってきた異国の戦士で、名をコナーにユアンと申します」
「イスパニア? やはり、南蛮人か……」
「厳密には南蛮人とは違います」
「?」
「桔梗、例の物を持ってきてくれ」
桔梗は丸められた大きな紙を信之の前に差しだし、広げた。それは世界地図であった。
「これは?」
「イスパニアより手に入れました世界地図にございます」
「地図とな?」
「はい」
その場にいる者全員がその地図をのぞき込んだ。初めて見るそれに皆興味津々といった様子である。特に工藤昌秀・馬場信房・穴山信君は目を輝かせていた。
それを信玄が咳払いをして、制したのだった。
「それで、その者たちはどこから来たのだ?」
「ここにございます」
信之が指し示したのはその地図の中心より少し上に書かれた大きな半島である。
「二人はこの国から出た船に乗って参ったのですが、生まれはもっと北だそうです」
「北?」
「はい。この大きな島。グレートブリテン島というそうですが。この島の北部、スコットランドというところだそうで……」
「ぐれーとぶりてん? すこっとらんど?」
皆、聞き慣れぬ言葉に目を丸くして驚いている。信之はどうしたものかと頭を掻いていると桔梗が助け船を出してくれた。
「この先は私がご説明いたしましょう」
信之は彼女に任せることにし、座を譲る。
桔梗の説明はこうだった。
今から15年ほど前のこと。
コナーとユアンの故郷・スコットランドは島の南東部を支配するイングランドと争っていた。だが、時のスコットランド女王・メアリーはイングランドに敗れ、島の対岸にあるフランスに亡命した。
これにより、スコットランドはイングランドに併呑する形で組み込まれてしまったという。ユアンたちの一族は土地を追われ、海を渡らざるを得なかったのだという。一族の男たちは【ハイランダー】と呼ばれる屈強な戦士たちでその力を売りに傭兵として大陸各地を転々とした。
「故郷を追われて流浪の旅か……。さぞや辛かったであろう」
義信は彼らの心中を慮って表情を陰らせた。
それに気付いたのであろうか、コナーが桔梗に耳打ちをしている。
「コナーがお気遣い鳴くと申しております」
「そうか。そなたらは心が強いのだな」
義信の表情に何かを悟ったのだろう。コナーは笑みを浮かべた。
「最終的に彼らがたどり着いたのはイスパニアでした。そこで一族の巫女、彼らはシャーマンと呼んでいますが、その者の導きによって貿易船の護衛として乗り込んだんだそうです」
桔梗は彼らが辿ってきた航路を指し示した。その膨大な距離に一堂は息を飲んだ。
「どれほどの時を要したのですか?」
「およそ四年と聞いております」
「四年も!?」
それに驚き一同は目を瞠った。
「イスパニアから船を乗り継ぎ、最終的にこのレイテ島から琉球を経て、長崎にたどり着いたそうです。その際、堺の商人が彼らを誘い畿内にやってきたのです。その後、我ら雑賀衆のものと意気投合して行動を共にするようになったのですが……」
そこで桔梗が言葉を濁す。その様子に信之が笑いを堪えていた。
「信之?」
「あ……」
信親に呼びかけられて我に返る信之。ばつの悪そうな顔をしている。
「その辺は追い追い話すことにして、だ。二人は遠く離れたこの国で我らの力になってくれると約束してくれた」
「今回はその一環か?」
「そんなところです」
信之が話を切り上げたのでそれ以上聞くことはしなかった。
信玄は彼らを丁重にもてなすように命じたのであった。
その夜、信玄は義信と信親を寝所に呼び出した。
「こんな夜更けに如何されました?」
「あの異国の戦士の事よ」
「信之が連れてきた?」
信玄は静かに頷く。何事か考え込む信玄の様子に義信と信親は顔を見合わせる。
「父上は信之を信じられぬのですか?」
「そうは申しておらぬ」
「ならば……」
「だがな、あの図体だ。このまま甲府へ招けば三条や絵里が怯えぬかと思うて……」
「ああ、そういうことでございますか」
「確かに、驚かれましょう。ですが、絵里様なら逆に興味を抱かれましょう」
「だがなぁ……」
信玄は心配そうに口籠もる。そのいつにない様子に二人は首をかしげた。
「実は今し方使いが来た」
「それが?」
「絵里が姫を無事出産したと……」
それを聞いて漸く合点がいった。信玄は産まれたばかりの娘がコナーとユアンの二人を怖がるのではないかと心配しているのだ。
「ならば、頼貞に預けては如何でしょうか?」
「頼貞に?」
「桔梗殿の話だと諏訪辺りは二人の故郷に似ておるとか。ならば、馴染むのも早いでしょう」
「そうか」
その言葉に信玄の表情も明るくなたのだった。
それから三日後。信玄は海津城を香坂虎綱に任せ、甲府に引き上げる。
「虎綱。上杉の動き、どんな小さなものであっても見逃すでないぞ」
「お任せ下さい」
「何かあれば、狼煙で知らせよ」
「はい。そのためにも狼煙台の増設を急がせます」
「うむ。頼んだ」
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