11 / 69
風の章
初代様からの助言
しおりを挟む
三条と激しく交わった晴信は心地良い疲労感と共に眠りについた。そうして夢の世界を揺蕩ううちに真っ白な世界へとたどり着いた。
「ここはどこだ?」
キョロキョロと周りを見渡しているうちに晴信は自身の変化に気づく。顎に手をやれば蓄えた髭が、頭を触れば剃髪したかのようにつるつるの坊主頭。あまりのことに驚き、混乱する。
すると、後ろ頭を扇ではたかれた。何事かと振り返れば、折烏帽子に直垂姿の初老の武士が立っており、何やら難しい顔をしている。
(はて、どこかで見たような……)
晴信は首をかしげその武士が何者であるかを必死に思い出そうとする。
「あっ!」
「漸く儂が誰か分かったか」
「面目次第もございませぬ。初代様」
初老の武士、初代武田家当主・信義はため息と供にその場に胡座を掻く。晴信もそれに倣い胡座を掻いて座った。
「さて、分かっておるかと思うが、いよいよそなたの運命が変わる」
「運命……」
「まぁ、何というか『分岐点』という奴じゃ」
信義の言葉に晴信はゴクリと唾を飲み込む。あのとき……。母の腹に戻るとき、願った妹・禰々の悲劇を止めたいという思い。それをこれから迎えるのだと察した。そして、父・信虎との関係も関わってくる。
「そなたは信虎を追放し、妹婿の諏訪頼重を討ち滅ぼした」
「はい」
「そのときに諏訪の庶流・高遠頼継と手を結んだであろう?」
「ええ」
「それを変えるのじゃ」
信義は晴信に運命を変える方を授ける。
頼重と禰々の婚儀はそのまま執り行うこと。ただ、それについての交渉を晴信が行うこと。その交渉に際して頼重の娘を人質として差し出すように説き伏せること。
「おぬし、香姫とも懇ろに過ごしたいのであろう?」
「あ~、そんなこと申しましたなぁ」
「自分の側に置いておけばいずれは側室に出来るぞ」
「なるほど……」
「わかったなら、すぐに動け!」
信義に言い含められて晴信は立ち去ろうとしてもう一つ重要なことを思い出す。それは父・信虎との関係である。
「初代様……」
「なんじゃ?」
「父上とのことはどうすれば良いのでしょうか?」
晴信がそう尋ねれば、信義は呆れた顔をする。大きくため息をつき、手にした扇を晴信の鼻先に突き出す。晴信が驚き目を丸くしていると信義ははっきりと告げた。
「おぬしと信虎の絆は既に変わっておるわ!」
「そ、そうでございますか?」
「信虎がそなたを疎んでおるのは敵を欺くための芝居。つまり、信虎の本心ではないということ。それ、即ち命が革まったということじゃ」
「そうでございましたか!」
「わかったら、とっとと現世に戻れ」
「はい!」
晴信は心も晴れやかにその場をあとにしたのだった。
晴信が目を見開くと隣では三条の穏やかな寝息が聞こえる。横を見れば妻の幸せそうな寝顔があった。晴信は安堵すると同時に顎と頭を触る。
(髭はない。髪は……、あるな。では、アレは夢?)
三条を起こさぬようにゆっくりと起き上がり、晴信は先程の白い世界での会話を思い出す。初代・信義は諏訪頼重と自ら交渉せよと告げた。晴信はどうすべきか腕を組み思案する。すると、白い手が伸びてきて眉間の皺を伸ばすように触れてくる。
「晴信様、折角の目覚めが台無しでございますよ」
「三条?」
三条はクスリと笑い、晴信の胸に体を預ける。それを愛おしく思い、抱き寄せ唇を重ねた。すると、そこへ三条の侍女である多重が現れ、朝餉の支度が出来ていることを告げる。
「やれやれ、俺には睦言を言う暇もなしか」
「仕方ありませぬ。昨夜、なかなか寝かしていただけませんでしたから」
「ははは……」
三条の囁きに晴信は昨夜の痴態を思い出す。我を忘れて貪り、明け方近くまで睦み合っていたのだ。晴信は申し訳ないやら恥ずかしいやら複雑である。それを誤魔化すように後ろ頭を掻いて苦笑するのだった。
「ところで、甲府での生活は慣れたか?」
「藪から棒にどうなさいました」
「いや、何とのう聞いてみただけだ」
