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『薫の日常(1)』
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『薫の日常(1)』
互いに服を整える。
色々とついてしまった薫ちゃんのお胸は、オレが責任をもってティッシュでキレイになる。
薫ちゃんはさっきまでと違い『ああの、自分でやるんで!』と素面(しらふ)に戻ってしまったが、オレがいいからいいからと、強引に続けるとうつむいて耳を赤くしていた。
そうこうして、今日のプレイはおしまい、そう理解したと同時に。
「あ……あっ、え、あ」
地面に座ったままだった薫ちゃんが立ち上がろうと腰を浮かしたが。
そのまま、またぺたんと腰を落として、正座のような格好になってまった。
「どうしたの?」
「え、あの。あれ、おかしいッスね?」
もぞもぞと動いているものの……立ち上がれないようで、本人も困惑している。
ああ、なるほど。いや、さもあらん。
夏木さんは、初めてのお口プレイで気絶していたし、冬原先生も初めてのお顔で忘我のままに恍惚状態だったし、春日井さんは色々とはっちゃけたし。
むしろ、薫ちゃんが気絶しなかった事をたいしたものだと思っていたが、やはり体は正直というヤツで、腰が抜けているようだ。
「え、ええと。少し経てば、立てると思うんで。ウチにかまわず、京センパイは先に戻っていただいても……」
さっきとは違う意味で顔を真っ赤にしている薫ちゃん。
年下とはいえ、この世界において、女の自分がイキすぎて腰が抜けました、ではカッコつかない。
しかし、オレは別の世界の男でもある。
立てない女の子を一人、トイレに残して一人で帰るという選択肢はない。
「でも、お店、もう戻らないといけないんだよね?」
「えっと、まぁ、はい……ッス」
もっとも、こんな状態で働けるのか、という疑問はおいてたずねる。
「お家、近いんだっけ?」
「あ、はい。駅前商店街のちょい外れにウチの店あるんで。こっから十五分ぐらいスかね?」
15分。男の足ならもう少し短い距離か。まぁ、イケるでしょ。
さんざんイカしてしまったお詫びでもある。
「薫ちゃんさえ良ければ、送っていこうか?」
「え?」
オレは薫ちゃんに背中を向けて、しゃがみこむ。
いわゆる、おんぶ、のポーズだ。
「え、あ、いや、その……」
「あれ? いやだった?」
イヤという事はないと思うが。
「あ、あのですね。ウチはもちろん、とっても嬉しいんスけど、京センパイにご迷惑がですね。とってもかかってしまうというか、確実にかかってしまうので」
確かにそこそこの距離をおんぶとなると、それなりの労力かもしれないが。
「大丈夫、薫ちゃん軽そうだし。それくらいの距離ならいけると思うよ」
「あ、えっと、そういう意味じゃなくて、ですね……」
「それとも薫ちゃん、意地悪な先輩におんぶされるのはイヤかな?」
意地悪な聞き方をすると、薫ちゃんは「そんなワケないッス、失礼します!」と、腰が抜けたままなので、這うようにしてオレの背中にのしかかってきた。
軽く、そして、大きい。
さんざん、揉んだり、吸ったり、挟んだりと好き放題したおっぱいだが、こうしておんぶする事により背中から感じる柔らかさには青春の彩りが添えられ、さきほどとは違った魅力がある。
「よっと」
たちあがりつつ、背負いなおすふりをして、おっぱいが離れたり、押し付けられたりする感触を楽しむ。
小柄な薫ちゃんは、思っていた以上に軽かった。
これであれば、15分程度、たいした負担にはならない。
オレは薫ちゃんの体を支えるために、小さなお尻の下に手を添えて。
ある事を思いだした。
「さ、行こうか……と、その前に」
「え?」
オレはおんぶした薫ちゃんを、再び地面に下ろす
「これ、返しておくね。さすがにその短いスカートでおんぶすると、お尻がチラチラ見えちゃうかもしれないし」
「あ!」
スボンのポケットから薫ちゃんのパンツを手渡す。
