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『GW編・初日 煽情の狼と三人娘(5)』
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『GW編・初日:煽情の狼と三人娘(5)』
まっさきに反応したのはやはりサキちゃんだ。
「何でも教えてくれるの!?」
「何でもじゃないかな。教えられる事だけ」
「彼女いるの!?」
かわいい質問だ。
大人の余裕をもって答えよう。
「残念ながらいないね。どこかにいい人がいないかな」
「じゃあ、アタシとつきあって!」
ノータイムでそう口に出せるのは勇気か若さか、それともこちらの世界の男女比事情からくる積極性か。
「サキちゃん、さすがにそれはダメだって!」
「サキぃ、さすがにそれは攻めすぎー」
ラインを越えたと判断して慌てる二人をスルーしてオレは笑顔で答える。
「気持ちは嬉しいけどゴメンね。サキちゃんは中学生ぐらいでしょ? さすがにちょっと年下すぎるかな」
「けど三年生だし、来年は高一だよ!」
ふむ。
三年生だったか。
だからといって、じゃあ、というわけもいかない。
中学生はオレの中で禁足地としている以上、お友達としては仲良くしても肉体的なソーシャルディスタンスは堅持する。
「なら来年になって、もしまた会えたらその時は改めてお話しようか」
「ええー、そんなの会えるかどうかわからないじゃん!」
「だからこそ、もし会えたら運命じゃないかな?」
「うー、ていよくお断りされてるじゃんかー」
それが大人の断り方なのだよ、ごめんね。
「だったらこの後、一緒に遊んでよ!」
んー。
本命の格闘ゲームをまだ見て回っていないが、パンチラショーのお礼もかねて少しくらいならいいか。
「いいけど、オレはそのゲームできないよ?」
「これじゃなくてさ、アッチ行こう!」
オレの手をとって、どこかへ連れて行こうとするサキちゃん。
「サキちゃん、ダメだよ、手なんて触っちゃ! セクハラだよ!」
婦警さんがまたもお怒りだが、ユキちゃんがささっとオレの横にくる
「私もぉ、手、いいですかぁ?」
ま、手をつなぐくらいならいいか。
さすがにコレは健全な異性交遊関係の範疇だろう。
「いいよ、はい」
「やったぁ」
変わらずゆったりした口調ながらも、ユキちゃんはとても嬉しそうにしてオレの手をとった。
「……あ」
一方でその場においてきぼりのようなカンジになってしまい、孤立してしまったマキちゃん。
セクハラだのなんだのと言っていた手前、なんとも微妙な立ち位置になってしまった。
ここで私も、と言えるだけの、いい意味で切り替えの早さがあればいいのだがどうにも真面目な性格が災いして、その場でうつむいてしまった。
オレは外見だけではなく中身もイケメンでありたいと思っている。
「マキちゃん、早く行くよ?」
すでに一緒に遊ぶ事は決まっているから早くおいでと急かし、相手に考える暇を与えない。
これが冴えたイケメンのやり方だ。
「え、あ、はい!」
バッと顔をあげ、あわててオレの斜め後ろにつくサキちゃん。
「なんだよ、マキも結局一緒に来るんじゃんか」
「でも手つなぎは早いもの勝ちですからねぇー。お兄さんの手は二つにしかありませんからぁ」
マキちゃんを迎え入れつつも、意地悪を言う二人は笑っていた。
「べ、別に私は……」
などと強がりつつ顔は赤い。実にかわいらしいな。
まっさきに反応したのはやはりサキちゃんだ。
「何でも教えてくれるの!?」
「何でもじゃないかな。教えられる事だけ」
「彼女いるの!?」
かわいい質問だ。
大人の余裕をもって答えよう。
「残念ながらいないね。どこかにいい人がいないかな」
「じゃあ、アタシとつきあって!」
ノータイムでそう口に出せるのは勇気か若さか、それともこちらの世界の男女比事情からくる積極性か。
「サキちゃん、さすがにそれはダメだって!」
「サキぃ、さすがにそれは攻めすぎー」
ラインを越えたと判断して慌てる二人をスルーしてオレは笑顔で答える。
「気持ちは嬉しいけどゴメンね。サキちゃんは中学生ぐらいでしょ? さすがにちょっと年下すぎるかな」
「けど三年生だし、来年は高一だよ!」
ふむ。
三年生だったか。
だからといって、じゃあ、というわけもいかない。
中学生はオレの中で禁足地としている以上、お友達としては仲良くしても肉体的なソーシャルディスタンスは堅持する。
「なら来年になって、もしまた会えたらその時は改めてお話しようか」
「ええー、そんなの会えるかどうかわからないじゃん!」
「だからこそ、もし会えたら運命じゃないかな?」
「うー、ていよくお断りされてるじゃんかー」
それが大人の断り方なのだよ、ごめんね。
「だったらこの後、一緒に遊んでよ!」
んー。
本命の格闘ゲームをまだ見て回っていないが、パンチラショーのお礼もかねて少しくらいならいいか。
「いいけど、オレはそのゲームできないよ?」
「これじゃなくてさ、アッチ行こう!」
オレの手をとって、どこかへ連れて行こうとするサキちゃん。
「サキちゃん、ダメだよ、手なんて触っちゃ! セクハラだよ!」
婦警さんがまたもお怒りだが、ユキちゃんがささっとオレの横にくる
「私もぉ、手、いいですかぁ?」
ま、手をつなぐくらいならいいか。
さすがにコレは健全な異性交遊関係の範疇だろう。
「いいよ、はい」
「やったぁ」
変わらずゆったりした口調ながらも、ユキちゃんはとても嬉しそうにしてオレの手をとった。
「……あ」
一方でその場においてきぼりのようなカンジになってしまい、孤立してしまったマキちゃん。
セクハラだのなんだのと言っていた手前、なんとも微妙な立ち位置になってしまった。
ここで私も、と言えるだけの、いい意味で切り替えの早さがあればいいのだがどうにも真面目な性格が災いして、その場でうつむいてしまった。
オレは外見だけではなく中身もイケメンでありたいと思っている。
「マキちゃん、早く行くよ?」
すでに一緒に遊ぶ事は決まっているから早くおいでと急かし、相手に考える暇を与えない。
これが冴えたイケメンのやり方だ。
「え、あ、はい!」
バッと顔をあげ、あわててオレの斜め後ろにつくサキちゃん。
「なんだよ、マキも結局一緒に来るんじゃんか」
「でも手つなぎは早いもの勝ちですからねぇー。お兄さんの手は二つにしかありませんからぁ」
マキちゃんを迎え入れつつも、意地悪を言う二人は笑っていた。
「べ、別に私は……」
などと強がりつつ顔は赤い。実にかわいらしいな。
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