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『春日井の歪んだ性癖の原因』
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『春日井の歪んだ性癖の原因』
「まず誤解されないよう言っておくね。ボクが望むのは第三者を巻き込んで誰かか不幸にする事じゃない。当然、春日井さんも含めて、誰も不幸にならない、不幸にしないって意味だからね?」
「う、うん」
「ボクが言う『言う事を聞いて欲しい』っていうのは、あくまでボクと春日井さんの関係上の話であって」
「わ、わかってるわ。今は難しいけど、就職したらきっとお金は」
「お金の話も無し」
「え?」
うーむ。基本的に致命的なズレがある。
そしてその内容にようやく気付いた。
春日井さんは自分に価値がなく、彼女自身はオレという男に相手をしてもらう立場であり、対価として言いなりになったり金銭の支払いをしようとしているのだ。
先生が婚活(妊活か?)でお金を対価に相手を探していたように、それがこの世界における一般的な男女関係の形であってもオレはそうはなりたくない。
お金でつながる関係はきっとどこかギクシャクするだろう。
それは本来あるはずのビッチとしての輝きに陰を指すものではないかと思うのだ。
「ええと……じゃあ、私はどうすればいいの?」
服従でもなく。
はたまた金銭でもなければ自分はどうして対価を支払えようか、と窮する春日井さんに。
オレは。
春日井さんの勢いに推しに押されてへっぴり腰だった、オレは。
ようやくビッチとしての正気を取り戻し、目指すべき淫乱男子高校生としてふさわしい振舞いを意識してこう告げた。
「簡単だよ。ボクの言う事をね、いつでもどこでも聞いてくれればいいんだ。例えばここで……足を開くとかね?」
オレは太ももに強く挟まれていた自分の手に目を向ける。
すると春日井さんはハッとして。
「ご、ごめんなさい、こんな痴女みたいなことをいつまでも……」
オレの意図を勘違いして、すぐに足の力をゆるめた春日井さん。
「いい子だね。じゃあ」
オレはホットパンツの内股の部分からわずかにのぞく黒い下着に向かって指を滑らせた。
「えっ、えっ!?」
「あまり声を大きくすると誰かに聞こえちゃうよ?」
「あっ」
口に手をやって周囲を見る春日井さん。
もともと人気のない噴水広場でもあり、夕暮れもさらに赤くなった時間帯を迎え人影はますます減っている。
それでも遠目に人は歩いているし、子供たちが遊ぶ声も少なくなったがいまだ届いている。
「子供たちは元気だね」
オレはホットパンツの中にもぐりこませた人差し指と中指の二本を、黒い布地の上で撫でるように滑らせる。
「ひっ、ひうっ!?」
反射的に足を閉じてしまい、再びオレの手を拘束する春日井さん。
「ダメだよ。ボクのいう事を聞いて? さ、もっと足を広げて?」
「み、宮城君、……ど、どうしたの急に!?」
「春日井さんが言ったんでしょう? セフレになりたいって」
「え、ええ、確かに……けれど……」
オレの様子の変化にとまどい、慌てる春日井さん。
「色々な言葉でボクを誘ってくれたよね? 犬になるとかまで言ってさ?」
本来、オレが知らないはずの保健室の記憶の話だが些細な事だ。
きっと春日井さんは全てを覚えている。そして先生はドジっている。後日、お仕置きだ。
そんなオレとの会話の齟齬に気付かぬまま、春日井さんは自分の性癖がゆがんだ理由をさらっとこぼした。
「……ええ。私、知っているの。そういう本を読んだことがあるから」
「本?」
「好色漢の男性は、女を従えたい、好きにも弄びたい、そういう性的嗜好があるって。ペットのように女を扱う事にとても性的興奮を得るとも書いてあったわ。だから私、がんばってアピールしていたの」
意気込みは素晴らしいと思うんだけどね……。
「ちなみにどういう本?」
「その女性向けの……なんていうか、その、ね。週刊誌って、色々と男の人の事が書いてあって……」
女性向け週刊誌か。どうやらその内容はこの世界でもいい加減らしい。
前世では記事を盛り上げるために偽造捏造をトバしまくるゴシップ雑誌というイメージだったが、こちらの世界でも方向性は変われど似たようなものなのだろう。
面白おかしく男性を好色漢として祭り上げてエロい記事で売り上げを、というのが真相っぽいがそれをこの悪い意味でピュアな春日井さんが真面目に受け止めたわけか。
ま、真相はわからないし、今、大事なのはそんな事じゃない。
本人がペットになりたいと望むのであれば、オレはそれに応えてあげればいい。
オレだってそういうのは嫌いじゃない。
もちろん痛いのは無しの方向だが……調教モノだって前世は映像作品でたしなんだ。
あんな事やこんな事をリアルでできるとなれば……しかもクラスメートの委員長を相手にそんな事ができるとなれば?
