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『GW編・初日 かつての戦場で煽情の狼となるオレ(2)』
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『GW編・初日 かつての戦場で煽情の狼となるオレ(2)』
暗めの照明の中、爆音ともいえるゲームの音があちこちから入り乱れる空間。
目と耳に悪い空間。
ああ、懐かしい。
戦場の空気だ。
まず目についたのは大型筐体のリズムゲームコーナー。
あちこちに人だかりのある中を縫うようにして見て回っていると、真剣な顔で踊っている中学生くらいの女の子たちがいた。
そこでオレの足が止まってしまったのは自然の摂理だろう。
彼女たちは――ミニスカであった。
男というものは、動くものに対して敏感だ。
古き野生、まだ人類が狩りをして暮らしていた頃の本能とも言うべきもので、形をかえ今も精神の奥深くに受け継がれている。
それは揺れるツインテールであったり、揺れるミニスカであったり、その下のパンツに包まれた丸いお尻であったり。
獲物違いではあるが、これもまた男の狩猟本能の名残なのだ。
とは言え、さすがにこんな年下の子をどうこうという気はないが、視線をジャックされてしまったオレは足を影縫いされた状態である。
たまにチラチラ見えるピンク色。
かわいいお尻を振りながら汗を浮かべてプレイしているツインテールの子の後ろには、それを見守る友達らしき子が二人いる。
ショートカットの子とポニーテールの子だが、この子たちもミニスカだった。
それもピッチリとしたタイトなものではなくプリーツのはいったヒラヒラしたもの。
揃いでオシャレしているのか? とも思ったが周囲を見渡して感じる違和感。
「みんな、ほぼミニスカなんだよね」
周囲を見回すと女性客は年齢に関係なく短いスカートばかりだ。
正確にはリズムコーナーにいる女の子たちは、だが。
さっきの景品コーナーの女性客はそうでもなかった。
ふーむ。
何かしら理由があるんだろうが、思いつかない。
であれば、本人たちに聞けばいい。
前世のオッサン時代であれば中学生くらいの女の子に声をかけた時点で事案発生だが、今のオレは違う。
この男女比の狂った世界において希少な男性であり、さらに絶世の美少年。
無碍にされるどころか、無視される事すら考えられない無敵の存在。
もしオレがゲーセン通いをしていた中学生時代に美人の高校生のお姉さんに話しかけられたらどう思うだろう?
一生の思い出確定だ。
女の子に声をかける事、それはもはやイケメンとしての義務であり、つとめでもあるかもしれない
というわけで、この子たちにも、そんなちょっとした思い出をプレゼントしよう。
「ねえ君たち、ちょっといい?」
後ろから急に声をかけられた二人組は、不審げな顔でこちらを振り向いた瞬間、目をまんまるにして見開いていた。
暗めの照明の中、爆音ともいえるゲームの音があちこちから入り乱れる空間。
目と耳に悪い空間。
ああ、懐かしい。
戦場の空気だ。
まず目についたのは大型筐体のリズムゲームコーナー。
あちこちに人だかりのある中を縫うようにして見て回っていると、真剣な顔で踊っている中学生くらいの女の子たちがいた。
そこでオレの足が止まってしまったのは自然の摂理だろう。
彼女たちは――ミニスカであった。
男というものは、動くものに対して敏感だ。
古き野生、まだ人類が狩りをして暮らしていた頃の本能とも言うべきもので、形をかえ今も精神の奥深くに受け継がれている。
それは揺れるツインテールであったり、揺れるミニスカであったり、その下のパンツに包まれた丸いお尻であったり。
獲物違いではあるが、これもまた男の狩猟本能の名残なのだ。
とは言え、さすがにこんな年下の子をどうこうという気はないが、視線をジャックされてしまったオレは足を影縫いされた状態である。
たまにチラチラ見えるピンク色。
かわいいお尻を振りながら汗を浮かべてプレイしているツインテールの子の後ろには、それを見守る友達らしき子が二人いる。
ショートカットの子とポニーテールの子だが、この子たちもミニスカだった。
それもピッチリとしたタイトなものではなくプリーツのはいったヒラヒラしたもの。
揃いでオシャレしているのか? とも思ったが周囲を見渡して感じる違和感。
「みんな、ほぼミニスカなんだよね」
周囲を見回すと女性客は年齢に関係なく短いスカートばかりだ。
正確にはリズムコーナーにいる女の子たちは、だが。
さっきの景品コーナーの女性客はそうでもなかった。
ふーむ。
何かしら理由があるんだろうが、思いつかない。
であれば、本人たちに聞けばいい。
前世のオッサン時代であれば中学生くらいの女の子に声をかけた時点で事案発生だが、今のオレは違う。
この男女比の狂った世界において希少な男性であり、さらに絶世の美少年。
無碍にされるどころか、無視される事すら考えられない無敵の存在。
もしオレがゲーセン通いをしていた中学生時代に美人の高校生のお姉さんに話しかけられたらどう思うだろう?
一生の思い出確定だ。
女の子に声をかける事、それはもはやイケメンとしての義務であり、つとめでもあるかもしれない
というわけで、この子たちにも、そんなちょっとした思い出をプレゼントしよう。
「ねえ君たち、ちょっといい?」
後ろから急に声をかけられた二人組は、不審げな顔でこちらを振り向いた瞬間、目をまんまるにして見開いていた。
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