【R18】転生先は男女比1:30の貞操逆転世界~ビッチを夢見る三十路の魂~

尾和 ハボレ

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『クラスに舞い降りた天使が小悪魔だった(冬原interval16)』

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『クラスに舞い降りた天使が小悪魔だった(冬原interval16)』

……あ。

突然だった。

あ、あ、あ。

マズい、これは……マズ……いっっっ!

「……んくっ!」

私の必死の我慢はあっけなく崩れた。

「……え?」
「ち、違う! 今のは……ちょっとだけだ! 勢いでちょっとだけなんだ! 決して私が早いとかそういうわけじゃないぞ!」

イッてしまった。

ことばで取り繕うが、脚には力が入らず立っているのがやっとの状態。

「イッたんですか?」
「う……」

さすがに一目でバレた。

「イッたんですね?」
「……うむ」

誤魔化しようもないので、あきらめてうなずく。

「では先生とお呼びします」
「……頼む」

先生と呼ばれて感じまくっていた事がバレたんだ。このタイミングなら先生呼びを受け入れても不思議じゃないだろう。もちろん悪い意味で。くそ、カッコ悪いったら。

しかし美雪さん呼びも捨てがたいんだよなぁ。

さすがに呼び捨ては”まだ”刺激が強すぎるが、さん付けで呼ばれるのは、いかにも年の差の男女のつきあいっぽくてカッコいいし。

そんな未練を遠回しに宮城にぶつけてみた。

「美雪さんも捨てがたいんだよ! 年下からのさん付けの名前呼びはな? 私ぐらいの年の女なら誰だって憧れるんだ!」
「……そうですか」

さすがに呆れられたかと思ったのも束の間。

「なら日替わりにしましょうか? 次回は美雪さんと呼ぶとか?」
「いいのか!?」

天使か。

「その時は姉活のお姉さんとしてお相手します」
「お前は本当にいい子だな、天使か!」

天使だったわ。

一粒で何度おいしいんだろう、この子は。

本当に夢じゃないよな?

今日だけで残りの人生の運気を全て使ったと言われても、私は後悔どころか感謝しかできないぞ!

「なら、せっかくですしボクが美雪さんと呼ぶ時は、ボクの事も宮城ではなく、京、と呼んでもらえますか? そのほうが雰囲気出るでしょう」
「よ、呼び捨てか?」
「別に、君づけでも、さん付けでも。普段と違う呼び方ならなんでも構いませんよ」

おいおい。

おいおいおい。

そろそろ私の理性も限界だぞ?

しかしせっかくのご厚意。さて、どう呼ばせもらおう?

普段は宮城と呼んでいるわけだから、どう呼んでも特別感は出るが……うーん。

まずは京君。

悪くない。いかにも姉っぽい。

しかし君付けであれば実際の姉活と同じだからな。逆にそれっぽくなりすぎてしまう。

私と宮城の関係はそんなありふれたものではないのだから、これはボツだ。

京さん。

これはちょっとないか。年下と言えど一つか二つくらであれば男を立てるという意味あいでアリだったが、さすがにな。

となると残るは呼び捨てだが。

苗字での呼び捨ては何とも思わんが……京、と下の名前で呼ぶのはかなり……クルものがある。

姉活などの金の関係では、まず許してもらえない呼び方だ。

それだけで第三者からは特別な関係だとわかるだろう。

下の名で呼び合う中と言えば?

例えば親子、例えば兄弟、例えば……恋人。

はい、決まり。

「……良し。京、と呼び捨てにしよう」
「年下の男を呼び捨て。やってみたかったですか?」

見透かされているな。

だがその通りだ。ありがとう、我が天使よ。

「また一つ夢がかなった」
「良かったですね――美雪さん」

宮城が私の胸の中に飛び込んで来ると、耳元でそう囁きながらふっと息をふきかけられた。

耳の中を甘い声と暖かい吐息がくすぐる。

「うひゃ!」

腰が抜けそうになった所を抱きかかえられた。

やはり男の力は強く、そして男の胸の中は心地よい。

あといい匂いがする。一生吸っていたい。

「ちなみに今日はどちらがいいですか?」

どちら?

今日は?

どちら?

……マゾプレイの美雪さんか、禁断の教え子プレイ、どっちがいいかという事か。

「……先生と呼んでくれ、宮城」

リアル教え子プレイは期限付きだしな。

そうしてついに私は女としての時間を迎える。

本当に高校生かというくらいのに、手際よく私は脱がされていった。
少しでも抵抗しようものなら、キスが降ってきて、あれよあれよという間にジャケットとシャツが脱がされ、とっておきのブラを披露していた。

最初、宮城は私の胸をじっと見ていた。

この抜群のプロポーションに見とれているのかな、ふふん、と鼻が高くなりかけたが……どうにも難しい事を考えているような顔だ。

まあ、このころの若い子の、それも男の考えなど女には百年経っても理解できんものだろう。

山の天気より変わりやすいというくいらだからな。

だがさすがにそこまで凝視されると恥ずかしくなり、つい手で隠してしまった。
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