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『クラスに舞い降りた小悪魔と交わす契約(冬原interval24)』
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『クラスに舞い降りた小悪魔と交わす契約(冬原interval24)』
呆けている間に、宮城が私の手から氷も解け切ったグラスを取り上げ、自分のグラスと一緒にベッド下の床のトレーに戻した。
転がっているブラックサンダーも一緒にベッドから降ろしながら、こんな事を言い放った。
「血で汚した方がマシだった、なんて思えるほどこのシーツ、ビショビショしてしてあげますよ」
「お、お前はどこでそういう言葉遣いを……うむ……うんんんんんん!?」
そして三回目が始まった。
キスをされるだけで全身が痺れる。
いや、感じやすくなっていた体が、キスだけで絶頂を迎えてしまった。
こんな事、ありえないだろう? 私は今夜、本当に壊れてしまうかもしれない。
「派手にイキましたね? 教え子とのキス、興奮しましたか?」
「な、なんだ、こんなキスだけで? ありえんぞ……私はどこかおかしくなったのか?」
「おかしくなってもいいじゃないですか。ボク以外にもそうなったら妬いちゃいますけどね?」
他の男?
お前以外の男だと?
今さら、そんな事、考えもつかない。
どんな男を抱いても、きっとこんなふうにはならないはずだ。
宮城だから、私の体はこんなに悦んでいるんだろう。
「い、いや、そんな事はないぞ。私にはきっとお前だけだ」
だから素直にこう言った。
言ってから、まるで結婚をせがむような言葉になってしまった。
だが、もしかしたら。
万が一、宮城なら。
そんな期待も芽生え始めていたから、こんな言葉を吐いてしまった。
その結果がこれだ。
「うれしいです。だけどボクは先生だけじゃなくて他の子とも遊んじゃいますよ」
「……え?」
だがそんな淡い期待は裏切られた。
「言ったでしょう。性欲をもてあましているって」
「だ、だから私がこうして……」
「ボクは先生がとても好きです」
「す、好き……私を……」
「けれどボクは先生だけがいればいいっていう男でもないんです。ガッカリしましたか? ビッチなんです。先生はボクに結婚や認知を求めない、そう言いましたよね?」
「う、うう」
裏切りなんて言葉は正しくなかった。
宮城は最初から私が出した条件に基づいて、関係を持ったのだから。
信じられないほどの幸運をつかんで、つい舞い上がってしまい結果として宮城を困らせてしまった。
「先生はイヤですか?」
「な、なにがだ?」
「他の子も抱いているビッチな教え子に抱かれるのがイヤですか?」
「……う、うう」
そりゃあイヤだよ!
だけどそんな事は言えない。
そんな事を言おうものなら。
「なら、ボクの関係は今夜きりにします?」
「い、イヤだ、それはダメだ!」
やはりそうなるだろう。
私達は互いに体を求めあう仲でしかないのだ。
こういう関係をなんと言ったか……確か……。
「でしたらボクのいう事をおりこうさんに聞いてくれますね? ……セフレの美雪さん?」
「セ、セフレ? セックスフレンドという事か? う、うあっ、あひっ!」
そう、セックスフレンドだ。
それは恋人や結婚相手では、決してない。
だがそんな仲の相手がたくさんできたとして、私はどうなる?
きっとコイツは同世代の若い娘たちに手を出すはずだ。はるか年上の私なんて捨てられるに違いない。
そうなれば一年半後から始まる妊活の約束だって反故にされるかもしれない。
「そんなに深く考えないで下さい。他の子がいても先生との関係を無くすことなんて考えていませんよ」
「ほ、本当か? 他の女と言ってもどうせ学内の生徒だろう? 若い娘に比べられた私なんて」
「美雪さんみたいなマゾ女なんてめったにいないでしょう? 手放しませんよ」
「あっ、ふぅ……っ」
本当だろうか?
年上で、しかも自分で驚くような変態的な趣味をさらした私と本当に交際を続けてくれるんだろうか?
