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『春日井と夜の散歩(3)』
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『春日井と夜の散歩(3)』
「ふぅっ……ふっ……」
コーギーを連れたおばさんと別れてから春日井さんは、息を荒くしたままオレによりかかるように、なんとかといった様子で歩いている。
オレの手はお尻を撫でたままだが、時折。
「……んんんっ! ……ふっぅ、ふぅっ……」
柔らかいお尻の肉が指の間からはみ出るほど、強くわし掴むと荒い吐息がますます乱れる。
すでに興奮状態にある春日井さん。
しかしそれ以上の事をしてこないオレを見上げる目には、焦らされた苛立ちのようなものが見える。
実際、焦らしているのだからその怒りは正当なものだ。
しかし今は躾の途中である。
「なに、その目?」
恨みがましい視線に対してオレは冷たく突き放すような口調でにらみつける。もちろん演技だ。
お利口な春日井さんはオレが怒った原因が自分にあると悟り、寄りかかっていたオレの腕にすがりつく。
「あ……あっ、あの、ご、ごめんなさいっ!」
「……」
オレが表情を殺したまま、ジッとにらみつけると春日井さんの瞳にみるみる涙がたまっていく。
ちょっとかわいそうだが最初が肝心だ。
「……春日井さんはボクのなんだっけ?」
冷たい視線を向けたまま、詰問するように春日井さんに問いかける。
するとオレの機嫌を損ねた事をとても後悔したように、声をふるわせながらこう言った。
「な、何でも言う事をきく、その、セックスフレンド、です……」
オレはその満点の答えを聞いて。
「……ふふ、そうだよね。良かった。春日井さんはお利口なボクのセフレ。なんでもいう事を聞くワンちゃんだよね?」
それまで意識的に作っていた冷たい顔から一転して、いつもより明るい笑顔になって春日井さんの髪を撫でる。
「あ……え、ええ、そうなの、そう。私は宮城君のいう事を何でもきくから! だから、その、今のはごめんなさい……」
「ふふふ。大丈夫、それくらいでボクは怒らないよ?」
「あ、ありがとう……!」
今、まさに怒るフリをしていたオレがそれを言うかという話だが、オレの機嫌を損ねたくない春日井さんがつっこめるはずもない。
「だけどヤンチャをしたら罰は必要だよね?」
「ば、罰?」
罰、という言葉にびくりと方を震わせる春日井さん。
少しおびえさせすぎたか? だがこの罰はオレにとっても春日井さんにとってもウインウインなはずだ。
そう、オレの与える罰とは。
「ふふ、痛い事とかそういうのじゃないから安心して。そうだね、じゃあ……ブラジャー、とってみようか?」
「え?」
「そのチラチラと見える素敵な黒いブラジャー、とってみようか?」
「え、ブラ? コレを?」
タンクトップからはみ出ている肩ひもを軽くひっぱりあげる春日井さん。
釣り上げるようにしたためか、片方のお胸だけが一緒に引っ張り上げられる。
「うん、それをとって欲しいな」
「……ええ、それはいいけど?」
あっさりと了承されてしまう。
確かに女性の胸を男性が求めるという事がないので春日井さんにとっては疑問の要求なんだろう。
ただ、これでタンクトップも脱げと言ったらさすがに抵抗されるだろう。
前世だって男が上半身裸で歩いていたら性的対象でなくとも、不審人物の範疇に入ってしまう。
お縄になるかは微妙だが通報されても仕方ない。
「とったけど……宮城君?」
オレがこの世界と前世との価値観の違いに苦戦している間に、あっけなくブラをとってオレに見せる春日井さん。
確かに前世の男であれば、上に何か着ていれば肌着のシャツを脱ぐくらい何でもない話か。
ううむ、ノーブラで恥ずかしがる春日井さんを愛でようとしたのに当てが外れた。
いや、オレがこの世界の常識や価値観に順応しきれていないだけか、むむむ。
しかし。
であれば、それであれば、そうなのだとしても!
