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明かされる真実
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又左が前田の当主となり城へ出仕するようになってはや一月。淡々とした仕事ぶりを見せていた。そして、今日も槍の鍛錬ではなく、帳簿と睨めっこしている。
「利家?」
「おお、内蔵助か」
「な・り・ま・さ、だ!!」
「ヘイヘイ、申し訳ありませぬ、成政殿」
「~~~~」
内蔵助を揶揄ってしかしいないと息が詰まりそうである。そんな又左の手元を内蔵助は物珍しそうに凝視している。それは、先日藤吉郎が持って来た『そろばん』という代物だ。
「利家、それは?」
「これか?」
「見たこともない品だな。 何に使う?」
「これは『そろばん』といって、勘定に使うものだ」
「どうやってつかうんだ?」
「これをこうして、こうすると答えが出る」
「ほう」
「これなら、指で数えたり目で確かめたりするより確かだ」
「はぁ~、そんなものどこで手に入れたんだ?」
「ああ、藤吉郎が……」
そこまで言ったところで内蔵助の眉が寄る。あからさまに不機嫌になった。
(そうか、権六の親父と一緒でこいつも藤吉郎のこと……)
そう思い出し、又左はため息をつく。
又左の仕える信長は才あるものは貴賤を問わず登用し、その手柄に合わせて重用した。それは譜代の家臣たちから反発を買うこととなる。だが、信長はそれによってもたらされる【変化】に期待しているようで筆頭家老の柴田勝家や宿老の林秀貞らの進言を退けている。そのことが余計に古参の家臣と新参者の軋轢を生んでいたのだった。
又左は主君・信長が目指すものがそれまでの『守り』ではなく『攻め』であると感じている。だから、新参者である藤吉郎とも付き合っていこうと考えているのだが……。
「利家はあの草履取りと親しいのか?」
「藤吉郎だ」
「百姓上がりが!」
「よせ。藤吉郎は足軽大将でお館様のお気に入りだ」
「ふんっ、所詮は口八丁の男だろうよ」
「だが、その分の働きはこなしてる。殿は『家柄』だけでふんぞり返っている奴は嫌っておられる」
「言われるまでもない」
「なら、お前が藤吉郎以上の働きをしてやればいいだけだ」
「次の戦では必ず武功を立ててやるわ」
「そうしろ」
鼻息も荒く捲し立てる内蔵助を放っておいて又左は再び帳簿に向かうことにする。
(駿河の今川、美濃の斎藤、甲斐の武田、相模の北条。これだけでも頭が痛いのに近江の浅井や越前の朝倉も相手にせねばならないか)
又左はため息しか出てこなかった。漸く尾張を纏め上げた織田家は難題が山積みである。それに対して主君はどう考えているのか。手の内を見せてもらえないだけに頭痛の種としかならなかった。
「犬! 犬はおるか!!」
「へ?」
「犬、ここにおったか!」
「殿、如何なされたので?」
「犬、遠乗りに出かける。供を致せ」
「は?」
「ぐずぐずするな!!」
「御意!!」
大股で歩く主君に後れを取るまいと又左も早足でその後に続く。着いた先には既に深淵の闇を思わせる青毛の馬と明るい栗毛の馬の二頭が用意されていた。
「殿!本日はこの二頭が走りたがっております」
「猿は馬の心も読めるか!」
「目を見、その息遣いを感じれば自ずと答えは出てきます」
「言いよるわ」
猿こと藤吉郎は満面の笑みで青毛の方の手綱を主君・信長に渡す。信長はそれに跨がるとあっという間に駆け出してしまった。又左は慌てて栗毛の馬に飛び乗る。
「前田殿、言いたいことはすべて吐き出して参られよ」
「藤吉郎」
「御館様は皆が言うほど非情な方ではござらぬ」
又左はその言葉に頷いて、馬の腹を蹴る。栗毛の馬は一声嘶き駆けだした。それからどのくらい走ったであろうか。気づくと、城下を見下ろせる小さな丘へとたどり着いた。
「犬、儂が憎いか?」
「殿?」
「前田の家督を継げと命じた儂が憎いか?」
「決してそのようなことは……」
「その割には浮かぬ顔をしておる」
「…………」
「犬、そなたの兄は病弱である。そして、跡継ぎの慶次はまだ幼い」
「はい……」