「先生はマゾですよね? 初めてなのに教え子に目隠しされて、後ろから犯されて、気を失うほど感じてしまう、マゾ女ですよね?」
「……わ、私は」
関係を維持してくれるなら、私は宮城の望む女になろう。
マゾと呼ばれてもいいし、名前を呼び捨てられても構わない。
……正直、どちらも気持ちいいしな。
呆けている間に、宮城が私の手から氷も解け切ったグラスを取り上げ、自分のグラスと一緒にベッド下の床のトレーに戻した。
転がっているブラックサンダーも一緒にベッドから降ろしながら、こんな事を言い放った。
「血で汚した方がマシだった、なんて思えるほどこのシーツ、ビショビショしてしてあげますよ」
「お、お前はどこでそういう言葉遣いを……うむ……うんんんんんん!?」
そして三回目が始まった。
キスをされるだけで全身が痺れる。
いや、感じやすくなっていた体が、キスだけで絶頂を迎えてしまった。
こんな事、ありえないだろう? 私は今夜、本当に壊れてしまうかもしれない。
「派手にイキましたね? 教え子とのキス、興奮しましたか?」
「な、なんだ、こんなキスだけで? ありえんぞ……私はどこかおかしくなったのか?」
「おかしくなってもいいじゃないですか。ボク以外にもそうなったら妬いちゃいますけどね?」
他の男?
お前以外の男だと?
今さら、そんな事、考えもつかない。
どんな男を抱いても、きっとこんなふうにはならないはずだ。
宮城だから、私の体はこんなに悦んでいるんだろう。
「い、いや、そんな事はないぞ。私にはきっとお前だけだ」
だから素直にこう言った。
言ってから、まるで結婚をせがむような言葉になってしまった。
だが、もしかしたら。
万が一、宮城なら。
そんな期待も芽生え始めていたから、こんな言葉を吐いてしまった。
その結果がこれだ。
「うれしいです。だけどボクは先生だけじゃなくて他の子とも遊んじゃいますよ」
「……え?」
だがそんな淡い期待は裏切られた。
「言ったでしょう。性欲をもてあましているって」
「だ、だから私がこうして……」
「ボクは先生がとても好きです」
「す、好き……私を……」
「けれどボクは先生だけがいればいいっていう男でもないんです。ガッカリしましたか? ビッチなんです。先生はボクに結婚や認知を求めない、そう言いましたよね?」
「う、うう」
裏切りなんて言葉は正しくなかった。
宮城は最初から私が出した条件に基づいて、関係を持ったのだから。
信じられないほどの幸運をつかんで、つい舞い上がってしまい結果として宮城を困らせてしまった。
「先生はイヤですか?」
「な、なにがだ?」
「他の子も抱いているビッチな教え子に抱かれるのがイヤですか?」
「……う、うう」
そりゃあイヤだよ!
だけどそんな事は言えない。
そんな事を言おうものなら。
「なら、ボクの関係は今夜きりにします?」
「い、イヤだ、それはダメだ!」
やはりそうなるだろう。
私達は互いに体を求めあう仲でしかないのだ。
こういう関係をなんと言ったか……確か……。
「でしたらボクのいう事をおりこうさんに聞いてくれますね? ……セフレの美雪さん?」
「セ、セフレ? セックスフレンドという事か? う、うあっ、あひっ!」
そう、セックスフレンドだ。
それは恋人や結婚相手では、決してない。
だがそんな仲の相手がたくさんできたとして、私はどうなる?
きっとコイツは同世代の若い娘たちに手を出すはずだ。はるか年上の私なんて捨てられるに違いない。
そうなれば一年半後から始まる妊活の約束だって反故にされるかもしれない。
「そんなに深く考えないで下さい。他の子がいても先生との関係を無くすことなんて考えていませんよ」
「ほ、本当か? 他の女と言ってもどうせ学内の生徒だろう? 若い娘に比べられた私なんて」
「美雪さんみたいなマゾ女なんてめったにいないでしょう? 手放しませんよ」
「あっ、ふぅ……っ」
本当だろうか?
年上で、しかも自分で驚くような変態的な趣味をさらした私と本当に交際を続けてくれるんだろうか?
「先生はマゾですよね? 初めてなのに教え子に目隠しされて、後ろから犯されて、気を失うほど感じてしまう、マゾ女ですよね?」
「……わ、私は」
関係を維持してくれるなら、私は宮城の望む女になろう。
マゾと呼ばれてもいいし、名前を呼び捨てられても構わない。
……正直、どちらも気持ちいいしな。
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