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『GW編・初日 かわいいレディたちはプリクラがご所望です(2)』
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『GW編・初日 かわいいレディたちはプリクラがご所望です(2)』
「ねぇ、サキちゃん」
「ねー、お兄さん」
どちらともなく声が重なり、視線が合う。
「オレはプリクラ、詳しくないけど、こういうもの?」
「んー、だいぶ違うんだけど……あのさ、イヤだったら言ってね?」
サキちゃんにしてはずいぶんと遠慮がちに手をつないできた。
なんだかんだ言っても、周りに友人がいないと年相応に大人しくなってしまうのが可愛い。
オレは弱い力で握ってきた手を、痛くない程度に強く握り返した。
「手をつなげばいいの?」
「え、えっと! えっとね! ホントは腕を組んだり……抱っこしてもらったりするよ!」
オレが拒否するどころか快諾したと見て、さきほどまでの元気を取り戻す。
腕を組むくらいはありえるだろうが、抱き合うというのは……なかなか冒険してきたものだ。
そしてオレはそんな少女の勇気と憧憬を優しく包み込む度量とビッチさを持ち合わせるイケメンだ。
もちろん、そんな事をおくびにもださず、すっとぼけて腕を広げた。
「へぇ、そうなんだ。じゃあ……おいで?」
「やっふー!」
そうしてサキちゃんがオレの腕の中に飛び込んでくる。
小さい体になんとも元気が溢れている。
正直、完全にエロい要素は吹き飛んだ。
年の離れた妹と遊んでいる空気だが、それがまた心地よいし、これはこれで癒される。
「はい、このまま、そのまま!」
オレの背中に左手をまわしたまま、右手でプリクラを操作して、再度、撮り直しをする。
「お兄さん、ピースして、ピース!」
「はいはい」
それぞれが抱き合ったまま、ピースをした写真ができあがった。
「お兄さん、ありがとー!!」
「どういたしました」
「なにそれ? あ、次、呼んでくるね!」
「はいはい」
筐体のカーテンを押しのけて出て言ったサキちゃんが、出来上がったばかりの写真を二人にみせているのか、待っていた二人の悲鳴のごとき嬌声が上がっていた。
「なぁにこれぇ、ここまでしていいのぉ!?」
「セセセセセセセセクハラ!?」
わかりやすい。
マキちゃんはもうセクハラ言いたいだけじゃないかというくらい、セクハラって単語で感情表現しているな。
だからと言ってプリクラを撮らないという選択はしないだろうという確信もある。
そして二番目の順番も選ばないというのもわかっている。
つまり、次にやってくるのは。
「お邪魔しますぅ」
ユキちゃんである。
「ねぇ、サキちゃん」
「ねー、お兄さん」
どちらともなく声が重なり、視線が合う。
「オレはプリクラ、詳しくないけど、こういうもの?」
「んー、だいぶ違うんだけど……あのさ、イヤだったら言ってね?」
サキちゃんにしてはずいぶんと遠慮がちに手をつないできた。
なんだかんだ言っても、周りに友人がいないと年相応に大人しくなってしまうのが可愛い。
オレは弱い力で握ってきた手を、痛くない程度に強く握り返した。
「手をつなげばいいの?」
「え、えっと! えっとね! ホントは腕を組んだり……抱っこしてもらったりするよ!」
オレが拒否するどころか快諾したと見て、さきほどまでの元気を取り戻す。
腕を組むくらいはありえるだろうが、抱き合うというのは……なかなか冒険してきたものだ。
そしてオレはそんな少女の勇気と憧憬を優しく包み込む度量とビッチさを持ち合わせるイケメンだ。
もちろん、そんな事をおくびにもださず、すっとぼけて腕を広げた。
「へぇ、そうなんだ。じゃあ……おいで?」
「やっふー!」
そうしてサキちゃんがオレの腕の中に飛び込んでくる。
小さい体になんとも元気が溢れている。
正直、完全にエロい要素は吹き飛んだ。
年の離れた妹と遊んでいる空気だが、それがまた心地よいし、これはこれで癒される。
「はい、このまま、そのまま!」
オレの背中に左手をまわしたまま、右手でプリクラを操作して、再度、撮り直しをする。
「お兄さん、ピースして、ピース!」
「はいはい」
それぞれが抱き合ったまま、ピースをした写真ができあがった。
「お兄さん、ありがとー!!」
「どういたしました」
「なにそれ? あ、次、呼んでくるね!」
「はいはい」
筐体のカーテンを押しのけて出て言ったサキちゃんが、出来上がったばかりの写真を二人にみせているのか、待っていた二人の悲鳴のごとき嬌声が上がっていた。
「なぁにこれぇ、ここまでしていいのぉ!?」
「セセセセセセセセクハラ!?」
わかりやすい。
マキちゃんはもうセクハラ言いたいだけじゃないかというくらい、セクハラって単語で感情表現しているな。
だからと言ってプリクラを撮らないという選択はしないだろうという確信もある。
そして二番目の順番も選ばないというのもわかっている。
つまり、次にやってくるのは。
「お邪魔しますぅ」
ユキちゃんである。
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