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『セフレのベッドから登校するって実にビッチらしくて良くないですか?(9)』
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『セフレのベッドから登校するって実にビッチらしくて良くないですか?(9)』
「み、宮城!? は!? なんで!?」
「なんでもなにも、昨日はお泊りさせてもらったじゃないのさ」
「……あっ! ああ、そうだったな」
裸のオレが横にいた事が理解できなかったらしく、これまで見た事もないくらいに目を見開いた夏木さん。
ようやく状況を把握し、シーツをたぐりよせて体を起こそうとしたところ。
「いたっ!!」
大きく開いていた目の中に、星が舞った瞬間をオレは見た。
シーツをかかえて起き上がろうとしていた、その中途半端な体勢で完全に動きが停まったと思いきや、そのままゆっくりとベッドの上に寝ころんだ。
そして手で腰をおさえ、あうあう、と口を開いたり閉じたりする夏木さん。
「腰?」
「う、うー……うーっ!」
痛みで言葉も出ないようだ。
「まぁ、あれだけがんばってたからね。ボクが休憩しようって何度も言ったのに、イヤイヤって言ってたし」
「はあ!? いたっ!」
そう言った途端、夏木さんが大声をあげ、自分の声の振動が腰に響いたのか、またも痛みに声を上げる。
「どうしたの?」
「お、お前、あれ? え、あれって、夢じゃ……?」
「途中から意識がもうろうとしてたみたいだけど、夢じゃないよ?」
どうやら夏木さん、昨日の好き好き嫌い嫌いプレイは夢だったと思っていたらしい。
確かに五回目のあとぐらいから、いつもの従順モードを超えてデレデレモードだったからね?
少なくとも正気の夏木さんなら絶対に口にしない言葉や態度だった。
「じゃ、じゃあ、お前がアタシに世界で一番のお姫様だよって言ったのも……」
「あ、それは夢です」
「ッ!? わ、忘れろ!!」
枕が飛んでくる。
ひどい。
さて、それはともかく。
「さすがにこのまま学校にはいけないからシャワー借りていい? 夏木さんはどうする? 一緒にシャワーする?」
夏木さんがハッとなった顔で、鼻までシーツをずり上げてクンクンしている。
「う……」
ちょっと匂ったようだ。
あんだけ色々なものがアッチコッチについたまま寝てたしね。
どんなイケメンも美少女も、出すものだして生きている証拠です。
「そうだな。アタシも……あぐっ」
夏木さんが少し恥ずかしそうにしつつも、一緒にシャワーを浴びようとして立ち上がろうとしたものの、やはり痛みはおさまらないようでもんどりうった。
「ホントに大丈夫?」
「う、うう……前に母さんが使ってた湿布の残りと解熱剤が机の中にあるから、ちょっと取ってくれ……」
夏木さんがプルプル震える指先で示した先にあった机の引き出しから湿布を取り出す。
シーツをめくるときに少し抵抗するものの、うー、とうなりながら、うつぶせになった状態の全裸をオレにさらした。
つぶれて背中の横からはみ出るおっぱいと、つるんとしたお尻がとても素晴らしい。
「ここ?」
「ん……も、もうちょっと下。そこそこ……つめたっ!」
白い肌、その腰に指をあてながら場所を聞く。
くすぐったそうに、もっと下、ちょっと右、そんなやりとりをしながら何枚かの湿布を張っていく。
「くそっ! とにかくお前だけでもシャワー浴びてこいよ! タオルとかテキトーに使っていいから!」
湿布を張り終わると再びシーツをかぶってこちらを威嚇してくる。かわいい。
しかし、人生で一度は言ってみたいセリフランキング上位の『シャワー浴びてこいよ』を言う側ではなく、言われる側になるとは思わなかった。
そんなわけでタオルをお借りしつつ、さっぱりした後、濡れ髪を拭きながら再び夏木さんの部屋に戻ったところで冒頭のシーンとなるわけだ。
「夏木さん、どう? 立てる?」
「無理。アタシは今日サボリだ。行けたら行くけどな」
シーツにくるまって顔だけを出したまま夏木さんが首を振った。
行けたら行くは、だいたい来ないもんである。
「本気でやばそう? 病院とか付き添った方がいい?」
「そこまでじゃない。さっきよりだいぶマシになってきた。もう少し寝てれば大丈夫だろ」
「涼香さんが帰ってくるの、夜だっけ? それまでにはなんとかなりそう?」
「大丈夫、だと思う」
シーツの中で腰をさすっている夏木さん。
オレはケータイを取り出して夏木さんに見せる。
「もし、本当にマズそうだったら連絡して? 帰りに寄るから」
「……悪いな」
申し訳なさそうな顔の夏木さん
「いいよ」
「いや、それもだけど。今朝、トーストサンド作ってやれなくて」
「……ふふっ」
そういえばそんな約束をしていた。
この世界では料理を男に振舞うという事は、女性の夢の一つとも聞く。
最近はお昼に夏木さんや冬原先生からお弁当をいただく事が多いけど、夏木さんは今もボクにゴハンを作ってくれることを楽しみにしてくれるているらしい。
「またお楽しみにしておくから。今日はお大事にね」
「……おう」
オレは寝っ転がったままの夏木さんの頬にキスをする。
「なっ!?」
「じゃあ、行ってくるね」
「あ、うん、行ってらっしゃい……」
かわいい。
ついオレが微笑んでしまったためか、自分が無意識に言った言葉に気付き、みるみるうちに夏木さんの顔が真っ赤になっていく。
「と、とっとと行け!」
「はーい」
オレは自分のカバンを手にすると、手を後ろ手に振りながら夏木さんの部屋を出た。
「み、宮城!? は!? なんで!?」
「なんでもなにも、昨日はお泊りさせてもらったじゃないのさ」
「……あっ! ああ、そうだったな」
裸のオレが横にいた事が理解できなかったらしく、これまで見た事もないくらいに目を見開いた夏木さん。
ようやく状況を把握し、シーツをたぐりよせて体を起こそうとしたところ。
「いたっ!!」
大きく開いていた目の中に、星が舞った瞬間をオレは見た。
シーツをかかえて起き上がろうとしていた、その中途半端な体勢で完全に動きが停まったと思いきや、そのままゆっくりとベッドの上に寝ころんだ。
そして手で腰をおさえ、あうあう、と口を開いたり閉じたりする夏木さん。
「腰?」
「う、うー……うーっ!」
痛みで言葉も出ないようだ。
「まぁ、あれだけがんばってたからね。ボクが休憩しようって何度も言ったのに、イヤイヤって言ってたし」
「はあ!? いたっ!」
そう言った途端、夏木さんが大声をあげ、自分の声の振動が腰に響いたのか、またも痛みに声を上げる。
「どうしたの?」
「お、お前、あれ? え、あれって、夢じゃ……?」
「途中から意識がもうろうとしてたみたいだけど、夢じゃないよ?」
どうやら夏木さん、昨日の好き好き嫌い嫌いプレイは夢だったと思っていたらしい。
確かに五回目のあとぐらいから、いつもの従順モードを超えてデレデレモードだったからね?
