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『GW編・二日目 夏木青葉の隠し事(5)』
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『GW編・二日目 夏木青葉の隠し事(5)』
「お、お前なぁ」
「はー、最高。やっぱり夏木さんのおっぱいは最高だよ」
「……あんまり大きい声出すなって」
店内は誰もいないとはいえ、音楽も流れているし、これくらいの声なら母さんのいるカウンターまで届かないとは思う。
けど、母親の近くで男に胸の中に手をつっこまれているなんて不安しかない。
しかもこれ、アタシがやらせてるならまだしも、男の方が喜々としてやってるんだから説明のしようもない。
「そうだね。でもこれは罰だよ?」
「は?」
イケメンの皮をかぶった変態がアタシの胸を揉みながら、ワケのわからない事を言い出した。
「あんな美人なお姉さんがいるって、なんで教えてくれなかったのかな、って」
「……お姉さん?」
チラリと宮城が背後のカウンターを見る。
そこにはこちらを気にしないよう振舞いながら、ちらちらと視線をさ迷わせている母さんがいる。
そう。
母さんしかいない。
お姉さんとは?
「何言ってるんだ、お前は? お姉さんだと?」
「何って。あそこの店員さん。夏木さんのお姉さんでしょ?」
「……」
……お世辞か!
なるほど。
さすが口達者な宮城だ。女に対して見境なく褒める所が実にお前らしいよ。
だが、さすがにそれはないだろう?
セフレ呼ばわりしている女の胸に手をつっこみながら、その母親に欲情してるとか本気でヤバいぞ。ドン引きだ。
そんな心中が顔に出ていたのか、宮城が声をひそめた。
「えー。また、ボク、なんか言っちゃいました?」
パイズリを要求された時と同じような反応を返したアタシを見て何かマズったと思ったらしいが、何をマズったか理解していない所が本当に救いがない。
「お前な。さすがにそれはダメだろ。お前が人並外れた性欲があるのは知ってる。けどな、今のは人としてどうなんだってレベルだぞ?」
「えー、紹介してくれないの? お姉さんとも仲良くしたいなー」
「……マジで言ってるのか?」
「もちろん」
アタシがマジで? と問いかけたのは、本当に姉と思っているか、という事だ。
お前の変態的欲望なんて聞いてない。
「いいかよく聞け、この変態野郎」
「なに?」
せめてお前自身は変態と言われたら否定しろよ。
「アレは姉じゃなくて母さんだ。話しただろう? 骨折してリハビリ中だって」
「……またまたー。お姉さんをボクに紹介したくないからって。大丈夫、夏木さんが一番だよ?」
「お前、本気だな? 本気で母さんを姉と思ってるな?」
一番って言ってくれるのはうれしいけどな?
母さんを二番にでもされたら、たまったもんじゃないぞ、本当に!
「お姉さんと少し年は離れてると思うけど、さすがにお母さんには見えないって」
確かに母さんは若く見える方だと思う。だがさすがに二十台では通らないだろう?
「なら、いくつだと思うんだよ」
「二十八くらい?」
ウッソだろ。
こいつの目は節穴か、それとも女なら何でもいいのか?
……いや。
わかった、そういう事か、今、全て理解した。
「お前、母さんの顔じゃなく、胸ばっかり見てるだろ?」
「失礼な。ちゃんとどっちも見てるよ。エプロンでわざと締め付けて小さく見せてるけど、夏木さんより大きいよね?」
どっちが失礼だ。
あとその無駄に正確な観察眼の節穴なんて潰すか、何かで埋めろ。
コイツはアタシよりデカい胸に引き寄せられ、こんな世迷言を言っているわけだ。
だがさすがに近くで見れば母さんの年も理解するだろ。
「お、お前なぁ」
「はー、最高。やっぱり夏木さんのおっぱいは最高だよ」
「……あんまり大きい声出すなって」
店内は誰もいないとはいえ、音楽も流れているし、これくらいの声なら母さんのいるカウンターまで届かないとは思う。
けど、母親の近くで男に胸の中に手をつっこまれているなんて不安しかない。
しかもこれ、アタシがやらせてるならまだしも、男の方が喜々としてやってるんだから説明のしようもない。
「そうだね。でもこれは罰だよ?」
「は?」
イケメンの皮をかぶった変態がアタシの胸を揉みながら、ワケのわからない事を言い出した。
「あんな美人なお姉さんがいるって、なんで教えてくれなかったのかな、って」
「……お姉さん?」
チラリと宮城が背後のカウンターを見る。
そこにはこちらを気にしないよう振舞いながら、ちらちらと視線をさ迷わせている母さんがいる。
そう。
母さんしかいない。
お姉さんとは?
「何言ってるんだ、お前は? お姉さんだと?」
「何って。あそこの店員さん。夏木さんのお姉さんでしょ?」
「……」
……お世辞か!
なるほど。
さすが口達者な宮城だ。女に対して見境なく褒める所が実にお前らしいよ。
だが、さすがにそれはないだろう?
セフレ呼ばわりしている女の胸に手をつっこみながら、その母親に欲情してるとか本気でヤバいぞ。ドン引きだ。
そんな心中が顔に出ていたのか、宮城が声をひそめた。
「えー。また、ボク、なんか言っちゃいました?」
パイズリを要求された時と同じような反応を返したアタシを見て何かマズったと思ったらしいが、何をマズったか理解していない所が本当に救いがない。
「お前な。さすがにそれはダメだろ。お前が人並外れた性欲があるのは知ってる。けどな、今のは人としてどうなんだってレベルだぞ?」
「えー、紹介してくれないの? お姉さんとも仲良くしたいなー」
「……マジで言ってるのか?」
「もちろん」
アタシがマジで? と問いかけたのは、本当に姉と思っているか、という事だ。
お前の変態的欲望なんて聞いてない。
「いいかよく聞け、この変態野郎」
「なに?」
せめてお前自身は変態と言われたら否定しろよ。
「アレは姉じゃなくて母さんだ。話しただろう? 骨折してリハビリ中だって」
「……またまたー。お姉さんをボクに紹介したくないからって。大丈夫、夏木さんが一番だよ?」
「お前、本気だな? 本気で母さんを姉と思ってるな?」
一番って言ってくれるのはうれしいけどな?
母さんを二番にでもされたら、たまったもんじゃないぞ、本当に!
「お姉さんと少し年は離れてると思うけど、さすがにお母さんには見えないって」
確かに母さんは若く見える方だと思う。だがさすがに二十台では通らないだろう?
「なら、いくつだと思うんだよ」
「二十八くらい?」
ウッソだろ。
こいつの目は節穴か、それとも女なら何でもいいのか?
……いや。
わかった、そういう事か、今、全て理解した。
「お前、母さんの顔じゃなく、胸ばっかり見てるだろ?」
「失礼な。ちゃんとどっちも見てるよ。エプロンでわざと締め付けて小さく見せてるけど、夏木さんより大きいよね?」
どっちが失礼だ。
あとその無駄に正確な観察眼の節穴なんて潰すか、何かで埋めろ。
コイツはアタシよりデカい胸に引き寄せられ、こんな世迷言を言っているわけだ。
だがさすがに近くで見れば母さんの年も理解するだろ。
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