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『氷雨社長との再会(1)』
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『氷雨社長との再会(1)』
そうしてやってきた水曜日の放課後。
スーツ姿の冬原先生の運転で、オレは氷雨社長との面接の場に向かっている。
学校を出て、街中を走る先生の赤いスポーツカー。
助手席から見る先生の横顔には、やや疲れのようなものが見えた。
今朝のホームルームの時から感じていたが元気がない。
まさか、オレがセフレを増やすかもという事で、精神的に憔悴しているのだろうか?
春日井さんの件では、そこまで思いつめることはなかっただけに予想外だ。
どうフォローすべきかと悩みつつ、さりげなく探りを入れてみる。
「どうしました、先生? なんだか気分が優れないようですけど?」
「単純に寝不足だ。校内では気張っていたが、さすがにちょっと気が緩んできた。ふぁーあぁ……」
と、大きなあくびを一つ。
「お仕事で夜も遅いんですか? 先生も大変ですね」
「バカ言え。私は家に仕事を持ち込まない主義だ。紙仕事なんて真面目にやろうとしたらキリがない。何事もほどほどでうまく都合をつけるのが出来るオトナというものだ」
「でしたら、どうして寝不足なんて?」
「昨日、遅くまで今日の面接について氷雨先輩と電話していたからだ。お前が原因だよ。まったく」
ゲッソリとした顔でオレを見る先生。オレが原因とはどういう意味だろうか。
「ともかく今日の面接だが、疑問に思ったことは素直に聞け。氷雨先輩相手に遠慮はいらん。見かけや口調に威圧感がある人だが、少々の事で言動を荒げる人ではない」
「わかりました。ところでどこに向かっているんですか? 先方さんの会社ですか?」
「いや、そろそろ……」
と先生が言いかけた所で車のナビゲーションから『まもなく目的地です』とアナウンスが流れる。
「ついたぞ」
「え? ここって」
ビジネス街の中に点在する、立派なホテルのひとつだった。
ちなみにこの世界、露骨な看板のかかったラブホテルは存在しない。
ラブホテルそのものは存在するが、夜の繁華街的な場所にひっそりある程度だ。理由は言うまでもなく利用者の少なさだろう。
これだけ男の少ない世界で前世のように住宅街だろうが商店街だろうが、かまわず建てて採算が合うわけがない。
というわけで、こちらの世界ではそれに成り代わる場所として、こうしたホテルが使われている。お高い部屋ほど男の機嫌も良くなるだろうし、そのあたりは納得だ。
だが、今ここに連れてこられるというのは理解しがたい。
いや、もしかして?
「時間には少し早いが、ロビーで待っておくか」
裏にある駐車場に車を止めた先生がシートベルトを外す。
「先生。お聞きしますが」
「なんだ?」
オレは先ほど頭に浮かんだ可能性という名の疑問をぶつけた。
「もしかして今日は面接という名の3Pですか?」
「さん、ぴ……? バッ、バカタレ! そんなわけあるか!」
顔を真っ赤にした先生が目を見開いて否定した。
まあ、そうですよね。
「氷雨先輩とは一階のバーラウンジで待ち合わせをしている。日中はカフェ営業をしているから、そこで面接の予定だ! まったく、とんでもない事を言い出すヤツだな」
「へー。でも宿泊客でもないのに入っていいんですかね?」
ホテルのロビーという事は、宿泊中のお客さんが利用する場所では?
「こういったホテルのロビーは客との待ち合わせや会合、それこそ今日のような社外秘というほどではない軽めの面接や打ち合わせにもよく使われるものだ」
「わざわざホテルの中で? 街中の喫茶店と何か違うんですか?」
「そうだな。お値段が少々高い。コーヒー一杯で千円近くするぞ」
「高いですね。美味しいんですか?」
「さてな。私はコーヒーの良さはわからん。だが高い理由はちゃんとある。各テーブルの距離が広めにとってあるから、他の客を気にせず会話に集中できる。客層も落ち着いているから、騒がしくなる事もない」
「なるほど。場所代というわけですね」
「そういう事だ」
例えば、シマ先輩がお勤めのシャレたコーヒーショップには若い子が多い。
周囲の席からは若い笑い声や学校の愚痴なんかも飛び交うし、バイトとはいえ面接の場にはちょっと不向きだろう。
「あと……女の身として言いにくいが、男性はよく盗撮されるからな。年の離れた女が若い男と同席した場合、一緒に映り込んだ写真がトラブルになる場合もある。同席した女に対する、嫉妬、誤解、羨望、その他もろもろ。写真が原因でどんな中傷や冤罪をふっかけられるかもわからん。だが、こういったホテルであれば従業員が目を光らせているし、そういった客は出禁にもされる」
「あー……」
盗撮か。そこは盲点だった。
