【R18】転生先は男女比１：３０の貞操逆転世界～ビッチを夢見る三十路の魂～

『ＧＷ編・初日 煽情の狼と三人娘（２）』

『ＧＷ編・初日　煽情の狼と三人娘（２）』

「どう、楽しい？」

眼前に惜しげもなく披露された青と白のシマシマパンツ。

やや変化球だが無知シチュというカテゴリを実体験できる日が来るとは。

ついさっきまで上にいたと思いあがっていたオレは、無意識で軽々と越えていく彼女の若い才能と素質にまばゆい可能性を見る。

性悪な神様、今日もありがとうございます。

ボクも息子も元気です。

「あれ、お兄さん、楽しくない？」
「楽しい、楽しいよ。そして、もう君に教える事は何もない。皆伝です」
「カイデンってなに？　けどシチュエーション？　とかなんとかはいいの？」
「君にはまだ難しいかもしれないけど、今まさに最高のシチュエーションなんだよ」

生暖かい笑みでもって応える。

女子中学生が自らスカートをたくしあげて下着を見せつけるというシチュエーション。

この世界でこの趣深さを理解できる人間はオレ以外にいないだろう。

「サキちゃん、みっともないよ！　ごめんなさい、お兄さん」
「いたっ。なにすんだよ、マキ」

スカートをたくしあげていたサキちゃんの手をパシッと軽くたたいて、スカートのすそを下ろさせるマキちゃん。

ふーむ。

しかしこのマキちゃんの表情からして……自分もオレと色々エッチなお話したいけど良識がそれを許さないというカンジか。

いいでしょう。

人生の先輩として、そこは察してあげるべきだ。

「マキちゃんはどんなパンツはいてるの？」

これをもし前世でやったら事案どころか即逮捕だな。

しかし、この世界ではこうなる。

「え、えっと……ピンクのです」
「そのスカートであのゲームやったら見えちゃうんじゃないの？」
「は、はい。多分」
「じゃあ、ここでマキちゃんがゲームする所、見てようかな」
「え、ええ、え……」

困惑するマキちゃん。けれどイヤがっているわけでもない。その葛藤がかわいい。

「アタシも！　アタシもプレイするから見ててよ！　そこそこ上手いんだ！」

こちらは単純に魅せプレイのギャラリーになれという事かな。

「ふー、あれぇ、なにやってんの？　その人だぁれ？」

そこにプレイを終えたユキちゃんがゆるふわツンテールを困惑に揺らしながらゆっくりした口調でこちらに寄って来た。

そうして近づくにつれて、その顔がだんだんと赤くなってくる。

プレイ後で心拍数のがあがっているための赤面ではないだろう。

「え、えぇ、だ、だぁれ？」

驚きととまどい、そこにひとつまみの人見知りがないまぜになった声だが視線はオレの顔からはずれない。

「あー、ユキ、おつかれー。このお兄さん？　なんかさっきユキのパンツが見えてるよって話かけられて、そのまま逆ナンされちゃった」

冗談まじりでそういうサキちゃん。

現状の結果としては、だいたいあってる。

「ち、違うよ！　見えてるけど大丈夫？　って教えてくれたんだよ！」

オレが変態扱いされていると感じたか、それをあわてて否定するマキちゃんは真面目で優しい子ですなぁ。

「え、ええ、ど、どういう展開なのぉ？」

ユキちゃんは状況を把握できないまま、今更ながらに短いスカートをおさえてモジモジしていた。

それでもオレを見る目は輝いていた。