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『GW編・初日 かわいいレディたちはプリクラがご所望です(4)』
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『GW編・初日 かわいいレディたちはプリクラがご所望です(4)』
体を小さくして入ってきたマキちゃんはオレをチララチと見つつも、二人のように自分から抱き着いてくるような事はなかった。
しかし、二人のプリクラを見てやってきている以上、ああいった写真をお望みである事はわかっている。
ここでマキちゃんからのおねだりを待つサディスティックな選択肢もありかもしれないが、オレとしては紳士でありたい。
よって。
「さ、お手をどうぞ、お嬢さん?」
「……ふふっ、あはは」
やはりかわいい女の子には笑顔が似合う。
小粋なジョークとお道化た仕草のオレの誘いにマキちゃんは緊張も不安も消し飛ばして、オレの手をとった。
「マキちゃんはどんなポーズで撮りたいの?」
「え、えっと」
先の二人の操作を見様見真似しつつ、オレはプリクラを操作しつつマキちゃんのリクエストをきく。
「あ、あの……こういうふうに、指を形をつくって……」
そう言ってマキちゃんは……蛇拳使いのような構えを見せる。
真似してみるが、なんなんだろう、これ。
「あ、もう少し、こう柔らかい感じで……」
オレの鋭い構えを修正するマキちゃん。
「それで、こうして、私の指と合わせると……」
オレの蛇のマキちゃんの蛇の頭をくっつける。
それを横から見ると。
「こうなって……ハートマークになります」
「おお! 言われてみると確かにハートっぽい」
「は、はい」
多少いびつながらも、ハートと言えばハートだ。
オレの手がデカいためか、アンバランスな形でもあるがささいな事か。
オレの右手とマキちゃんの左手をあわせると、自然、体がくっつく。
「じゃあ、撮ろうか?」
「お、おねがいします!」
オレは左腕をマキちゃんの腰に回して引き寄せる。
「もっとこっちにおいで?」
「ひゃっ! せせせ、セクハラ!? 私、セクハラ中!?」
「オレがセクハラしてるかもねー?」
腕の中であわあわしだしたマキちゃんをからかいつつ、撮影が終わる。
出来上がったものを見て、マキちゃんがふるふるとしている。
実に見事にあわてふためている様子が映し出されていた。
控えめにいって残念なカンジだろう。
だがマキちゃんはちょっと涙目になりながらも、その控えめな性格か災いして他の二人のように撮りなおしたいしと言い出せないようだ。
オレは、あくまで自然な感じで問いかける。
「撮りなおす?」
「お、お願いします!」
そんなわけで再び合体技のハートマークをつくり、今度は笑顔でビシっと決めるマキちゃん。
「ありがとうございます!」
その出来栄えはマキちゃんも気に入ったようで、喜んでカーテンから出て言った。
オレもそれに続けば三人はマキちゃんの写真に対しても、いいなー! と感想を言いあっていた。
三人ともそれなりに満足したようでもあるし、そろそろおいとまするとしよう。
これ以上、接触機会が増えると過ちをおかしそうでもある。
今であれば彼女たちにとってオレは、休日に出会ったちょっとエロいイケメンのお兄さんという綺麗な思い出で終われるのだから。
「じゃあ、オレはそろそろ行くよ」
それぞれの写真を見せあっている三人に別れを告げる。
「えええ! お昼ご飯とか一緒に食べようよー!」
「連絡先とかぁ、やっぱり教えてもらえませんかぁ?」
「あ、あの、ありがとうございました!」
それぞれの性格らしい言葉をもらうながら、オレはごめんね、と言って。
「もしまた会えたら遊ぼうね?」
マキちゃんにつきあってと言われた時に返したセリフを繰り返し、オレはその場を後にした。
さすがに追いかけてくる事はなかったが、三人はずっと手を振っていた。
なんとなく、彼女たちの誰かとは再会しそうな予感はある。
その時が楽しみだ。
体を小さくして入ってきたマキちゃんはオレをチララチと見つつも、二人のように自分から抱き着いてくるような事はなかった。
しかし、二人のプリクラを見てやってきている以上、ああいった写真をお望みである事はわかっている。
ここでマキちゃんからのおねだりを待つサディスティックな選択肢もありかもしれないが、オレとしては紳士でありたい。
よって。
「さ、お手をどうぞ、お嬢さん?」
「……ふふっ、あはは」
やはりかわいい女の子には笑顔が似合う。
小粋なジョークとお道化た仕草のオレの誘いにマキちゃんは緊張も不安も消し飛ばして、オレの手をとった。
「マキちゃんはどんなポーズで撮りたいの?」
「え、えっと」
先の二人の操作を見様見真似しつつ、オレはプリクラを操作しつつマキちゃんのリクエストをきく。
「あ、あの……こういうふうに、指を形をつくって……」
そう言ってマキちゃんは……蛇拳使いのような構えを見せる。
真似してみるが、なんなんだろう、これ。
「あ、もう少し、こう柔らかい感じで……」
オレの鋭い構えを修正するマキちゃん。
「それで、こうして、私の指と合わせると……」
オレの蛇のマキちゃんの蛇の頭をくっつける。
それを横から見ると。
「こうなって……ハートマークになります」
「おお! 言われてみると確かにハートっぽい」
「は、はい」
多少いびつながらも、ハートと言えばハートだ。
オレの手がデカいためか、アンバランスな形でもあるがささいな事か。
オレの右手とマキちゃんの左手をあわせると、自然、体がくっつく。
「じゃあ、撮ろうか?」
「お、おねがいします!」
オレは左腕をマキちゃんの腰に回して引き寄せる。
「もっとこっちにおいで?」
「ひゃっ! せせせ、セクハラ!? 私、セクハラ中!?」
「オレがセクハラしてるかもねー?」
腕の中であわあわしだしたマキちゃんをからかいつつ、撮影が終わる。
出来上がったものを見て、マキちゃんがふるふるとしている。
実に見事にあわてふためている様子が映し出されていた。
控えめにいって残念なカンジだろう。
だがマキちゃんはちょっと涙目になりながらも、その控えめな性格か災いして他の二人のように撮りなおしたいしと言い出せないようだ。
オレは、あくまで自然な感じで問いかける。
「撮りなおす?」
「お、お願いします!」
そんなわけで再び合体技のハートマークをつくり、今度は笑顔でビシっと決めるマキちゃん。
「ありがとうございます!」
その出来栄えはマキちゃんも気に入ったようで、喜んでカーテンから出て言った。
オレもそれに続けば三人はマキちゃんの写真に対しても、いいなー! と感想を言いあっていた。
三人ともそれなりに満足したようでもあるし、そろそろおいとまするとしよう。
これ以上、接触機会が増えると過ちをおかしそうでもある。
今であれば彼女たちにとってオレは、休日に出会ったちょっとエロいイケメンのお兄さんという綺麗な思い出で終われるのだから。
「じゃあ、オレはそろそろ行くよ」
それぞれの写真を見せあっている三人に別れを告げる。
「えええ! お昼ご飯とか一緒に食べようよー!」
「連絡先とかぁ、やっぱり教えてもらえませんかぁ?」
「あ、あの、ありがとうございました!」
それぞれの性格らしい言葉をもらうながら、オレはごめんね、と言って。
「もしまた会えたら遊ぼうね?」
マキちゃんにつきあってと言われた時に返したセリフを繰り返し、オレはその場を後にした。
さすがに追いかけてくる事はなかったが、三人はずっと手を振っていた。
なんとなく、彼女たちの誰かとは再会しそうな予感はある。
その時が楽しみだ。
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