少なくとも正気の夏木さんなら絶対に口にしない言葉や態度だった。
「じゃ、じゃあ、お前がアタシに世界で一番のお姫様だよって言ったのも……」
「あ、それは夢です」
「ッ!? わ、忘れろ!!」
枕が飛んでくる。
ひどい。
さて、それはともかく。
「さすがにこのまま学校にはいけないからシャワー借りていい? 夏木さんはどうする? 一緒にシャワーする?」
夏木さんがハッとなった顔で、鼻までシーツをずり上げてクンクンしている。
「う……」
ちょっと匂ったようだ。
あんだけ色々なものがアッチコッチについたまま寝てたしね。
どんなイケメンも美少女も、出すものだして生きている証拠です。
「そうだな。アタシも……あぐっ」
夏木さんが少し恥ずかしそうにしつつも、一緒にシャワーを浴びようとして立ち上がろうとしたものの、やはり痛みはおさまらないようでもんどりうった。
「ホントに大丈夫?」
「う、うう……前に母さんが使ってた湿布の残りと解熱剤が机の中にあるから、ちょっと取ってくれ……」
夏木さんがプルプル震える指先で示した先にあった机の引き出しから湿布を取り出す。
シーツをめくるときに少し抵抗するものの、うー、とうなりながら、うつぶせになった状態の全裸をオレにさらした。
つぶれて背中の横からはみ出るおっぱいと、つるんとしたお尻がとても素晴らしい。
「ここ?」
「ん……も、もうちょっと下。そこそこ……つめたっ!」
白い肌、その腰に指をあてながら場所を聞く。
くすぐったそうに、もっと下、ちょっと右、そんなやりとりをしながら何枚かの湿布を張っていく。
「くそっ! とにかくお前だけでもシャワー浴びてこいよ! タオルとかテキトーに使っていいから!」
湿布を張り終わると再びシーツをかぶってこちらを威嚇してくる。かわいい。
しかし、人生で一度は言ってみたいセリフランキング上位の『シャワー浴びてこいよ』を言う側ではなく、言われる側になるとは思わなかった。
そんなわけでタオルをお借りしつつ、さっぱりした後、濡れ髪を拭きながら再び夏木さんの部屋に戻ったところで冒頭のシーンとなるわけだ。
「夏木さん、どう? 立てる?」
「無理。アタシは今日サボリだ。行けたら行くけどな」
シーツにくるまって顔だけを出したまま夏木さんが首を振った。
行けたら行くは、だいたい来ないもんである。
「本気でやばそう? 病院とか付き添った方がいい?」
「そこまでじゃない。さっきよりだいぶマシになってきた。もう少し寝てれば大丈夫だろ」
「涼香さんが帰ってくるの、夜だっけ? それまでにはなんとかなりそう?」
「大丈夫、だと思う」
シーツの中で腰をさすっている夏木さん。
オレはケータイを取り出して夏木さんに見せる。
「もし、本当にマズそうだったら連絡して? 帰りに寄るから」
「……悪いな」
申し訳なさそうな顔の夏木さん
「いいよ」
「いや、それもだけど。今朝、トーストサンド作ってやれなくて」
「……ふふっ」
そういえばそんな約束をしていた。
この世界では料理を男に振舞うという事は、女性の夢の一つとも聞く。
最近はお昼に夏木さんや冬原先生からお弁当をいただく事が多いけど、夏木さんは今もボクにゴハンを作ってくれることを楽しみにしてくれるているらしい。
「またお楽しみにしておくから。今日はお大事にね」
「……おう」
オレは寝っ転がったままの夏木さんの頬にキスをする。
「なっ!?」
「じゃあ、行ってくるね」
「あ、うん、行ってらっしゃい……」
かわいい。
ついオレが微笑んでしまったためか、自分が無意識に言った言葉に気付き、みるみるうちに夏木さんの顔が真っ赤になっていく。
「と、とっとと行け!」
「はーい」
オレは自分のカバンを手にすると、手を後ろ手に振りながら夏木さんの部屋を出た。
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