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『春日井と夜の散歩(6)』
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『春日井と夜の散歩(6)』
「う、う、ふっ……」
性的対象でなくても、性感帯である事に変わりはない事は今までの経験上、理解している。
ここまで興奮状態の春日井さんであれば、なおの事だろう。
ふにふにと柔らかく揉んだ後、人差し指と中指で乳首を軽く挟み込む。
「あっ! ……はっ……はぁっ……」
もはや息が整う間もなく春日井さんはオレにもたれかかり、すがりつくようにしてなんとか座っているという状態だ。
やはり、肌と肌のふれあいは実に刺激的である。
執拗に右の乳首だけをせめたてていると、次第に春日井さんがオレの胸の中にしなだれかかるようになっていき、ついには抱きかかえる形となった。
自然と春日井さんの視線はうつむきがちとなり、その先にあるのは。
「み、宮城君……その……それって……」
スボンのふくらみ。
戦闘態勢が整っている我が息子が戦意高揚ここにありと直立敬礼している姿である。
正直、痛いほどに勃っている。
早く解放してやりたい所だが、さすがに場所的にマズイ。
しかしオレとて、ここまで来てじゃあ続きはまた今度、というつもりはない。
すでに当たりは夕暮れを過ぎて、夜が始まっている。
ちょっとした物陰でもあれば、遠目から姿を見られる事もないだろう。
周囲を見渡すオレ。二人が身を隠せるような場所は……あった。
「少し場所を変えようか?」
「……え、ええ、んっ」
わきの下から腕を入れ、横から胸をつかんで春日井さんを立ち上がらせる。
もうろくに足に力が入っていない。
「いいよ、ボクにつかまって?」
「ご、ごめんなさい、私、こんな、その……」
感じすぎて腰が抜けかけているのをとても恥ずかしく、そして申し訳なく思っているようだが。
「ボクは嬉しいなぁ。こんなにボクの指や手で気持ちよくなってくれるなんて」
「……そ、そう、なの? 私、おかしいでしょ? やっぱり変態なんだって思ったのに……」
「そうだね。変態だね」
軽く肯定。
「う……」
泣きそうになる春日井さん。
「だけどそういう可愛い所をボクの前だけで見せてくれるなら問題ないでしょ?」
「え? ……かわいい?」
「だって、ボクそういう女のコが好きだから。女のコのくせに男にイジメられて悦ぶ子が大好きだから」
冷たい表情から一転して笑顔で好き好きと連呼するオレ。
この一連の演技もちょっと慣れてきた。春日井スペシャルと名付けようか。
「それとも春日井さんはボク以外の誰かに、そういう可愛い所を見せるつもりかな?」
「い、いいえ、そんな、そんな事! こんな私を受け入れてくれて、こんな私をかわいいなんて言ってくれて……私にはやっぱり宮城君しかいないわ!」
いかん、予想以上に効き過ぎた。
春日井さんの精神状態がいっぱいいっぱいだったせいか調整が難しすぎる。
「はいはい、落ち着いて、ね? 大丈夫、わかってるよ。春日井さんはとってもお利口なセフレだものね?」
「ええ、ええ、私、私……ッ」
落として上げる。
そんな古型的な手段で好感度を稼ごうとしたつもりが、一気にエンディングまっしぐらというぐらいゲージがあがってしまった。
春日井さんを見れば、また目がぐるぐるし始めている。
保健室でオレに迫った時と同じ状態だ。
オレはさきほど見つけた物陰……今は閉まっている売店へと向かう。
建物の大きさは平屋で、四角い形のコンリートで出来た小屋のようなものだ。
入り口が引き戸になっており、各壁面には窓ガラスがにとりつけられている簡素なつもりの建物だ。
今は引き戸のところにシャッターが降りているし、鉄網が入った窓ガラスの室中も暗い。
のぼりだけは出しっぱなしになっていて、ラーメン、カレーライス、などとかかげられている。
それらの横には自動販売機が三台ほど並び、その光が売店などによくある安っぽいベンチを照らしている。
入口側はそのようになっているが、裏手に回れば届く明かりもなく真っ暗だ。
さらに奥は雑木林に続いているし、わざわざこちら側へ回ってくる事はいない。
今のオレのように、人目を避けたいという目的があるヤツ以外は。
「み、宮城君?」
物陰に連れ込まれた春日井さんも、これから起こる事の大方の予想はついているのだろう。
ただ、女なのに自分が連れ込む側ではない事に戸惑っている、という所か。
落ち着かない表情の春日井さんの手をとり、軽く引っ張る。
「きゃっ」
そして抱き寄せた体をそのまま壁へと押し付けた。
「ふふ、もう逃げられないね」
オレは春日井さんの顔の横に手をそえて逃げ道を無くした。
これはアレである。
