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『春に咲いた花を揺らす胡蝶の如く(06)』
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『春に咲いた花を揺らす胡蝶の如く(06)』
「ごめんね、どういう意味?」
「ええと。本で読んだのだけれど、女に対して不信感を持たず、広く愛せる男性の事、かな? 私の言っている事、間違っていたらごめんなさい……」
さすがに私も性に開放的、なんて説明ができるわけもなく、うまく伝える事ができなかった。
「うーん、その……」
宮城君は私のつたない説明から視線をあちこちにさまよわせて、色々と考えた後。
「春日井さん」
私を見る。静かな声で私の名を呼ぶ。
「……はい」
春日井さんは断罪を待っているような顔でオレを見る。
「さっき……何でもするって言ったよね? 本当に?」
私は一瞬でその言葉を理解し、歓喜に震える体をおさえ反動で、つい声を張り上げてしまった。
「ええ、ええ! 何でも、何でもするわ! 例え誰かを……」
「はいストップ」
私の覚悟を語ろうとしたものの、宮城君が軽く手をあげて私の口をふさぐ。
「まず誤解されないよう言っておくね。ボクが望むのは第三者を巻き込んで誰かを不幸にする事じゃない。当然、春日井さんも含めて、誰も不幸にならない、不幸にしないって意味だからね?」
「う、うん」
別に私は自分がどうなろうとかまわないのだけれど……宮城君がそう言うなら。
「ボクが言う『言う事を聞いて欲しい』っていうのは、あくまでボクと春日井さんの関係上の話であって」
「わ、わかってるわ。今は難しいけど、就職したらきっとお金は」
「お金の話も無し」
「え?」
どういう事?
お世話になる男の人にお金を出すのは、女として当然の事よ?
宮城君はそこまで世間知らずなの?
「ええと……じゃあ、私はどうすればいいの?」
わからない。
私は一体、どうすればいいの?
頭回転の悪い子と思われて見捨てられないかと、背中に冷や汗がにじむ。
宮城君はニッコリと笑った。
「簡単だよ。ボクの言う事をね、いつでもどこでも聞いてくれればいいんだ。例えばここで……足を開くとかね?」
私はいまだ宮城君の手を自分の足にはさんだままだったことにようやく気付いた!
無意識とはいえ、また私はなんて事を!?
「ご、ごめんなさい、こんな痴女みたいなことをいつまでも……」
「いい子だね。じゃあ」
言われた通りに足を開いて宮城君の手を開放する。
宮城君は笑って私をいい子だと褒めてくれながら……私のホットパンツの中へ指を潜り込ませてきた。
「えっ、えっ!?」
自分の体に何が起こっているのかわからず混乱する。
視覚が宮城君の指が私の下着に触れている事を伝えてくるが、脳がそれをうまく処理できない。
「あまり声を大きくすると誰かに聞こえちゃうよ?」
「あっ」
私は自分の手で口をふさぐ。
「ごめんね、どういう意味?」
「ええと。本で読んだのだけれど、女に対して不信感を持たず、広く愛せる男性の事、かな? 私の言っている事、間違っていたらごめんなさい……」
さすがに私も性に開放的、なんて説明ができるわけもなく、うまく伝える事ができなかった。
「うーん、その……」
宮城君は私のつたない説明から視線をあちこちにさまよわせて、色々と考えた後。
「春日井さん」
私を見る。静かな声で私の名を呼ぶ。
「……はい」
春日井さんは断罪を待っているような顔でオレを見る。
「さっき……何でもするって言ったよね? 本当に?」
私は一瞬でその言葉を理解し、歓喜に震える体をおさえ反動で、つい声を張り上げてしまった。
「ええ、ええ! 何でも、何でもするわ! 例え誰かを……」
「はいストップ」
私の覚悟を語ろうとしたものの、宮城君が軽く手をあげて私の口をふさぐ。
「まず誤解されないよう言っておくね。ボクが望むのは第三者を巻き込んで誰かを不幸にする事じゃない。当然、春日井さんも含めて、誰も不幸にならない、不幸にしないって意味だからね?」
「う、うん」
別に私は自分がどうなろうとかまわないのだけれど……宮城君がそう言うなら。
「ボクが言う『言う事を聞いて欲しい』っていうのは、あくまでボクと春日井さんの関係上の話であって」
「わ、わかってるわ。今は難しいけど、就職したらきっとお金は」
「お金の話も無し」
「え?」
どういう事?
お世話になる男の人にお金を出すのは、女として当然の事よ?
宮城君はそこまで世間知らずなの?
「ええと……じゃあ、私はどうすればいいの?」
わからない。
私は一体、どうすればいいの?
頭回転の悪い子と思われて見捨てられないかと、背中に冷や汗がにじむ。
宮城君はニッコリと笑った。
「簡単だよ。ボクの言う事をね、いつでもどこでも聞いてくれればいいんだ。例えばここで……足を開くとかね?」
私はいまだ宮城君の手を自分の足にはさんだままだったことにようやく気付いた!
無意識とはいえ、また私はなんて事を!?
「ご、ごめんなさい、こんな痴女みたいなことをいつまでも……」
「いい子だね。じゃあ」
言われた通りに足を開いて宮城君の手を開放する。
宮城君は笑って私をいい子だと褒めてくれながら……私のホットパンツの中へ指を潜り込ませてきた。
「えっ、えっ!?」
自分の体に何が起こっているのかわからず混乱する。
視覚が宮城君の指が私の下着に触れている事を伝えてくるが、脳がそれをうまく処理できない。
「あまり声を大きくすると誰かに聞こえちゃうよ?」
「あっ」
私は自分の手で口をふさぐ。
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