薫ちゃんは真っ赤になりながら、うまく動かない足と腰に苦戦しつつも、パンツをはいた。
***
なるほど。
薫ちゃんがオレに迷惑をかけると言っていた意味を理解したのは商店街に入ってからだ。
メインストリートではないものの、まだまだ人通りは多い横道。
この世界、男と女が並んで歩いているだけでも、目をひくものだ。
それがおんぶやら抱っこやらともなれば、露骨に見られる事も不思議じゃない。
前世で例えれば、商店街でお姫様抱っこしているようなものか? いや男女関係的には少し違うかもしれないが、注目度的にはそんなもんだろう。なんせ通り過ぎる人、八割はガン見なのだ。
これは明日には、学校で噂になってしまうかもね。
オレはあまり気にしないが、これは薫ちゃんの方に迷惑がかかるかもしれない。
「薫ちゃん、大丈夫?」
「あー……」
少し考えて、薫ちゃんは申し訳なさそうに。
「やっぱり、ちょっと無理みたいッス。なので、すいませんけど家までお願いしていいッスか?」
「もちろん」
そういう意味で聞いたわけではないが、そう言われてしまえば下ろすことはできない。
オレはぐいっと、薫ちゃんを背負いなおす。
オレの背中で押しつぶされている二つの柔らかさが、ムニムニと形を変える。
実に良い塩梅です。
そんな感触を背にしながら「こっちッス」「そこ、右ッス」と、首の後ろから聞こえてくる薫ちゃんのナビゲートにしたがって、道を進んでいく。
しばらくすると、居酒屋が立ち並ぶ通りに入り、酔っ払いのおねーさんからおばちゃん、おばぁちゃんが歩く中、オレは薫ちゃんをおぶったまま歩き続ける。
酔いどれさん達が多くなったせいか、声もかけられるようになった。
とは言え、この世界観的にからまれるのは女であるある薫ちゃんだ。
前世で言えば、おい、にーちゃん、いい女連れてんじゃねーか、的なからみ方をしてくる。
……ただし。
「あ。また、からまれそう」
今度は若いおねーさんがオレたちを見つけるなり、はいているパンプスでアスファルトをえぐる勢いでダッシュしてきたのだ。
互いに服を整える。
色々とついてしまった薫ちゃんのお胸は、オレが責任をもってティッシュでキレイになる。
薫ちゃんはさっきまでと違い『ああの、自分でやるんで!』と素面(しらふ)に戻ってしまったが、オレがいいからいいからと、強引に続けるとうつむいて耳を赤くしていた。
そうこうして、今日のプレイはおしまい、そう理解したと同時に。
「あ……あっ、え、あ」
地面に座ったままだった薫ちゃんが立ち上がろうと腰を浮かしたが。
そのまま、またぺたんと腰を落として、正座のような格好になってまった。
「どうしたの?」
「え、あの。あれ、おかしいッスね?」
もぞもぞと動いているものの……立ち上がれないようで、本人も困惑している。
ああ、なるほど。いや、さもあらん。
夏木さんは、初めてのお口プレイで気絶していたし、冬原先生も初めてのお顔で忘我のままに恍惚状態だったし、春日井さんは色々とはっちゃけたし。
むしろ、薫ちゃんが気絶しなかった事をたいしたものだと思っていたが、やはり体は正直というヤツで、腰が抜けているようだ。
「え、ええと。少し経てば、立てると思うんで。ウチにかまわず、京センパイは先に戻っていただいても……」
さっきとは違う意味で顔を真っ赤にしている薫ちゃん。
年下とはいえ、この世界において、女の自分がイキすぎて腰が抜けました、ではカッコつかない。
しかし、オレは別の世界の男でもある。
立てない女の子を一人、トイレに残して一人で帰るという選択肢はない。
「でも、お店、もう戻らないといけないんだよね?」
「えっと、まぁ、はい……ッス」
もっとも、こんな状態で働けるのか、という疑問はおいてたずねる。
「お家、近いんだっけ?」
「あ、はい。駅前商店街のちょい外れにウチの店あるんで。こっから十五分ぐらいスかね?」
15分。男の足ならもう少し短い距離か。まぁ、イケるでしょ。
さんざんイカしてしまったお詫びでもある。