前世において選ばれし者のみが許されるムーヴ――壁ドンであった。
オレはかつての夢をまた一つかなえたのだった。
「う、う、ふっ……」
性的対象でなくても、性感帯である事に変わりはない事は今までの経験上、理解している。
ここまで興奮状態の春日井さんであれば、なおの事だろう。
ふにふにと柔らかく揉んだ後、人差し指と中指で乳首を軽く挟み込む。
「あっ! ……はっ……はぁっ……」
もはや息が整う間もなく春日井さんはオレにもたれかかり、すがりつくようにしてなんとか座っているという状態だ。
やはり、肌と肌のふれあいは実に刺激的である。
執拗に右の乳首だけをせめたてていると、次第に春日井さんがオレの胸の中にしなだれかかるようになっていき、ついには抱きかかえる形となった。
自然と春日井さんの視線はうつむきがちとなり、その先にあるのは。
「み、宮城君……その……それって……」
スボンのふくらみ。
戦闘態勢が整っている我が息子が戦意高揚ここにありと直立敬礼している姿である。
正直、痛いほどに勃っている。
早く解放してやりたい所だが、さすがに場所的にマズイ。
しかしオレとて、ここまで来てじゃあ続きはまた今度、というつもりはない。
すでに当たりは夕暮れを過ぎて、夜が始まっている。
ちょっとした物陰でもあれば、遠目から姿を見られる事もないだろう。
周囲を見渡すオレ。二人が身を隠せるような場所は……あった。
「少し場所を変えようか?」
「……え、ええ、んっ」
わきの下から腕を入れ、横から胸をつかんで春日井さんを立ち上がらせる。
もうろくに足に力が入っていない。
「いいよ、ボクにつかまって?」
「ご、ごめんなさい、私、こんな、その……」
感じすぎて腰が抜けかけているのをとても恥ずかしく、そして申し訳なく思っているようだが。
「ボクは嬉しいなぁ。こんなにボクの指や手で気持ちよくなってくれるなんて」
「……そ、そう、なの? 私、おかしいでしょ? やっぱり変態なんだって思ったのに……」
「そうだね。変態だね」
軽く肯定。
「う……」
泣きそうになる春日井さん。
「だけどそういう可愛い所をボクの前だけで見せてくれるなら問題ないでしょ?」
「え? ……かわいい?」
「だって、ボクそういう女のコが好きだから。女のコのくせに男にイジメられて悦ぶ子が大好きだから」
冷たい表情から一転して笑顔で好き好きと連呼するオレ。
この一連の演技もちょっと慣れてきた。春日井スペシャルと名付けようか。
「それとも春日井さんはボク以外の誰かに、そういう可愛い所を見せるつもりかな?」
「い、いいえ、そんな、そんな事! こんな私を受け入れてくれて、こんな私をかわいいなんて言ってくれて……私にはやっぱり宮城君しかいないわ!」
いかん、予想以上に効き過ぎた。
春日井さんの精神状態がいっぱいいっぱいだったせいか調整が難しすぎる。
「はいはい、落ち着いて、ね? 大丈夫、わかってるよ。春日井さんはとってもお利口なセフレだものね?」
「ええ、ええ、私、私……ッ」
落として上げる。
そんな古型的な手段で好感度を稼ごうとしたつもりが、一気にエンディングまっしぐらというぐらいゲージがあがってしまった。
春日井さんを見れば、また目がぐるぐるし始めている。
保健室でオレに迫った時と同じ状態だ。
オレはさきほど見つけた物陰……今は閉まっている売店へと向かう。
建物の大きさは平屋で、四角い形のコンリートで出来た小屋のようなものだ。
入り口が引き戸になっており、各壁面には窓ガラスがにとりつけられている簡素なつもりの建物だ。
今は引き戸のところにシャッターが降りているし、鉄網が入った窓ガラスの室中も暗い。
のぼりだけは出しっぱなしになっていて、ラーメン、カレーライス、などとかかげられている。
それらの横には自動販売機が三台ほど並び、その光が売店などによくある安っぽいベンチを照らしている。
入口側はそのようになっているが、裏手に回れば届く明かりもなく真っ暗だ。
さらに奥は雑木林に続いているし、わざわざこちら側へ回ってくる事はいない。
今のオレのように、人目を避けたいという目的があるヤツ以外は。
「み、宮城君?」
物陰に連れ込まれた春日井さんも、これから起こる事の大方の予想はついているのだろう。
ただ、女なのに自分が連れ込む側ではない事に戸惑っている、という所か。
落ち着かない表情の春日井さんの手をとり、軽く引っ張る。
「きゃっ」
そして抱き寄せた体をそのまま壁へと押し付けた。
「ふふ、もう逃げられないね」
オレは春日井さんの顔の横に手をそえて逃げ道を無くした。
これはアレである。
前世において選ばれし者のみが許されるムーヴ――壁ドンであった。
オレはかつての夢をまた一つかなえたのだった。
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