朝餉を供にしながら晴信は三条に聞いてみた。晴信は京から遠く離れた甲府での生活を三条がどう思っているのか気がかりであった。晴信は京へ上ったことがない。だから、京とこの甲府ではどれほどの違いがあるのか見当もつかなかった。人伝に気候は似ているとは聞いたが、如何せん三条は公家の娘。作法やしきたりの違いに戸惑っているのではないかと気になっていたのだ。
三条は少し考えたあと、悪戯っぽい笑みを浮かべて答えた。
「そうですわね。思いのほか冬は寒いし、隙間風も……。城下は京とは雲泥の差ですし」
「まぁ、それはそうだな」
「道も狭うございますので牛車で出かけることも出来ませぬ」
そのあとも甲府が如何に田舎かを語る三条。さすがの晴信も生まれ育った街をここまでけなされては良い気分ではない。徐々に顰めっ面になっていく。それと同時にこのような問いかけたことを後悔し始めた。
「ですが……」
そう三条が切り出し、にっこりと笑いかけ言葉を続ける。
「ここには京では決して見ることが出来ぬものがございます」
「なんだ?」
「富士の霊峰にございます。あのように大きく、見る者を圧倒するような山は京にはございませぬ」
「なるほど」
「甲府に来て最も美しいと思うた景色にございます」
「今は雪に覆われておるが、桜や新緑の頃になればまた違う趣になる」
「まぁ、それは楽しみですわね」
三条の瞳がいつになく喜びに輝いている。晴信もつられて笑顔になった。その日一日、晴信が上機嫌だったのは言うまでもない。
「ここはどこだ?」
キョロキョロと周りを見渡しているうちに晴信は自身の変化に気づく。顎に手をやれば蓄えた髭が、頭を触れば剃髪したかのようにつるつるの坊主頭。あまりのことに驚き、混乱する。
すると、後ろ頭を扇ではたかれた。何事かと振り返れば、折烏帽子に直垂姿の初老の武士が立っており、何やら難しい顔をしている。
(はて、どこかで見たような……)
晴信は首をかしげその武士が何者であるかを必死に思い出そうとする。
「あっ!」
「漸く儂が誰か分かったか」
「面目次第もございませぬ。初代様」
初老の武士、初代武田家当主・信義はため息と供にその場に胡座を掻く。晴信もそれに倣い胡座を掻いて座った。
「さて、分かっておるかと思うが、いよいよそなたの運命が変わる」
「運命……」
「まぁ、何というか『分岐点』という奴じゃ」
信義の言葉に晴信はゴクリと唾を飲み込む。あのとき……。母の腹に戻るとき、願った妹・禰々の悲劇を止めたいという思い。それをこれから迎えるのだと察した。そして、父・信虎との関係も関わってくる。
「そなたは信虎を追放し、妹婿の諏訪頼重を討ち滅ぼした」
「はい」
「そのときに諏訪の庶流・高遠頼継と手を結んだであろう?」
「ええ」
「それを変えるのじゃ」
信義は晴信に運命を変える方を授ける。
頼重と禰々の婚儀はそのまま執り行うこと。ただ、それについての交渉を晴信が行うこと。その交渉に際して頼重の娘を人質として差し出すように説き伏せること。
「おぬし、香姫とも懇ろに過ごしたいのであろう?」
「あ~、そんなこと申しましたなぁ」
「自分の側に置いておけばいずれは側室に出来るぞ」
「なるほど……」
「わかったなら、すぐに動け!」
信義に言い含められて晴信は立ち去ろうとしてもう一つ重要なことを思い出す。それは父・信虎との関係である。
「初代様……」
「なんじゃ?」
「父上とのことはどうすれば良いのでしょうか?」
晴信がそう尋ねれば、信義は呆れた顔をする。大きくため息をつき、手にした扇を晴信の鼻先に突き出す。晴信が驚き目を丸くしていると信義ははっきりと告げた。
「おぬしと信虎の絆は既に変わっておるわ!」
「そ、そうでございますか?」
「信虎がそなたを疎んでおるのは敵を欺くための芝居。つまり、信虎の本心ではないということ。それ、即ち命が革まったということじゃ」
「そうでございましたか!」
「わかったら、とっとと現世に戻れ」
「はい!」
晴信は心も晴れやかにその場をあとにしたのだった。
晴信が目を見開くと隣では三条の穏やかな寝息が聞こえる。横を見れば妻の幸せそうな寝顔があった。晴信は安堵すると同時に顎と頭を触る。
(髭はない。髪は……、あるな。では、アレは夢?)
