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『春に舞い降りた私の天使(春日井crushing09)』
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『春に舞い降りた私の天使(春日井crushing09)』
「春日井さん? どうしたの? まずは鍵を開けてもらえる? ほら、授業も始まってずいぶんと経つから早く戻らないとね?」
私を気遣うように、温かくて優しい声がドア越しにかけられる。
……もうダメだ。
私の人生は、終わってしまった。
ならば、これ以上、宮城君に迷惑をかけることはできない。
「……」
せめて汚いものを隠そうと、ショーツがからまってる方の足首はスカートの中に隠した。
そして私は震える手でドアの鍵を開ける。
「どうしたの、春日井さ、ん……?」
ゆっくりと横に開けられたドア。
床にへたりこんでいる私に気付くと、驚いたように見下ろしながら、別の場所に目を向けた。
「……ええと、これ」
困惑した顔で、私と、私の周囲にある水たまりに目を向けた。
「うう、うえっ、うええ゛……」
もう涙は止まらない。
すぐにこれが私の小水だとわかるだろう。
「え、水?」
「うっううっう!」
しかし、すぐに鼻をスンスン鳴らす宮城君。
私はますます涙で顔を崩した。
もういい。もう、いい。
全てを語って、全てを終わらせるべく、口を開く。
「わ、私……」
「え、うん」
状況を理解できていない宮城に、私は覚悟をして告白した。
「私……変態なの……だから、こんなっ……」
「そ、そうなんだ?」
言った。
言った!
すぐに私は罵られ、もしかしたら、ぶたれたり、蹴られたりするかもしれない。
男の人の力は強いという。
滅多に女に触れないけれど、ごくまれに怒りで逆上した男性が女に暴力を振るってケガをしたという事件もある。
けれど、それでもいい。
それで宮城君の気が少しでも晴れるのなら、何度ぶたれても、蹴られてもいい。
こんなに優しい宮城君に、そこまでさせる私が悪いんだから。
身を固くして、宮城君の反応を持つ私だが。
「ええと。つまり変態の春日井さんはここで……オレの席でおしっこをしたわけ?」
宮城君の机で?
私が漏らしたのはここで……あ。
宮城君の視線の先、彼の机の下にはおしっこではない、濡れた跡がある。
私、あんなに!?
確かにすごく濡れていると思っていたけど、あそこまで!?
「ち、ちがっ、それは……その、びっくりして、漏れちゃって……そのッ!」
「えっと。じゃあ、どうしてこんな事に?」
「……わ、わたし、宮城君の、その……」
宮城君の視線が机に向いたままだ。
「ボクの机がどうかした?」
「そ、その……宮城君の机、じゃなくて、えっと、イスにも、勝手に……座ったりしてて」
自分でも無理があると思う。
言葉はとりつくろっても、話の内容のろれつが回っていない。
もし宮城君に女の自慰行為についての知識があれば、机のカドだけ特に濡れている事に気付くはずだ。
それでも私は、直接糾弾されない限り、こうして苦しい言い訳を続けるしかない。
「それで、その、宮城君の席に座っている時に宮城君の声が聞こえて、とっさに隠れなきゃと思って……でもビックリして、ついおしっこが……」
「そっかぁ。そう言う事もあるよね」
え?
いや、そんな事あるはずないよ!? 宮城君、大丈夫? どこまで素直なの? 本当に天使なの!?
「春日井さん? どうしたの? まずは鍵を開けてもらえる? ほら、授業も始まってずいぶんと経つから早く戻らないとね?」
私を気遣うように、温かくて優しい声がドア越しにかけられる。
……もうダメだ。
私の人生は、終わってしまった。
ならば、これ以上、宮城君に迷惑をかけることはできない。
「……」
せめて汚いものを隠そうと、ショーツがからまってる方の足首はスカートの中に隠した。
そして私は震える手でドアの鍵を開ける。
「どうしたの、春日井さ、ん……?」
ゆっくりと横に開けられたドア。
床にへたりこんでいる私に気付くと、驚いたように見下ろしながら、別の場所に目を向けた。
「……ええと、これ」
困惑した顔で、私と、私の周囲にある水たまりに目を向けた。
「うう、うえっ、うええ゛……」
もう涙は止まらない。
すぐにこれが私の小水だとわかるだろう。
「え、水?」
「うっううっう!」
しかし、すぐに鼻をスンスン鳴らす宮城君。
私はますます涙で顔を崩した。
もういい。もう、いい。
全てを語って、全てを終わらせるべく、口を開く。
「わ、私……」
「え、うん」
状況を理解できていない宮城に、私は覚悟をして告白した。
「私……変態なの……だから、こんなっ……」
「そ、そうなんだ?」
言った。
言った!
すぐに私は罵られ、もしかしたら、ぶたれたり、蹴られたりするかもしれない。
男の人の力は強いという。
滅多に女に触れないけれど、ごくまれに怒りで逆上した男性が女に暴力を振るってケガをしたという事件もある。
けれど、それでもいい。
それで宮城君の気が少しでも晴れるのなら、何度ぶたれても、蹴られてもいい。
こんなに優しい宮城君に、そこまでさせる私が悪いんだから。
身を固くして、宮城君の反応を持つ私だが。
「ええと。つまり変態の春日井さんはここで……オレの席でおしっこをしたわけ?」
宮城君の机で?
私が漏らしたのはここで……あ。
宮城君の視線の先、彼の机の下にはおしっこではない、濡れた跡がある。
私、あんなに!?
確かにすごく濡れていると思っていたけど、あそこまで!?
「ち、ちがっ、それは……その、びっくりして、漏れちゃって……そのッ!」
「えっと。じゃあ、どうしてこんな事に?」
「……わ、わたし、宮城君の、その……」
宮城君の視線が机に向いたままだ。
「ボクの机がどうかした?」
「そ、その……宮城君の机、じゃなくて、えっと、イスにも、勝手に……座ったりしてて」
自分でも無理があると思う。
言葉はとりつくろっても、話の内容のろれつが回っていない。
もし宮城君に女の自慰行為についての知識があれば、机のカドだけ特に濡れている事に気付くはずだ。
それでも私は、直接糾弾されない限り、こうして苦しい言い訳を続けるしかない。
「それで、その、宮城君の席に座っている時に宮城君の声が聞こえて、とっさに隠れなきゃと思って……でもビックリして、ついおしっこが……」
「そっかぁ。そう言う事もあるよね」
え?
いや、そんな事あるはずないよ!? 宮城君、大丈夫? どこまで素直なの? 本当に天使なの!?
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