【R18】転生先は男女比１：３０の貞操逆転世界～ビッチを夢見る三十路の魂～

尾和　ハボレ

文字の大きさ

大中小

265 / 415

『春日井、新たな快感への覚醒（８）』

しおりを挟む

『春日井、新たな快感への覚醒（８）』

髪をつかまれたままオレを見る春日井さんと目をあわせたまま、ギリギリまで彼女の中でペニスをしごき続ける。

「あ、あ、宮城君、宮城く……あっあっ！」
「そんなに気持ちいいんだ？」
「いい！　いいの、気持ちいい！　おチンポ気持ちいい！」

真面目な彼女の口から、ためらいなくそんな言葉が吐き出される。

聞き慣れた声が卑猥な言葉を何度も響かせ、そんな媚態を見せられ、のぼってくる射精感。

「さ、行くよ。口を開けて舌を出して？」
「はっ、ふぁい！」

口を開けながら返事をした春日井さんへ、オレは抜いたばかりのペニスを背後から顔に近づける。

うつ伏せのまま、手で上体だけを反らしたその顔に向かって三度目の精を放つ。

頬と唇、そして舌の上へ精液がとびちる。

オレが何も言わずとも舌にのった精液をのみこみ、ほほについた白濁も指先でぬぐって自分の口へと運ぶ。

体内に精液が入るたびビクビクと体を大きく痙攣させる春日井さん。

その余韻も落ち着いた頃を見計らってオレは立ち上がる。

そしてまだ勃起したままのペニスを見せつけるようにしてこう言った。

「最後はどうすればいいかわかるかな？」
「は、はい、がんばってくれたおチンポのお掃除、しないと……」

力がうまく入らないのか、緩慢とした動きでなんとかヒザ立ちになった春日井さんがオレのペニスをほおばる。

「うむ、あむっ、はっ、はっ……！」

最初こそなめあげるようなお掃除フェラだったが、次第に口の中へ、喉の奥へと深いストロークになっていく。

……もう一回、口でさせてもらおうかな？

「おごっ！？」

オレは春日井さんが前後させる頭を唐突につかみ、一気に突き入れる。

反射的にオレを手で突き放そうとするが。

「手は腰の後ろで組んでおいて」
「……ふぁい……」

言われたように手を後ろに組み、口にペニスをふくんだまま上目遣いでオレを見る。

ノドを突かれるたび、にじんだ涙がほほをつたっていく。

だがその表情は苦しみよりも、はるかに恍惚さで満ちていた。

「行くよ、出すよ？」
「ふぁい……！」

最後に最奥へと突き入れたままオレは四回目の射精を味わう。

後ろ手に組んだままの春日井さんの体が、オレの射精の脈動のたびにビクンビクンと痙攣していた。

ゆっくりと射精の余韻を味わったあと、春日井さんの口からペニスを引き抜く。

春日井さんはペニスに染み付いた精液まで味わうように唇でしめつけていたため、亀頭が抜ける時にチュポンと湿った音がする。

「……はふっ」

夏木さんや先生の前例から気絶してもおかしくないのだが、ペタンと座り込んだ春日井さんは、荒い息をととのえながらも、ハッキリとした目でオレを見ていた。

「気持ちよかった？」
「……ええ、すごかった、すごかったわ……気絶するかと思ったもの……今も、フラフラしているわ。腰も抜けちゃって……立てないかも」
「そっか。なら少しこのままでいようか」

オレはへたり込んでいる春日井さんの横に座り込み、その肩を抱いて寄り添った。

＊＊＊

「そろそろ帰ろうか。立てそう？」
「あ！　ええ、もう大丈夫！　あと、これ、その……ごめんなさい」

春日井さんが敷いていたオレの学生服をあわてて拾上げて土を払う。

まあ二人してあれだけやっていたのでシワだらけだ。

さすがに丈夫な造りをしているだけあって破れたりはしていないが、クリーニングには出したい程度には汚れている。

「大丈夫、予備はウチにあるから」
「な、なら、せめてクリーニング代は私が……」
「お互い様だよ。春日井さんの服もだいぶ汚れてるから。それ、はける？」

タンクトップはもとより、脚にかかったままの下着なんかも土と草まみれだ。

汚れた下着をあっさり脱いだ春日井さんは、側に転がっていた素肌のままホットパンツをはいた。

「私は女だから大丈夫だけど、宮城君は上着がないと、その、薄着になっちゃうでしょう？」
「ボクもそれくらい構わないし。言ったでしょ？　ボクはビッチなんだ。ま、風邪は引きたくないからね。あったまった体が冷え切らないうちに帰ろうか」

その後、互いの土や草を払って身支度を整えたオレたちは売店の陰から公園に戻る。

あたりはすっかりと暗くなっていた。

薄汚れてしまった今のオレたちだが、それを見とがめる通行人もいない。

公園を出る時、それぞれの家の方向が違う為、ここでお別れとなった。

「夜道、一人で大丈夫かしら？」

かつての世界では、男が女にかけるような言葉をかけられる。

ふとした拍子に、ああ、ここはやっぱり違う世界なんだと再認識させられる。

「ありがとう、大丈夫だよ。それとも送り狼したいのかな？」
「そ、そうじゃなくて……！」
「冗談だよ。本当に大丈夫だから」
「え、ええ……」

何かを言いたそうにして、名残惜しそうな春日井さんへ背を向けたオレは一度、立ち止まり。

「明日からもよろしくね――セフレの春日井さん？」

振り返りながらそう言った。

「っ！　そ、そうね、これから……そうなのよね！　こちらこそよろしくお願いします！」

こんな快感が明日から続くと再認識したのか、ハッとなった顔で丁寧に頭を下げる彼女はやはり真面目だ。

手を振り合って春日井さんと別れたオレは、まだまぶたに焼き付いている光景を思い起こす。

「……春日井さん、めっちゃエロかったなぁ」

彼女の乱れた様を反芻するようにしながら、楽しい家路についたのだった。

しおりを挟む