三条を起こさぬようにゆっくりと起き上がり、晴信は先程の白い世界での会話を思い出す。初代・信義は諏訪頼重と自ら交渉せよと告げた。晴信はどうすべきか腕を組み思案する。すると、白い手が伸びてきて眉間の皺を伸ばすように触れてくる。
「晴信様、折角の目覚めが台無しでございますよ」
「三条?」
三条はクスリと笑い、晴信の胸に体を預ける。それを愛おしく思い、抱き寄せ唇を重ねた。すると、そこへ三条の侍女である多重が現れ、朝餉の支度が出来ていることを告げる。
「やれやれ、俺には睦言を言う暇もなしか」
「仕方ありませぬ。昨夜、なかなか寝かしていただけませんでしたから」
「ははは……」
三条の囁きに晴信は昨夜の痴態を思い出す。我を忘れて貪り、明け方近くまで睦み合っていたのだ。晴信は申し訳ないやら恥ずかしいやら複雑である。それを誤魔化すように後ろ頭を掻いて苦笑するのだった。
「ところで、甲府での生活は慣れたか?」
「藪から棒にどうなさいました」
「いや、何とのう聞いてみただけだ」
朝餉を供にしながら晴信は三条に聞いてみた。晴信は京から遠く離れた甲府での生活を三条がどう思っているのか気がかりであった。晴信は京へ上ったことがない。だから、京とこの甲府ではどれほどの違いがあるのか見当もつかなかった。人伝に気候は似ているとは聞いたが、如何せん三条は公家の娘。作法やしきたりの違いに戸惑っているのではないかと気になっていたのだ。
三条は少し考えたあと、悪戯っぽい笑みを浮かべて答えた。
「そうですわね。思いのほか冬は寒いし、隙間風も……。城下は京とは雲泥の差ですし」
「まぁ、それはそうだな」
「道も狭うございますので牛車で出かけることも出来ませぬ」
そのあとも甲府が如何に田舎かを語る三条。さすがの晴信も生まれ育った街をここまでけなされては良い気分ではない。徐々に顰めっ面になっていく。それと同時にこのような問いかけたことを後悔し始めた。
「ですが……」
そう三条が切り出し、にっこりと笑いかけ言葉を続ける。
「ここには京では決して見ることが出来ぬものがございます」
「なんだ?」
「富士の霊峰にございます。あのように大きく、見る者を圧倒するような山は京にはございませぬ」
「なるほど」
「甲府に来て最も美しいと思うた景色にございます」
「今は雪に覆われておるが、桜や新緑の頃になればまた違う趣になる」
「まぁ、それは楽しみですわね」
三条の瞳がいつになく喜びに輝いている。晴信もつられて笑顔になった。その日一日、晴信が上機嫌だったのは言うまでもない。
1
お気に入りに追加
445
あなたにおすすめの小説
大日本帝国、アラスカを購入して無双する
雨宮 徹
歴史・時代
1853年、ロシア帝国はクリミア戦争で敗戦し、財政難に悩んでいた。友好国アメリカにアラスカ購入を打診するも、失敗に終わる。1867年、すでに大日本帝国へと生まれ変わっていた日本がアラスカを購入すると金鉱や油田が発見されて……。
大日本帝国VS全世界、ここに開幕!
※架空の日本史・世界史です。
※分かりやすくするように、領土や登場人物など世界情勢を大きく変えています。
※ツッコミどころ満載ですが、ご勘弁を。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
鵺の哭く城
崎谷 和泉
歴史・時代
鵺に取り憑かれる竹田城主 赤松広秀は太刀 獅子王を継承し戦国の世に仁政を志していた。しかし時代は冷酷にその運命を翻弄していく。本作は竹田城下400年越しの悲願である赤松広秀公の名誉回復を目的に、その無二の友 儒学者 藤原惺窩の目を通して描く短編小説です。
小童、宮本武蔵
雨川 海(旧 つくね)
歴史・時代
兵法家の子供として生まれた弁助は、野山を活発に走る小童だった。ある日、庄屋の家へ客人として旅の武芸者、有馬喜兵衛が逗留している事を知り、見学に行く。庄屋の娘のお通と共に神社へ出向いた弁助は、境内で村人に稽古をつける喜兵衛に反感を覚える。実は、弁助の父の新免無二も武芸者なのだが、人気はさっぱりだった。つまり、弁助は喜兵衛に無意識の内に嫉妬していた。弁助が初仕合する顚末。
備考 井上雄彦氏の「バガボンド」や司馬遼太郎氏の「真説 宮本武蔵」では、武蔵の父を無二斎としていますが、無二の説もあるため、本作では無二としています。また、通説では、武蔵の父は幼少時に他界している事になっていますが、関ヶ原の合戦の時、黒田如水の元で九州での戦に親子で参戦した。との説もあります。また、佐々木小次郎との決闘の時にも記述があるそうです。
その他、諸説あり、作品をフィクションとして楽しんでいただけたら幸いです。物語を鵜呑みにしてはいけません。
宮本武蔵が弁助と呼ばれ、野山を駆け回る小僧だった頃、有馬喜兵衛と言う旅の武芸者を見物する。新当流の達人である喜兵衛は、派手な格好で神社の境内に現れ、門弟や村人に稽古をつけていた。弁助の父、新免無二も武芸者だった為、その盛況ぶりを比較し、弁助は嫉妬していた。とは言え、まだ子供の身、大人の武芸者に太刀打ちできる筈もなく、お通との掛け合いで憂さを晴らす。
だが、運命は弁助を有馬喜兵衛との対決へ導く。とある事情から仕合を受ける事になり、弁助は有馬喜兵衛を観察する。当然だが、心技体、全てに於いて喜兵衛が優っている。圧倒的に不利な中、弁助は幼馴染みのお通や又八に励まされながら仕合の準備を進めていた。果たして、弁助は勝利する事ができるのか? 宮本武蔵の初死闘を描く!
