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『望まれる”オレ”を演じるオレ』
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『望まれる”オレ”を演じるオレ』
「うん、わかった。だったら今日は最後までしない。いや、薫ちゃんが望む時までオレからは迫らない、そう約束しようか」
「ホ、ホントッスか!? わがまま言ったウチをもう相手してくれないとか、そんな事は……?」
「これからも今みたいにフェラさせてあげるよ? 薫ちゃんが望めばね?」
フェラをさせてあげる。
これがこの世界の男女関係であるというのに、いまだ違和感があるが、ここはそう言うのが正解だろう。
いつだったか冬原先生が酔っていた時、フェラや精飲というのは超金持ちか、理解ある優しい彼氏か夫を捕まえた超幸運女ぐらいしか味わえない、お姫様プレイだと熱弁していた。
飲み屋でそんな体験談を話し始めれば、皆がおごってくれるというほどらしい。
ちなみに「では先生の好きな顔射はどうなんですか?」と聞いたら、声をひそめて(もちろん冬原先生の部屋なのでダレもいないのに)「周囲の女どもに嫉妬と殺意の視線だけで殺されるかもしれん」と言っていた……が、その顔は実にドヤっていたし「私は生前さぞ徳を積んでいたに違いない、ありがとう前世の私!」などと叫んでもいた。
あいかわらず面白い人である。
いや、生前に良い事をしたら、エロチートをもらって生まれ変わったなんていうオレがいるんだから、そういうコトもあるかもしれない。
ともかく、フェラ、さらにごっくんまでさせてもらえるイケメン先輩は、薫ちゃんの要望を快諾したわけだ。
と、なると、もちろんこちらの交換条件も通るわけで。
「薫ちゃん。それならオレからも条件をつけていいよね?」
「は、はいッス」
「ボクの言う事は何でも聞くこと。痛い事、苦しい事は……んー、あんまりしないから安心して?」
「その言い方はちょっと安心できないッスけども……」
「まぁまぁ。言葉のあやだよ。せいぜいさっきぐらいのものだから」
さっき、と言われて薫ちゃんは自分の喉を何度も突かれた事を思い出したのだろう。
確かに苦しかったはずだ。だが。
「苦しいけど気持ち良かったでしょ? 気を失う位に」
「は、はい……ウチ、どこかおかしくなったんスか? それとも男の人のアレを飲んだりすると、女はそうなるんスか?」
そう問われても、実はオレが女神様にチートスキルをもらったんだよ、などと説明するわけにもいかない。
「薫ちゃんがエッチな女の子だからかな。普通はああはならないかもね?」
「……え? ウ、ウチ、のせいなんですか?」
「だって喉の奥をあんなにされて普通は苦しいはずなのに、さっきは自分からくわえこんで気持ちよさそうにしてたんだよ?」
「そ、それはその。口の中でに京センパイが入ってくるだけで、すごく気持ちよくなるんです。けど、やっぱりそんなのおかしいですよね、ウチって変態だったのかも……」
深刻な顔になってしまった。
まずい。なんか泣きそうになっている。
ここはイケメンパワーで誤魔化しておこう。
「そんな事ないよ。好きな人に触れられるから、きっと気持ちよくなっちゃうんだよ? ボクは嬉しいな、そうんなに好きになってもらえるなんて」
「京センパイ……」
飼い主に撫でられた子犬のような目をして、オレを見上げる薫ちゃん。
「だから、ボクのいう事は何でも聞いてくれるね?」
「……す、少しぐらい苦しくても大丈夫ッス」
良い子である。実に健気だ。
もっとも? オレはここからさらに条件をつける、あいかわらずのクソビッチであるが。
「条件はもう一つ。待ってあげるのは夏まで。それまでに覚悟を決めてね? セックス、したくないわけじゃないでしょ?」
「は、はい。それはその……したいッス」
オレだっていつまでも口だけ、あるいは胸だけ、というのはつまらない。
すぐにでも、この従順で小柄な子を好き放題したいという、やや倒錯的なプレイにも興味がある。
しかし、夏までと期限をきってしまえば、それもまた、後の楽しみと割り切れる。
そしてその間は、前々から興味があった、処女調教というものも体験できる。
処女なのに口だけが上手くなる、そういうアレだ。
夏木さんの時も、最初は意図せずそういう状態だったが、あの頃はオレも若かった。
処女調教なんていう高度なプレイを模索し、堪能するという余裕もなかった。
しかし今のオレには、この子のほかに三人ものセフレがいる。
そして四人目ともなれば、それまでにないプレイを自らに課すことで、さらになるビッチの高みへとまた近づけるはずだ。
というわけで、薫ちゃんを夏までにトロトロになるくらいエッチな子に育てたい。
年下の女の子を自分色に染めるというのは、想像するだけで、とても背徳的なプレイである。
ぜひとも、夏木さんよりお口上手、そしてお胸上手になってもらいたい。
「あ、あの、京センパイ?」
などと、よからぬ事を考えていたせいで無言になったオレを、不安げに見上げる薫ちゃん。
「ん、ああゴメンね。何でもないよ。他にオレにお願いしたい事はないかな?」
何か言いにくい事が他にあるなら、この機会のついでに聞いておこう。
そんな程度の考えでオレは薫ちゃんに問いかけたのだが。
「あ、あの、もう一個、ある……ッス」
「うん?」
おや、まだあるらしい。
案外と欲張り屋さんだ。
「え、えっとですね、そのぅ」
さきほどとは違って遠慮、というより、照れや恥ずかしさを露わにして、薫ちゃんがオレを見つめる。
「なに? 言ってみて? エッチなお願いなら聞いてあげるよ?」
「……えっと、その。さっきみたいに……強く言って欲しいッス……なんて!」
「ん?」
さっきみたいに? 強く?