オレは撮影を頼まれれば応じるし、盗撮に気付いてもスルーする。
しかし今回のような仕事相手が同席する場で、お相手まで被写体にされた場合、先方に迷惑をかける可能性がある、と。
「なるほど。そういう事もありますね。勉強になりました」
「ま、私のように腕に自信がある女はフードコートで逆に見せびらかすぐらいはするがな! 素人にはオススメできない」
「あー。ありましたね。あの時の先生は実に楽しそうでした」
「実際、とても楽しかった。またやりたい」
「機会があれば」
「絶対だぞ!」
そんなくだらない話をしながら、オレと先生は連れ立ってホテルの正面玄関へ向かう。
少し遮光の入った大きなガラスの自動ドアが開き、広い玄関ロビーに足を踏み入れる。
シャンデリアが吊られた天井は高く、足元の床は薄めの赤いカーペット。いかにもな高級感にあふれている。
前世ではこういった場に来ることはなかったので、少し緊張してしまう。
「ふむ。壁の花になって待つ必要はなさそうだな」
周囲を見回した先生の視線が一点で止まる。
広いロビーの窓際に間隔をあけて並べられているテーブルとソファの一つに、大柄なスーツの女性が座っていた。
背中をこちらに向ける形なので、ここから顔は見てとれないが、なるほど、確かに高身長。他のお客さんと比べて、明らかに大柄だ。
別の部位の大きさばかり記憶に残っていたが、確かに背も高かった。
確か満員電車で支えられて立ち並んだ時、オレより頭一つは高かったはずだ。
「では行くか……いや、話し中か?」
オレと先生が連れ立ってテーブルに向かおうとした時、先生が立ち止まる。
よくよく見ると高級感あふれる円形テーブルにはスマホが立てられ、氷雨社長の後ろ姿がその画面に向かって手ぶりなどをしていた。
待ち合わせに時間はまだ早いようだし、先方も社長さんという事で多忙だろう。こうした隙間時間に仕事の連絡などをしていてもおかしくない。
「少し待つか……いや、あれは? 宮城、少しここで待っていろ。確認してくる。」
「え、あ、はい」
先生は一人で氷雨社長のテーブルまで向かうと、氷雨社長の肩越しの背後からジッとスマホを見ていた。
あのアングルだと、もしカメラ通話していたら話し相手からも見えてしまうのでは?
のぞき込んでいた先生が何かしら声をかけたのか、氷雨社長が驚いたように振り返った。
長い黒髪が大きくなびき、遠目ながらも凛々しい横顔が見えた。
確かにあの時、電車で出会った人だった。
そうしてやってきた水曜日の放課後。
スーツ姿の冬原先生の運転で、オレは氷雨社長との面接の場に向かっている。
学校を出て、街中を走る先生の赤いスポーツカー。
助手席から見る先生の横顔には、やや疲れのようなものが見えた。
今朝のホームルームの時から感じていたが元気がない。
まさか、オレがセフレを増やすかもという事で、精神的に憔悴しているのだろうか?
春日井さんの件では、そこまで思いつめることはなかっただけに予想外だ。
どうフォローすべきかと悩みつつ、さりげなく探りを入れてみる。
「どうしました、先生? なんだか気分が優れないようですけど?」
「単純に寝不足だ。校内では気張っていたが、さすがにちょっと気が緩んできた。ふぁーあぁ……」
と、大きなあくびを一つ。
「お仕事で夜も遅いんですか? 先生も大変ですね」
「バカ言え。私は家に仕事を持ち込まない主義だ。紙仕事なんて真面目にやろうとしたらキリがない。何事もほどほどでうまく都合をつけるのが出来るオトナというものだ」
「でしたら、どうして寝不足なんて?」
「昨日、遅くまで今日の面接について氷雨先輩と電話していたからだ。お前が原因だよ。まったく」
ゲッソリとした顔でオレを見る先生。オレが原因とはどういう意味だろうか。
「ともかく今日の面接だが、疑問に思ったことは素直に聞け。氷雨先輩相手に遠慮はいらん。見かけや口調に威圧感がある人だが、少々の事で言動を荒げる人ではない」
「わかりました。ところでどこに向かっているんですか? 先方さんの会社ですか?」
「いや、そろそろ……」
と先生が言いかけた所で車のナビゲーションから『まもなく目的地です』とアナウンスが流れる。
「ついたぞ」
「え? ここって」
ビジネス街の中に点在する、立派なホテルのひとつだった。
ちなみにこの世界、露骨な看板のかかったラブホテルは存在しない。
ラブホテルそのものは存在するが、夜の繁華街的な場所にひっそりある程度だ。理由は言うまでもなく利用者の少なさだろう。
これだけ男の少ない世界で前世のように住宅街だろうが商店街だろうが、かまわず建てて採算が合うわけがない。
というわけで、こちらの世界ではそれに成り代わる場所として、こうしたホテルが使われている。お高い部屋ほど男の機嫌も良くなるだろうし、そのあたりは納得だ。
だが、今ここに連れてこられるというのは理解しがたい。
いや、もしかして?