「薫ちゃんさえ良ければ、送っていこうか?」
「え?」
オレは薫ちゃんに背中を向けて、しゃがみこむ。
いわゆる、おんぶ、のポーズだ。
「え、あ、いや、その……」
「あれ? いやだった?」
イヤという事はないと思うが。
「あ、あのですね。ウチはもちろん、とっても嬉しいんスけど、京センパイにご迷惑がですね。とってもかかってしまうというか、確実にかかってしまうので」
確かにそこそこの距離をおんぶとなると、それなりの労力かもしれないが。
「大丈夫、薫ちゃん軽そうだし。それくらいの距離ならいけると思うよ」
「あ、えっと、そういう意味じゃなくて、ですね……」
「それとも薫ちゃん、意地悪な先輩におんぶされるのはイヤかな?」
意地悪な聞き方をすると、薫ちゃんは「そんなワケないッス、失礼します!」と、腰が抜けたままなので、這うようにしてオレの背中にのしかかってきた。
軽く、そして、大きい。
さんざん、揉んだり、吸ったり、挟んだりと好き放題したおっぱいだが、こうしておんぶする事により背中から感じる柔らかさには青春の彩りが添えられ、さきほどとは違った魅力がある。
「よっと」
たちあがりつつ、背負いなおすふりをして、おっぱいが離れたり、押し付けられたりする感触を楽しむ。
小柄な薫ちゃんは、思っていた以上に軽かった。
これであれば、15分程度、たいした負担にはならない。
オレは薫ちゃんの体を支えるために、小さなお尻の下に手を添えて。
ある事を思いだした。
「さ、行こうか……と、その前に」
「え?」
オレはおんぶした薫ちゃんを、再び地面に下ろす
「これ、返しておくね。さすがにその短いスカートでおんぶすると、お尻がチラチラ見えちゃうかもしれないし」
「あ!」
スボンのポケットから薫ちゃんのパンツを手渡す。
薫ちゃんは真っ赤になりながら、うまく動かない足と腰に苦戦しつつも、パンツをはいた。
***
なるほど。
薫ちゃんがオレに迷惑をかけると言っていた意味を理解したのは商店街に入ってからだ。
メインストリートではないものの、まだまだ人通りは多い横道。
この世界、男と女が並んで歩いているだけでも、目をひくものだ。
それがおんぶやら抱っこやらともなれば、露骨に見られる事も不思議じゃない。
前世で例えれば、商店街でお姫様抱っこしているようなものか? いや男女関係的には少し違うかもしれないが、注目度的にはそんなもんだろう。なんせ通り過ぎる人、八割はガン見なのだ。
これは明日には、学校で噂になってしまうかもね。
オレはあまり気にしないが、これは薫ちゃんの方に迷惑がかかるかもしれない。
「薫ちゃん、大丈夫?」
「あー……」
少し考えて、薫ちゃんは申し訳なさそうに。
「やっぱり、ちょっと無理みたいッス。なので、すいませんけど家までお願いしていいッスか?」
「もちろん」
そういう意味で聞いたわけではないが、そう言われてしまえば下ろすことはできない。
オレはぐいっと、薫ちゃんを背負いなおす。
オレの背中で押しつぶされている二つの柔らかさが、ムニムニと形を変える。
実に良い塩梅です。
そんな感触を背にしながら「こっちッス」「そこ、右ッス」と、首の後ろから聞こえてくる薫ちゃんのナビゲートにしたがって、道を進んでいく。
しばらくすると、居酒屋が立ち並ぶ通りに入り、酔っ払いのおねーさんからおばちゃん、おばぁちゃんが歩く中、オレは薫ちゃんをおぶったまま歩き続ける。
酔いどれさん達が多くなったせいか、声もかけられるようになった。
とは言え、この世界観的にからまれるのは女であるある薫ちゃんだ。
前世で言えば、おい、にーちゃん、いい女連れてんじゃねーか、的なからみ方をしてくる。
……ただし。
「あ。また、からまれそう」
今度は若いおねーさんがオレたちを見つけるなり、はいているパンプスでアスファルトをえぐる勢いでダッシュしてきたのだ。
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