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『春日井のいぬ間に……』
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『春日井のいぬ間に……』
ふとした時に不意打ちでこうやって自分の好みを覚えてもらっているとわかると、お腹より胸がいっぱいになる。
女神様は夏木さんとの名前呼びのラブラブエッチはオレの欲望が漏れすぎたような事を言っていたが、案外ラブラブ気質なのは夏木さんの方ではなかろうか。
「うわぁ、ありがとう。うれしいなぁ!」
「……べ、べつに?」
顔真っ赤なんですが。
ふむ。
他人の目を気にして恰好をつける必要のない人気がない場所というのも相まって、今の夏木さんはデレ度が90パーセントを越えていると思われる。
今、下の名前を読んだらどういう反応が返ってくるのか? 実に興味深い。
もし怒って、下の名を呼ぶなと否定されれば、互いに脱童貞、脱処女を迎えたベッドの上の睦具合はオレの欲望が『性癖染色』なんていう語呂の悪いスキルによって展開された甘々シチュエーションだと認めざるをえないが……。
「青葉」
「……!?」
オレは浮かべていた笑顔を真顔にして、夏木さんを正面から見つめながら名前を呼んだ。
夏木さんは目を見開き、呼吸を止めた。
びっくりしておられる。
だが少なくとも名前呼びをされても、反射的に怒るというわけでもないようだ。
「ねぇ、青葉」
オレはもう一度名前を呼び捨てにしながら、キリリと意識したイケメンフェイスを夏木さんの耳元に近づける。
「な、なんだ、よ……」
一回目は突然の不意打ちでびっくりして反応しなかった可能性もあったが、今の二回目はあきらかに呼び捨てにされても怒らず返事をしてくれた。
やっぱり夏木さんも甘々モードが好きなのだ。
気を良くしたオレは夏木さんの耳元にそえていた唇を首筋に当てて囁く。
「ありがとう。青葉みたいに優しくて美人な子と仲良くなれて本当に良かった」
「……ッ!? あ、あふっ……ひゃっ!」
ペロリと首を舐める。
さらにオレは自分の唾液で濡れたそこに吸い付きキスマークをつける。
「バ、バカ! やめろっ! 廊下だぞ、あ、んっ!」
「あ、そうだったね。つい嬉しくて」
いくら人気がない場所と言っても、今は昼休みだし誰に見られるかわかったものじゃない。
冬原先生が相手ではないから大問題となるわけじゃないが、見られて騒ぎになるのは夏木さんもイヤだろう。
と思っていた所、結構な力で突き離された。
「そ、それ! は、はやく、教室で食って来い!」
「夏木さんは?」
「……ア、アタシはいいんだよ! あと次はサボリだ、探すなよ!」
怒鳴るように言った夏木さんは紅潮した顔でスカートを押さえている。
あー。
もしかして。
今の名前呼びと首筋ペロペロで濡れちゃったかな?