オレには叶えたかった夢がある。
それを叶えるのは、今この時!
「ふぅっ……ふっ……」
コーギーを連れたおばさんと別れてから春日井さんは、息を荒くしたままオレによりかかるように、なんとかといった様子で歩いている。
オレの手はお尻を撫でたままだが、時折。
「……んんんっ! ……ふっぅ、ふぅっ……」
柔らかいお尻の肉が指の間からはみ出るほど、強くわし掴むと荒い吐息がますます乱れる。
すでに興奮状態にある春日井さん。
しかしそれ以上の事をしてこないオレを見上げる目には、焦らされた苛立ちのようなものが見える。
実際、焦らしているのだからその怒りは正当なものだ。
しかし今は躾の途中である。
「なに、その目?」
恨みがましい視線に対してオレは冷たく突き放すような口調でにらみつける。もちろん演技だ。
お利口な春日井さんはオレが怒った原因が自分にあると悟り、寄りかかっていたオレの腕にすがりつく。
「あ……あっ、あの、ご、ごめんなさいっ!」
「……」
オレが表情を殺したまま、ジッとにらみつけると春日井さんの瞳にみるみる涙がたまっていく。
ちょっとかわいそうだが最初が肝心だ。
「……春日井さんはボクのなんだっけ?」
冷たい視線を向けたまま、詰問するように春日井さんに問いかける。
するとオレの機嫌を損ねた事をとても後悔したように、声をふるわせながらこう言った。
「な、何でも言う事をきく、その、セックスフレンド、です……」
オレはその満点の答えを聞いて。
「……ふふ、そうだよね。良かった。春日井さんはお利口なボクのセフレ。なんでもいう事を聞くワンちゃんだよね?」
それまで意識的に作っていた冷たい顔から一転して、いつもより明るい笑顔になって春日井さんの髪を撫でる。
「あ……え、ええ、そうなの、そう。私は宮城君のいう事を何でもきくから! だから、その、今のはごめんなさい……」
「ふふふ。大丈夫、それくらいでボクは怒らないよ?」
「あ、ありがとう……!」
今、まさに怒るフリをしていたオレがそれを言うかという話だが、オレの機嫌を損ねたくない春日井さんがつっこめるはずもない。
「だけどヤンチャをしたら罰は必要だよね?」
「ば、罰?」
罰、という言葉にびくりと方を震わせる春日井さん。
少しおびえさせすぎたか? だがこの罰はオレにとっても春日井さんにとってもウインウインなはずだ。
そう、オレの与える罰とは。
「ふふ、痛い事とかそういうのじゃないから安心して。そうだね、じゃあ……ブラジャー、とってみようか?」
「え?」
「そのチラチラと見える素敵な黒いブラジャー、とってみようか?」
「え、ブラ? コレを?」
タンクトップからはみ出ている肩ひもを軽くひっぱりあげる春日井さん。
釣り上げるようにしたためか、片方のお胸だけが一緒に引っ張り上げられる。
「うん、それをとって欲しいな」
「……ええ、それはいいけど?」
あっさりと了承されてしまう。
確かに女性の胸を男性が求めるという事がないので春日井さんにとっては疑問の要求なんだろう。
ただ、これでタンクトップも脱げと言ったらさすがに抵抗されるだろう。
前世だって男が上半身裸で歩いていたら性的対象でなくとも、不審人物の範疇に入ってしまう。
お縄になるかは微妙だが通報されても仕方ない。
「とったけど……宮城君?」
オレがこの世界と前世との価値観の違いに苦戦している間に、あっけなくブラをとってオレに見せる春日井さん。
確かに前世の男であれば、上に何か着ていれば肌着のシャツを脱ぐくらい何でもない話か。
ううむ、ノーブラで恥ずかしがる春日井さんを愛でようとしたのに当てが外れた。
いや、オレがこの世界の常識や価値観に順応しきれていないだけか、むむむ。
しかし。
であれば、それであれば、そうなのだとしても!
オレには叶えたかった夢がある。
それを叶えるのは、今この時!
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