「そ、その。オレ、とか。オレの女になれ、とか、そういう……言葉使いの京センパイ、カッコいいなぁって」
もじもじとしつつも、薫ちゃんの期待に満ちた目。
……あー。
「薫ちゃんは命令されるのが好きなの?」
「男の人にそうやって迫られるのが、その、なんというかですね? 髪とか、そのぉ、つかまれるのも、ちょっと良かったなぁって……やっぱり、ウチ、へ、変態みたいですいません」
本人、多少の自覚はあるようだが、オレから何か願い事があるかと聞かれたこの機会に言ってしまえと思い切ったようだ。
「あとあと! もし色々と上手にできたら褒めてもらえると、嬉しいッス!」
さきほどオレが撫でた髪を自分で梳きながら、哀願するような目でオレを見る。
薫ちゃんの中のマゾ属性……いや、ワンコ属性が今、完全に開花してしまったようだ。
「いいよ? 薫ちゃんがそうして欲しいなら、今から”オレ”の言う通りにしろ。上手くできたら優しく撫でてやる」
「は、はいッス!」
オレは自分でもカッコつけすぎだろ? と恥ずかしいのに耐えながらクサい言葉遣いをしつつ、無言で腰をカッコよく突き出すのであった。
「うん、わかった。だったら今日は最後までしない。いや、薫ちゃんが望む時までオレからは迫らない、そう約束しようか」
「ホ、ホントッスか!? わがまま言ったウチをもう相手してくれないとか、そんな事は……?」
「これからも今みたいにフェラさせてあげるよ? 薫ちゃんが望めばね?」
フェラをさせてあげる。
これがこの世界の男女関係であるというのに、いまだ違和感があるが、ここはそう言うのが正解だろう。
いつだったか冬原先生が酔っていた時、フェラや精飲というのは超金持ちか、理解ある優しい彼氏か夫を捕まえた超幸運女ぐらいしか味わえない、お姫様プレイだと熱弁していた。
飲み屋でそんな体験談を話し始めれば、皆がおごってくれるというほどらしい。
ちなみに「では先生の好きな顔射はどうなんですか?」と聞いたら、声をひそめて(もちろん冬原先生の部屋なのでダレもいないのに)「周囲の女どもに嫉妬と殺意の視線だけで殺されるかもしれん」と言っていた……が、その顔は実にドヤっていたし「私は生前さぞ徳を積んでいたに違いない、ありがとう前世の私!」などと叫んでもいた。
あいかわらず面白い人である。
いや、生前に良い事をしたら、エロチートをもらって生まれ変わったなんていうオレがいるんだから、そういうコトもあるかもしれない。
ともかく、フェラ、さらにごっくんまでさせてもらえるイケメン先輩は、薫ちゃんの要望を快諾したわけだ。
と、なると、もちろんこちらの交換条件も通るわけで。
「薫ちゃん。それならオレからも条件をつけていいよね?」
「は、はいッス」
「ボクの言う事は何でも聞くこと。痛い事、苦しい事は……んー、あんまりしないから安心して?」
「その言い方はちょっと安心できないッスけども……」
「まぁまぁ。言葉のあやだよ。せいぜいさっきぐらいのものだから」
さっき、と言われて薫ちゃんは自分の喉を何度も突かれた事を思い出したのだろう。
確かに苦しかったはずだ。だが。
「苦しいけど気持ち良かったでしょ? 気を失う位に」
「は、はい……ウチ、どこかおかしくなったんスか? それとも男の人のアレを飲んだりすると、女はそうなるんスか?」
そう問われても、実はオレが女神様にチートスキルをもらったんだよ、などと説明するわけにもいかない。
「薫ちゃんがエッチな女の子だからかな。普通はああはならないかもね?」
「……え? ウ、ウチ、のせいなんですか?」
「だって喉の奥をあんなにされて普通は苦しいはずなのに、さっきは自分からくわえこんで気持ちよさそうにしてたんだよ?」
「そ、それはその。口の中でに京センパイが入ってくるだけで、すごく気持ちよくなるんです。けど、やっぱりそんなのおかしいですよね、ウチって変態だったのかも……」
深刻な顔になってしまった。
まずい。なんか泣きそうになっている。