「まだまだ織田は小さい。これから先どのような難事が待ち構えておるか思いもよらぬ」
又左は目を瞠る。いつも傍若無人に振る舞う主君らしからぬ発言だったからだ。信長はその様子を読み取ったのかフッと笑みを零し、言葉を続ける。
「儂とて人の子よ。それ位の恐れはある」
「殿がそのように思われておられるとは……」
「尾張は小国にも拘らず、いがみ合いばかりしてきた。それを纏め上げるには恐れを知らぬ【強者】が必要よ」
「殿はそれを演じておられると?」
「そんなところである」
「左様で……」
「だがな、それを見抜いた者が三人おる」
「え?」
「帰蝶と猿と……」
「殿?」
「其方の兄、利久」
「!!」
「利久は其方の槍働きを前田の誇りじゃと申した。だが、同時に自分の不甲斐なさも嘆いておった」
「兄上……」
「利久は其方の性分をわかっておるようだ」
「それがしの性分……」
主君の言葉に又左は首を傾げ、考える。己の性分とはいったいなのであるか、と……。
「其方は誰かを踏み台にしてまでのし上がりたいとは思っておらぬ。其方は【守るべきもの】があるから強いのであろう」
「それは……」
「だが、『力』は『振るうべき場所』があってこそ『意味』がある」
「?」
「そのためには家督を其方に譲るべきではないかと、な」
「兄上が……」
「とはいえ、惚れた女子が産んだ息子も可愛い」
「ま、まさか……」
「そのまさかよ」
「それであのようなことに……」
「儂の命とあれば受けざるを得まい」
「…………」
「【織田信長】という男の人と成りを決定づけるにはちょうど良いと思い、それに乗った。故に犬よ、自分を責めるのはやめよ」
「御意」
「それにのぉ」
「?」
「慶次と申すあの坊主。あれは『前田』の家で収まる男ではない」
「どういう……」
「其方以上の傾奇者であろうよ」
「は?!」
又左は素っ頓狂な声を上げてしまう。それを信長は大らかに笑い飛ばす。だが、ひとしきり笑うと真摯な顔に戻り、又左に命じるように口を開く。
「犬、そなたが『兵の将』だとすれば、慶次は『兵』であろう」
「兵、にございますか」
「ただの兵ではない。【いくさ人】よ」
「いくさ人……」
その言葉を噛みしめるが如く又左は呟く。
群雄割拠、戦国乱世の今の世にとって戦は日常茶飯事。そして、常に『死』と隣り合わせである。【いくさ人】とはすなわち【死人】であることを求められる。【生きること】の執着があっては【恐れ】に負け、結局その命を落とすことになる。だからこそ、【いくさ人】は【死人】でなくてはならない。慶次にはその【いくさ人】としての素質がある。そう、信長は見ているのである。
「なれば、いくさ人にはより多くの戦場がいるであろう」
「確かに……」
「それには前田の家は狭すぎる」
その言葉に又左は眉を顰める。信長の言葉が暗に自分を小物だと言っているように感じられたからだ。それを察したのか信長はニヤリと唇の端を上げる。
「どうした?」
「前田を継いだそれがしは……」
「そうだのぉ、慶次に比べれば小物であろうよ」
「さ、左様で……」
「ただし、【いくさ人】としては、だがな」
「?」
「言うたであろう?其方は『兵の将』だと」
「あ……」
「つまりはそういうことだ」
又左は信長の言いたいことを汲み取った。信長は又左と慶次にはそれぞれ見合った場所があると考えているのだ。そして、それがやがて織田の力になり、より大きなものを得られると思っているのであろう。
「犬、いや、前田又左衛門利家」
「はっ」
「この先も儂について参れ」
「御意」
「なれば、国一つくらいはくれてやろう」
「【槍の又左】はそのように安くはございません」
「ほぉ、言うではないか。で、いくら望むか?」
「そうですなぁ……」
又左は顎に手を当て考えるそぶりをみせ、目を閉じ大きく息を吸うと見開き答える。
「百万石、いただきましょう」
「百万石か!」
「はい」
「流石は【槍の又左】。大きく出よった!」
「そのためにも殿には【天下人】になっていただきとうございます」
「で、あるか」
又左は力強くうなずく。それに信長は気を良くしてカラリと笑った。
「では、戻るか」
「御意」
