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『春に舞い降りた私の天使(春日井crushing08)』
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『春に舞い降りた私の天使(春日井crushing08)』
私は今に宮城君がドアから顔をのぞかせるのでは、という恐怖を背に感じながらもたれかかっていたドアから身を起こす。
そして窓際の宮城君の机まで走り込み、位置を戻して、すぐにドアの所まで戻る。
やや無理な姿勢でドアにもたれかかったと同時だった。
わずかにドアが動くが施錠されているため、きしむ音だけが鳴る。
そして数センチのドアの厚みの向こう側から。
「開かないじゃんか」
と、宮城君の声がした。
すぐそこに宮城君がいる。
その声はいつも通りのやわらかいもので、今まさに私が教室内を駆けずり回っていた様を知らない平静さだった。
一方で私はこの薄いドアを隔てて、ショーツをはかず、濡れた醜態をさらしている。
「……ぁ」
ポタリと床に私の蜜が垂れる感覚。
私はこの状況にどうしようもなく興奮していた。
以前、宮城君に顔を隠して露出した時以上に。
この状況、もしバレてしまったら? そう考えただけで、脚が震える。
恐怖や不安以上に……露出癖からの快感が上回った。
ドアについていた両手から右手を離し、その指先をあてがう。
今はダメ、今はマズい。
頭ではわかっているのに、指が止まらない。
くちゅくちゅと本当に小さな音。
宮城君に聞こえるかもしれないというのに、蜜の量は増すばかり。
ああ。
宮城君の顔が見たい。宮城君の声が聴きたい。宮城君の硬い体に触れたい。
しばらくした後。
「……戻りますかね」
という声が聞こえて、我に返った瞬間。
脱ぎ掛けて足首にんらまっていた下着を踏んでしまい、それが床に垂れた私の蜜で滑った。
私は体勢を崩し、盛大に体をドアにぶつけてしまった。
バレた、バレた、バレた!
絶対にバレた! ああ、ああ、あああああ!
私は真っ青になり、全身の力が抜けてしまってそのままへたりこんだ。
もうダメだ!
私は牢屋に入れられて、もうずっと出てこられない!
お母さんに何て言えばいいの!?
どうすればいいの!?
あまりの恐怖で、お尻が温かくなっているのにようやく気付いた。
「あ……はは、もう、本当に、私……もうダメだ……」
恐怖で漏らしてしまった。
床も濡らし、スカートも濡れて、言い訳のしようがない。
体を寄せていたドアがノックで揺れた。
「もしかして、春日井さん?」
さっきまであんなに聞きたかった宮城君の声がする。
私はこんな状況でも。
「み、みやぎ、くん、どうしたの?」
かろうじて返事をした。
自分でもわかるほどに震えている。
「ああ、やっぱり。どうしたの? 鍵なんてかけて? ボクも忘れ物して取りに来たんだけど開けてくれる?」
鍵を開ける?
そんなことをしたら私は終わってしまう。
宮城君に、この天使のように優しい宮城君に、侮蔑の目を向けられ、口汚く罵られる。
痴女として捕まってしまう事もそうだが、宮城君にそう扱われると思うだけで全身から血の気が失せる。
「あ、あの……その……」
言葉を詰まらせてしまう。
ここでドアを開けることを断れる理由がない。
こうしていればいるだけ、不審に思われるだけだ。
だが、開けられるはずがない。
もう何も考えられない。
震え始めた自分の肩を抱く。
自然と声が漏れた。
涙が溢れた。
「う、う……うえぇッ」
涙声を通り越して、いっきに鳴き声になった。
私は今に宮城君がドアから顔をのぞかせるのでは、という恐怖を背に感じながらもたれかかっていたドアから身を起こす。
そして窓際の宮城君の机まで走り込み、位置を戻して、すぐにドアの所まで戻る。
やや無理な姿勢でドアにもたれかかったと同時だった。
わずかにドアが動くが施錠されているため、きしむ音だけが鳴る。
そして数センチのドアの厚みの向こう側から。
「開かないじゃんか」
と、宮城君の声がした。
すぐそこに宮城君がいる。
その声はいつも通りのやわらかいもので、今まさに私が教室内を駆けずり回っていた様を知らない平静さだった。
一方で私はこの薄いドアを隔てて、ショーツをはかず、濡れた醜態をさらしている。
「……ぁ」
ポタリと床に私の蜜が垂れる感覚。
私はこの状況にどうしようもなく興奮していた。
以前、宮城君に顔を隠して露出した時以上に。
この状況、もしバレてしまったら? そう考えただけで、脚が震える。
恐怖や不安以上に……露出癖からの快感が上回った。
ドアについていた両手から右手を離し、その指先をあてがう。
今はダメ、今はマズい。
頭ではわかっているのに、指が止まらない。
くちゅくちゅと本当に小さな音。
宮城君に聞こえるかもしれないというのに、蜜の量は増すばかり。
ああ。
宮城君の顔が見たい。宮城君の声が聴きたい。宮城君の硬い体に触れたい。
しばらくした後。
「……戻りますかね」
という声が聞こえて、我に返った瞬間。
脱ぎ掛けて足首にんらまっていた下着を踏んでしまい、それが床に垂れた私の蜜で滑った。
私は体勢を崩し、盛大に体をドアにぶつけてしまった。
バレた、バレた、バレた!
絶対にバレた! ああ、ああ、あああああ!
私は真っ青になり、全身の力が抜けてしまってそのままへたりこんだ。
もうダメだ!
私は牢屋に入れられて、もうずっと出てこられない!
お母さんに何て言えばいいの!?
どうすればいいの!?
あまりの恐怖で、お尻が温かくなっているのにようやく気付いた。
「あ……はは、もう、本当に、私……もうダメだ……」
恐怖で漏らしてしまった。
床も濡らし、スカートも濡れて、言い訳のしようがない。
体を寄せていたドアがノックで揺れた。
「もしかして、春日井さん?」
さっきまであんなに聞きたかった宮城君の声がする。
私はこんな状況でも。
「み、みやぎ、くん、どうしたの?」
かろうじて返事をした。
自分でもわかるほどに震えている。
「ああ、やっぱり。どうしたの? 鍵なんてかけて? ボクも忘れ物して取りに来たんだけど開けてくれる?」
鍵を開ける?
そんなことをしたら私は終わってしまう。
宮城君に、この天使のように優しい宮城君に、侮蔑の目を向けられ、口汚く罵られる。
痴女として捕まってしまう事もそうだが、宮城君にそう扱われると思うだけで全身から血の気が失せる。
「あ、あの……その……」
言葉を詰まらせてしまう。
ここでドアを開けることを断れる理由がない。
こうしていればいるだけ、不審に思われるだけだ。
だが、開けられるはずがない。
もう何も考えられない。
震え始めた自分の肩を抱く。
自然と声が漏れた。
涙が溢れた。
「う、う……うえぇッ」
涙声を通り越して、いっきに鳴き声になった。
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