ここはイケメンパワーで誤魔化しておこう。
「そんな事ないよ。好きな人に触れられるから、きっと気持ちよくなっちゃうんだよ? ボクは嬉しいな、そうんなに好きになってもらえるなんて」
「京センパイ……」
飼い主に撫でられた子犬のような目をして、オレを見上げる薫ちゃん。
「だから、ボクのいう事は何でも聞いてくれるね?」
「……す、少しぐらい苦しくても大丈夫ッス」
良い子である。実に健気だ。
もっとも? オレはここからさらに条件をつける、あいかわらずのクソビッチであるが。
「条件はもう一つ。待ってあげるのは夏まで。それまでに覚悟を決めてね? セックス、したくないわけじゃないでしょ?」
「は、はい。それはその……したいッス」
オレだっていつまでも口だけ、あるいは胸だけ、というのはつまらない。
すぐにでも、この従順で小柄な子を好き放題したいという、やや倒錯的なプレイにも興味がある。
しかし、夏までと期限をきってしまえば、それもまた、後の楽しみと割り切れる。
そしてその間は、前々から興味があった、処女調教というものも体験できる。
処女なのに口だけが上手くなる、そういうアレだ。
夏木さんの時も、最初は意図せずそういう状態だったが、あの頃はオレも若かった。
処女調教なんていう高度なプレイを模索し、堪能するという余裕もなかった。
しかし今のオレには、この子のほかに三人ものセフレがいる。
そして四人目ともなれば、それまでにないプレイを自らに課すことで、さらになるビッチの高みへとまた近づけるはずだ。
というわけで、薫ちゃんを夏までにトロトロになるくらいエッチな子に育てたい。
年下の女の子を自分色に染めるというのは、想像するだけで、とても背徳的なプレイである。
ぜひとも、夏木さんよりお口上手、そしてお胸上手になってもらいたい。
「あ、あの、京センパイ?」
などと、よからぬ事を考えていたせいで無言になったオレを、不安げに見上げる薫ちゃん。
「ん、ああゴメンね。何でもないよ。他にオレにお願いしたい事はないかな?」
何か言いにくい事が他にあるなら、この機会のついでに聞いておこう。
そんな程度の考えでオレは薫ちゃんに問いかけたのだが。
「あ、あの、もう一個、ある……ッス」
「うん?」
おや、まだあるらしい。
案外と欲張り屋さんだ。
「え、えっとですね、そのぅ」
さきほどとは違って遠慮、というより、照れや恥ずかしさを露わにして、薫ちゃんがオレを見つめる。
「なに? 言ってみて? エッチなお願いなら聞いてあげるよ?」
「……えっと、その。さっきみたいに……強く言って欲しいッス……なんて!」
「ん?」
さっきみたいに? 強く?
「そ、その。オレ、とか。オレの女になれ、とか、そういう……言葉使いの京センパイ、カッコいいなぁって」
もじもじとしつつも、薫ちゃんの期待に満ちた目。
……あー。
「薫ちゃんは命令されるのが好きなの?」
「男の人にそうやって迫られるのが、その、なんというかですね? 髪とか、そのぉ、つかまれるのも、ちょっと良かったなぁって……やっぱり、ウチ、へ、変態みたいですいません」
本人、多少の自覚はあるようだが、オレから何か願い事があるかと聞かれたこの機会に言ってしまえと思い切ったようだ。
「あとあと! もし色々と上手にできたら褒めてもらえると、嬉しいッス!」
さきほどオレが撫でた髪を自分で梳きながら、哀願するような目でオレを見る。
薫ちゃんの中のマゾ属性……いや、ワンコ属性が今、完全に開花してしまったようだ。
「いいよ? 薫ちゃんがそうして欲しいなら、今から”オレ”の言う通りにしろ。上手くできたら優しく撫でてやる」
「は、はいッス!」
オレは自分でもカッコつけすぎだろ? と恥ずかしいのに耐えながらクサい言葉遣いをしつつ、無言で腰をカッコよく突き出すのであった。
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