信長は馬を返し、城へと走らせる。又左も後に続く。この時、又左は信長に生涯ついて行くことを心に誓った。だが、その思いが揺らぐ事件が起きようとは思いもよらなかった。
その時は刻一刻と迫るのであった。
「利家?」
「おお、内蔵助か」
「な・り・ま・さ、だ!!」
「ヘイヘイ、申し訳ありませぬ、成政殿」
「~~~~」
内蔵助を揶揄ってしかしいないと息が詰まりそうである。そんな又左の手元を内蔵助は物珍しそうに凝視している。それは、先日藤吉郎が持って来た『そろばん』という代物だ。
「利家、それは?」
「これか?」
「見たこともない品だな。 何に使う?」
「これは『そろばん』といって、勘定に使うものだ」
「どうやってつかうんだ?」
「これをこうして、こうすると答えが出る」
「ほう」
「これなら、指で数えたり目で確かめたりするより確かだ」
「はぁ~、そんなものどこで手に入れたんだ?」
「ああ、藤吉郎が……」
そこまで言ったところで内蔵助の眉が寄る。あからさまに不機嫌になった。
(そうか、権六の親父と一緒でこいつも藤吉郎のこと……)
そう思い出し、又左はため息をつく。
又左の仕える信長は才あるものは貴賤を問わず登用し、その手柄に合わせて重用した。それは譜代の家臣たちから反発を買うこととなる。だが、信長はそれによってもたらされる【変化】に期待しているようで筆頭家老の柴田勝家や宿老の林秀貞らの進言を退けている。そのことが余計に古参の家臣と新参者の軋轢を生んでいたのだった。
又左は主君・信長が目指すものがそれまでの『守り』ではなく『攻め』であると感じている。だから、新参者である藤吉郎とも付き合っていこうと考えているのだが……。
「利家はあの草履取りと親しいのか?」
「藤吉郎だ」
「百姓上がりが!」
「よせ。藤吉郎は足軽大将でお館様のお気に入りだ」
「ふんっ、所詮は口八丁の男だろうよ」
「だが、その分の働きはこなしてる。殿は『家柄』だけでふんぞり返っている奴は嫌っておられる」
「言われるまでもない」
「なら、お前が藤吉郎以上の働きをしてやればいいだけだ」
「次の戦では必ず武功を立ててやるわ」
「そうしろ」
鼻息も荒く捲し立てる内蔵助を放っておいて又左は再び帳簿に向かうことにする。
(駿河の今川、美濃の斎藤、甲斐の武田、相模の北条。これだけでも頭が痛いのに近江の浅井や越前の朝倉も相手にせねばならないか)
又左はため息しか出てこなかった。漸く尾張を纏め上げた織田家は難題が山積みである。それに対して主君はどう考えているのか。手の内を見せてもらえないだけに頭痛の種としかならなかった。
「犬! 犬はおるか!!」
「へ?」
「犬、ここにおったか!」
「殿、如何なされたので?」
「犬、遠乗りに出かける。供を致せ」
「は?」
「ぐずぐずするな!!」
「御意!!」
大股で歩く主君に後れを取るまいと又左も早足でその後に続く。着いた先には既に深淵の闇を思わせる青毛の馬と明るい栗毛の馬の二頭が用意されていた。
「殿!本日はこの二頭が走りたがっております」
「猿は馬の心も読めるか!」
「目を見、その息遣いを感じれば自ずと答えは出てきます」
「言いよるわ」
猿こと藤吉郎は満面の笑みで青毛の方の手綱を主君・信長に渡す。信長はそれに跨がるとあっという間に駆け出してしまった。又左は慌てて栗毛の馬に飛び乗る。
「前田殿、言いたいことはすべて吐き出して参られよ」
「藤吉郎」
「御館様は皆が言うほど非情な方ではござらぬ」
又左はその言葉に頷いて、馬の腹を蹴る。栗毛の馬は一声嘶き駆けだした。それからどのくらい走ったであろうか。気づくと、城下を見下ろせる小さな丘へとたどり着いた。
「犬、儂が憎いか?」
「殿?」
「前田の家督を継げと命じた儂が憎いか?」
「決してそのようなことは……」
「その割には浮かぬ顔をしておる」
「…………」
「犬、そなたの兄は病弱である。そして、跡継ぎの慶次はまだ幼い」
「はい……」
「まだまだ織田は小さい。これから先どのような難事が待ち構えておるか思いもよらぬ」
又左は目を瞠る。いつも傍若無人に振る舞う主君らしからぬ発言だったからだ。信長はその様子を読み取ったのかフッと笑みを零し、言葉を続ける。
「儂とて人の子よ。それ位の恐れはある」
「殿がそのように思われておられるとは……」
「尾張は小国にも拘らず、いがみ合いばかりしてきた。それを纏め上げるには恐れを知らぬ【強者】が必要よ」
「殿はそれを演じておられると?」
「そんなところである」
「左様で……」
「だがな、それを見抜いた者が三人おる」
「え?」
「帰蝶と猿と……」
「殿?」
「其方の兄、利久」
「!!」
「利久は其方の槍働きを前田の誇りじゃと申した。だが、同時に自分の不甲斐なさも嘆いておった」
「兄上……」
「利久は其方の性分をわかっておるようだ」
「それがしの性分……」
主君の言葉に又左は首を傾げ、考える。己の性分とはいったいなのであるか、と……。
「其方は誰かを踏み台にしてまでのし上がりたいとは思っておらぬ。其方は【守るべきもの】があるから強いのであろう」
「それは……」
「だが、『力』は『振るうべき場所』があってこそ『意味』がある」
「?」
「そのためには家督を其方に譲るべきではないかと、な」
「兄上が……」
「とはいえ、惚れた女子が産んだ息子も可愛い」
「ま、まさか……」
「そのまさかよ」
「それであのようなことに……」
「儂の命とあれば受けざるを得まい」
「…………」
「【織田信長】という男の人と成りを決定づけるにはちょうど良いと思い、それに乗った。故に犬よ、自分を責めるのはやめよ」
「御意」
「それにのぉ」
「?」
「慶次と申すあの坊主。あれは『前田』の家で収まる男ではない」
「どういう……」
「其方以上の傾奇者であろうよ」
「は?!」
又左は素っ頓狂な声を上げてしまう。それを信長は大らかに笑い飛ばす。だが、ひとしきり笑うと真摯な顔に戻り、又左に命じるように口を開く。
「犬、そなたが『兵の将』だとすれば、慶次は『兵』であろう」
「兵、にございますか」
「ただの兵ではない。【いくさ人】よ」
「いくさ人……」
その言葉を噛みしめるが如く又左は呟く。
群雄割拠、戦国乱世の今の世にとって戦は日常茶飯事。そして、常に『死』と隣り合わせである。【いくさ人】とはすなわち【死人】であることを求められる。【生きること】の執着があっては【恐れ】に負け、結局その命を落とすことになる。だからこそ、【いくさ人】は【死人】でなくてはならない。慶次にはその【いくさ人】としての素質がある。そう、信長は見ているのである。
「なれば、いくさ人にはより多くの戦場がいるであろう」
「確かに……」
「それには前田の家は狭すぎる」
その言葉に又左は眉を顰める。信長の言葉が暗に自分を小物だと言っているように感じられたからだ。それを察したのか信長はニヤリと唇の端を上げる。
「どうした?」
「前田を継いだそれがしは……」
「そうだのぉ、慶次に比べれば小物であろうよ」
「さ、左様で……」
「ただし、【いくさ人】としては、だがな」
「?」
「言うたであろう?其方は『兵の将』だと」
「あ……」
「つまりはそういうことだ」
又左は信長の言いたいことを汲み取った。信長は又左と慶次にはそれぞれ見合った場所があると考えているのだ。そして、それがやがて織田の力になり、より大きなものを得られると思っているのであろう。
「犬、いや、前田又左衛門利家」
「はっ」
「この先も儂について参れ」
「御意」
「なれば、国一つくらいはくれてやろう」
「【槍の又左】はそのように安くはございません」
「ほぉ、言うではないか。で、いくら望むか?」
「そうですなぁ……」
又左は顎に手を当て考えるそぶりをみせ、目を閉じ大きく息を吸うと見開き答える。
「百万石、いただきましょう」
「百万石か!」
「はい」
「流石は【槍の又左】。大きく出よった!」
「そのためにも殿には【天下人】になっていただきとうございます」
「で、あるか」
又左は力強くうなずく。それに信長は気を良くしてカラリと笑った。
「では、戻るか」
「御意」
信長は馬を返し、城へと走らせる。又左も後に続く。この時、又左は信長に生涯ついて行くことを心に誓った。だが、その思いが揺らぐ事件が起きようとは思いもよらなかった。
その時は刻一刻と迫るのであった。
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