断る選択肢なんてあるわけがない。
「まず誤解されないよう言っておくね。ボクが望むのは第三者を巻き込んで誰かか不幸にする事じゃない。当然、春日井さんも含めて、誰も不幸にならない、不幸にしないって意味だからね?」
「う、うん」
「ボクが言う『言う事を聞いて欲しい』っていうのは、あくまでボクと春日井さんの関係上の話であって」
「わ、わかってるわ。今は難しいけど、就職したらきっとお金は」
「お金の話も無し」
「え?」
うーむ。基本的に致命的なズレがある。
そしてその内容にようやく気付いた。
春日井さんは自分に価値がなく、彼女自身はオレという男に相手をしてもらう立場であり、対価として言いなりになったり金銭の支払いをしようとしているのだ。
先生が婚活(妊活か?)でお金を対価に相手を探していたように、それがこの世界における一般的な男女関係の形であってもオレはそうはなりたくない。
お金でつながる関係はきっとどこかギクシャクするだろう。
それは本来あるはずのビッチとしての輝きに陰を指すものではないかと思うのだ。
「ええと……じゃあ、私はどうすればいいの?」
服従でもなく。
はたまた金銭でもなければ自分はどうして対価を支払えようか、と窮する春日井さんに。
オレは。
春日井さんの勢いに推しに押されてへっぴり腰だった、オレは。
ようやくビッチとしての正気を取り戻し、目指すべき淫乱男子高校生としてふさわしい振舞いを意識してこう告げた。
「簡単だよ。ボクの言う事をね、いつでもどこでも聞いてくれればいいんだ。例えばここで……足を開くとかね?」
オレは太ももに強く挟まれていた自分の手に目を向ける。
すると春日井さんはハッとして。
「ご、ごめんなさい、こんな痴女みたいなことをいつまでも……」
オレの意図を勘違いして、すぐに足の力をゆるめた春日井さん。
「いい子だね。じゃあ」
オレはホットパンツの内股の部分からわずかにのぞく黒い下着に向かって指を滑らせた。
「えっ、えっ!?」
「あまり声を大きくすると誰かに聞こえちゃうよ?」
「あっ」
口に手をやって周囲を見る春日井さん。
もともと人気のない噴水広場でもあり、夕暮れもさらに赤くなった時間帯を迎え人影はますます減っている。
それでも遠目に人は歩いているし、子供たちが遊ぶ声も少なくなったがいまだ届いている。
「子供たちは元気だね」
オレはホットパンツの中にもぐりこませた人差し指と中指の二本を、黒い布地の上で撫でるように滑らせる。
「ひっ、ひうっ!?」
反射的に足を閉じてしまい、再びオレの手を拘束する春日井さん。
「ダメだよ。ボクのいう事を聞いて? さ、もっと足を広げて?」
「み、宮城君、……ど、どうしたの急に!?」
「春日井さんが言ったんでしょう? セフレになりたいって」
「え、ええ、確かに……けれど……」
オレの様子の変化にとまどい、慌てる春日井さん。
「色々な言葉でボクを誘ってくれたよね? 犬になるとかまで言ってさ?」
本来、オレが知らないはずの保健室の記憶の話だが些細な事だ。
きっと春日井さんは全てを覚えている。そして先生はドジっている。後日、お仕置きだ。
そんなオレとの会話の齟齬に気付かぬまま、春日井さんは自分の性癖がゆがんだ理由をさらっとこぼした。
「……ええ。私、知っているの。そういう本を読んだことがあるから」
「本?」
「好色漢の男性は、女を従えたい、好きにも弄びたい、そういう性的嗜好があるって。ペットのように女を扱う事にとても性的興奮を得るとも書いてあったわ。だから私、がんばってアピールしていたの」
意気込みは素晴らしいと思うんだけどね……。
「ちなみにどういう本?」
「その女性向けの……なんていうか、その、ね。週刊誌って、色々と男の人の事が書いてあって……」
女性向け週刊誌か。どうやらその内容はこの世界でもいい加減らしい。
前世では記事を盛り上げるために偽造捏造をトバしまくるゴシップ雑誌というイメージだったが、こちらの世界でも方向性は変われど似たようなものなのだろう。
面白おかしく男性を好色漢として祭り上げてエロい記事で売り上げを、というのが真相っぽいがそれをこの悪い意味でピュアな春日井さんが真面目に受け止めたわけか。
ま、真相はわからないし、今、大事なのはそんな事じゃない。
本人がペットになりたいと望むのであれば、オレはそれに応えてあげればいい。
オレだってそういうのは嫌いじゃない。
もちろん痛いのは無しの方向だが……調教モノだって前世は映像作品でたしなんだ。
あんな事やこんな事をリアルでできるとなれば……しかもクラスメートの委員長を相手にそんな事ができるとなれば?
断る選択肢なんてあるわけがない。
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