「時間には少し早いが、ロビーで待っておくか」
裏にある駐車場に車を止めた先生がシートベルトを外す。
「先生。お聞きしますが」
「なんだ?」
オレは先ほど頭に浮かんだ可能性という名の疑問をぶつけた。
「もしかして今日は面接という名の3Pですか?」
「さん、ぴ……? バッ、バカタレ! そんなわけあるか!」
顔を真っ赤にした先生が目を見開いて否定した。
まあ、そうですよね。
「氷雨先輩とは一階のバーラウンジで待ち合わせをしている。日中はカフェ営業をしているから、そこで面接の予定だ! まったく、とんでもない事を言い出すヤツだな」
「へー。でも宿泊客でもないのに入っていいんですかね?」
ホテルのロビーという事は、宿泊中のお客さんが利用する場所では?
「こういったホテルのロビーは客との待ち合わせや会合、それこそ今日のような社外秘というほどではない軽めの面接や打ち合わせにもよく使われるものだ」
「わざわざホテルの中で? 街中の喫茶店と何か違うんですか?」
「そうだな。お値段が少々高い。コーヒー一杯で千円近くするぞ」
「高いですね。美味しいんですか?」
「さてな。私はコーヒーの良さはわからん。だが高い理由はちゃんとある。各テーブルの距離が広めにとってあるから、他の客を気にせず会話に集中できる。客層も落ち着いているから、騒がしくなる事もない」
「なるほど。場所代というわけですね」
「そういう事だ」
例えば、シマ先輩がお勤めのシャレたコーヒーショップには若い子が多い。
周囲の席からは若い笑い声や学校の愚痴なんかも飛び交うし、バイトとはいえ面接の場にはちょっと不向きだろう。
「あと……女の身として言いにくいが、男性はよく盗撮されるからな。年の離れた女が若い男と同席した場合、一緒に映り込んだ写真がトラブルになる場合もある。同席した女に対する、嫉妬、誤解、羨望、その他もろもろ。写真が原因でどんな中傷や冤罪をふっかけられるかもわからん。だが、こういったホテルであれば従業員が目を光らせているし、そういった客は出禁にもされる」
「あー……」
盗撮か。そこは盲点だった。
オレは撮影を頼まれれば応じるし、盗撮に気付いてもスルーする。
しかし今回のような仕事相手が同席する場で、お相手まで被写体にされた場合、先方に迷惑をかける可能性がある、と。
「なるほど。そういう事もありますね。勉強になりました」
「ま、私のように腕に自信がある女はフードコートで逆に見せびらかすぐらいはするがな! 素人にはオススメできない」
「あー。ありましたね。あの時の先生は実に楽しそうでした」
「実際、とても楽しかった。またやりたい」
「機会があれば」
「絶対だぞ!」
そんなくだらない話をしながら、オレと先生は連れ立ってホテルの正面玄関へ向かう。
少し遮光の入った大きなガラスの自動ドアが開き、広い玄関ロビーに足を踏み入れる。
シャンデリアが吊られた天井は高く、足元の床は薄めの赤いカーペット。いかにもな高級感にあふれている。
前世ではこういった場に来ることはなかったので、少し緊張してしまう。
「ふむ。壁の花になって待つ必要はなさそうだな」
周囲を見回した先生の視線が一点で止まる。
広いロビーの窓際に間隔をあけて並べられているテーブルとソファの一つに、大柄なスーツの女性が座っていた。
背中をこちらに向ける形なので、ここから顔は見てとれないが、なるほど、確かに高身長。他のお客さんと比べて、明らかに大柄だ。
別の部位の大きさばかり記憶に残っていたが、確かに背も高かった。
確か満員電車で支えられて立ち並んだ時、オレより頭一つは高かったはずだ。
「では行くか……いや、話し中か?」
オレと先生が連れ立ってテーブルに向かおうとした時、先生が立ち止まる。
よくよく見ると高級感あふれる円形テーブルにはスマホが立てられ、氷雨社長の後ろ姿がその画面に向かって手ぶりなどをしていた。
待ち合わせに時間はまだ早いようだし、先方も社長さんという事で多忙だろう。こうした隙間時間に仕事の連絡などをしていてもおかしくない。
「少し待つか……いや、あれは? 宮城、少しここで待っていろ。確認してくる。」
「え、あ、はい」
先生は一人で氷雨社長のテーブルまで向かうと、氷雨社長の肩越しの背後からジッとスマホを見ていた。
あのアングルだと、もしカメラ通話していたら話し相手からも見えてしまうのでは?
のぞき込んでいた先生が何かしら声をかけたのか、氷雨社長が驚いたように振り返った。
長い黒髪が大きくなびき、遠目ながらも凛々しい横顔が見えた。
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