備考
宮本武蔵(幼名 弁助、弁之助)
父 新免無二(斎)、武蔵が幼い頃に他界説、親子で関ヶ原に参戦した説、巌流島の決闘まで存命説、など、諸説あり。
本作は歴史の検証を目的としたものではなく、脚色されたフィクションです。
日は沈まず
ミリタリー好きの人
歴史・時代
1929年世界恐慌により大日本帝國も含め世界は大恐慌に陥る。これに対し大日本帝國は満州事変で満州を勢力圏に置き、積極的に工場や造船所などを建造し、経済再建と大幅な軍備拡張に成功する。そして1937年大日本帝國は志那事変をきっかけに戦争の道に走っていくことになる。当初、帝國軍は順調に進撃していたが、英米の援蔣ルートによる援助と和平の断念により戦争は泥沼化していくことになった。さらに1941年には英米とも戦争は避けられなくなっていた・・・あくまでも趣味の範囲での制作です。なので文章がおかしい場合もあります。
また参考資料も乏しいので設定がおかしい場合がありますがご了承ください。また、おかしな部分を次々に直していくので最初見た時から内容がかなり変わっている場合がありますので何か前の話と一致していないところがあった場合前の話を見直して見てください。おかしなところがあったら感想でお伝えしてもらえると幸いです。表紙は自作です。
土方歳三ら、西南戦争に参戦す
山家
歴史・時代
榎本艦隊北上せず。
それによって、戊辰戦争の流れが変わり、五稜郭の戦いは起こらず、土方歳三は戊辰戦争の戦野を生き延びることになった。
生き延びた土方歳三は、北の大地に屯田兵として赴き、明治初期を生き抜く。
また、五稜郭の戦い等で散った他の多くの男達も、史実と違えた人生を送ることになった。
そして、台湾出兵に土方歳三は赴いた後、西南戦争が勃発する。
土方歳三は屯田兵として、そして幕府歩兵隊の末裔といえる海兵隊の一員として、西南戦争に赴く。
そして、北の大地で再生された誠の旗を掲げる土方歳三の周囲には、かつての新選組の仲間、永倉新八、斎藤一、島田魁らが集い、共に戦おうとしており、他にも男達が集っていた。
(「小説家になろう」に投稿している「新選組、西南戦争へ」の加筆修正版です)
異世界日本軍と手を組んでアメリカ相手に奇跡の勝利❕
naosi
歴史・時代
大日本帝国海軍のほぼすべての戦力を出撃させ、挑んだレイテ沖海戦、それは日本最後の空母機動部隊を囮にアメリカ軍の輸送部隊を攻撃するというものだった。この海戦で主力艦艇のほぼすべてを失った。これにより、日本軍首脳部は本土決戦へと移っていく。日本艦隊を敗北させたアメリカ軍は本土攻撃の中継地点の為に硫黄島を攻略を開始した。しかし、アメリカ海兵隊が上陸を始めた時、支援と輸送船を護衛していたアメリカ第五艦隊が攻撃を受けった。それをしたのは、アメリカ軍が沈めたはずの艦艇ばかりの日本の連合艦隊だった。
この作品は個人的に日本がアメリカ軍に負けなかったらどうなっていたか、はたまた、別の世界から来た日本が敗北寸前の日本を救うと言う架空の戦記です。
旧式戦艦はつせ
古井論理
歴史・時代
真珠湾攻撃を行う前に機動艦隊が発見されてしまい、結果的に太平洋戦争を回避した日本であったが軍備は軍縮条約によって制限され、日本国に国名を変更し民主政治を取り入れたあとも締め付けが厳しい日々が続いている世界。東南アジアの元列強植民地が独立した大国・マカスネシア連邦と同盟を結んだ日本だが、果たして復権の日は来るのであろうか。ロマンと知略のIF戦記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる