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『風が感じる憧憬と快感(1)』
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『風が感じる憧憬と快感(1)』
オレの、いいよ、という言葉を聞いて、薫ちゃんがゴクリとノドを鳴らした。
「そ、それでは、その……し、失礼します!」
先日、アレだけと色々したりされたりしたペニスを初めて触るかのように優しく触れて来る。
下着の布越しから、薫ちゃんの細い指先の感触が伝わってくる。
しかし、そこから一向にコトが進まない。
我が息子さんが延々、いい子いい子と撫でられるプレイが続いている。
薫ちゃん。ウチの息子は決していい子ではなく、どっちかと言えばヤンチャだ。
じれったいのも好みじゃない。
「あ……」
オレは少しだけ硬くなっていたペニスの盛り上がりを、薫ちゃんの顔へさらに近づける。
とまどう薫ちゃんにかまわず、オレは自分でパンツをずり下げた。
「え、あ、あの、京センパイ……ッ」
目の前に現れるペニス。
「さ。ボクもこうして全部見せてあげたんだから、薫ちゃんも足を開いてくれる?」
「う、うう。わ、わかりました」
薫ちゃんの口調は崩れた敬語の~ッス、というのが基本だが、夏木さんと同じくこうして追いつめられたり、我を忘れるような状況だと年相応のカンジになる。それがまた良い。
「どれどれ?」
「う。うー……あんまり見ないで、欲しいッス」
便座の上は濡れていた。
愛液が垂れた、というよりも、飛び散るようにあちこちに雫が広がっている。
「薫ちゃん。ひとりでしてた? ボク、そこまでしろとは言ってなかったけど」
「あ、あのっ! それはっ! その……すいませんッス!」
あえて責めるような口調を意識したため、勘違いした薫ちゃんが、慌てて謝ってくる。
「悪い事をしたと思ってる?」
「え、えと、はい!」
別にまったく悪くない。オレも悪いとは一言も言っていない。
だが本人が悪いと思っているのであれば、許し、慰めることも年上の義務だ。
「じゃあ、罰が必要だよね? どうすればいいと思う?」
「えう、あ、う……」
オレはこれ見よがしに半勃ちのペニスを目の前に出す。
薫ちゃんが、何かを求めるように上目遣いでオレを見る。
「罰だからね? 手を使わないでボクを満足させるように」
「は、はいッス!」
そうして薫ちゃんは両手を頭の後ろに組み、その小さな唇でオレのペニスをついばみはじめた。
先日の野外プレイでオレが、フェラをする時は手を後ろに組めと言ったのをしっかり覚えていたらしい。
上目遣いの薫ちゃんがどうにもかわいく、その銀髪を犬のように撫でると、頬をペニスの形にゆがめながらも、うるんだ瞳で微笑んだ。
***
これは果たして罰になるのかな? け、けど、京センパイに”やれ”って言われたんだし!
ウチは今、人生で初めて入った男子トイレの個室で先輩のペニスを舐めている。
手は頭の後ろ。
咥える時はそうしろって、京センパイにそう教わった。
……もしくはオナニーをしながら。
今は手を使うなって言われたから、きっとコレで合っているはず。
口の中で硬くなっていくペラスの感触を感じながら、京センパイを見げると髪を優しく撫でて貰えた!
京センパイはとっても優しい人だ。
ウチみたいな胸が大きくて、しかも、その……乳首も引っ込んでいるような胸を見てなお、可愛いと言ってくれた。
ずっとコンプレックスだったし、今もコンプレックスなのは間違いない。
もしかしたらセンパイはウチを気づかってそう言ってくれた、そう思う事もある。
けれど、ウチより胸の大きな青葉センパイともセフレ関係にあるこの人なら、本当に大きな胸が好きなのかもしれない。
だって、こんなカッコいい京センパイなら、女なんてより取り見取り。
ただでさえ男の少ないこの世界、どんなに見た目が悪くても、どんなに性格が悪くても男ってだけで勝ち組だ。
そんな世界でなお、男に嫌われる大きな胸を持ったウチのような女を選んでも、いい事なんて何もない。
ウチはずっとそんな不幸と不公平さにいら立っていた。
けれど、ウチは間違っていた。
こんな男が少ない世界で。
そんな少ない男の中で。
見とれるほど顔が良くて、めちゃくちゃエロい年上の先輩とセフレ関係になったウチは、間違いなく勝ち組。
いや、勝ち組の中でもさらに勝ってしまった。
幸せで満たされる感覚。
この時間がずっと続けばいいと思うけれど、それはきっと無理な話。
だからせめて少しでも長く、この幸せが続くように、ウチは京センパイのいう事を聞いて、飽きられないように、捨てられないようにと決めていた。
そして、今日、今に至るわけで。
「んっんっ……」
ウチは少しでも京センパイを気持ちよくしようと、口の中で舌を動かす。
ノドが異物を感じて、おぇっ、と吐きそうな感覚を無理やりおさえこみ、フェラチオを続ける。
個室を一つ間に隔てても、青葉センパイの”音”は聞こえてきた。
もっと強く吸ったり、色々と雨後したりするんだろうけど、どうにもやり方がわからない。
だから。
「いいよ、薫ちゃん。もっと強く吸いながら、頭を前後に動かしてみて」
「ふぁい」
京センパイが教えてくれたことを、言われた通りにやる。
「いいね。上手になったよ」
そうして、そのたびに撫でてくれる京センパイ。
男は貴重だけれど、比率的に女性上位のこの社会で、男の言うがまま、為すがまま、っていうのは、やっぱりちょっと情けない。
男に気に入られたいがために何でもする女を弱者女性、なんて呼ぶ事もちらほら聞くようになったけれど。
京センパイは違う。
男である事を鼻にかける事はない。
むしろ、ウチみたいな欲求不満をため込んでいた女よりも肉食すぎて、こっちが食われる側だった。
目を合わせるだけで吸い込まれるような瞳。
なんだか知らないうちにウチは京センパイにされるがままにされて、こんな関係になっていた。
そしてウチは今の関係……年上の男の人に甘えられる事ができて、なおエッチな事をさせてくれる関係に大満足だった。
いや、満足しない女なんているはずもない。
ただ、少しだけ不安があった。
オレの、いいよ、という言葉を聞いて、薫ちゃんがゴクリとノドを鳴らした。
「そ、それでは、その……し、失礼します!」
先日、アレだけと色々したりされたりしたペニスを初めて触るかのように優しく触れて来る。
下着の布越しから、薫ちゃんの細い指先の感触が伝わってくる。
しかし、そこから一向にコトが進まない。
我が息子さんが延々、いい子いい子と撫でられるプレイが続いている。
薫ちゃん。ウチの息子は決していい子ではなく、どっちかと言えばヤンチャだ。
じれったいのも好みじゃない。
「あ……」
オレは少しだけ硬くなっていたペニスの盛り上がりを、薫ちゃんの顔へさらに近づける。
とまどう薫ちゃんにかまわず、オレは自分でパンツをずり下げた。
「え、あ、あの、京センパイ……ッ」
目の前に現れるペニス。
「さ。ボクもこうして全部見せてあげたんだから、薫ちゃんも足を開いてくれる?」
「う、うう。わ、わかりました」
薫ちゃんの口調は崩れた敬語の~ッス、というのが基本だが、夏木さんと同じくこうして追いつめられたり、我を忘れるような状況だと年相応のカンジになる。それがまた良い。
「どれどれ?」
「う。うー……あんまり見ないで、欲しいッス」
便座の上は濡れていた。
愛液が垂れた、というよりも、飛び散るようにあちこちに雫が広がっている。
「薫ちゃん。ひとりでしてた? ボク、そこまでしろとは言ってなかったけど」
「あ、あのっ! それはっ! その……すいませんッス!」
あえて責めるような口調を意識したため、勘違いした薫ちゃんが、慌てて謝ってくる。
「悪い事をしたと思ってる?」
「え、えと、はい!」
別にまったく悪くない。オレも悪いとは一言も言っていない。
だが本人が悪いと思っているのであれば、許し、慰めることも年上の義務だ。
「じゃあ、罰が必要だよね? どうすればいいと思う?」
「えう、あ、う……」
オレはこれ見よがしに半勃ちのペニスを目の前に出す。
薫ちゃんが、何かを求めるように上目遣いでオレを見る。
「罰だからね? 手を使わないでボクを満足させるように」
「は、はいッス!」
そうして薫ちゃんは両手を頭の後ろに組み、その小さな唇でオレのペニスをついばみはじめた。
先日の野外プレイでオレが、フェラをする時は手を後ろに組めと言ったのをしっかり覚えていたらしい。
上目遣いの薫ちゃんがどうにもかわいく、その銀髪を犬のように撫でると、頬をペニスの形にゆがめながらも、うるんだ瞳で微笑んだ。
***
これは果たして罰になるのかな? け、けど、京センパイに”やれ”って言われたんだし!
ウチは今、人生で初めて入った男子トイレの個室で先輩のペニスを舐めている。
手は頭の後ろ。
咥える時はそうしろって、京センパイにそう教わった。
……もしくはオナニーをしながら。
今は手を使うなって言われたから、きっとコレで合っているはず。
口の中で硬くなっていくペラスの感触を感じながら、京センパイを見げると髪を優しく撫でて貰えた!
京センパイはとっても優しい人だ。
ウチみたいな胸が大きくて、しかも、その……乳首も引っ込んでいるような胸を見てなお、可愛いと言ってくれた。
ずっとコンプレックスだったし、今もコンプレックスなのは間違いない。
もしかしたらセンパイはウチを気づかってそう言ってくれた、そう思う事もある。
けれど、ウチより胸の大きな青葉センパイともセフレ関係にあるこの人なら、本当に大きな胸が好きなのかもしれない。
だって、こんなカッコいい京センパイなら、女なんてより取り見取り。
ただでさえ男の少ないこの世界、どんなに見た目が悪くても、どんなに性格が悪くても男ってだけで勝ち組だ。
そんな世界でなお、男に嫌われる大きな胸を持ったウチのような女を選んでも、いい事なんて何もない。
ウチはずっとそんな不幸と不公平さにいら立っていた。
けれど、ウチは間違っていた。
こんな男が少ない世界で。
そんな少ない男の中で。
見とれるほど顔が良くて、めちゃくちゃエロい年上の先輩とセフレ関係になったウチは、間違いなく勝ち組。
いや、勝ち組の中でもさらに勝ってしまった。
幸せで満たされる感覚。
この時間がずっと続けばいいと思うけれど、それはきっと無理な話。
だからせめて少しでも長く、この幸せが続くように、ウチは京センパイのいう事を聞いて、飽きられないように、捨てられないようにと決めていた。
そして、今日、今に至るわけで。
「んっんっ……」
ウチは少しでも京センパイを気持ちよくしようと、口の中で舌を動かす。
ノドが異物を感じて、おぇっ、と吐きそうな感覚を無理やりおさえこみ、フェラチオを続ける。
個室を一つ間に隔てても、青葉センパイの”音”は聞こえてきた。
もっと強く吸ったり、色々と雨後したりするんだろうけど、どうにもやり方がわからない。
だから。
「いいよ、薫ちゃん。もっと強く吸いながら、頭を前後に動かしてみて」
「ふぁい」
京センパイが教えてくれたことを、言われた通りにやる。
「いいね。上手になったよ」
そうして、そのたびに撫でてくれる京センパイ。
男は貴重だけれど、比率的に女性上位のこの社会で、男の言うがまま、為すがまま、っていうのは、やっぱりちょっと情けない。
男に気に入られたいがために何でもする女を弱者女性、なんて呼ぶ事もちらほら聞くようになったけれど。
京センパイは違う。
男である事を鼻にかける事はない。
むしろ、ウチみたいな欲求不満をため込んでいた女よりも肉食すぎて、こっちが食われる側だった。
目を合わせるだけで吸い込まれるような瞳。
なんだか知らないうちにウチは京センパイにされるがままにされて、こんな関係になっていた。
そしてウチは今の関係……年上の男の人に甘えられる事ができて、なおエッチな事をさせてくれる関係に大満足だった。
いや、満足しない女なんているはずもない。
ただ、少しだけ不安があった。
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