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『春日井、絶望からの告白』
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『春日井、絶望からの告白』
「……ええと、これ」
「うう、うえっ、うええ゛……」
座り込んだ春日井さんのお尻のあたりには液体がとびちり床も濡れていた。
当然スカートもずぶ濡れだ。
「え、水?」
「うっううっう!」
オレの水という言葉に大きく反応して、またも泣き出した春日井さん。
そして微かに臭う独特な匂い。
おしっこ。
そう、これはおしっこの匂い。
つまり春日井さんはここでお漏らししてしまったわけか。
しかしなぜ?
どういう状況?
「わ、私……」
「え、うん」
オレがまったく状況を理解できない中、春日井さんが振り絞る様な声でこんな事を言いだした。
「私……本当は悪い子なの……だから、こんなっ……」
「そうなんだ?」
お堅い委員長と思っていた子に、実は私悪い子なんですと告白された経験がある人がいるなら教えてくれ。他にどう返事しろと。
つまり、なんだ。
春日井さんは自分の教室で粗相をする趣味がある悪い子と言いたいのだろうか?
確かにそれは悪い子だと思うが、幼稚園児のイタズラならともかく高校生でそれを悪い子で片づけるには無理がある。
「ええと。つまり悪い子の春日井さんはここで……オレの席でおしっこをしたわけ?」
「ち、ちがっ、それは……その、びっくりして、漏れちゃって……そのッ!」
少なくとも放尿に関する性的趣味をお持ち、というわけではないらしい。
「えっと。じゃあ、どうしてこんな事に?」
「……わ、わたし、宮城君の、その……」
春日井さんの視線がオレの机に向けられる。
「ボクの机がどうかした?」
「そ、その……宮城君の机、じゃなくて、えっと、イスにも、勝手に……座ったりしてて」
机のカドと女の子の部分を仲良くさせる事を座ると表現するのが正しいかはどうかはともかく、情報の隠ぺいと改ざんが行われた瞬間である。
少なくともカドオナは無かったことになったらしい。
「それで、その、宮城君の席に座っている時に宮城君の声が聞こえて、とっさに隠れなきゃと思って……でもビックリして、ついおしっこが……」
「そっかぁ。そう言う事もあるよね」
……いや、そんな事ある?
さすがにこれは苦しすぎる言いわけだ。
だが、オレとしては一つの予想がついた。
潮吹き、というものをご存じだろうか。
女性が性的絶頂時にピューとなるアレだ。
オレはカドオナに夢中だった春日井さんがオレの声で驚き、それが刺激となってイッてしまわれたのではないかと推測する。
その際、お潮を吹かれてしまったのではないかと。
量には個人差があるとされ、ピュッとかピューとか程度の人から、ペットボトル一本を超える量ほどの人もいるそうだ。
また愛液と尿は別であるとするデータや、どちらにも同様の成分があるというデータもあるそうだが、なにせその性質上、検体の確保も難しく研究はあまり進んでいないらしい……という、オレの誇れない雑学はおいておいて。
「とにかく……このままじゃマズいからね。春日井さん、着替えって持ってる?」
「……ジャージなら」
「なら、それに着替えておいて。ボクはバケツと雑巾持ってくるから」
「そ、そんな、男の子にそんな事、させられない……それに私のアレだし、私が」
「戻るのがあまり遅くなるとまずいでしょ? ボクがいない間に着替えちゃって?」
オレは有無を言わせず教室から出た。
「……ええと、これ」
「うう、うえっ、うええ゛……」
座り込んだ春日井さんのお尻のあたりには液体がとびちり床も濡れていた。
当然スカートもずぶ濡れだ。
「え、水?」
「うっううっう!」
オレの水という言葉に大きく反応して、またも泣き出した春日井さん。
そして微かに臭う独特な匂い。
おしっこ。
そう、これはおしっこの匂い。
つまり春日井さんはここでお漏らししてしまったわけか。
しかしなぜ?
どういう状況?
「わ、私……」
「え、うん」
オレがまったく状況を理解できない中、春日井さんが振り絞る様な声でこんな事を言いだした。
「私……本当は悪い子なの……だから、こんなっ……」
「そうなんだ?」
お堅い委員長と思っていた子に、実は私悪い子なんですと告白された経験がある人がいるなら教えてくれ。他にどう返事しろと。
つまり、なんだ。
春日井さんは自分の教室で粗相をする趣味がある悪い子と言いたいのだろうか?
確かにそれは悪い子だと思うが、幼稚園児のイタズラならともかく高校生でそれを悪い子で片づけるには無理がある。
「ええと。つまり悪い子の春日井さんはここで……オレの席でおしっこをしたわけ?」
「ち、ちがっ、それは……その、びっくりして、漏れちゃって……そのッ!」
少なくとも放尿に関する性的趣味をお持ち、というわけではないらしい。
「えっと。じゃあ、どうしてこんな事に?」
「……わ、わたし、宮城君の、その……」
春日井さんの視線がオレの机に向けられる。
「ボクの机がどうかした?」
「そ、その……宮城君の机、じゃなくて、えっと、イスにも、勝手に……座ったりしてて」
机のカドと女の子の部分を仲良くさせる事を座ると表現するのが正しいかはどうかはともかく、情報の隠ぺいと改ざんが行われた瞬間である。
少なくともカドオナは無かったことになったらしい。
「それで、その、宮城君の席に座っている時に宮城君の声が聞こえて、とっさに隠れなきゃと思って……でもビックリして、ついおしっこが……」
「そっかぁ。そう言う事もあるよね」
……いや、そんな事ある?
さすがにこれは苦しすぎる言いわけだ。
だが、オレとしては一つの予想がついた。
潮吹き、というものをご存じだろうか。
女性が性的絶頂時にピューとなるアレだ。
オレはカドオナに夢中だった春日井さんがオレの声で驚き、それが刺激となってイッてしまわれたのではないかと推測する。
その際、お潮を吹かれてしまったのではないかと。
量には個人差があるとされ、ピュッとかピューとか程度の人から、ペットボトル一本を超える量ほどの人もいるそうだ。
また愛液と尿は別であるとするデータや、どちらにも同様の成分があるというデータもあるそうだが、なにせその性質上、検体の確保も難しく研究はあまり進んでいないらしい……という、オレの誇れない雑学はおいておいて。
「とにかく……このままじゃマズいからね。春日井さん、着替えって持ってる?」
「……ジャージなら」
「なら、それに着替えておいて。ボクはバケツと雑巾持ってくるから」
「そ、そんな、男の子にそんな事、させられない……それに私のアレだし、私が」
「戻るのがあまり遅くなるとまずいでしょ? ボクがいない間に着替えちゃって?」
オレは有無を言わせず教室から出た。
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