「夏木さん、一人で……できる?」
遠回しに聞いてみる。
「う、うるさい! それ以上言うなよ!? 言ったらお前! またその尻を叩くからな!」
「一緒にサボっちゃう?」
「……う」
夏木さんが見た事ないほど悩んだ顔をした。
だがそれも一瞬。
「い、いらねぇ! お前に、その、無茶されたら……腰が抜けて帰れなくなる!」
「大げさだなぁ、ちゃんと加減するよ? あー、でも今の夏木さん、とってもかわいいから加減できないかなぁ?」
「……くそっ、お前、ホントに覚えてろよ!?」
週刊マンガのやられ役ヤンキーのような負け惜しみを残して、夏木さんは校舎裏のトイレの方へと走っていった。
五限目はサボって、いつものトイレにてソロで処理するようだ。
ちょっと調子に乗りすぎただろうか。
けれど一緒にサボれと言われれば、そのままついていって夏木さんをかわいがるつもりだっただけに……。
「ごめんな?」
かわいい反応を見せた夏木さんに興奮して立ち上がっていたズボンの中の息子にあやまっておく。
ふとした時に不意打ちでこうやって自分の好みを覚えてもらっているとわかると、お腹より胸がいっぱいになる。
女神様は夏木さんとの名前呼びのラブラブエッチはオレの欲望が漏れすぎたような事を言っていたが、案外ラブラブ気質なのは夏木さんの方ではなかろうか。
「うわぁ、ありがとう。うれしいなぁ!」
「……べ、べつに?」
顔真っ赤なんですが。
ふむ。
他人の目を気にして恰好をつける必要のない人気がない場所というのも相まって、今の夏木さんはデレ度が90パーセントを越えていると思われる。
今、下の名前を読んだらどういう反応が返ってくるのか? 実に興味深い。
もし怒って、下の名を呼ぶなと否定されれば、互いに脱童貞、脱処女を迎えたベッドの上の睦具合はオレの欲望が『性癖染色』なんていう語呂の悪いスキルによって展開された甘々シチュエーションだと認めざるをえないが……。
「青葉」
「……!?」
オレは浮かべていた笑顔を真顔にして、夏木さんを正面から見つめながら名前を呼んだ。
夏木さんは目を見開き、呼吸を止めた。
びっくりしておられる。
だが少なくとも名前呼びをされても、反射的に怒るというわけでもないようだ。
「ねぇ、青葉」
オレはもう一度名前を呼び捨てにしながら、キリリと意識したイケメンフェイスを夏木さんの耳元に近づける。
「な、なんだ、よ……」
一回目は突然の不意打ちでびっくりして反応しなかった可能性もあったが、今の二回目はあきらかに呼び捨てにされても怒らず返事をしてくれた。
やっぱり夏木さんも甘々モードが好きなのだ。
気を良くしたオレは夏木さんの耳元にそえていた唇を首筋に当てて囁く。
「ありがとう。青葉みたいに優しくて美人な子と仲良くなれて本当に良かった」
「……ッ!? あ、あふっ……ひゃっ!」
ペロリと首を舐める。
さらにオレは自分の唾液で濡れたそこに吸い付きキスマークをつける。
「バ、バカ! やめろっ! 廊下だぞ、あ、んっ!」
「あ、そうだったね。つい嬉しくて」
いくら人気がない場所と言っても、今は昼休みだし誰に見られるかわかったものじゃない。
冬原先生が相手ではないから大問題となるわけじゃないが、見られて騒ぎになるのは夏木さんもイヤだろう。
と思っていた所、結構な力で突き離された。
「そ、それ! は、はやく、教室で食って来い!」
「夏木さんは?」
「……ア、アタシはいいんだよ! あと次はサボリだ、探すなよ!」
怒鳴るように言った夏木さんは紅潮した顔でスカートを押さえている。
あー。
もしかして。
今の名前呼びと首筋ペロペロで濡れちゃったかな?
「夏木さん、一人で……できる?」
遠回しに聞いてみる。
「う、うるさい! それ以上言うなよ!? 言ったらお前! またその尻を叩くからな!」
「一緒にサボっちゃう?」
「……う」
夏木さんが見た事ないほど悩んだ顔をした。
だがそれも一瞬。
「い、いらねぇ! お前に、その、無茶されたら……腰が抜けて帰れなくなる!」
「大げさだなぁ、ちゃんと加減するよ? あー、でも今の夏木さん、とってもかわいいから加減できないかなぁ?」
「……くそっ、お前、ホントに覚えてろよ!?」
週刊マンガのやられ役ヤンキーのような負け惜しみを残して、夏木さんは校舎裏のトイレの方へと走っていった。
五限目はサボって、いつものトイレにてソロで処理するようだ。
ちょっと調子に乗りすぎただろうか。
けれど一緒にサボれと言われれば、そのままついていって夏木さんをかわいがるつもりだっただけに……。
「ごめんな?」
かわいい反応を見せた夏木さんに興奮して立ち上がっていたズボンの中の息子にあやまっておく。
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